「どんな株式に投資をすれば損をしないかな?」
「投資で損をしないためにはどうすればよいのかな?」
投資で損をしないために必要なのは、計画やコストの考え方、資産配分ですが、それらを全てパーフェクトにしても損するときは損してしまいます。
なぜなら、投資には良いときもあれば悪い時もあり、自己管理ができなければ損を出してしまうからです。
今回は、最終的に投資で必要でかつ、重要な部分でもある自己管理について、バンガード・グループのレポートを踏まえながら解説できればと思います。
この記事で学べることは?
- 投資で損が出た時のメンタルコントロールの必要性が学べる
- 投資で市場平均に勝とうとして自己管理乱すことが損を出す行動だと学べる
- 投資でメンタルコントロール・自己管理をする方法を学ぶことが出来る
目次
投信業界にはメンタルを乱すものがたくさんある
投資にはあなたのメンタルを乱すものがたくさんあります。
特に、インデックスファンドで手堅く運用している場合でも、投信業界には感情を刺激してくるものがたくさんあります。
バンガード・グループの創業者であり、インデックスファンドの生みの親である、ジョン・ボーグルも投信業界については下記のように苦言を呈しています。
投信業界そのものが、投資家の感情を刺激し、そのときどきの流行に見合った新しいファンド(過熱気味で投機的であるものが多い)を売り出し、そして積極的にそれらを売り込むことで、問題を大きくしている。非合理的な投資家の感情が、無責任な投資業界の営業活動に刺激されれば、良い結果が生まれようはずがない、と言ってもよいだろう
最近の投信業界で流行っているのはロボ・アドバイザー系の投資信託運用ですが、最新のAIが運用していると考えると、一見すると良いかもしれません。
しかし、AIがリスクが低いノーロードのインデックスファンドを売り買いしているだけで、年間で1%も手数料が取られていると考えると、どうなのかなとも思います。
インデックスファンドの生みの親であるジョン・ボーグルは投資コストを下げることによって、投資家に報いるためにインデックスファンドを作りました。
しかし、ロボアドの会社がアクティブランド並みに手数料を1%取るのは、なんか虚しいですよね。
投資は感情で損をする!投資特有のメンタルコントール法を学ぼう
投信業界だけでなく、市場も投資家を刺激してきます。大暴落がおきたり、いきなり高騰したり、あの投資が良いよと噂が出たりと、刺激の数は計り知れません。
例えばリーマンショックで暴落した際に、株式比率を下げた運用をしてしまった場合、マーケットが平均に回帰した際に損失を取り返すことができなかったのです。
そのためにも、投資を行う際の心構えや、感情をコントロールできるようになった方が良いでしょう。
感情で損をする原因は、
- 損失を確定させてしまうから
- パニックに陥り行動をして手数料を取られるから
- 平均に回帰するときの利益を取り逃がすから
下記に投資が感情で損をする理由と対策を解説しています。興味がある方はどうぞ。
投資がつらい理由を知ればメンタルが乱れる原因を取り除ける
さらに投資を続けていけば、損がかさんでいったり、損をしていなくても不安になったりとつらいことがたくさんあります。
私も経験がありますが、投資初心者の場合は、100円や200円損するだけでも結構辛いものがありますからね。
証券口座の評価損益表示だけはマジでヤメたほうが良い。
投資がつらい理由は、
- 損をした時の対処法をあらかじめ考えていないこと
- 投資について自分が納得するルールができていないこと
- 余裕資金で運用していないこと
自分が機械的に投資に関してルールが決められ入れば、投資のつらさも多少は軽減されるはずです。
投資がつらくなる原因と対策については下記にまとめています。投資がつらくなるまえに、つらくならない制度や投資方法を知り、実行していきましょう。
投資信託の定期的なリバランスが自己管理に効果的
リバランスは株式と債券のバランスを整えることです。
暴落した時に比率を変えたら逆に損をするので、買い増しをしてリバランスする
損したものは売却して損を確定させ、節税メリット得るのも一つの手です。
配当金をもらっている場合、配当金の所得分税金が課せられてしまいます。
損したファンドを解約し損を確定させると、損益通算させれば、所得控除を受けられるのです。
市場平均に勝とうとすると損をする?投資で集中すべきことは何?
