「ビジネス書や実用書しか読まない」
「小説って読んでも意味ないでしょ?」
ビジネス書にはビジネス書のメリットがありますが、小説にも小説にしかないメリットがあることをご存じでしょうか。
ビジネス書は仕事に活かせることやモチベーションにつながることが書いてある一方で、内容が薄い本も多いです。
一方で小説は仕事に活かせる内容は少ないかもしれませんが、共感力の向上や人生経験の疑似体験など多くのメリットがあります。
小説のメリットは馬鹿にできません。
今回は、小説のメリットとビジネス書しか読まない人でも楽しめるおすすめの小説を解説します。
目次
小説の読書メリットはビジネス書では得られないものがある
ビジネス書は仕事に活かせる内容が多いので、一見するとメリットが多そうです。
しかし長期的なメリットで考えると、小説を読むメリットも無視できません。
ビジネス書では得られない小説のメリットは下記のとおりです
- 語彙力が増える
- ストレス解消
- 人生経験の疑似体験
- 想像力が増す
- 共感力の向上
それぞれ解説しましょう
語彙力が増える
小説を読むと語彙力が圧倒的に増えます。
登場人物の心理描写や、難しい言葉を使った表現が多いので、小説を読むだけで自然と語彙が増えます。
ビジネス書の場合は、実用書であり登場人物の心理描写の表現が少ないです。
わかりやすい表現が徹底され、難しい単語も出てこないため、ビジネス書では語彙力を伸ばし辛いでしょう。
語彙力を増やしたければできるだけ小説を読むことがオススメです。
語彙力については「本を読む人と読まない人の違いまとめ【時間・理解力・顔つき】」でも詳しく解説しています。本を読む人と読まない人の違いについて詳しく知りたい方はどうぞ。
ストレス解消
「【読書】6分の読書で最大限ストレス解消する!おすすめの本の読み方」でも書きましたが、6分間の読書により、ストレスレベルを68%解消できると、イギリスのサセックス大学の研究で明らかにされています。
読書でストレス解消の秘訣は現実逃避です。
読書に没頭できれば、現実の不安感や心配ごとを忘れることができるので、ストレス解消になります。
ビジネス書の場合だと、現実に近いことが書いてあるためストレス解消になりにくいです。
小説の場合は別の世界のような非日常が書かれているケースが多く、現実逃避ができるためストレス解消になりやすいのです。
もしも読書でストレス解消したければ小説を読むことがオススメです
人生経験の疑似体験
小説の中には自分が体験したことがない状況が書いてあることが多く、小説を読むことにより人生を疑似体験することが可能です。
人生経験を疑似体験すれば、同じ状況になった時も「小説で見たことがある」と冷静になれます。
ビジネス書の場合は仕事についての人生経験しか疑似体験できないことが多いです。小説の場合仕事以外の恋愛や親子関係などについても触れているものが多いです。
人生経験の疑似体験を行うのにも小説は効果的なのです。
想像力を鍛えられる
小説を読むことで想像力を鍛えるができます。
ビジネス書の場合は具体的にイメージができる情景が多いです。小説の場合は自分が見たことも聞いたことが無いものも想像しないといけません。
左脳で得た情報を、右脳に置き換えるという過程で、脳のトレーニングとなり、想像力が鍛えられるのも小説のメリットです。
共感力の向上
小説には登場人物の感情の描写が多くあります。
窮地に追い込まれた人、裏切られた人、子どもを愛している人、多くの登場人物の感情を知れるため、小説を読むと共感力が向上します。
ビジネス書ばかり読んでいる人は、感情の描写に触れる機会が少なく、感情を知ることが難しいです。
親や兄弟、友だちとコミュニケーションをとったり、部活やサークルなどで濃密な人間関係を築いた人は共感力が高いですが、それと同等レベルで共感力が高いのは小説を読んでいる人でしょう。
小説を読むと共感力を向上させられます。
人工知能の発達により、人間的な能力がより求められる時代になりました。人間的な能力の中で一番必要な能力は共感力です
共感力については「書評「ハイコンセプト」次世代に必要なハイコンセプト・ハイタッチ?」で詳しく解説しています。興味がある方はどうぞ。
小説のメリットが得られる読書!おすすめビジネス小説・歴史小説
小説よりビジネス書のほうが好きっていう人もいますよね?そういう人にはビジネス小説がオススメです。
小説のメリットを解説しましたが、それでも小説を読むことに抵抗がある人がいるでしょう。
「小説を読むの無駄でしょ」と思っている方におすすめなのが、ビジネス小説や歴史小説です。
ビジネス小説や歴史小説は、仕事に通じる考え方が多く書かれているため、小説なんて無意味と考えている人でも、有意義な読書時間を過ごすことが出来るでしょう。
おすすめのビジネス小説や歴史小説は下記のとおりです。
- ハゲタカ
- 海賊と呼ばれた男
- 不毛地帯
ハゲタカ
金融系の企業に勤めている人は絶対に読んでほしいのがハゲタカ。
登場人物の個性や魅力あふれるキャラも特徴で、経済小説ではなくエンターテイメント性もタップリ。
ドラマ化されて、現在はDVDが販売されているので、そちらを見ても良いかもです!
