「日本って他の国と比べて住みやすい国なのかな?」
「他の国と比べて日本が住みにくいなら原因は何なのかな?」
残念ながら住みたい国としては不人気なようです。
英国の大手金融機関であるHSBCが駐在員の住みたい国ランキングを発表したところによると、日本は33位中32位という結果になりました。
原因は収入の低さと働き方です。
政策の安定性や生活の質においてはトップクラスにも関わらず、収入の低さと働き方が最低クラスのため、このような順位となってしまいました。
このような結果は日本で一生生きていきたいと願う人からすれば大変不本意です。
特に私みたいに30代ですが、将来的には日本で人生を終えたいと考えている人にとっては、
「なんとか日本も世界に誇るほどの住みやすさを実現したい」
と思っているでしょう。
日本は他国に比べて収入が低く、働きにくいと見られています。
残念ながら、収入と働き方の問題は個人レベルで対策するしかないでしょう。
つまり、日本で快適に生きたい人は、個人レベルで収入の低さと働き方を見直せば、世界に誇れるほどの住みやすさが実現できるというわけです。
今回は、日本で生きていくつもりの若者に向けて、日本が住みにくい原因と個人レベルでできる解決策について解説します。
この記事で学べることは?
- 2019年の世界で駐在したいランキングが学べる
- 駐在したいランキングで日本が33位中32位である理由が学べる
- 日本で一生生きていくつもりの人が快適に過ごす方法が学べる
目次
HSBCより2019年の駐在したい国ランキングが発表されました
HSBCは毎年駐在した国ランキングを発表しています。2019年のランキングは下記の通りです。
Rank | Country |
---|---|
1 | Switzerland |
2 | Singapore |
3 | Canada |
4 | Spain |
5 | New Zealand |
6 | Australia |
7 | Turkey |
8 | Germany |
9 | United Arab Emirates |
10 | Vietnam |
11 | Bahrain |
12 | Isle of Man |
13 | Poland |
14 | Ireland |
15 | Hong Kong |
16 | Malaysia |
17 | France |
18 | India |
19 | Jersey |
20 | Sweden |
21 | Mexico |
22 | Thailand |
23 | United States |
24 | Philippines |
25 | Guernsey |
26 | Mainland China |
27 | United Kingdom |
28 | Italy |
29 | Saudi Arabia |
30 | South Africa |
31 | Indonesia |
32 | Japan |
33 | Brazil |
やはりと言いますが、スイス・シンガポール・カナダ・スペイン・ニュージランドなどは上位の国にランクインしています。
収入面でも生活の質でもトップクラスに住みやすいということなのでしょう。
一方で、私たちが住んでいる日本は、残念ながら32位となっており、駐在員から見たら、フィリピン、中国、南アフリカ、インドネシアよりも住みたくない国になってしまっているのです。
いっときは日本で住んでいるのは大変誇らしいことであると言われていた国でした。
しかし、現在では駐在員からは人気のない国となっていしまっているのです。
日本は駐在したい国ランキング33位中32位?原因と対策は?
残念ながら日本は33位中32位という不本意な結果になりました。
その原因は定住がしにくかったり、収入面では魅力がなかったり、働き方ではワークライフバランスが実現できなかったりといったことがあります。
原因についてより詳しく分析してみましょう。
日本の定住しやすさは32位「家賃は高さが尾を引く」
残念ながら日本の定住のしやすさは33位中32位と最下位付近にあります。
その原因は、家賃の高さです。
日本の家賃の高さはロンドンやニューヨークと同水準だと言われています。
これは日本の賃金がそこまで高くないのに、家賃が高いからでしょう。
基本的に駐在員が住むようなマンション等になると、家賃が50万円や60万円というのがザラにあります。
そのため、日本は定住するのは非常にコスパが悪いと思われているのです。
賃金は33位中32位である「収入が低すぎる日本」
日本のランキングを大きく引き下げているもう一つの原因は、賃金の低さです。
日本の賃金は残念ながら33位中32位でした。
他の国は物価が上がっているのに比例して賃金も上昇していきました。
もちろん、税金も上がっていく国は上がりますが、その分収入も上がれば特段問題はないでしょう。
一方で日本は税金が上がっても賃金は上がりません。
日本国内の景気も良くないですし、物価が上昇しなければ企業の収入も上がりませんから、賃金で還元されることがないからです。
ワークライフバランスも32位!「働きにくい日本」
ワークライフバランスに関しても他の国と比較すると悪いと言わざるを得ません。
日本にはサービス残業等の社畜文化が根強くあることはもちろんですが、働く上でも日本国内では、すべて日本語でやりとりすることも多いため、外国人からしたら働きにくい国となります。
また、男女平等の評価も低いのが日本の特徴だそうです。
他国であれば女性が役職に就くこともかなり多くありますが、日本の場合だと女性が役職に就任しているケースが少ないですからね。
男女平等に関しては大きく遅れていると言わざるを得ないでしょう。
生活の質は13位・政府の安定度は6位「生活はトップクラス」
駐在したい国で上位のランキングに入っていた項目は生活の質と政府の安定度でした。
確かに、日本の生活の質は非常に高いです。
上下水道や電気のライフラインなんかは問題が起こることがまずありませんし、マンションの上の階であっても、水圧の強いシャワーがでてくるのは日本の魅力的な部分だと思います。
また、従業員のホスピタリティが高く、バイトであっても礼儀正しく働いていることもあります。
政府の安定度もトップクラスでして、政変が起こることがほとんどないため、政策が一気に変わることもありません。
つまり、日本は生活の質がものすごく高く素晴らしい国だということになります。
日本で過ごすには?他国に誇れるくらい快適に生きるための対策
日本だけで過ごしていると他の国と比較して問題を把握することができません。
駐在員から見た日本を分析してみたところ、働く条件としては最悪だが、生活の質は非常に高いということがわかりました。
日本で過ごす日本人が快適に過ごすために個人ができる対策として
- 収入面を上げること
- ワークライフバランスを改善すること
といったことが考えられます。
収入を上げる努力をする「収入面を自分でカバーする」
まず、駐在員が日本に住みたくないと思う大きな理由の1つが日本の収入の低さです。
つまり、日本で収入を上げることができれば、日本で過ごすのはこれ以上なく快適になることがわかります。
収入を上げるには主に下記の3つの方法があります。
- 副業して収入源を複数にしましょう
- 転職して賃金を上げましょう
- 投資して労働以外の収入源を作りましょう
副業することに仕事以外の収入源を構築することができます。ただし副業で労働収入を行うと、収入のために一生ダブルワークをする羽目になるので、副業には事業となるものを選ぶことがおすすめです

