「運をつかむ技術」要約:運をつかむには?運の良い人と悪い人の違い

運をつかむ技術

「運が良い人と悪い人の差とは何だろう?」

「運がコントロールできるって本当?」

運が良い人と悪い人には、決定的な違いがあります。それは習慣の違いです。

HISの創業者であり、ハウステンボスを黒字化した澤田会長は、運をつかむのに大切なことが3つあると言います。

  1. 明るく行動し、新しいものを生み出す「失敗しろ」
  2. 運が悪いと思わないこと「明るい人の側に行け」
  3. 調子が良い時にブレーキを踏むこと「調子に乗るな」

今回紹介する「運をつかむ技術」では、HIS創業者の澤田がどのようにHISを立ち上げたのかを自伝形式で紹介しています。

著者自身が経験したから運をつかむ技術をまとめていました。

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運をつかむ技術を読んだ方が良い方は?

運を掴む技術がオススメな方は下記の通りです

  • 運が悪い時の対処法が知りたい方
  • 運が良い時のコントロールの方法を知りたい方
  • 本を読む意味を知りたい方
  • HISとはどういう会社なのかを知りたい方

HISのルーツとは?「運をつかむキッカケとなったのは不運から」

運をつかむ技術は著者のストーリーが豊富に書かれている本です。その中でも注目したのが、HISの創業ストーリーです。

澤田社長は、高校を卒業したのは1969年。この年代は1968年から行われた学生運動の為、東大の入試も中止されるほどの激しさでした。

そのため、日本大学では学ぶことがないと、単身渡独を決意します。渡独での経験から、自分で事業を興すアイデアを思いつき、日本に帰ってから事業を始めました。それが、紆余曲折を経てHISに繋がったのです。

日本の大学に行っても意味はない?渡独を決意!

1969年の学生運動が激しい時期、澤田会長は、学生運動で大学が十分に運営されていないのをみて、「日本の大学はまともに学ぶことができない」ということで、経済を学ぶ為に、単身ドイツに留学することを決めます。

しかし、1969年当時には、留学を専門にする代理店は存在せず、手探りで自分で手配するなど、様々な苦労を経験します。

そして、なんとか、1973年にドイツのマインツ大学での留学生活が始まります。

最初はドイツでの暮らしになれず、苦労しましたが、ドイツの暮らしが慣れてきた頃、アルバイトとして通訳を始めました。通訳でもある程度の収入が得られたのですが、日本人観光客と会話していると、通訳以外のニーズが多いこと気づきます。

その後、観光客のニーズを満たすために、通訳以外にもナイトツアーを始めたのです。

アルバイト以上に儲けられるのでは?「起業の原点を見つける」

「こんなにもニーズがあるなら、夜に不案内な日本人に対してナイトツアーを行えばうまくいくのでは?」と起業したナイトツアーは大ヒット。

通訳のアルバイト以上に稼げるようになってしまいました。

この時の原則が、自分もお客さんも案内するお店の人も得をするビジネスモデル(三方良しと似ているスタイル)

自分が今も大切にしている原則と言います。

その後、日本に戻ってきて、海外と日本の間の毛皮輸入業も行います。しかし、うまくいきません。

本書の中で、うまくいかなった原因は下記の2点だと語られていました。

  • 利益だけを追求した目的
  • ワシントン条約でビジネスが頓挫した

このままでは事業を継続することができない。そう思った澤田会長は、なかば仕方なく航空券を扱い始めたことがキッカケだと言います。

これがHIS創業のキッカケだったのです。

経営の師匠は本だった?「運をつかむには本が必要?」

「経営者にも師匠がいて指導されて結果を出す」そういったことはよくある話です。しかし、澤田会長には経営の師匠と呼べる人はいなかったようです。

師匠の代わりになったのは「本」だったと言います。

というのも、経営を始めた当初はあまりお客が来なく、暇だったために、何もやることがなく、仕方なしに本を読み始めたそうです。

最初は時間がかかりましたが、一日に1冊・2冊読めるようにスピードが上がってきました。

その後で、歴史書なんかを読み始めることで、長期的な視点を身につけることが出来たそうです。

これが、師と呼べる人がいなくても、経営がうまく行った秘訣とのこと。

ある意味、経営がうまくいかなかったという不運から、学ぶキッカケという幸運を得られたようにも思います。

本書の中でも経営に関しては下記のことが必要だと書かれていました。

  • 本を読むことで知識を得ること
  • 実践することで経験にすること
  • 経験から学びに変えること

運をつかむには?澤田会長が実践した方法とは?

