「新卒の転職って難しいのかな」
「新卒が転職でうまくいく方法って何かな?」
新卒が転職でうまく行きたいなら、市場価値を高めるしかありません。
残酷なことを言いますが、新卒には評価される実績がないので、転職市場において価値がありません。
せいぜい価値といえば、若さ、元気、積極性などのポテンシャル的な部分であり、ポテンシャル採用される可能性はあるかもしれません。
しかし、年収が高い即戦力が求められる企業になると新卒での転職は不利と言わざるをえません。
そのため、新卒であっても市場価値を高める必要があります。
市場価値を高めるには、語学力、会社内外での実績作り、資格でしょう。
また、人脈を形成することにより、転職の際に声がかかる可能性もあります。
ただ実績のない新卒とつながるメリットなどありません。そのため、圧倒的なGIVEの精神がなければ、人脈形成するのは難しいでしょう。
今回は新卒が転職を有利に進めるための方法を解説します。
この記事で学べることは?
- 新卒の転職が難しいケースが学べる
- 新卒が転職を有利に進める市場価値の上げ方が学べる
- 新卒が転職で有利に進める人脈形成方法が学べる
新卒の転職は難しい?時と場合によります。
結論から言えば、新卒の転職は自分が入社したい企業によって難易度が異なります。
- ポテンシャルが評価される企業:比較的かんたん
- 即戦力が求められる企業:比較的むずかしい
新卒には実績がないので外資系などの年収が高くて即戦力を求められる企業への転職は非常にむずかしいでしょう。
ポテンシャルが評価される企業なら比較的かんたん
新卒の転職において、ポテンシャルが評価される場合は比較的かんたんに転職ができます。
ポテンシャル採用という言葉もあります。
やる気・将来性・積極性などを評価して採用することを言います。
ポテンシャルが評価されやすい企業とは下記のとおりです
- 比較的大きめな企業
- 業界的に歴史が長い企業
ポテンシャルで採用する理由は、将来的に伸びる人材を安値で仕入れることと、組織の若返りという目的もあります。
20代の若い人でやる気に満ちあふれていれば「この人良いかも」という意図から採用につながることもあります。
ポテンシャルが評価される企業であれば、新卒で会社選びに失敗したとしても、比較的大きな企業に入社できる可能性があります。
ポテンシャル採用を積極的に行っているかどうかは、残念ながら企業の人事担当者によって異なるでしょう。
そのため、ポテンシャル採用を狙うならばかなり多くの企業に応募しないと難しいです。
即戦力を求める企業への転職は比較的むずかしい
即戦力を求める企業への転職の場合、新卒での転職は非常に難しいです。
即戦力を求める企業は下記の通りです。
- 外資系
- ベンチャー系
即戦力を求める企業は、実績ベースで判断します。
新卒1年目〜3年目程度で退職した場合には、大きな仕事をする機会も少ないでしょう。
評価されるような実績もなく、企業に売り込む実績がありません。
新卒転職者の話を聞いてみると、会社で取り組んできたことがほとんどないため、転職活動に苦しんだという人も多くいます。
即戦力を求める企業に入社したいと思うのならば、会社以外の場でも実績を作る努力をしたほうが良いでしょう。
新卒が転職で成功するなら市場価値を高めよう
残念ながら労働市場において新卒は市場価値が高くありません。
新卒が持っている市場価値は「若さ」と「積極性」でしょう。
会社でも大きな仕事をしていないので、評価される実績がないのが新卒の転職の特徴です。
それでは、新卒転職を有利に進めたいなら、市場価値を上げる必要があります。
では、新卒でもできる市場価値を上げる方法とは一体何があるのでしょうか?
