「新卒2年目だけど転職しようかな」
「どうすれば失敗しない転職ができるかな?」
新卒2年目で転職する人は意外に多いですが、段取りを間違えると取り返しのつかない失敗になります。キャリア形成的には汚点となれば30代からの軌道修正が難しくなるでしょう。
新卒2年目の転職で失敗しないためには、守るべきルールがあります。
退職するタイミング、退職する理由の取り扱い方、どのようなスキルを磨けば良いのか、どのような業界を狙えばよいのかなど、一つでも間違えてしまえば失敗する可能性は格段に上がります。
今回は新卒2年目の人が転職で失敗しないためにも守りたいルールについて解説します。
この記事で学べることは?
- 新卒3年目までに転職を考えている人が30%以上いることが学べる
- 新卒2年目の転職の失敗する流れが学べる
- 新卒2年目が転職を考える際に守りたいルールが学べる
新卒2年目で転職を検討している人は意外にも多い理由
新卒2年目の転職は意外にも多いです。厚生労働省の発表によると、新卒3年目までのうちの30%の人が転職しているというデータがあります。
実際に転職している人が30%なのですから、転職を検討している人は、これ以上に多いでしょう。
新卒2年目で転職を検討する理由は、やりがいのない仕事の実情を知ったことと、年収があがらないことにあります。
つまり、自分が何のために働いているのかを見失っている人が多いのです。
大卒3年目にして転職者の割合は30%超える?
厚生労働省の発表によると、大卒3年以内で転職した人の割合は平均で30%以上いることがわかりました。
27年・28年は3年目と2年目がまだ出ていないため、数字が低く見えています。
27年・28年を除いた時期を考えると、約30%以上だということがわかります。
30%ということは、大卒者が1万人いれば3000人は転職していることになります。
意外にも、大卒3年以内に転職をする人は割合的に多いことがわかるでしょう。
仕事にやりがいがないことに気づく
退職を決める理由の1つが、仕事にやりがいのないことです。
特に大手企業の営業職だと、支店配属になり雑用のような仕事をする羽目になります。
これは「良い学校」を出たとしても、変わりません。
本部勤務以外の人は雑用のような仕事をすることになるのです。
2〜3年で雑用から解放されると思いきや、そんなことはありません。
最近は新卒採用を絞っているため、支店に新卒が来ないことは当たり前なのです。
2年〜3年上の先輩を見ても、自分と同じような雑用をしている姿を見ると「あと3年は雑用なのか…」と思い絶望するでしょう。
やりがいがなく、成長もしない。
雑用をするために会社に入社したわけではないという考えから、会社を退職したくなるのです。
上がらない給料
新卒2年目で退職したくなるのは、給料が上がらないからです。
年次が上がれば仕事が忙しくなることもあるでしょう。
しかし、社会人2年目になった程度で、給料なんてそこまで上がるわけがありません。
社会人2年目から前年度所得に応じて住民税を支払う必要があります。
住民税の支払いも含めると、新卒1年目でよりも給料が安くなることもあります。
そのため、新卒2年目で退職したくなるのです。
新卒2年目は段取りを間違えると取り返しのつかない失敗になる
私の知り合いで、新卒2年目で退職をした人を数人知っています。
その時に実感したのは、新卒2年目の転職は段取りを失敗するとフリーターになる可能性があると言うことです。
学歴的に一流の大学を出ていても、衝動的に退職した人は、フリーターになっていました。
その後の転職もうまくいかない傾向があります。
フリーターになった人は、お金がないので目先のお金に追われます。
目先のお金に追われた結果、キャリア形成にはつながらない仕事に取り組んでいくのです。
20代はそれでも良いでしょう。
しかし、20代後半から30代となり、結婚して家庭を持ち、「そろそろ軌道修正かな」と考えた時に、20代の経歴が邪魔をする可能性が高いです。
つまり、新卒2年目で転職する場合には相当注意しないとキャリア形成にマイナスになる可能性があるのです。
新卒2年目の転職で失敗しないために守りたいルール
それでは新卒2年目の転職でうまくいくには一体どうすれば良いでしょうか?
