書評「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明:正論実践は難しい

書評

多くの方が読まれているであろう著書「イノベーションのジレンマ」しかし、その有名著書に未解決な問題があるとすれば、知ってみたくないですか?

本書「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明とは、イノベーションのジレンマによって明らかになった内容の不足部分を最新のデータ分析を基にして、更に深掘りした著書になります。

面白いので、是非とも読んでみて下さい!

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明がおすすめな人

  • イノベーションのジレンマを読んだことがある方
  • データ分析が好きな方
  • イノベーターのジレンマについてより詳しく知りたい方

そもそもイノベーターのジレンマって何?

イノーベーションのジレンマという本があります。大御所教授であるクレイトン・クリステンセン教授が書いた本書では、大企業が新しい企業のテクノロジーに対応できないというジレンマについて説明されていました。

例えば、ショベルカーというのは今は油圧式ですが、昔はケーブル式だったそうです。そのため、お客さんはケーブル式のショベルカーの規模が大きくなることを求めていました。しかしながら、ある日、油圧式というショベルカーが出来ました。最初は能力なども低く使えないと思われていましたが、小型で軽量な機種を作成することが出来るという事がわかり、油圧式というのは小規模・中規模のショベルカーにおいては性能が良くて、寿命も長いことにいろいろな人が気付き始めました。

こうして、ショベルカー小規模・中規模のショベルカーはケーブル式から油圧式に変わっていったと言われています。

イノベーションのジレンマはなぜ起こるのでしょうか?

それではイノベーションのジレンマはなぜ起こるの?クレイトン・クリステンセン教授はこのように言っています。大口顧客のニーズに合わせて技術開発をしていく。つまり、新しい技術ができても相手にしないからと。

大口顧客というのは既存の市場を持っています。そのため、既存の市場を壊してしまうような全く新しい技術を作成してしまうものを開発することは求められていないのです。

しかし、この研究の問題点もあります。それは、因果関係が明確ではないことです。その時の調査方法は事例を調べたりとかインタビューをしていったことだと言われています。調べてみたらイノベーションのジレンマは1997年に初めて提唱された概念ですので、その時の調査方法にはデータ分析などの最先端の分析をすることは難しかったのでしょう…。

つまり、定性的な内容だったから原因と結果が不明確だった。これがイノベーションのジレンマの問題点だと言えます。

「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明はどういう風に解明するの?

当時は出来なかった最新のデータ分析を行うこと。つまり、理論を作り、データに基づいて分析していくということを本書ではやっています。日経新聞での紹介記事では下記のように述べられていました。

データ織り込み済みの経済学モデルを作りその箱庭の中で色々なシナリオを検証する

イノベーターのジレンマの3つの要素を着眼点にして、論理的に分析しています。

イノベーションのジレンマの3つの要素とは?

先にイノベーターのジレンマの3つの要素についてお話します。

共食い

元々あった自分の製品が新しい製品に置き換わることで元々あった売上が下がってしまいます。メーカーにメリットがない戦略が多いのです。

抜け駆け

新しいライバルに参入を許してしまう市場が奪われてしまう。大企業はその市場を守るために新技術に対応しないといけません。だから先に新技術を買収にかかる抜け駆けが行われてしまいます。

こういった共食いと抜け駆けでジレンマが起こりやすくなっているのです。

能力格差

大企業の方が技術力が高いのか?それとも新興企業のほうが技術力が高いのか?どちらかによって、共食いと抜け駆けのパワーバランスが大きく異なります。

 

こういったもの3つの要素をモデル分析しながら、「正論を実践することの難しさ」についても触れており、実際はどうなのかというイノベーションのジレンマの理論をデータ分析をもってして、深掘りを行っている本と言えるでしょう。面白い…。

イノベーションのジレンマを解決する為には?

イノベーションのジレンマを解決するために必要なことは、主力部門を切り捨てる勇気が必要があること、また、新規事業を見つけて育てましょうということになります。

また、本書中では解決についての話はありますが、科学技術学術研究所のインタビューの中では解決する必要がないともおっしゃっておりました。それは、解決しないことで起こるメリットもあるからです。

是非とも本書を読んでみてイノベーションのジレンマについての理解を深めてみて下さい!面白いです!

イノベーションのジレンマはこちらです!

 

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