「終身雇用制度が崩壊してもっとも悪影響を受けるのは誰?」
「終身雇用制度の過渡期に準備しておくことって何かな?」
終身雇用制度の崩壊でもっとも悪影響を受けるのは20代・30代です。
現状は終身雇用制度が崩壊するまでの過渡期であり、いまだに企業には終身雇用制度が根強く残っています。
企業の平均年齢は46歳であり、いまだに企業には40代以上の人材が多くいます。その結果、20代・30代には役職や働く場所が回ってこないため、経験を積んで成長することができません。
20代・30代は、終身雇用制度の過渡期において身の振り方を間違えると、40代以降は人材としての価値を失ってしまうことになるのです。
それでは、終身雇用制度の過渡期において20代・30代はどのように対策すれば良いでしょうか。
今回は、終身雇用制度の過渡期で20代・30代がもっとも悪影響を受ける理由と対策を解説します。
この記事で学べることは?
- 終身雇用制度が高齢化することが生じる問題が学べる
- 終身雇用制度の過渡期で20代・30代が悪影響を受ける理由が学べる
- 終身雇用制度の過渡期における対策が学べる
終身雇用制度は高齢化すると問題が多い
一時期は終身雇用制度こそ、コストを安く社内教育も充実させることができるという素晴らしい制度されていました。
終身雇用制度は企業に多くのメリットをもたらしていました。
- 徒弟制度が作れる
- 社内教育が充実する
- 労働力を安価で仕入れられる
先輩社員が部下を教育するという徒弟制度を構築できたため、手厚い教育が受けられるのはもちろん、退職を前提としないので、社内研修を充実させることもできました。
終身雇用前提に生きてきたけれども、終身雇用が崩壊したことで、生存戦略を考え直したい人は、下記の記事もどうぞ。
しかし、終身雇用制度は高齢化すると悪影響が多いのも事実です。
終身雇用は高齢化すると弊害が多い
・次世代が育たない
・人件費が重荷になり投資不可
・転職の難易度が上がる
・テクノロジーについていけない終身雇用は人口全体が若いときは、安定雇用を餌に労働力を安く囲えたけど、高齢化が進むと企業にとって毒薬になる。
— ドク (@studytokyo3) September 28, 2019
終身雇用は高齢化すると弊害が多い
- 次世代が育たない
- 人件費が重荷になり投資不可
- 転職の難易度が上がる
- テクノロジーについていけない
終身雇用は人口全体が若いときは、安定雇用を餌に労働力を安く囲えたけど、高齢化が進むと企業にとって毒薬になる。
また、終身雇用制度を採用をしている場合、特に人材の流動生がなくなりますから、リストラがし辛いということですね。
なぜ日本企業は売上が上がっても研究開発や設備投資に回せないかと言えば、人材の流動性がないから。平たく言えば、業績が悪化してもリストラがしづらいということですね。
リストラした後でも、次に働く口を用意してあげられればリストラもしやすくなる…。これも現在の終身雇用の弊害ですね…。— ドク (@studytokyo3) September 30, 2019
なぜ日本企業は売上が上がっても研究開発や設備投資に回せないかと言えば、人材の流動性がないから。平たく言えば、業績が悪化してもリストラがしづらいということですね。
リストラした後でも、次に働く口を用意してあげられればリストラもしやすくなる…。これも現在の終身雇用の弊害ですね…。
ちなみに終身雇用で一番悪影響を受けているのは20代・30代です。終身雇用のせいで大きな責任がまかせられるプロジェクトに採用される機会が少なくなっていることにより、成長機会が失われているからです。
大きな責任を担ったことがないまま40代になっても、企業からしたら採用する価値がない人人材となってしまうからです。
終身雇用で悪影響を受けてるのが20代・30代である理由
現状の終身雇用制度で悪影響を受けるのは20代・30代でしょう。おそらく、45歳以上の早期退職に取り組む企業が進んでいる現状を考えると、もう少ししたら終身雇用制度が崩壊します。
そのため、現在の10代などの若い世代が働く年になれば終身雇用は前提ではないので、いくらでもキャリアパスを築くことが可能でしょう。
一方で、現状の20代・30代は終身雇用制度が崩壊しつつ過渡期であり、身の振り方を間違えると、戦力にもならない30代・40代の人材となり、採用されにくい人材となってしまうのです。
20代・30代が終身雇用制度で最も悪影響を受ける理由を解説します。
40代以上の人数が多くポストがない
残念ながら40代以上の人員が溢れています。
実際に平成29年度民間給与実態調査を確認してみたところ、給与所得者の平均年齢は46歳であることがわかります。
また、大企業にはバブル期などで大量採用した人が多く、企業の高齢化も非常に問題になっています。
その結果、実績が悪化したわけではないのに、いくつかの企業では、45歳以上の早期退職を実施している企業があります。
企業の中で45歳が余っている状況であり、終身雇用制度を維持することを考えると、45歳以上の人に仕事を与えないといけなくなります。
つまり、必然的に20代・30代に落ちてくる役職(ポスト)が少なくなるのです。
役職に就けない20代・30代は大きな責任を任されることもないでしょう。
つまり、大きな仕事ができずに、成長する機会も失ってしまうのです。
終身雇用制度のため働く場所が空かない
労働政策研究・研修機構が作成したグラフを見ると、35歳~55歳労働人口が増えており、25~34歳の人口が変わっていないことがわかります。
25歳〜35歳の労働人口が増えていないのは、新規採用者が減らされているからです。
終身雇用制度が維持されると、既に勤めている人をリストラすることは難しいです。
そのため、企業ができることは、新規採用を減らすことでしょう。
新規採用者を減らせば、その分だけ25歳~35歳の働く人は減っていきます。
このように、終身雇用が維持されると働く場所がなくなってしまい、働けなくなる若者が増えていくのです。
終身雇用制度で20代・30代がうける悪影響を回避するには?
