「フリーランスは経費が使えるからお得なの?」
「フリーランスは経費と節税を合理的に考えたほうが良いの?」
経費と節税を合理的に考えすぎると、フリーランスはまったくお金がたまらなくなります。
お金がないフリーランスは精神的に非常にツライため、合理的に考えすぎても良いのかは難しいところです。
経験的な話ですが、フリーランスが経費をたくさん使い節税すれば税金的に得します。
しかし、貯金残高はそこまで貯まらないため、収入の高低差が激しい場合、精神的にツラくなり、生活にゆとりはないです。
フリーランスが経費と節税について考えるなら、自分のリスク許容度に応じて考えた方が良いです。
フリーランスには青色申告控除と基礎控除で、100万円ほどの所得控除があります。
毎年貯金できるように経費を使うのを抑えた方が良いでしょう。
また、余裕があれば、iDeCo・小規模共済・経営セーフティ共済などの社会保障制度を活用して所得控除となる老後対策をするのもオススメです。
今回は、フリーランスの経費と節税の注意点について解説したいと思います。
この記事で学べることは?
- フリーランスと会社員の経費と節税の意識の違いについて学べる
- 経費と節税を合理的に考えすぎるとお金が貯まらないことが学べる
- フリーランスが経費と節税について注意すべき点が学べる
目次
フリーランスと会社員の違いは経費と節税「使えば使うほどお得?」
フリーランスと会社員の最大の違いは経費と節税の意識の違いでしょう。
フリーランスは経費を使えば使うほど税金の支払いがすくなくなります。
一方で、会社員はいくら浪費したとしても経費にならず、税金の支払いは変わりません。
そのため、フリーランスは経費を使えば使うほど得するために、経費を使いすぎてしまう傾向にもあるのです。
会社員は経費を使えば使うほど損をする
会社員は給与所得控除があり、給与所得控除とは会社員に必要なスーツ代や書籍代を考えて用意されている経費分の控除額です。
- 給与−控除=所得
所得からあらかじめ控除されているため、経費として使うから使うまいか関係なく無税でもらえるお金ということになります。
給与所得控除分の金額は経費として使っても使わなくても、あらかじめ控除される金額が決まっています。
そのため、会社員は経費を使えば使うほど、無税でもらえるお金が減ってしまうので、損をするという訳です。
フリーランスは経費を使えば節税になる
一方でフリーランスは経費が使えます。
経費は、事業に必要な出費として、収入から差し引くことができます。
つまり、実質的に収入と経費がゼロであれば、所得をゼロにすることも可能なのですが。
- 収入−経費−控除=所得
税金を支払いたくないと考えるフリーランスが合理的に考えれば、お金ではなく経費で購入できるモノに変えれば、税金で取られることはありません。
所得が100万円になったら、100万円を貯金で持っておくと、税金を払わなければいけなくなります。
しかし、100万円分を事業で必要なものや、広告費として使用してしまえば、所得はゼロになるため、税金はかからないというわけです。
このため、フリーランスは所得がゼロになるようにお金を使えばお得になるというわけです。
フリーランスが経費と節税を合理的にすると精神的にツラくなる
フリーランスは所得をゼロにすれば税金がかからないと言いました。
しかし、所得をゼロにすればお金は貯まりません。
安定した事業をフリーランスで運営している人なら経費と節税を合理的に考えても良いかもしれません。
しかし、安定した収入がなく、将来の収入も不安定だと感じるフリーランスが、経費を使いまくり貯金をゼロにすると、精神的にツラくなります。
以前も解説した通りフリーランスの悩みの9割はお金が原因となります。
貯金が十分にあれば悩みや不安に振り回されることも少なくなりますが、フリーランスが経費と節税を合理的に考えれば考えるほど、貯金をしなくなります。
収入が安定しない状況で貯金がゼロの場合は、精神的に非常にツラくなるのです。
フリーランスが経費と節税を考える際の注意点
収入が安定しない状態で経費と節税を合理的に考えれば考えるほど、貯金がなくなりツライ思いをすると書きました。
それでは、フリーランスが経費と節税を考える際の注意点とはなんなのでしょうか?
経費は約30%〜50%オフで買うことと考える
経費を使うと税金が得になるといつ考え方は捨てておいた方が良いでしょう。
経験的に経費を使えば使うほど得になると考えている場合、無駄なものまで購入する浪費癖がつくからです。
経費を使えば使うほど、手元の資金は減ります。その結果、貯金ができなくなるでしょう。
経費で買い物をすることは、セールで買い物をするのと似ています。
経費にすれば、税金分などを考えると、30%〜50%オフでお買い物ができているのと変わらないからです。
お金を貯めたいなら必要なものしか買わない
お金を貯めたいフリーランスは「経費を使えば得をする」という考え方を捨てて、必要なものしか買わないようにしましょう。
不必要なものを購入してしまったら、その分だけ貯金ができなくなります。
逆に必要なものしか買わないようにすると、支払うべき税金の額は増えますが、金銭的に余裕が生まれてきます。
フリーランスでお金が貯まらないという人は、
- 経費が得だと考えている
- 無駄なものも購入している
上記の可能性が高いので、自分の支払いについて見直して見ると良いでしょう。
控除分は貯金に回す
「フリーランスも必要なものしか買わないようにしよう」と言っても、フリーランスにとって経費になるものはたくさんあるため、必要だと考えて支払う可能性があるでしょう。
そういう人におすすめなのが、控除分は必ず貯金を使用というものです。
フリーランスには控除がありまして、代表的な控除は下記の控除です。
- 基礎控除
- 青色申告控除
2019年の税制ですと、青色申告控除+基礎控除をすれば、約100万円程度の所得控除があります。
つまり、収入−経費=100万円という状態であれば、控除の分だけ無税で貯金ができるという訳です。
この控除分だけを必ず貯金するように決めれば、それ以上の経費を使わないように慎重になればよいのです。
控除になる社会保障制度を使って将来に備える
フリーランスは個人事業主なので、控除になる社会保障制度が充実しています。
例えば、下記のものがあるでしょう。
- iDeCo
- 小規模共済
- 経営セーフティ共済
将来に備えるための社会保障制度は所得控除になるものが豊富にあります。老後にしか引き出せないものも多いため、老後でしか使えないお金となってしまいますが、無税で将来に備えられる制度なので、余裕がある人は積極的に取り入れたいところですね。
フリーランスが社会保障制度を活用して老後に備える方法については下記の記事で解説しています。興味がある人はどうぞ。
フリーランスは経費と節税に気をつけて!
フリーランスは経費と節税を合理的に考えれば考えるほど、お金が貯まらず精神的にツラくなってくるでしょう。
精神的にツラくなれば、生活していくのも不安でいっぱいになります。
そのため、フリーランスは経費と節税について合理的に考えるよりも、ある程度のルールを持って考えたほうが良いでしょう。
私がフリーランスをやっていた時に考えたルールは下記のとおりです。
- 経費が得という考え方は捨てる
- 必要なもの以外は購入しない
- 最低でも控除分の100万円は貯金に回す(余裕があれば)
- 所得控除になる社会保障制度を活用する(余裕があれば)
フリーランスは経費が使えますし、節税もできますので、なんとか税金の支払額を抑えようとしすぎてしまいます。
自分の精神的な安定はどこにあるのかを考えて、どの程度貯金していくのかを計画し、経費と節税について注意していきたいですね。
以上、【フリーランスの経費と節税】経費は得か損か?使い過ぎは精神的にツラいを解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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