語学力を上げることはコスパが高い市場価値の上げ方です
社会人を数年やっていて思うことですが、語学力を上げることは非常にコスパが高い市場価値の上げ方です。
今後、日本の人口は減少していき、経済規模は縮小していくので、企業が海外に出ていくことは確実です。
つまり、英語ができるよう人材の重要性はますます高まることになります。
英語を勉強するのは非常に難しいと思われがちです。
たしかにネイティブ並みに話そうと思うと、英語習得は非常に困難でしょう。
しかし、企業が求めている英語力は、せいぜいTOEIC800点くらいです。
TOEIC800点は1日2時間英語を勉強すれば1年で達成できる水準です。
つまり、720時間程度、真剣に英語を勉強すればTOIC800点が狙えるのです。
TOEIC800点以上を取ると、大手に転職できる可能性も広がります。
大手へ転職できれば、年収が100万程度上がる可能性もあるでしょう。
年収100万上がれば、30年で3000万円の賃金アップです。
もしも、1000時間英語を勉強して、生涯賃金が3000万円上がったとしたら、時給3万円と同じことです。
つまり、TOEICを勉強することは時給3万円と同じことなのです。
新卒が転職を有利にしたかったらTOEIC800点くらいは目指したいところです。
TOEIC800点が転職に有利な理由は下記にも解説しています。興味がある人はどうぞ。
「誰かに語れる実績」を作ろう
新卒で転職を成功させたければ実績が必要です。
そのため、会社の中でも会社の外でも「誰かに語れる実績」作りに励んだほうが良いでしょう。
「誰かに語れる実績」とは、自分が自身を持って話すことができる実績のことです。
例えば、下記の分野の実績が挙げられるでしょう。
- 営業:営業成績を上げる・仲の良い顧客を保有する
- マーケティング:売上を上げる・イベントの集客・運営・SNS・SEO
- プログラミング:サービスを作る・関わったプロジェクト
「誰かに語れる実績」を作るという視点から、日々仕事をしていると、自分の売るべきポイントも見えてきます。
しかし、会社の中で大きな仕事ができない人もいるでしょう。
会社のなかで実績を作れない人におすすめなのが、下記の2つです。
- ボランティア
- 副業
上記2つを通して語れる実績を作ることが可能です。
例えば、マーケティングであれば、SNSでフォロワー数を増やしたり、ホームページのアクセス数を10倍にできれば、語れる実績になるでしょう。
ボランティアで入った団体の運営マネージメントが任されば、大規模な団体をマネージメントしていましたということで、語れる実績につながります。
会社の中だけで実績を作ることが難しければ、会社の外で実績を作ることを検討してみましょう。
意外にも実績を作れる環境はあるのです。
資格を保有する
新卒で実績を作ることは非常に難しいです。
たいした仕事を任せてはもらえず、下手すれば語れる実績がないということも…。
そのような場合のことも考えて、有利になるような資格は保有するようにしましょう。
例えば、
- 英語で仕事をした実績を作れない人:海外留学の体験・TOEICを保有する
- 不動産系で働きたい:宅建などの資格を保有する
- 会計系で働きたい:公認会計士・税理の資格を保有
- 経営・コンサル・投資銀行で働きたい:MBAを保有する
このように実績が欲しいけれど、実績が作れない場合は資格を保有して補うしかありません。
資格を保有すれば専門性があると評価される可能性は高いです。
新卒でも転職を有利に進めることにつながるのです。
新卒の転職は人脈形成も大切
ポテンシャル採用される場合は転職は比較的かんたんですが、実績が評価される企業へ入社する場合、新卒の転職は非常に厳しいでしょう。
ただし、ある程度の実力があれば、知り合いの紹介という形で、転職をかんたんに進めることもできます。
では、新卒が転職で有利な人脈を作るにはどうすればよいのでしょうか。
一緒に働いている人に実力を認めてもらう
当たり前ですが、実力が認められなければ仕事を紹介してくれません。
そのため、実力を認められる必要があります。
まずは、一緒に働いている人に実力を認めてもらうことから始めましょう
転職が頻繁に起こる会社であれば、社員の人が他の会社へ転職する可能性もあります。
他の会社に行っている時にあなたの実力が認められていれば「うちで働かない?」と声がかかることもあります。
