「ノマドって死語だよね」
「でも実際にどういう働き方をしているのか気になる」
ノマドという言葉はもはや死語に近く、現在はフリーランスという言葉がノマドと同じ意味で使われています。
ノマドライフという本がありまして、フリーランスや新しい働き方を目指す若者に売れた本があります。
実際に私もノマドライフを読んで、ノマドワーカーという働き方に憧れて、3年くらいノマドワーカーとして過ごしました。
最近では会社員でもリモートワークだったり、フレックスが使えたりとノマドっぽい性質が取り入れられるようになったので、ノマドっぽい性質のある会社員+副業という働き方が最強だと思っています。
今回はそんな「ノマド」という言葉の走りである、ノマドライフという本について解説したいと思います。
これからは会社員こそ、1つの組織や場所にしばられないノマドワークライフスタイルで生きていくべき--本書ではそのための基本的心構えから、具体的な仕事・金銭・思考の実践トレーニング術までを公開。本田さんの、ハワイと東京、さらに世界中を移動しながら思考を磨き上げていくライフスタイルを貫く「法則」がわかります。「ノマドワークライフはお金がなくても有名じゃなくても、誰にでもできる。ただし、そのためのトレーニングが必要」と本田さんは言います。より「しばられない」人生に向けて、皆さんはこのトレーニング、どこから始めますか? AERAビジネスセミナーで常に満席の人気セミナーに大幅加筆してお届けします。
引用:Amazon
ノマドライフを読んだほうが良い人「ノマドワーカーを目指す人」
ノマドライフを読んだ方が良い人は下記のような方です
- 働き方が変化する時代に、新しい働き方を求める人
- 今の働き方になんとなく不満がある人
- そもそもノマドってなに?って思う好奇心旺盛な人
結論を言えば、ノマドライフは、会社に依存しない働き方を構築しようと考える人は誰でも読んでおいた方が良いでしょう。
ノマドワーカーとは?ノマドライフの実態ってどんな感じ?
ノマドって聞くと、ただ単に、カフェでパソコンを打ちながら仕事をしていると思われる方が多くいらっしゃいますが、それは違うと言います。
ノマドワーカーとは、国や、会社に囚われず、自分で仕事をして、稼ぐことができる人の事を言います。
現在でいうと、新しい働き方、フリーランスという言葉などがその象徴でしょう。
ノマドライフ・ノマドワーカー流行の背景にあるのは不景気
経済の悪化による「良い学校→良い会社→良い人生」の崩壊しました。
良い学校に行けば良い会社に入社できます。良い会社に入れば給料が高く良い人生を送れていました。
しかし、現代は「良い会社→良い学校→良い人生」が崩壊しています。
経済的な働き方の変化により、将来は安泰だと言うサラリーマンモデルが崩壊することで、新しい働き方として、ノマドワーカーがはやっているのです
詳しくは「学歴は便利?学歴なしでも戦える?学歴社会の崩壊で変わる学歴のルール」で解説していますので、興味がある方はどうぞ。

ノマドライフを目指す若者は価値観が変化している
「良い学校→良い会社→良い人生」の崩壊は経済的な働き方の変化だけでなく、価値観の変化も生み出しました。
ミレニアル世代という言葉があります。ミレニアル世代は2000年以降成人になった人たちのことであり、彼らの価値観は今までの価値観と全く異なるとも言われているのです。
彼らは、「どうせ頑張ったって大したことないじゃん!だったら自分らしく生きたいよね!」という、価値観です。
一言で言えば、自分らしく生きるのが良いという価値観を持っているのがミレニアル世代なのです。
ミレニアル世代については「ミレニアル世代の特徴・価値観まとめ【何歳からがミレニアル世代?】」で解説しています。興味があればご覧ください。
ノマドワーカーになりやすいテクノロジーの発達
インターネットの発達や、各種プラットフォームが多岐にわたっています。クラウドソーシングの企業体が増えているため、顧客とノマドワーカーを仲介するサービスが増えているのです。
クラウドソーシングの起業一覧については「【副業とシェアリングエコノミー】短時間で稼ぐクラウドソーシングまとめ」で詳しく解説しています。
クラウドソーシング系の企業体が増えることにより、結果として、ノマドブームがどんどん促進されているのが現状です。

