「分散投資って何?」
「分散投資ってどうやるの?」
投資をする上で、絶対に欠かせない考え方は、資産を分散してリスクを回避する、分散投資の考え方です。
確かに分散投資は個別の株に投資するよりも値上がりが期待できないでしょう。
しかし、分散投資は、大きな損失が出るリスクを回避するのに最適です。
人生を変えたい人は個別株や、FXなどのレバレッジを効かせられる投資が良いでしょう。
しかし、堅調にコツコツと積み上げて行きたいと考えるならば、分散投資が最適なのです。
今回は、分散投資について徹底的に理解できるような内容をまとめたいと思います。
分散投資を徹底理解で学べること
- 分散投資がなぜリスク回避になるのかが学べる
- 分散投資の種類を学べる
- 分散投資での注意点が学べる
目次
大前提:収入源は分散した方がリスク回避になる
投資に限らず収入源は複数に分散しておいた方がリスク回避になります。
分散していない場合は、収入を得ているものがゼロになった場合、収入はゼロになってしまいます。
例えば、アフィリエイトで稼いでいる場合は、リアルビジネス、金融、不動産、投資、コンサルなどでも稼いでいけば、アフィリエイト単体で収入が取れなくなっても、収入源が確保できています。
よく、「会社はダメ」と考えて、会社を辞めてフリーランス一本で取り組む人もいますが、フリーランス+会社員の方が収入は安定しています。
収入が安定していれば、新しい方法にチャレンジする幅も広がっていきます。
投資も考え方としては全く同じです。
1つのもので収入を取るよりも、2つ・3つと投資対象を複数持った方が、そのうちの1つがダメになったとしても、生きていけるのです。
堅実に運用して収入を増やすなら分散投資をするべき
もしも、あなたが人生を変えたいから投資をするといった場合には、1つの会社の銘柄の株を購入したり、FXや仮想通貨などのハイリスク・ハイリターンの投資をするべきでしょう。
しかし、堅実に収入を増やしていきたいと考えるのであれば、分散投資をして、リスクを回避しながら投資をしていくのがオススメです。
分散投資をした場合と、分散投資をしていない場合を比べると下記の通りになります。
資産の安定性 | 資産価値の上昇 | |
---|---|---|
分散投資をする | ◯ | × |
分散投資をしない | × | ◯ |
分散投資は、たしかに資産価値の上昇が鈍くなります。1つの銘柄に投資をしておけば、掛け算で増えた値上がり益がない訳ですから当然ですよね。
逆を言えば、分散投資により、資産が安定的な推移で動くということになります。
堅調に資産を積み上げあていきたいのであれば、分散投資が一番効率的です。
分散投資の方法一覧
分散投資の方法は色々あります。
- 地域の分散
- 投資対象の分散
- 銘柄の分散
- 時間の分散
です。それぞれ考えてみましょう。
地域の分散投資
一つの国だけでなく、二つ、三つの国に投資をすることを地域の分散投資です。
通貨や株や債権は政治の動きによって大きな変動が起こります。
2015年にスイスフランが大幅に下げた時は、政府が通貨防衛ラインという「ここまで下がらないように、政府自らが購入します!」と決めていたラインを突然撤廃すると発表することがありました。
日本で言えば、アベノミクスが始まったことにより、日経平均株価が大幅に上昇しました。
このように地域には政治的なリスクが伴います。
また、政治的なリスクだけではなく、戦争が勃発するリスクや天変地異により経済活動がこんなになるリスクも想定されるでしょう。
そのようなリスクを回避する為に必要なのが地域分散です。
日本だけでなく、米国・欧州・新興国などの複数の国に分散することにより、政治リスク・戦争のリスク・天変地異によるリスクから回避できるのです。
投資対象の分散投資
株式だけに投資している場合は、世界大恐慌やリーマンショックのような世界経済に影響を及ぼすものが発生した場合に、暴落する可能性があります。
不動産だけに投資している場合は、地価の下落に繋がるようなバブル崩壊などの影響があれば、不動産価格が急速に下落してしまうでしょう。
安定的に資産を構築していきたい場合に必要なのが、投資対象の分散投資です。
例えば、株式だけではなく、債権、外貨、仮想通貨、不動産といった投資対象を複数にすることです。
