「日本での定年退職後の生活は世界に比べるとどうなの?」
「日本での定年退職後の生活の問題点と解決策は?」
残念ながら日本の定年後の生活は先進諸国に比べると、評価が高くはありません。
健康福祉部門では世界トップクラスですが、財政については世界で最低クラスにある日本です。
現状の年金や福祉政策が継続できる可能性も低いため、日本で定年後の生活を考えている場合は、財政面に関して個人の対策が必要になります。
現実を知ったほうが良いですね。
👇定年退職をして老後を迎えるのに日本は23位の国だそうですhttps://t.co/1IZWNAO8Bk日本が大きく劣っているのは老後のFinanceであり、健康トップクラス。病気になっても安心だけど、老後のお金には不安が残る状態ってどうなの? pic.twitter.com/3C7euRl6Q4
— ドク@最強の働き方=サラリーマン+事業+投資 (@studytokyo3) September 19, 2019
退職後の生活に向けて個人でできる対策とは何なのでしょうか?
この記事で学べることは?
- 定年退職後の生活指数であるGlobal Retirement Indexについて学べる
- 日本が23位の原因が学べる
- 日本で定年退職後の生活を送るなら対策しておきたいことが学べる
目次
定年退職後の生活指数というものがある?「Global Retirement Indexとは?」
フランスのパリに拠点を置くナティクシス投資銀行が年に1回国際的な定年退職後の生活を評価した「Global Retirement Index」というものがあります。
定年退職後の生活を主に下記の4点から評価しています。
- 退職後の財政:税金や老後自立度など
- 健康:寿命や病院の診療代など
- 物質的な幸福:所得平等性・失業など
- 生活の質:幸福度・水質
定年退職後の生活がどれほど快適で過ごしやすいかを指数で表し、各国をランキングしているのが、Global Retirement Indexなのです。
2019年定年退職後指数の結果は?トップは欧州がほぼ独占
2019年度の定年退職後の生活指数のTOP25位は下記のとおりです。
TOP10までを抜き出すと下記のとおりです。欧州が7カ国・オセアニア2カ国・北米1カ国(カナダのみ)がランクインされていました。
- アイスランド
- スイス
- ノルウェイ
- アイルランド
- ニュージーランド
- スェーデン
- デンマーク
- カナダ
- オーストラリア
- ルクセンブルク
やはり、高福祉国家とも言われている北欧の国々は相次いでランクインしています。
また、ニュージーランドやオーストラリアなどのオセアニア地域の国もランクインしているのは意外でした。
定年退職後の生活指数で見ると日本は23位…原因は?
定年退職後の生活指数で見ると、日本は23位とTOP25位のなかでも下のほうであることがわかります。
欧州やオセアニア諸国と比べると、日本というのは退職後の生活がしにくい国ということになるのでしょう。
しかし、分析してみると意外なことが分かってくるのです。
日本世界でも最長の寿命と雇用率を誇っており、健康福祉面ではトップクラスです。
一方で、定年後の財務面では老齢人口比率と政府債務が最低クラスの成績ですので結果として23位へのランクインとなっています。
健康福祉では世界トップクラス「長寿と雇用率がダントツの1位」
日本は定年退職後の生活では23位ですが、健康福祉の分野ではトップクラスになっています。
健康福祉の分野において日本は90%と高水準を記録しています。この数値はルクセンブルクの91%に次ぐ第二位なのです。
健康福祉の分野を評価する基準は、寿命と病院の診察代・老後の雇用率などです。
特に日本は
- 世界1位の長寿国
- 病院等の費用は所得によって1割の負担のみで受けることが可能
- 老後の雇用率においても高水準を維持
このような結果から、日本は定年後の健康福祉分野においてはトップクラスの国だということになります。
老後のお金は最低レベル「老齢人口比率と政府借金が主に」
健康福祉分野がトップクラスの日本ですが、残念ながら定年退職後の財政分野ではTOP25位の国の中でも最低クラスと言わざるを得ません。
日本の定年退職後の財政分野は最低ランクにあり、下から数えて7番目の位置にいると言うのです。
定年退職後の財政分野が最低クラスである理由は、
- 老齢人口比率が今後も増加し続ける
- 政府借金が今後も増加し続ける
残念ながら老齢人口比率は今後改善する兆しはありません。
老齢人口比率が高くなればなるほど、社会保障費にかかる政府支出は増大することになります。
当然のごとく、定年退職後の日本の財政が悪化していけば、現在の政策が打ち切られる可能性もあります。
現在の政策が打ち切られたときのことを考えても、個人で対策を練っていくことが重要なのです。
定年退職に向けた個人ができる対策とは?
定年退職後の健康福祉において日本は世界トップクラスの水準にあります。
一方で、定年退職後の財政については世界でも最低クラスにあるのが実情です。
定年退職後の健康面での社会保障は充実していますが、一方で、定年退職後の日本の財政面は厳しく、制度が打ち切られる可能性があるため、個人で対策しておいたほうが良いでしょう。
それでは、個人ではどのような対策をしておくべきなのでしょうか。
自分年金の構築「年金に頼らずとも生きていけるように」
日本は財政的には世界でも最低ランクの方にあり、その原因は老齢人口の上昇と、政府債務の増加だと解説しました。
今後、現在のような年金制度が維持されるのは難しいでしょう。そのため、日本の年金体制だけに頼るのだけではなく、自助努力の一環として自分年金の構築を考えると良いでしょう。
自分年金の構築方法としては下記の方法があるでしょう。
- NISA・iDeCoを活用して老後資金を作る
- 値上がりしそうな都心の土地に自宅を購入して、売却益を狙う
- 高配当の個別株やETFなどに投資をして配当金という収入源を作る
- 不動産投資をして家賃収入を確保する
- 老後を養う保険である「養老保険」に加入する
自助努力の一環として自分年金構築はやっておいて方が良いでしょう。
一生働ける体制づくり「定年のない収入源と健康」
自分年金の構築は収入がある程度ある人しかできない方法です。
そのため、自分年金の構築だけを解決策にするのは不十分といえるでしょう。
自分年金が構築できない人でもできる方法は、定年退職後でも働いて収入が稼げる状態を整えておくことです。
一生働ける大切づくりには下記の方法が挙げられるでしょう
- 定年後でも雇われるように人脈を構築する
- 副業をして定年とは関係がない収入源を構築する
- 健康を維持し、いつでも働ける身体を維持する
高齢になると病気だったりで、寝たきりになる可能性もあるので、意外にも健康が重要になってきます。
健康であれば、アルバイトでもなんでも働くことができるので、まずは健康を維持することから始めましょう。
できる人は副業などにも取り組んでみて定年退職に関係のない収入源を構築してみるのも良いでしょう。
定年退職後の生活は若いうちから対策しておこう
定年退職後の生活ですが、日本は意外にも23位と低いことがわかりました。
定年後の健康福祉関連ではトップクラスの日本ですが、老齢人口比率の増大と政府債務の増大がランキングを押し下げているようです。
そのため、今後日本で老後を迎えようと考えている人は、財務面で対策をしておくのが重要だと言えるでしょう。
財務面で対策をする方法は下記のとおりです
- 自分年金を構築する
- 一生働ける体制を作る
個人で対策をして、充実した老後を迎えるには若いうちからの対策がおすすめです。
以上、日本と世界の定年退職後の生活を比較!23位の日本の原因と対策は?を解説しました。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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