それはルールを守ることです。
新卒2年目の転職には、新卒2年目の転職ならではの外せないルールがあります。
- 転職先が決まるまで退職をしない
- 1年目で退職したポジティブな理由を作る
- 客観的に評価できる資格を保有する
- 第二新卒でも評価される会社を探す
それぞれ解説します。
転職先が決まる前に退職しない
まず、前提として転職先が決まる前に退職するのは極力辞めましょう。
転職先が決まる前に会社を退職してしまった場合、必ずぶち当たる問題はお金の問題です。
お金が足りなくなると、目先のお金だけを追い求めてしまいます。
その結果、キャリア形成にマイナスになる仕事に取り組んでしまうのです。
会社にいながらにして転職活動できるなら始めておきましょう。
ただ、都心から離れたくない理由があり、地方への転勤が決まってしまった場合は仕方がありません。
また、社会人3年目や4年目の人で忙しい人も、会社を退職してから転職活動を始めるのは仕方がないでしょう。
極力、転職先が決まるまで転職はしないこと
1年目で退職を決めた理由は大切
新卒2年目で転職する時に心配なのは「1年しか働いていないのに転職しても大丈夫…?」ということでしょう。
結論から言えば、退職を決めた理由に妥当性があれば問題ありません。
例えば下記のような理由なら問題ないでしょう
- やりたい仕事ができるまでに数年かかる
- 自分が描いているキャリア形成ができない
- 働いてみたら条件が違った
いわゆる、「将来のキャリア形成を考えた結果、最適な場所で働きたい」というポジティブな理由だと問題ないです。
また、働いてみたら条件が違いすぎたというネガティブな理由も、同情してもらえるため、ある程度の妥当性があります。
ただネガティブな理由だけだと、「結局働きたくないだけじゃないか?」と思われる可能性もあります。
ネガティブな理由を話すのであれば、必ずポジティブな理由とセットで話すようにしましょう。
客観的に評価できる指標を持つ「TOEICがおすすめ」
新卒2年目での転職には社会人としての結果がありません。
つまり、あなたを評価するのは大学時代の生活と社会人1年目で何に取り組んだかしかないのです。
社会人としての結果がなくても客観点に優位性を示すことはできます。
それは、客観的に評価できる指標を持つことです。
特にTOEICはおすすめでして、TOEIC800点以上がとれれば、英語で仕事ができることが認められやすくなります。
会話はできませんが、ビジネス上の読み書きができるのがTOEIC800点以上です。
TOEIC800点を転職活動の基準にしている企業も実は多いのです。
客観的に評価できる資格を保有する人でTOEIC800点以上を保有していなければ、TOEIC800点以上を目指して勉強してみると良いでしょう。
第二新卒でも評価してくれる会社を探す
新卒2年目だと転職に不利だと思うかも知れません。
しかし、異業種への転職の場合は若いうちの方が転職しやすいというメリットがあります。
そのため、異業種への転職も含めて、第二新卒を評価してくれる会社を探しましょう。
業界的に新卒2年目で転職をしても問題がない(むしろ実力が評価される)業界は下記のとおりです。
- IT系
- 外資系
また、大手企業でも第二新卒に積極的なところもあります。
残念ながら、どこが第二新卒に積極的なのかはその年の採用方針によって異なります。
第二新卒に積極的か否かは受けて意味ないとわからないという所もあるのです。
新卒2年目の転職は量がすべてです
新卒2年目の転職で気をつけたい点を解説してきました。
まとめると下記のとおりです。
- 転職先が決まるまで退職をしない
- 1年目で退職したポジティブな理由を作る
- 客観的に評価できる資格を保有する
- 第二新卒でも評価される会社を探す
上記のルールを守れば失敗しない転職活動はできるでしょう。しかし、転職活動がうまくいくために必要なのは圧倒的な量です。
良い会社に入社した人の共通点は、「自分で企業を探している」「数多くのESを出している」ことです。
転職エージェントに複数社登録して、日々仕事を探し、少しでも良い企業があればガンガン応募しているのです。
転職エージェントは大手2〜3社ほどに登録をしておけば、まず問題はありません。
「どのエージェントに登録するのか」も大切ですが、「毎日求人を見て応募する」ということも重要なのです。
- リクルートエージェント:業界TOPの求人数を誇り、中小・大手・外資問わず全て揃っている。言わずとしたら転職サイトの老舗です。
- JAC Recruitment:外資系や語学を使う求人に強い!年収を上げたいスーパーサラリーマンにおすすめの求人サイト
- 転職会議:企業のリアルな口コミを企業で働いていた人が書いているサイトです
新卒2年目の転職は失敗しないルールを守りつつ、圧倒的な量で転職活動を進めていきましょう。
以上、【新卒2年目での転職】失敗しないための守るべきルールを解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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