マトリックスという映画をご存知でしょうか?
1999年に公開後、3部作を出し、いずれも大ヒット従来のCGにはない、ワイヤーアクションやバレットタイムなどのVFXを融合した斬新な映像表現は「映像革命」として話題となった。
内容としては、発達したAI(コンピューター)VS人間の可能性と言う点です。
映像ばかりが注目されるマトリックスですが、実は、話の内容に深いものがあった。
今回はその中から、選択ということをテーマにお話したいと思います。
名づけて、マトリックスに学ぶ選択の法則です。
“選択”という行動を与えると、99.9%の人間がプログラムを受け入れる
マトリックスでは、選択の描写がとても多く存在します。
例えば、
- 「Follow the White Rabbit」にて、ネオが白兎のタトゥーのある女性の後を突いていくと選択するシーン
- 車を降りて、仮想現実に留まるか、車に乗って、真実にたどり着くかを選択するシーン
- モーフィアスが、赤いピルと青いピルを出して、赤いピルを飲めば真実を知り、青いピルを飲めばこれまでの記憶を全て忘れ、ベットの上で目覚めるという、仮想現実に留まるシーン
- モーフィアスの命をとるか、ネオ自身の命をとるかというシーン
などなど、この選択の描写でネオは、常に真実を追い求める選択をとるシーンが多発しております。
そしてネオは自分で選択をしていきます。
その結果、ネオは真実を受け入れていき、自分が救世主であることを理解し、マトリックスの中で超人となっていくのです。
相手に選択を与えるということは、相手に何かを受け入れさせる時に非常に有効かも知れません。
あなたがなかなか、自分ごとになってくれない相手と話している時に「あなたはAとBどちらかが良いと思うのか?」と質問してみても良いでしょう。そうすると、相手も自分事で考えるようになってくれると思います。
人間にしか出来ない能力とは?「選択すること」
マトリックスでは選択の描写がたくさんあります。
これは、人間にしか出来ない能力=選択する能力という点を強調した描写だと思います。
選択の無い人間は、堕落していきます。
つまり、いくらコンピュータが理想的な姿の仮想現実を作ろうが、人は選択の能力が無い限り、滅びてしまうということです。
これは、現実世界にも言えることです。つまり自主性・意志の力というのは大切なのです。
例えば、会社や上司の言うことばかり聞いている人間は、自分の力で考え出す力を失い、転職する際にも苦労するでしょうし、リストラされたときも苦労します。
やりがいも無くなり、自分の生きている意味を失う。つまり、歯車になってしまうのです。
選択できることを自覚することは大切です。
今いる現状も全てあなたが選択してきた結果になります。
選択ができるということを自覚した時に、始めて責任が生まれます。責任が生まれると自主的に行動する事ができます。
選択する立場というのは成長の機会にもなります。
部下がいる方は是非選択をする機会を相手に与えると良いでしょう。
選択の歳の心構えとは「覚悟である」
選択をするのに必要なのは、状況を理性的に判断することが必要です。
しかし、それよりも大事なことは心構えです。
つまり、理性的な判断を行うということ、そして後戻りは出来ないという心構えです。
仮想現実から車で移動しているときに、ネオは扉を開けて、仮想現実に戻ろうとします。
その際にトリニティはこういいます。
「貴方は、その(仮想現実にこのままい続けること)先に何があるか知っているはずよ。私を信じて」
この描写は理性的な判断を促してしまう。感情的に決めるのではなく長期的な視点に立って物事を分析することが大切です。
また、モーフィアスは、青いピルと赤いピルを差し出すシーンのときに、こういいます
「This is your last chance after this, there is no turning back.(和訳:この選択は最後のちゃんすであり、これ以降、後戻りはできない)」
これは、一つの選択の重みをわからせてくれる一言です。
選択には責任が伴うということ、それを自覚することで、自分で自分の選択を受け入れることを促し、成長の機会を与えるのでしょう。
選択には心構えが必要です。
マトリックスから学ぶ「選択」まとめ
いやー、自分で言うのもなんですが、まとめていくと深いですね。選択って。
- 選択には責任が伴う
- 選択させると相手も受け入れる
- 選択する立場は成長を促す
- 選択の責任を自覚させると自主性が生まれる可能性がある
などなど、選択をさせるというのは人間的に成長する上でも大切なんですね…
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