日産のリストラの原因?拡大戦略の裏目「合計4万5000人削減」

「日産が2023年までに4800人を削減する?」

「大規模リストラが定期的に起こる原因は?」

大規模なリストラには賛否両論ありますが、リストラした後は業績が回復したり、国内シェアが上がるなど企業にプラスな効果がよく発生します。

リストラは残った従業員にとっては、給料が上がるなどのプラスな面をあります。ただし、日本企業では終身雇用があり、リストラは悪だと風潮もあります。

日本企業では、定期的にえげつないほどの大規模リストラが発生するタイミングがあります。

それは赤字の時です。

今回は、えげつないリストラをして合計で4万5000人の人員を削減し、V時回復を何度もしてきた日産を例にして、大規模リストラの原因を解説します。

この記事で学べることは?

  • 日産のリストラの理由が学べる
  • 日産を例にしてリストラ後に得られるものが学べる
  • 大規模リストラが起こるタイミングが学べる
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日産のリストラは世界全体で1万人削減

日産は2022年までに世界全体で4800人を削減し、年間300億円のコストカットを測ります。

2022年度までに世界全体で4800人以上の従業員を削減すると発表した。業績悪化を受けて進める経営効率化策の一環。早期退職関連で470億円の費用が発生するものの、年間300億円のコスト低減につながると見込んでいる。

引用:日産、4800人削減へ=年300億円のコスト低減

また、7月24日の記事によると日産は4800人から大幅に増員し、1万人ほど削減する可能性もあるそうです。

日産自動車の業績悪化に歯止めがかからない。2019年4~6月期の連結営業利益は前年同期(1091億円)比で約9割落ち込み、数十億円規模にとどまったようだ。日産の主力市場である米国での販売が振るわなかった。自動運転や電気自動車といった次世代技術に向けた開発費もかさんだ。業績悪化を受け、人員と生産能力の削減に踏み切る。人員削減の規模は5月に示した4800人から大幅に増やし、1万人を超える可能性がある