今は終身雇用制度が崩壊するまでの過渡期です。
終身雇用制度で多くの40代以上の労働者が企業に残っていることや、その分だけ若者が働く場所が失われていることを考えると、20代・30代が一番悪影響を受けていることが分かります。
では、終身雇用制度の過渡期において、20代・30代が悪影響を受けないためにはどうすればよいでしょうか?
採用されやすい人材になる
終身雇用制度で悪影響を受けやすい時期であり、新規採用を減らしている時代ですが、採用されてしまえば、悪影響を回避することも可能でしょう。
日本経済の成長率も低く、採用数を減らしている企業も多いという厳しい環境ですが、労働市場における価値を高めることにより、採用されやすい人材を目指すと良いでしょう。
人材市場価値を上げる方法として、下記のような方法があるでしょう。
- 学歴を取得する
- 資格を取得する
- 成果物を認められる
- 実績を積む
詳しくは下記の記事で紹介しています。興味がある方はどうぞ。
20代・30代から大きな責任が持てるように動く
20代・30代から大きな責任が持てるように動くことも非常に重要です。
例えば、社内で新しいプロジェクトに参加することも良いでしょう。
大きな責任が得られないと、チャレンジする機会がありません。そのため、チャレンジする機会を設けるためにも、新しいことにチャレンジしましょう。
社内のことであれば何でも良いです。新しいことにチャレンジすることは、自分の経験になるだけではなく、転職の際に語れるエピソードにもなります。
新しいことにチャレンジするのは、精神的にきついことも多いですが、
- 経験になる
- 転職の際に語れるエピソード
と言ったメリットも得られます。新しいことにチャレンジすることはオススメです。
ボランティアを通じてイベントを運営する
ボランティアで大きなイベントの運営に関わり、実績を残すことも十分に採用時に語れる内容になります。
また、ボランティアでできる人脈も採用に活かせることがあります。
ボランティアとは少し違いますが、イベントに参加された人の中で、数人は採用のお手伝いをしたこともあります。
人脈を活かした場合もあれば、知識を活かして転職のアドバイスをしたこともあります。
自分から副業などの事業を始めてみる
採用されることだけが、終身雇用制度で悪影響を回避することではありません。
今のご時世から考えても、20代・30代が有利なポイントは副業ができることです。副業に取り組むことで、会社員ではできない経験を数多くすることができます。
少なくとも、わたしが副業として個人で働いたことで経験できたものは下記のようなものがあります。
- マーケティング
- 企画
- 経営
- 財務
もしもあなたが非正規雇用でも副業をして、ダブルインカムが実現できれば、正規雇用の社員よりも給料を稼ぐことは可能です。
終身雇用で割りを食う20代・30代は説教的に副業して、ダブルインカムを実現させましょう。
終身雇用制度で悪影響を回避するには?
終身雇用制度が過渡期である現状において、20代・30代が一番悪影響を受ける可能性が高いです。
- 終身雇用制度のため20代・30代が活躍できていない実態がある
- 原因は40代以上の人余り状態である
- 大きな責任が持てるように自分から動く必要がある
終身雇用制度の過渡期において、20代・30代は身の振り方を間違えると、40代で採用されない人材となってしまう可能性もあります。
今のうちから終身雇用制度の過渡期であることを念頭に置いた身の振り方が必要になってくるのでしょう。
以上、終身雇用制度の過渡期は20代・30代がもっとも悪影響を受ける理由を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
>>【取り残されるかもよ?】
働き方が変化している時代に変化を受け入れなければ気づいたら周りから取り残されているかもしれません…。
じつは、会社で隣の人も水面下では、なにかしら働き方を変えようと動いているのかも…。
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