ノマドワーカーになる。ノマドライフは「覚悟・気合・スキル」で達成
「ノマドワーカーになりたい」「フリーランスになりたい」と思う人がいると思いますが、実は、ノマドワーカーやフリーランスには簡単になることができます。
ノマドワーカーになるのに必要なのは下記の通りです。
- 覚悟を持つ
- 仕事に全てを捧げる気合い
- 逆に会社員としてスキルを身に着ける
それぞれ解説していきます。
ノマドワーカーは覚悟がないと無理「覚悟があればノマドになれる」
ノマドライフの本とは別に著者がノマドワークについて厳しいコメントをしている部分があったんで、要約してご紹介します。
- 良い会社には良い仕組みや経験則があるので、ある程度の成果が出せる
- ノマドワーカーは0から個人の能力・信用・経験・アイデアで成果を出さねばならない
- 能力がない人にとってノマドワーカーになるのは険しい道
- 不安定だしプレッシャーだから無理をしてやる必要もない
- 向いている人だけやれば良い
私自身、3年くらいノマドワーカーをやっていました。
はっきり言って、普通の人間が実践しようと思うなら、ある程度の幸せは犠牲にしないと無理です。
- 結婚を犠牲にして婚期を遅らせる
- 東京などの大都会に住むのを我慢して田舎で暮らす
- 子供の教育を犠牲にする(私立とか入れないで全部公立)
などなど…凡人だと犠牲にするものが多すぎる‥。
極論言えば、上記をすべて犠牲にすれば派遣社員でもパートタイムでもクラウドソーシングでもノマドになれますよ。
多分月5万円〜10万円程度で生きていけます。つまり、月5万円でも10万円でも生活すると考えたら誰でも即ノマドになれるのです。
ただし、老後は悲惨ですけどね…。
自分の生活を仕事に捧げよう「過酷な生活をしよう」
月5万円や月10万円で一生不安を抱えながらノマドワークということもできますが、普通の人はそれ以上の収入を稼ごうと努力しますよね。
月5万円以上の収入を稼ごうと思ったら、はっきり言って、自分の生活全てを仕事に捧げる必要があります。
自分の生活を全て捧げてノマドワークの実現のため打ち込んでいきました。
- 友達が開いている合コンには行かない
- 飲み会にも行かない
- 時間が開いていれば仕事をする
その結果、得られたものも多いです。自由な働き方や、自由な時間というのは掛け替えのないものでしょう。
しかし、同時に失ったものも多いです。結婚を諦めたり、子供を諦めたりする人も意外に多かったりします。
取り返しがつく時にノマドワーカーから、再度働き方を修正すれば失った物を取り戻せるかもしれません。しかし、失ったものを取り戻すのにはかなりの時間がかかります。
詳しくは「【起業】後悔した起業・副業のデメリットと対策【これから起業する方へ】」でまとめています。興味がある方はご覧ください。

逆に会社員として全力を尽くす「スキルを得よう」
若いうちはとにかく、一生懸命働いてスキルを磨くべきだと書いているのです。
それは、本田直之さんは猛烈に働いて、気がついたらノマドになっていたと言う人です。若いうちは外資系の会社で猛烈に働いたようです。
若いうちからノマドに憧れてしまうと、ノマドになると言うのは、現実逃避的な意味合いが強くなってしまう可能性が高いと思います。
猛烈に働いて必死に行い、会社の中で実績を作ってから退社するのもありでしょう。
ちなみに、私は現在の働き方の最強モデルは会社員+副業というスタイルだと考えています。
ノマドワーカーは「副業からはじめノマドライフを実現」
本書「ノマドライフ」ではノマドライフを実践している本田直之さんの自伝的な要素を多く含んでいます。
例えば、著者は、MBA取得のため退社された後、金銭的に困ったことがあるそうです。費留学中にビザの関係でバイトは出来ないからだと書いてありました。
そのため、海外留学中に起業されている先輩たちにコンサルをして、お金を稼いでいたのです。
その経験が発端となり、大きなビジネスを育てていき、ノマドライフを実現したという訳なのです。
バイトが出来ない著者がやったことは?
海外留学中にビザの関係でバイトが出来ない著者が行ったことは、起業されている先輩などに、MBAの授業で出た情報を使って、インターネット業界のコンサルしていたそうです。
当時はインターネットの黎明期の時代であり、インターネットについて知らない方が多かったため、MBAの授業で取り扱っていたインターネットの情報でコンサルティングができたそうです。
このコンサルティングが発端となって大きなビジネスになったと言っております。
日本にいる読者ができることは「副業から始めよう」
このように現地で最新の情報を得て、日本でコンサルティングを行うことは多くの読者には不可能でしょう
しかしながら、学生からいきなり起業をするというプロセスではなく、学業をしながら何かしらの種を巻くという行為は「なるほど」と思う部分が強くありました。
サラリーマンからいきなり脱サラして、ノマドは到底不可能です。
早いうちから、ビジネスの種をまく活動(副業)をした方が良いかもしれません。
例えば、ブロガーの方々でノマドライフを実践されている方々もいますが、いきなりブロガーになろうとして会社を辞めた人は少数派です。
ブログを日々更新しながら、アフィリエイトで稼いで、ある程度になったら脱サラのパターンが大半だと思います。
また、実際に起業されている方は、企業でバリバリに働いてから、ある程度お金を稼いでから、脱サラ。と言ったような方を多く見受けられます。
副業は稼ぐまでは難しいですが、取り組むのは簡単にです。「副業で月1万円を稼ごう!20代男性サラリーマンにおすすめの副業?」でも解説していますので、興味があればどうぞ。

ノマドライフが向いている人は?「独立心が強い人」
ノマドワーカーが向いている人は下記の通りです。副業ブログが向いている人と条件はかなり似ていますね。
- 指示されるのが嫌いな人
- やると決めたらやり続ける人
- PDCAが回せる人
- 自分で解決策を考える人
- 試行錯誤が好きな人
- 勉強が好きな人
上記に当てはまらない人はノマドワーカーには向いていないので、辞めたほうが良いでしょう。
向いていない人がノマドワーカーになるのはハッキリ行って地獄です。不安定な生活なので、気をつけましょう。
ノマドワーカーを目指すならノマドライフを読んでおこう「15年かかる」
ノマドライフは2012年に出版された本なので、今では当たり前のことが多いかも知れません。
しかし本書なかで最も読んでほしい部分は、著者がノマドワーカーになるまで15年かかったという点です。
諦めずにやり続ける人こそが、理想の生活を手にできることが分かれば、継続して行動することが出来るようになるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。