引用:日経新聞

今回の人員削減の原因は生産力の余剰ということで、世界全体の生産の余力を10%削減する方向で調整していると言います。

これまで日産は拡大戦略に取り組んでいました。

しかし、今回は拡大戦略で見込んだ売上を上げることもできず、生産力が余っている状態になってしまった結果、赤字が発生しているのでしょう。

日産はこれまで過去に2度の大規模リストラを行いました。それらは全て、カルロス・ゴーンの指導のもとに行われたのです。

今回は、カルロス・ゴーンが退職してから初めての人員削減になるので、どの様になるのか楽しみですね。

過去日産がリストラで人員削減した数は4万人

日産の世界全体4,000人削減をみて、「こんなに大量に解雇してよいのか…」と思う人もいるかもしれません。

しかし、過去の日産を見ると、過去の20年間で4万人もリストラしています。

日産のこれまでの大規模リストラとリストラの結果について解説します。

1999年に2万1000人削減「日産リバイバルプラン」

カルロス・ゴーンが日産のCOOに就任した当時に発表したのが日産リバイバルプランです。

当時の日産は下記のような状況でした。

  • 国内シェアが下がっている
  • グローバルの生産台数も落ち込んでいる
  • 赤字が続いている

過去のような収益も出なくなり、年々国内シェアが下がっている状態だった日産。

「経営ヤバイんじゃない?」と思われているそんな企業でした。

この状況で日産が出したのが、徹底したコストカットによる日産リバイバルプランです。

色々なコストカットなどの施策がありますが、その内の一つが従業員の14%の削減でした。

日産リバイバルプランにより、圧倒的なコストカットを実現した日産は、黒字化に転換し、なんと、2003年までに2兆1000億円もあった巨額の借金を完済させます。

さらに、日産は2003年度には国内シェアを20%まで回復させます。

日産リバイバルプラン前は約12%だった国内シェアですから、ただのコストではなく、いかに効率化してコストカットに取り組んだのかがわかるでしょう。

2008年リーマン・ショックの影響で2万人を削減した「グローバルリカバリープラン」

リバイバルプランによりコストカットが上手くいき、安定して黒字化していった日産ですが、2008年に赤字に転換します。

2008年の赤字の原因は、リーマン・ショックした。

カルロス・ゴーンになってから初めての赤字を経験した日産は、再び人員削減を含めたコストカット策に取り組みます。

それが、グローバルリカバリープランです。

グローバルリカバリープランはリバイバルプランと同様に徹底したコストカットを行います。

コストカットの中にはもちろん人員削減(リストラ)もあり、グループ従業員の10%にあたる約2万人を削減する目標が掲げられていました。

グローバルリカバリープランに取り組んだ日産は、その後どうなったのでしょうか?

なんと、2011年には従業員のボーナスが増えたのです。

その自動車業界でも、特に急上昇しているのが日産自動車だ。昨冬の81万円から実に12.59%アップの91万2000円である。

2011年3月期決算では、世界販売台数が過去最高の418万5000台、当期純利益は前期比7.5倍の3192億円と絶好調。エコカー補助金終了の影響などで4.7%減った国内販売を、世界シェア拡大で補った。「2009年は営業赤字となり厳しい状況だったが、リカバリープランの成果が出た」(広報部)という。

引用:冬のボーナス 絶好調の日産は81万円から91.2万円に大幅UP

日産から見る大規模リストラの原因とその後の世界とは?

過去2回も大規模なリストラをしてきた日産。そもそも日産が大規模リストラを引き起こしている理由はなんなのでしょうか?

それは、リストラしにくい文化により多くの余剰人員を抱えてしまうことになり、赤字になることで余剰人員を整理することが正当化されたためでしょう。

このメカニズムはなにも日産だけに当てはまるものではなくて、すべての企業に当てはまるといっても過言ではありません。

リストラしにくい文化

日本の企業はとにかくリストラしにくい風土があります。

リストラしたことにより路頭に迷った人をメディアは取り上げ、リストラがさも悪いことのように報じます。

確かに、リストラを連発すると労働者が安心して働けなくなり、企業にとっては悪影響です。

しかし、企業にとっては生産性が上がらず、余剰な人員はスリム化しなければ、利益を得ることができないでしょう。

日本で大規模なリストラが起こる理由は赤字です。

赤字になればそれまで余分に抱えたコストを削減する正当性が生まれます。

そのため、赤字になれば大規模なリストラが起こることになるのです。

赤字でリストラが正当化される

リストラできない風土になれば、余剰人員を社内で抱え込むことになります。

余剰人員が増えればその分固定費があがります。固定費が上がれば赤字になる可能性も上がるでしょう。

その結果、本当に生産性の高い人の給料が安く据え置かれるため給料が上がりません。

しかし、赤字にあれば固定費を下げる必要性がでてきます。そのため、リストラに取り組むことが正当化されるわけです。

リストラが正当化されれば、固定費が下がり高利益率な体質になれるでしょう。

事実、日産は日産リバイバルプランをした1999年の3年後である2002年の春闘で、業界一位のトヨタ自動車よりも400円多い1000円のベアを発表しています。

徹底したコストカットにより効率化を図ることは、高収益企業体質を作るのに最適だと言えるのです。

日産のリストラは明日は我が身です

日産がリストラされるのを見てかわいそう…って思う人もいるかもしれません。

しかし、日本企業が大規模な日産のリストラは日本企業に勤めていれば誰でも遭遇する危険性があるものです。

特に最近は赤字企業が増えています。赤字になればなるほど、大規模なリストラが起こる可能性が高くなります。

日産のリストラは明日は我が身だと思って備えておいた方が良いでしょう。

以上、日産のリストラから学ぶ大規模リストラの原因とは?「合計4万5000人削減」を解説しました。

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