「集団行動をまとめるのが苦手」
「どうすればフォロワーが増えるかな」
結論から言えば、想像力を利用できれば、集団行動の統率もうまくいきますし、フォロワーも増やすことができます。
集団の理性は個人に劣ります。
論理的に話したところ、正しさを判別する理性を持ち合わせていません。
ただ、集団は感情に訴えかけることで精神的感染を引き起こします。
暗示に富んだある種の想像をかきたてることで、感情に訴えかけることになります。精神的感染を引き起こし、集団が同じような感情を抱けば、集団をうまくコントロールできるようになるのです。
これが集団心理を利用したリーダーシップの取り方で、実は私たちが普段目にするメディアを通して、仕掛けられていることが多いのです。
今回は「群衆心理」の本をベースにし、集団心理を利用してリーダシップを取る方法を解説します。
集団心理を利用するなら理論より想像力を利用する
集団を統率したいならば、理論よりも想像力を利用する必要があります。集団は理論で考える力が弱く、感情に訴えた意見の方が伝わりやすいという特徴があるからです。
しかし、集団は初めからある種の感情を抱いているケースもあります。そのため、下記の4つのステップを行うことにより、集団を統率する必要があります。
- 集団を活気づけている感情を理解する
- 活気づけている感情に共感する
- 暗示に富んだある種の想像をかきたてる
- 活気づけている感情に変更を試みる
※必要に応じては後もどりし、1にもどる
かの有名なナポレオンは群衆の力を知っており、群衆がどのように想像力を働かせるのかを、常に考えて行動していた
集団心理を利用してリーダーシップをとる超簡単な3ステップ「想像力の使い方」
集団を統率する方法を説明しましたが、その中でも一番難しいのは「暗示に富んだある種の想像を掻き立てる」ことでしょう。では、どのようにすれば、暗示に富んだ想像をかきたてることができるのでしょうか。
それは、下記の3つのステップにより実行可能となります。
- 強固な意思を持つ
- 断言し、繰り返し言い続ける
- 成功した部分だけを切り取り、説得力を出す
それぞれ解説します。
強固な意思を持つ
まず集団を統率する前に持たなければいけないものは強固な意思です。
なぜなら、人は、意思の強い人の話を聞くからです。
群衆心理の中でも下記のように紹介されておりました。
群衆が求めているものは、間違っていても強固な意思。その言葉に人間は傾聴する
ではどうすれば、強固な意思を持つことができるのでしょうか?
それは、信仰を持つことです。
自分が信じる拠り所となるようなものがあれば、強い意思を持つことができます。
強烈な信仰が、大きな暗示力を彼等の言葉に与える。常に大衆は、強固な意志を具えた人間の言葉に傾聴するものである。
つまり強い意思を持つためには、自分が信じられる信条を創り出すことから始まります。
今風の言い方をすれば、それはVisionともいえるでしょう。
あなたが成し遂げたい世界を創造することで、あなたの言葉がより強くなってくるのです。
まず自分たち自身ある信条に屈服させられてのちはじめて、幻惑の力をふるったのであった。そのときに、信仰と称するあの恐るべき力を、人々の心のうちに生み出させることができたのである。この信仰が、人間をその夢想の完全な奴隷にしてしまうのである。
知性よりも世界を導くのは直接的に導くのは信仰です。
群衆心理の中でも「集団の知性は個人に劣る」と言われています。
集団は理論をしっかり判別することができないため、理論に訴えるのは無駄なのです。
断言し、繰り返し言い続ける
強固な意思を持つことができたら、次は簡潔に繰り返していきましょう。
断言は簡潔に、反復してこそ効果が発揮されます。
CMには、断言を簡潔に反復している例が多々あります。
断言と反復をうまく活用しているのがリクルートのCMです。
- バイトするならタウンワーク
- 結婚するならゼクシィ
- スーモのCM
また、反復の効果はフェイクニュースからも学べます。
根も葉もないことでも、ネットニュースに書かれ続けると本当のように感じる時があります。
そういったフェイクニュースがSNSで拡散され続けるのを見ていると、どんどん反復されて、どんどん真実味が増してくるような感じがします。
その人に対する事実に基づかない悪い噂を何回も目にすると、本当のように感じてしまう。これが断言と反復の効果です。
あなたが、強固な意思を持ち、集団を統率したいと考えたら、言い続けられるフレーズを1つ持っておきましょう。
群衆心理という本の中でも「集団は精神的感染をし、互いに暗示を掛け合うもの」だと言われています。断言を繰り返すことの効果は計り知れないのです。
詳しくは下記の記事をどうぞ
説得力の作り方「成功し続け、失敗は口に出さない」
強固な意思を持ち、断言を繰り返し言い続けたら、たしかに効果はあるでしょう。
しかし、それだけでは、集団の心は動きません。
なぜなら、あなたの発言にどれだけの価値があるかわからないからです。
あなたの発言に価値を持たせるためには、説得力が必要です。
例えば、資産1億円ある人が1億円の資産の貯め方を話すのは、説得力がありますよね?
群衆心理の中では、威厳という言葉を使用し、威厳には二種類あると説明しておりました。
- 後天的威厳:家名、評判、資産、地位、肩書き
- 人為的威厳:個人的なもの、生まれついての魅力
後天的威厳は、自分の行動によって後から身につくものでしょう。
後天的威厳を象徴するのは、かの有名なパスカルの言葉でしょう。パスカルは「裁判官には法服とカツラが必要だ」と言ったことがあります。
これは裁判官という地位をわかりやすく表現しなければ裁判官として認められないと言っているのです。
人為的威厳は、個人として最初から備わっている魅力。つまり、カリスマ的な魅力のことを言います。こればかりは自分で獲得するのは非常に難しいですね。
ですので、集団を統率したいと考えた場合、後天的威厳を利用して説得力を高めることが非常に有効なのです。
では、どうすれば後天的威厳を高めることができるのでしょうか?
本書では「成功し続ければ威厳が生まれ、失敗すれば威厳は失われる」と書かれています。つまり、自分が成功したことだけをまとめれば、後天的威厳を持つことが可能なのです。
たとえば、東大に合格し起業して大成功したという地位・肩書を表現されるだけで、かなりの説得力が得られるでしょう。
ブランディングに使えないような表現を入れなければ、説得力を作り出せるのです。
集団心理を利用してリーダーシップを取ろう
集団は個人とは違った特性を持っているため、統率の仕方が異なります。
集団を統率する方法をまとめると下記のとおりです
- 強固な意思を作る
- 断言し、繰り返す
- 威厳を作り出す
集団の理性は個人にも劣ります。そのため、理性に訴えるよりも感情に訴えるほうが効果的なのです。
以上、集団心理を利用してリーダシップを取る方法「断言と繰り返し」を解説しました
最後まで読んでいただきありがとうございました
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