綾野剛カッコいい
不良債権を抱え瀕死状態にある企業の株や債券を買い叩き、手中に収めた企業を再生し莫大な利益をあげる、それがバルチャー(ハゲタカ)・ビジネスだ。ニューヨークの投資ファンド運営会社社長・鷲津政彦は、不景気に苦しむ日本に舞い戻り、強烈な妨害や反発を受けながらも、次々と企業買収の成果を上げていった。
引用:Amazon
▼ハゲタカの書籍版はこちら
▼ハゲタカのドラマ版です
海賊と呼ばれた男
出光の創業者を題材にした物語。敗戦により全て失ったけれども、借金を背負いながら、社員を一人もクビにすることなく、会社再建を果たす。
歴史小説であり、事実とは異なる部分も当然ありますが、百田尚樹のトーン全開のテンポの良い小説。
戦後復興を果たした人々の精神と、主人公の深い愛情に心が動かされる本です。
一九四五年八月十五日、敗戦で全てを失った日本で一人の男が立ち上がる。男の名は国岡鐡造。出勤簿もなく、定年もない、異端の石油会社「国岡商店」の店主だ。一代かけて築き上げた会社資産の殆どを失い、借金を負いつつも、店員の一人も馘首せず、再起を図る。石油を武器に世界との新たな戦いが始まる。
引用:Amazon
不毛地帯
第二次世界大戦の大本営参謀の戦争後を描いた小説。
シベリアでの抑留時のエピソードは思わず目をそむけたくなりますし、その後の商社マンとしての商戦での話は、当時のリアルな商社の姿を眼前に映し出してくれます。
主人公はリーダー的な方で、部下の就職を全て世話してから、縁があって商社で働くようになる。
これから部下を持つ方には絶対に読んでもらいたい一冊。
大本営参謀・壹岐正は、終戦工作に赴いた満州でソ連軍に抑留される。酷寒のシベリアで、想像を絶する飢餓と強制労働に11年にわたって耐え抜き、ついに昭和31年、帰還を果たした。その経歴に目を付けた近畿商事の社長大門の熱心な誘いに応え、第二の人生を商社マンとして歩むことを決意。地獄の抑留生活の傷も癒えぬまま、再び「商戦」という名の新たな戦いに身を投じる。
引用:Amazon
小説が読めない人でもメリットが得られる自伝のススメ
自伝は人の物語で、小説と似たような効果があります。
ビジネス小説や歴史小説も見たくないと言う人は自伝を読むことがおすすめです。
小説よりも自伝のほうが、具体的な描写があるので、小説が苦手な人には自伝がオススメですよ!
読書で小説のメリットを体感しよう!
小説のメリットを再びまとめると下記のとおりです。
- 語彙力が増える
- ストレス解消
- 人生経験の疑似体験
- 想像力を鍛えられる
- 共感力の向上
ビジネス書は内容の薄い本が多く、選べないと無意味な本を読んでしまう可能性があります。
なぜ、ビジネス書に無意味な本が増えたのかは「【ビジネス書】読書の意味ない本が増えた原因とビジネス書の選び方?」で解説しています。興味があればどうぞ。
小説を読むことで、ビジネス書では得られない多くのメリットが得られます。小説を読むこともぜひオススメです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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