一緒に働いている人からお声がかかる可能性も考えた上で、仕事に精一杯取組み、認められるようになりましょう。
SNSでつながる
意外にも企業の採用担当の人もSNSを見ている傾向があります。
SNSから転職につながるケースも少ないですがありえます。
そのためSNSでも自分の実績をアピールしておけば、いずれ「うちで働きませんか?」とお声がかかる可能性もあります。
どちらかと言えば、SNSでつながって声がかかるのは、文系職には強いイメージです。
プログラマーであれば自分が作ったサービスなどをウェブ上で公開し、SNSで発信し続ければお声がかかるケースもあるそうです。
広報やマーケティングでも、マーケティングの一環としてHPなどのアクセス数を増やしておけば、企業からお声がかかるケースもあるかもしれません。
このように、SNSで実績を発信することによって、人脈形成に役立つこともあるのです。
オフラインの交流会などに参加する
オンラインだけでなくオフラインも人脈形成には有効です。
IT系の勉強会は頻繁に開催されています。
一説によると勉強会を通して自社をアピールするという採用目的もあるそうです。
その他の業界でもオフラインの交流会であれば、知り合いを増やすことができます。
知り合いが増えれば、あなたの実力が評価されることで、仕事の話が来るかも知れません。
実際に、「こういう人を探しています」といったような話を時々聞く機会があります。
その時に「この分野ならこの人」と思いつくような人になれていれば、「うちで働かない?」と声がかかるというわけです。
このように、オンラインだけではなくオフラインでも人脈作りを行い、可能性を広げることは重要なのです。
新卒が転職で有利する圧倒的なGIVEを忘れずに
新卒が転職を有利にするための方法を解説していきました。
- TOEIC800以上取る
- 語れる実績を作る
- 専門的な資格を取得する
- 人脈を作る
上記の中でいちばん大切なのは語学力と人脈でしょう。
語学力は自分の努力次第でどうにでもなります。しかし、人脈を形成するのは非常に難しいです。
というのも「人脈を形成しよう」と考えている人は人脈を作ることができないからです。
新卒は評価される実績がありません。
そんな新卒が、人脈形成という自己利益のためにオフラインのイベントに行ったり、オンライン上で投稿しているのを見ると「つながりたくないな」と思うのが普通の人の感情でしょう。
人脈を作るのに必要なのは圧倒的なGIVEの精神です。
相手に与え続けることによって、信頼される人になります。その結果、人脈ができあがるのです。
何度も言いますが新卒には実績がないので、圧倒的なGIVEの精神がなければ、つながるメリットはまったくありません。
GIVEの精神を磨きたければ、下記の本がおすすめです。
私はこの本を読んで、もっとGIVEをしようと思いましたし、搾取してくる人へのGIVEを辞めても良いのだと肯定してくれた本でした。
最終的に新卒が転職するには量をこなす必要があります。
転職エージェントに複数登録して、今の条件よりも好転するところがあれば、積極的に応募してみると良いでしょう。
- リクルートエージェント:業界TOPの求人数を誇り、中小・大手・外資問わず全て揃っている。言わずとしたら転職サイトの老舗です。
- JAC Recruitment:外資系や語学を使う求人に強い!年収を上げたいスーパーサラリーマンにおすすめの求人サイト
- 転職会議:企業のリアルな口コミを企業で働いていた人が書いているサイトです
以上、新卒が転職を有利に進める方法は?人脈と価値が重要な理由を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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- 常に求人情報を閲覧しておく
そのため、幅広く転職エージェントに登録して、情報を収集しておくのがおすすめです。
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自分に適切な年収を知ろう!
自分の適切年収がどの程度なのかを知っておけば、現状の年収が高いか低いかの判断ができます。
自分の市場価値を知るMIIDASの年収測定をすれば、統計データから自分の社歴や能力でどの程度のオファーが来ているのかを知ることが可能です。
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