日本で快適に過ごしたい場合は、労働市場で積極的に転職をして、賃金を上げることがおすすめです。
日本には終身雇用制度が根強く残っていて、転職をする=裏切り行為と考えている人が多いです。
しかし、会社で長年勤めあげても年収は上がりません。
年収を上げるには年収交渉するか転職するしかないので、1年に1回位は転職市場に出て、自分の年収評価を確認すべきです。
私自身も転職を繰り返すことで、年収を倍近く上げることができましたし、私の知り合いでも年収が100万円〜200万単位で上がる人もいました。
まだ、転職をしたことがない人は転職をしないと損をしているかもしれませんよ。

まだ、転職サイトに登録していない人は、転職サイトに登録して、求人をいろいろと見てみましょう。
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副業をしたり、転職をすることで全体の収入を上げたら、余った分は投資に回しましょう。
高配当株式などに投資することで、金融資産からの収入源を作ることも可能だからです。
私は、高配当ETFに投資をしながら、早期退職に向けた自分年金の構築に力を入れています。
詳しくは下記の記事をどうぞ。

ワークライフバランスを改善する「一人働き方改革」
駐在したい国ランキング32位の日本と駐在したいランキング6位のオーストラリアは、収入に関しては両国とも30位に近く、そこまで違いがありませんでした。
なぜ、駐在したい国ランキングで約25位ほどの開きが出てしまったのでしょうか?
それは、ライフワークバランスです。
日本に比べて、オーストラリアの方が働き方についてのランキングが圧倒的に高かったのです。
収入が低くても働き方を変えれば、オーストラリア並の生きやすさを実現することも可能なのです。
では、日本ではワークライフバランスを向上させることができないのでしょうか?
個人レベルでも働き方を工夫すれば、日本でもワークライフバランスを実現することも可能です。
例えば、残業が限りなく少ない企業に転職すれば、残業は限りなく減らせます。
そうすれば、家族と過ごす時間も増えますし、自分のやりたいことを行うこともできるでしょう。
週に5日の仕事を週に3日することでもワークライフバランスは実現可能です。
副業や投資からの収入が高くなれば、仕事を週5から週3に変更することも検討できるでしょう。
最近の日本ではリモートワーク化が進んでいます。
大手企業もサテライトオフィスを導入するなど、会社に行かなくても仕事ができる体制を整えています。
在宅勤務が許される企業がたくさん増えてくれば、日本全体でのワークライフバランスはより良いものになるでそう。
ワークライフバランスは自分で工夫して向上させることが可能なのです。
駐在したい国ランキングで33位中32位の日本で快適に過ごすには?
駐在したい国ランキングを分析して学べることは下記のとおりです。
- 日本は駐在員が住みたいとは思わない国である
- 原因は賃金が安いこと・ワークライフバランスが悪いこと
- 日本で住む人が今後も快適に生きるなら賃金とワークライフバランスの個人的な対策が必要
駐在したい国ランキングをみることで、他の国から見た日本の問題点を把握することができます。
これからも日本で住むことを考えるのであれば、より快適に生きられるように、収入の問題やワークライフバランスの問題は個人レベルで対策を立てていきたいですね。
以上、日本の駐在したいランキング33位中32位?快適に生きるための対策
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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