外国人労働者の人数が派遣社員を超えたということが日経新聞で取り上げられました。
ゆくゆくは、派遣社員のやっている仕事も外国人労働者がやっていくことになるでしょう。 https://t.co/y4gH6bAQwz
— 読書人📖余った資金は米国ETF投入中 (@studytokyo3) 2019年1月25日
現在、外国人労働者が増えている主な事業所は中小企業ですが、この流れは今後大企業に波及していくことも考えられます。
長期的に見れば、雇用に関して日本人労働者と外国人労働者が競い合う事になり、努力しない日本人は仕事を奪われる可能性があります。
逆に言えば、外国人労働者の増加を冷静に分析し、将来に必要な正しい努力を行えば、将来仕事を奪われるのを防ぐだけでなく、現状の年収さえも上げることが可能なのです。
努力すれば天国、努力しなければ地獄が資本主義ですが、その傾向がますます顕著になっていくでしょう。
今回は、外国人労働者の増加の原因と影響から考える、今後の日本人が仕事を奪われない正しい努力について解説します。
この記事で学べることは?
- 外国人労働者の増加の原因が学べる
- 外国人労働者が増加することの影響が学べる
- 外国人労働者が日本人の仕事を奪うことへの対策が学べる
目次
外国人労働者の増加の原因は?
【外国人側】日本の人件費が高い
ベトナムの平均的な月収は1万5000円程度。ここでは日本人職員と同じ待遇にしており、その10倍以上の収入を得ることはできるのです。
バンコクやベトナムの地方であれば、月5万円以下で生活することも十分可能です。
数百万円で家を建てることも可能なので、日本に出稼ぎをして国に帰れば、それだけで億万長者になることも可能なのです。
あと、日本は安全だなという面もあります。
【企業側】労働不足の中小企業が採用を増加させる
よく人材不足だと言われていますが、それは中小企業の話です。
中小企業は人手不足で悩んでいる
中小企業白書で紹介されていますが、29人以下の事業所の求人数は現在増加傾向にあります。
しかし、実際に29人以下の事業所の求人数は増加傾向にあるにもかかわらず、雇用者数は減少しています。
下記のグラフは従業員規模別の雇用者数の推移です。1996年から見ると約200万人ほど減少しているのがわかります。
つまり、人材不足に嘆いているのは、中小企業であり、こういった中小企業が外国人労働者を採用しているといいます。
中小企業に入社しない原因は収入と将来への不安
なぜ中小企業に入社する人が少ないのでしょうか?
下記のグラフは離職理由について会社の規模別にまとめたグラフを見てみましょう。
原因は、収入の低さと、会社の将来が不安だからとされています。
どの業界の中小企業で外国人労働者は働いているのか?
外国人労働者が働いている業界は主に、
- 製造業
- サービス業
- 卸売業
- 小売業
よく外国人労働者の方が安いから?と言われる場合もありますが、これは、賛否両論分かれます。
外国人労働者は日本人と同じ待遇にしなければいけず、実際に外国人労働者を監督している人もいるため、違法に採用しない限りは、極端に安価で採用することができないのです。
日本人労働者は中小企業を選ばない?
中小企業がこれだけ人数が少ないなら、日本人労働者は大手企業の派遣社員を選ばずに、中小企業の正社員を選べばよいのでは?と思いますよね。
しかし、実際に日本人労働者は中小企業よりも大手企業の派遣社員を選んでしまいます。
- 大手企業の派遣社員なら正社員登用がある可能性
- 派遣社員のほうが給料が高い
- 大手企業で働いていると言える(実際は派遣だけど)
- 中小企業は派遣社員の扱いになれていない
上記の理由から、日本人労働者は大手企業の派遣社員を選ぶことが多いそうです。
日本人労働者が中小企業に行かないから外国人労働者が増加する
実際問題、中小企業の求人数は増えており、その数は派遣社員の人数である120万人を遥かに超えています。
日本人の派遣社員が中小企業の正社員を選べば、派遣問題をなくすことも可能なんでよね。
しかし、そんなことが起こるわけがありません。
日本人労働者が働かない、中小企業の求人に、母国よりも給料が高いという理由で、外国人労働者がどんどん入ってきてしまいます。
これが外国人労働者が増加する理由なんですね。
外国人労働者は大企業にも入ってくる?
現在の外国人労働者問題は中小企業だけの問題のように捉えられていますが、今後10年や20年のスパンで見ていくと、外国人労働者が大企業に入ってくることも考えられます。
政府は2019年4月から農業や介護、造船など14業種で外国人労働者の受け入れを拡大していきます。
つまり、外国人労働者の受け入れは拡大傾向にあるということです。
外国人労働者の受け入れが拡大していけば、グローバル化が進んでいけば英語と日本語ができる外国人であれば積極的に採用する大企業も出てくるのが普通な流れな気がします。
外国人労働者に負けないように日本人労働者ができる対策は?
外国人労働者に負けないように日本人労働者ができる対策とは一体どのようなものがあるのでしょうか?
下記にまとめて考えてみました。
TOEIC800点は取っておく
やっぱり今の時代は英語ができれば競争力を高めることが可能です。
実際に英語ができることで年収が高まるというデータもあるくらいですから、それだけ競争力が高いということなんでしょう。
外国人労働者たちは英語ができる人も多いと思いますが、日本の企業で働くのであれば、
- 英語がある程度喋れる日本語がネイティブな日本人
- 英語がペラペラだけど日本語がある程度の外国人
両者を比べたときに、圧倒的に競争力が高いのは日本語がネイティブな日本人です。
特に大企業になれば、海外とも連絡する機会は増えていくため、海外と読み書きくらいの連絡はできるようにTOEIC800点位をコツコツと目指すと良いでしょう。
資格を取っておく
TOEICで800点くらいが取れたら、転職を考えて社歴を充実しさせてブランディングしても良いです。
まだ足りないと思ったら、業界で取っておいたほうが良い資格があれば取っておきましょう。
資格があれば、その道の専門性があなたにあると認められやすいです。
競争力を高めるにはなんと言っても資格です。資格を取得して、ブランド力を上げるためにも資格があると便利です。
定年退職後にも資格があると再就職に使えますので、この機会に資格取得を考えてみても良いでしょう。
副業をして実績を作る
勉強が苦手な人がいれば、自分が転職したい業界のことを副業で初めて見るのも良いでしょう。
IT系に転職したかったら、実際にアプリやWebサイトを立ち上げてみて、実績を出せばオファーが来る可能性もあります。Webマーケティングを極めたりしても、オファーが来るかもしれません。
副業をして稼いだ実績があり、企業も欲しい人材になれば転職を有利に進めることが可能です。実績を作るための副業を始めてみても良いのではないでしょうか?
外国人労働者の増加は労働の転換点!
外国人労働者が増加している原因と影響は下記のとおりです。
- 外国人労働者が働く理由は母国より高い給料と安全性
- 中小企業の人材不足に外国人労働者が応募する
- 外国人労働者の受け入れ業種は増える
- これから外国人労働者を受け入れる企業は増える
- 日本人労働者も外国人労働者に負けないように努力が必要
外国人労働者は、いまはまだ驚異ではないですが、今後10年後・20年後はどうなるかわかりません。
日本人に比べたら安価で働いてくれる外国人労働者は、今後大きな影響を日本人労働者に与えてくるでしょう。
日本人労働者も10年後・20年後を見据えて、負けないように努力していけば、結果的に今の給料を上げることにもつながるかもしれません。
競争力の高い人材になって10年後・20年後の雇用を自分で守りましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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