「定年後の再就職ってどうなんだろうな…」
「上手く再就職できなかったら怖いかも…」
将来的には定年後の再就職の競争率は高くなります。
もともと再就職のための仕事はあまり用意されていません。
最近では国の補助があったり、介護・医療・福祉の求人数は増加傾向にありますが、それ以外の職種では減少傾向にあると言えます。
高齢化により定年退職者は増加しつづけます。
介護・医療・福祉以外の求人数の少ない再就職枠を、介護・医療・福祉以外を希望する多くの定年退職者が求めるので、再就職の競争は激しくなるのです。
再就職が怖いと感じているあなたに向けて、今からできる再就職の対策を考えてみました。
→定年後の男性の過ごし方がイメージできない方にオススメの記事:【定年後の男性の過ごし方】悲惨な定年後を過ごす原因と対策を知ろう!
この記事で学べることは?
- 定年後の再雇用が必要な理由が学べる
- 定年後の再雇用の準備の方法が学べる
- 定年後の再雇用で安心できる方法が学べる
定年後の再雇用が必要な理由
定年後の再就職が必要なのは、お金がない・時間が余って仕方がない・やることがないからです。
それぞれ解説していきます。
定年後の生活費が足らない…
定年退職後に必要なお金は夫婦二人以上世帯では26万円になります。
年金収入は大体毎月18万円で、家計はマイナス5万円程度になると言われています。
総務省が行っている家計調査年報(家計収支編)平成29年(2017年)によると、65歳以上の高齢者の二人以上の世帯では毎月261,547円が生活に必要な消費支出です。
また、年金収入が毎月181,264円あり、その他の収入も含めると実質的な収支は約マイナス5万円です。
また、単身世帯のデータは見つからなかったのですが、別の調査では、独身の場合は毎月14万円が必要だそうです。また、単身世帯の年金は10万円前後なので、こちらもマイナス4万円弱が足りなくなってしまいます。
貯蓄については、マイナス分を持ち出すことを考えると、年金がもらえることを前提に考えても最低2000万円位が必要という調査が多かったです。
また、定年は大体60歳ですが年金受給開始は65歳です。つまり、年金のない無収入の期間が5年ほどあります。
定年後から年金受給までの5年間の生活費は夫婦二人世帯で26万円×12カ月×5年分=1560万円が必要になります。
定年から年金受給開始までが無収入だと1560万円の貯蓄がなければ破産します。お金がないから再就職しないといけないのはこのためです。
定年後は職がないとやることがなくて「うつ」になる
定年後は仕事がなくなるため、今まで仕事に使っていた時間が余ってしまいます。時間が余っても特にやることがないので、再就職をしたほうが良いのです。
逆にやることがないことは、精神的に見ても結構ダメージが大きく、魂が抜けた状態になる人もいるほどです。
これは、「道は開ける」という本の中でも語られていて、人間は暇だから不安になると説明されています。
時間に余裕がある状況とは精神的にかなり苦痛なのです。
定年後の再雇用の苦しい現実
定年後の再雇用の現状はというと、
- 就労での年収平均は250万円程度
- 再雇用先がない場合はシルバー人材センターの紹介で月4万円程度のバイト
- 今後高齢社会になるとますます競争は激化する可能性も…
ということで、年収が900万円の人が年収250万円程度になるって考えると、およそ70%の年収ダウンです。
定年後の再雇用の現状はとても厳しいものがあります。
それでは、定年後の再就職に備えて出来ることはなんでしょうか?
資格取得をして再雇用されやすい人材になる
定年後の再就職で有利に立つのに一番の方法は資格取得です。
資格が不要でも就職できる60歳以上の職業を検索すると、お弁当のパック詰めや、警備、介護・障害者支援のしごとが多くヒットします。
しかし、資格を持つことにより、それよりも時給が高く、競争が少ない分野の仕事に就職することが可能です。
資格であれば、中小企業診断士・社会保険労務士・行政書士・キャリアコンサルタントは狙い目だと言われています。また、宅建も以外に狙い目です。詳しくは下記をご覧ください。
つながりを作り、再雇用に有利な人間関係を持つ
求人の半分は求人募集として掲載されていないと言われています。
知人が多ければ多いほど求人募集に掲載されていない職業に知人の紹介という形で就職できるかもしれません。
今のうちから沢山のコミュニティに出入りしたり、自分でコミュニティを作ることで、たくさんの知人を作ることが可能です。
ただし、知人をたくさん作っても名刺交換だけで終わる関係は無意味です。そのため、有効な関係を作るには、まず相手のためになることをやらないといけないのです。
定年後の再雇用が必要がないように副業をしておく
事業収入になるような副業ができれば、収入も安定し、やることもあるので、再就職をする理由を2つともクリアすることができます。
副業は稼ぐまでに時間がかかり、長期的な視野がないと難しいです。
副業を開始することは簡単にできます。
ブログを始めるなんて初期費用1万円程度です。
今は多くのスキルシェア型のサービスもあるため、「CrowdWorks」や「ランサーズ」や「ココナラ」 などに登録すれば空いている時間に稼ぐこともできます。
副業を今から始めて、長期的な視野を持ちながらコツコツと収入源を作っていくのは、定年後の再就職対策としては、そこまで悪い話ではないでしょう。
→定年後に向けて副業したい方にオススメ記事:【30代以上必見】定年後の収入源が作れる資格・副業・投資まとめ
老後資金を資産運用して増やす
定年後の再雇用が必要な理由はお金がないからでしょう。つまり、老後資金に不安があるわけです。
老後を準備する時期にもよりますが、早くから老後資金を準備すれば、その分だけ早期リタイヤも可能であり、定年後にわざわざ働く必要も無くなるでしょう。
例えば、毎月5万円をコツコツと積み立てれば、年利7%で運用できれば、年数に応じて下記のようになります。
- 10年:8,654,240円
- 20年:26,046,333円
- 30年:60,998,550円
早くから始めるだけでも、老後資金の準備がかなり楽になります。
収入の数%を投資に回すことによりお金がお金を生むような仕組みが作れれば投資も悪くないと思います。
ただし、リスク性が高い投資ばかりに手を出すと損する可能性が高くなるので、リスク分散の考え方は本当に必要になります。
私のオススメは、インデックスファンドを長期的に持ちながら、10%〜20%を個別株で運用していくなど、安全を優先した投資を心がけると良いでしょう。
また、最悪損をしても大丈夫なように、生活のために確保する収入の割合と投資のための収入の割合を明確に線引しておくことがオススメです。
ただし、投資は損する可能性もあるので、その点がわかった上で投資しましょう。まずは証券口座を開設して、どのような運用商品があるのかを見てみたり、実際に触ってみたりするのもオススメです。
投資でオススメなのは圧倒的にインデックスファンドでの投資です。詳しくは下記をご覧ください。
定年後の再就職は定年前の準備から
定年前から定年後のことを考えて準備すれば再就職にたいして不安になること少なくなります。
「いまから定年のことを考えたくはない」と思っていても、いずれ定年は来てしまいます。
いずれ来る定年のことに直視して、定年前から準備することができれば不必要に定年後の再就職について恐怖を感じることがないのでオススメです。
以上、定年後の再雇用について解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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