書評「日本再興戦略」文化から考える今後の日本に求められること?

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本日は、今話題沸騰中のアーティストで筑波大学の学長補佐で企業を経営している落合陽一さんの書籍である、日本再興戦略について書評を書きたいと思います。

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日本再興戦略がオススメな人

  • 落合陽一さんが好きな人
  • Weekly Ochiaiを何度も見ている人
  • これからの日本に合う価値観を知りたい人
  • 30代前半の鬼才がどういう人なのか知りたい人

平成はうまくいかない時代

日本再興戦略の中で、昭和と平成の対比や、各時代を踏まえて文化や民族性が語られています。そして、この本の中で平成は上手く言っていない時代として描かれています。

対比で出せれている昭和は持っている人のエネルギーや国民性・制度が噛み合っていた。経済的に生まれることが出来たとされています。しかし、一方で、平成は制度に対する疲労が起きてしまった。みんながうまくいかないような状態に入ってしまった。

一番安定していた時代から考えるこれからの日本の戦略とは?

では、制度疲労を起こしている日本はどのようにすれば立ち直ることができるのでしょうか?

今の日本の風土には今のシステムは適合していないと言っています。それは、中央集権というシステムです。

事実、平安より前と江戸時代が一番長続きしましたが、このときは、中央集権ではなく、地方分権でした。また、日本という国は平等という概念が昔からない時代でした、その証拠に江戸時代は士農工商の時代であり、平安時代は貴族の時代というように、平等とは真逆の階層社会が存在していました。

明治維新以降の日本は欧米に影響されて統一国家にしているけど、そもそも分権したほうが日本人の精神に合っているのではないでしょうか?

階層社会のメリットとは?

では、階層社会のメリットとは一体どういうものなのでしょうか?それは、職業が保証されているからこそ安心して生きることができる。そういうことがあるから反乱することがありません。

しかしながら、今の時代というのは、やりたいことが無いという人で溢れています。これは、やるべきことが決まっていないから迷うことであり、士農工商や貴族の時代では、やりたいことは当たり前のように出来ないので、迷う暇がなかったのです。

今の世の中は商を目指している人が多い

士農工商的に考えますと、今の世の中は商を目指している人が圧倒的に多いのです。

士(武士・政治家)

農(農民・医者も入る)

商(サラリーマン・ビジネスマン)

という風に分けることができますが、やはりサラリーマンになる人が多いのです。何故、サラリーマンになる人が多いのかというと、それは、トレンディドラマに影響されているからだと言います。

今の日本の国民性は、マスメディアがドラマやニュースなどで流している幸せな家族像を定義したことによるプラスとマイナスの影響だと言います。人権の考え方などは進んでいるにもかかわらず、仕組みとしてフィットしていないのはこの国民性に対する考え方が邪魔をしているのです。

百姓の時代が到来する?

それではサラリーマンやビジネスマンを目指すのではなく、これから求められる職業は何のでしょうか?それは、百姓だと言われています。

Wikipediaによると百姓とは、多様な生業に従事する特定の身分の呼称です。

古代末期以降、多様な生業に従事する特定の身分の呼称となり、具体的には支配者層が在地社会において直接把握の対象とした社会階層が百姓とされた。この階層は現実には農業経営に従事する者のみならず、商業や手工業、漁業などの経営者も包括していた。

参考:百姓

これからの時代は百姓のように多くの生業に従事することが求められているのです。これをマルチクリエイターと呼びます。

百姓(マルチクリエイター)が流行する背景

百姓(マルチクリエイター)が流行する背景にあるのが、少子高齢化などの社会的な課題です。事実として日本は少子高齢化を一番早く受けている。課題先進国でありまし。

人口の増加は中国やアメリカそこらへんが人口増加で栄えるが、少子高齢化の波は各国止める事ができずに、次第にそういった国々も衰えて行きます。そんな中で日本がこれから少子高齢化の課題に向かっていき培ってきたノウハウを、今度は海外の高齢化した社会にどう言う風に提供するかを考えれば良い。

その課題解決のところに国民性や価値観が入って行く。IoTの技術だったりも入ってきます。その解決策の一つとしてできるのが百姓(マルチクリエイター)としての生き方でしょう。要するに自分でできることを沢山やっていけば良いんじゃない?これが日本人の技術的に合っている。百姓は百の生業を持つ人っていうところから生まれてくる。

いま、現在でもタイムバンクやタイムチケットなどの色々なサービスがあるが、人と人のニーズをマッチングするコストが0になって行く。人が明らかに減って行く中でもサービスの質を保つことが大切である。その仕組み自体を日本でうまく進歩させることができる。

ストレスマネジメントが大切

時間がどんどん時給的な考え方になる。そうなってくると日々追われている感覚があるので、ストレスマネジメントが大切。ストレスマネジメントには筋トレ。鬱になるのは筋トレしないからとも言われているそうです。

他にも面白い話がたくさんありますので、よろしければ御覧ください

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