人生の90%以上は、運に左右されています。しかし、澤田会長は、本書の中で、運はコントロールできると述べています。

天が運んでくる運(天運)と同時に自分で運ぶ運が存在していて、そちら(自分で運ぶ運)の方が影響が大きいという事実を認識することが大切ではないかと思う。言い換え得れば、運はコントロール可能でもあるのだ

運をつかむ技術 P140

それでは、どのようにして運をコントロールすれば良いのでしょうか?

本書では下記の3つの行動が書かれていました。

  1. 明るく行動し、新しいものを生み出す「失敗しろ」
  2. 運が悪いと思わないこと「明るい人の側に行け」
  3. 調子が良い時にブレーキを踏むこと「調子に乗るな」

明るく行動し、新しいものを生み出す「失敗しろ」

本書では、失敗の必要性について、「失敗は良いことであること」と述べています。

また、「何が起きても常に明るく感じられることが大切」だとも述べております。

失敗しても、どんな時でも明るさを感じられる人は、大概、良い気(良い運気)が出ているのだそうです。

何があろうとも、命ある限り、元気に明るくやっていくことがやがて成果を生み、結果として自分を救うのだ

運をつかむ技術 P152

澤田会長曰く、良い気が出ている人は、仕事も1.2倍できるのだそうです。

だからこそ、明るく元気良く行動することが、運をコントロールする第一条件と言えます。

「運が悪い」と思ってはいけない「明るい人のそばに行け」

運が悪いと思うことは、より一層ネガティブになり、より一層運が悪くなるそうです。だから、運が悪いと思ってはいけません。

「自分は運が悪い」とは思わない方がいいのだ。思ったら最後、本当に終わってしまう。つかめる幸運も逃げていってしまう。

運をつかむ技術 P156

そしてネガティブな言葉というのは自分だけでなく周囲の人の運気まで落とすのだそうです。

本書では、はっきりと「ネガティブなことばかり発する人に近づかないこと」が大切だと述べています。

自分がネガティブだと思ったら、良い気のでている人、運の良い人や会社と付き合うことが重要だと述べています。

良い気の出ている人、ポジティブで明るい人に近づくことが大切です。

自分が暗くなっているときはウザく感じますし、しんどいですが、運をコントロールするためにも、明るい人のそばに近寄るようにしましょう。

調子が良い時には、あえてブレーキを踏む「調子に乗るな」

良い時に更に調子に乗ると、かえって危険を招くことがあるそうです。

まさに天罰のように襲いかかってくることもあります。

これは、調子に乗り、繊細さや慎重さが鈍くなり、変化に気づけなくなった結果自ら招いてしまうことであり、本来持っていたはずのバランスを失ってしまっている状態なのだそうです。

あまりに調子のいい時には、むしろあえてブレーキをかけ、抑え気味にすることによって、平時の感覚を取り戻すことを心に留めておきたい。絶好調の後、揺り戻しは必ず来る

運をつかむ技術 P163

運をつかむ行動をしよう!良い失敗は良い結果を生み出す

運をつかむのに必要なことは下記の3点です。

  1. 明るく行動し、新しいものを生み出す「失敗しろ」
  2. 運が悪いと思わないこと「明るい人の側に行け」
  3. 調子が良い時にブレーキを踏むこと「調子に乗るな」

澤田会長は最終的に「若い人は優秀であるが、チャレンジしない人が増えてきた」事を踏まえて、

良い失敗をしたほうが、結果的に得になる事だと述べています。

失敗すれば命を失ったり、会社が潰れたりするような無謀な挑戦や、人に迷惑をかける事はしてはいけません。

しかし、成功などいつかすれば良いし、いきなり成功する事など滅多にないです。

だから、失敗して鍛えられ続けることが必要です。そうすれば、だんだんと成功する確率が上がっていくのだそうです。

だからこそ、失敗など気にしないで、チャレンジ、またチャレンジと繰り返すことが大切だと仰ってます。

そして、違うタイプの人間と付き合って、貪欲に知識を吸収していくことの重要性も書かれていました。

違うタイプの人と付き合うことで、知識や経験を広げることにより思考の幅、吸収しようとする知識がより広がっていきます。

また、優秀なビジネスパートナーと出会う確率も上がるのだそうです。

だからこそ、失敗をすること、そして違うタイプの人と出会うことが大切なのです。

いつでも明るく元気に振る舞って、運をコントロールしましょう!

今回オススメした本は下記になります。

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