投資対象を複数持っていれば、何かが下落した場合でも、資産が一気になくなることはありません。
2017年の仮想通貨バブル時に、仮想通貨に全フリしていたら、200万だったビットコインが70万にまで下がったら絶望するしかありませんよね…。
銘柄の分散投資
株であれば、一社の株を持つのではなく、複数の会社の株を持つことが銘柄の分散です。
債権であれば、国債・社債といった大きな分類から、各会社の社債もあるでしょう。
確かに1社に全財産投資した方が儲かります。しかし、リスクが高すぎるのです。
例えば、株式投資で見てみましょう。
2004年にGoogleだけに投資をしておけば桁違いに儲かったかもしれませんが、2002年で設立されたベンチャーで今も残っている会社を考えるとわかるでしょう…。
残念ながら、桁違いに儲かる投資というのは、同時期にはほとんどが儲からない可能性が高いのです。
銘柄の分散は、可能性の最大化です。
1社だけではなく、これから来そうな会社数社に投資をしておけば、投資した会社の中で1社でも桁違いな成功を納めてくれれば、その恩恵を受けられます。
自分の目利きに絶対の自信がある場合は、1社に全財産を投資するスタイルでも良いかもしれません。
しかし、目利きに自信がない場合は数社投資しておくのがオススメですね。
時間の分散投資
下記のように推移する株価があった時に、時間を分散して投資をしていたらどうなのかを考えてみましょう。
▼例えば、10,000円で購入した場合
- 11/2:5,000円の時は5,000円の損失
- 11/3:15000円の時は5,000円の利益
- 11/4:2,000円の時は8.000円の損失
これが毎日購入すると考えたらどうなるのでしょうか?
- 11/2:上記と変わらず5000円の損失
- 11/3:(10,000円+5,000円)÷2=7,500円なので、15,000円−7,500円=7,500円の利益
- 11/4:(15000円+10000円)÷3=8333円なので、8,333円−2000円=5,333円の損失
ある特定の日に大きく投資すると、下落した時に対応できなくなります。
しかし、時期を分散することによって、リスクを回避することが可能なのです。
注意:全てを分散しているから良いという訳でもない
分散投資の解説をしていくと、「じゃあ、できる限り分散した方が良いのか?」と考える場合もあるでしょう。
しかし、分散価値が上昇する可能性を避けることにもつながります。過度な分散は避けるべきでしょう。
例えば、全ての地域に投資しようと思って、全世界に投資をしたり、全ての投資対象に投資をしようとおもって、株式・債権・外貨・不動産など多くのものに投資するのも考えものです。
あなたが資産家でかなりのお金がある場合、「儲かった時に売れれば…」と考えてやる分には、可能性の最大化の為に良いと思います。
しかし、サラリーマンで投資に使えるお金がそこまでない場合は、投資対象を広げすぎるよりも、ある程度の狭さで、最大効用が出せる部分に絞って投資をするのもありでしょう。
分散投資のやり方:インデックスファンドの積み立てが最高
そういった意味でも、分散投資のやり方で一番オススメなのが、インデックスファンドの積み立てです。
インデックスファンドは、どの指標にするかによって、テーマが決まっています。
米国に投資をするもの、先進国全般に投資をするものがあるので、地域の分散も簡単にできます。
また、債権に投資をしたり、不動産に投資をするファンドもあるので、投資対象の分散も簡単です。
さらに、指標に連動するように作られているのがほとんどのため、銘柄の分散も簡単にできます。
それらのインデックスファンドに対して積み立て投資を行えば、時間の分散も簡単にできるのです。
このように、分散投資をするのであればインデックスファンドの積み立て投資が最適です。
実際にどのような投資信託に投資するのかは自己判断となりますが、大きな方針としては堅実に資産を構築したいサラリーマンにとっては非常にオススメですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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