市場平均より高いパフォーマンスを求めると、マーケットのベンチマークを下回る可能性が高まります。
つまり、インデックスファンドで投資をしてきたときよりも下回ってしまうということなのです。
投資タイミングを見計らって投資すると逆にベンチマークを下回る
下記のグラフは、投資タイミングを見計らって投資をするアクティブファンドが、国債や世界株の指数などのベンチマークを上回った比率を表しています。
ブル・マーケットは値上がりする市場で、ベア・マーケットは値下がりする市場です。
このグラフを見て分かる通り、ブル・マーケットにおいてベンチマークを上回るファンドは50%もありません。
つまり、マーケットタイミングを見計らってファンドを入れ替える投資信託は、ほとんどがベンチマークを上回らないという悲しい事実。
努力しても報われない、インデックスに投資したらじっと我慢するのが報われるのが投信業界なんですね。
さらにアクティブに運用するアクティブファンドがどうしてインデックスファンドに勝てないのかを解説しています。アクティブ運用を考える前に、よろしければどうぞ。
市場平均を高めるよりも、自分がコントロールできるものに集中しましょう
アクティブに運用する投資信託はインデックスファンドに勝てないということが理解できたと思います。
では、投資家は何集中すべきなのでしょうか?
それは、投資家自身がコントロールできることです。
投資において投資家自身がコントロールできることとは、
- 資産配分を適正化する
- 入金力を上げて積立額を増額する
- コストを下げる
この3点でしょう。
資産配分については、下記の記事でまとめています。資産配分は利益の9割を決めますからね。年齢とあなたのリスク許容度を踏まえて資産配分を決めると良いでしょう。ちなみに、私は100%米国株です。
2018年11月の現状の資産配分ですからね!
コストについては、下記の記事でまとめています。コストが少しでも減れば、その分だけ投資利益が増える可能性があります。シビアにコストを計算していきましょう。
積立額を年間5%増額で目標金額までの期間が半分になる
特に入金力については、とんでもない破壊力があります。
下記のグラフは100万円を元手にして、年間で50万円ずつ積み立てた場合のグラフで、5000万円になる年数を横軸で示しています。
グラフは年間10%ずつ積立額を増やした場合と、5%ずつ増やした場合、積立額を全く増やさない場合のそれぞれ、年率8%と4%で書かれています。
年間で5%ずつ積立額を増やすことは、たとえ4%の年間運用であっても、積立額を増やさないで8%のリターンを目指すのと同じくらいの速さで、5000万円の資産構築ができます。
入金力を高めて積立額を増やすことが、アクティブに資産を動かすよりも、最も効率的に資産構築する方法なのでしょう。
投資は相場との戦いではなくメンタルとの戦い!自己管理が大切!
投資は相場との戦いだと思いがちですが、実はメンタルとの戦いです。
損をした時のメンタルの持ち方、資産配分、安いコストの運用商品、入金力を高めること、これらの投資家自身が決められる行動で、投資の利益が決まっていきます。
- 損が出たとしても売らずに、むしろ購入するメンタルを保てるのか?
- 損をしたときでも資産配分は、自分が当初決めたとおりに保てるのか?
- 当初自分が決めたとおりのプランで投資を継続できるのかどうか?
この自己管理こそが、投資で利益を得るために必要な行動なのです。
長期的な投資は長いトンネルを進んでいるのと一緒です。出口が見えないけど、光が見える。その光を信じて進むことが出来るかどうかが、投資で利益を得るかどうかの違いなんですね。
今は成功した投資家も、トンネルで苦しんだことがあるでしょう。投資はメンタル。メンタルを強く持って、投資を長期的に継続できればなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コストが安いネット証券は投資の利益が出しやすい?
投資信託は実質コストが安い方が複利効果によって利益が出しやすいです。
実際に1000万円を元手にコストが年率0.2%と年率0.6%では、30年後に400万円以上の違いが出ることもあります。
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インデックスファンドの特徴は手堅く資産を築くこと!
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投資講座第2回:サラリーマンにはインデックスファンドが圧倒的にオススメな理由
投資講座第3回:インデックスファンドとアクティブファンドってどっちの方が稼げるの?
投資講座第4回:長期的なインデックスファンド投資を行う理由は複利にあり!!
投資講座第5回:長期的に手堅く稼ぐのに絶対に欠かせない分散投資って何?
投資講座第6回:利率を優先する?元手を増やす?結局は入金力がすべて
投資講座第7回:インデックスファンド積立投資を初めて気づいたこと
投資講座第8回:ETFでもインデックス投資できるけどどちらの方がおトクなの?
投資講座第9回:投資は計画がすべてと言っても過言ではない!資産運用計画の立て方とは?
投資講座第10回:銘柄選びよりも大切なのは株式と債権の比率?資産配分の考え方とは?