「出世しないから転職しようかな」
「昇進したいけど、ポストがすべて埋まっている…」
出世・昇進目的の転職は、それ自体は良いことです。
転職して新しいことにチャレンジしながら、年収を上げ、箔をつけることができるからです。
しかし、企業選びを間違えた場合、
- 昇進する予定のポスト自体が無くなる
- 昇進・出世したとしても年収は変わらない
- 忙しくなっただけ
という事態もあり得るのです。
出世・昇進したほとんどのケースで忙しくなるでしょう。
忙しくなれば、家族と過ごす時間も減れば、趣味や副業に使う時間も減ることになります。
良かれと思って行った転職。
でも、転職先の選び方を間違えてしまったために、結果として不幸になる可能性もあるのです。
今回は、出世・昇進目的の転職について、転職先の選び方の注意点を解説します。
この記事で学べることは?
- 出世・昇進目的の転職はキャリアップとしては当たり前だと学べる
- 出世・昇進目的の転職での失敗が学べる
- 出世・昇進目的の転職で後悔する可能性が高い条件が学べる
目次
出世・昇進目的の転職をしよう「キャリアアップとしては当然」
出世の条件に関する記事でも解説しましたが、出世というのは実力ではなく、ほとんどが運です。
下記のように、出世の条件が満たせない場合は、運が悪いと割り切り、転職を検討した方が良いのです。
- 昇進先のポストがすべて埋まっている
- 役職を上げては箔をつけたいと考えている
個人的に、出世・昇進のための転職は当然だと思っています。そうしなければ、一生安い給料で働かされるだけだからです。
昇進先のポストがすべて埋まっている
大企業や売上の上がっていない企業で良くある運が悪いパターンは、昇進先のポストがすべて埋まっているため、出世ができないパターンです。
いくら実力があり、結果を出しても、昇進先のポストに空きがなければ、そのポストに就くことは不可能です。
そのため、自分の昇進先のポジションが空いていないのに昇進を目指す場合は、ポストが空いているところに転職するしかないです。
今後少子高齢化の流れにより、企業の売上が上がらなったり、年功序列により企業内に高齢者が多くなれば、当然空きポストが少なくなるでしょう。
役職を上げて箔を付けるための転職もOK
大企業でよくあるのが、出世・昇進できなくても、それなりの労働条件が揃っているケースです。
- 給料も平均年収以上
- 残業もほとんどない
- 転勤もほとんどない
このような労働条件であれば、ほとんど辞める理由はないでしょう。
それでも、出世・昇進を求めて退職をする人は、自分の経歴に箔をつけたい人が多いようです。
例えば、少し小さめのベンチャーや立ち上がったばかりの外資系日本法人に入って役員クラスになれば、それだけでも箔をつけられます。
出世・昇進目的の転職で失敗するケースとは?
出世は運が9割です。
そのため、昇進先のポジションが埋まっていたり、出世して箔をつけたいのに、うまく出世できないなら、運が悪いと諦めて、転職をしたほうが良いでしょう。
しかし、転職先の会社選びを間違ってしまった場合、出世・昇進を求めて転職したにも関わらず、実現できない可能性もあります。
転職先の会社選びを間違ったらどういうことが起こるのでしょうか?
転職先が不景気…。ポジション自体がなくなってしまった…。
「君は幹部候補生だから2年後には良いポストに就かせてあげるよ」
残念ながら、このような口約束は、不景気になれば破られてしまいます。
少子高齢化により日本企業の売上は増えていないのが現状です。
しかし、利益を上げなければいけない企業は、コストカットを余儀なくされ、人件費をがんがん削っています。
例えば、日本が誇る安定業界であった銀行やメーカーは現在リストラの荒らしです。
- 人員カット:人員の絶対数が減る=ポストが減る
- 事業部売却:部長のポストが減る
- 事業部解散:部長のポストが減る
景気が良い企業でもコストカットをしているのです。
事業部が解散してしまえば、もちろん部長職になれる人がすくなくなるでしょう。
例えば、事業部が100あったのに、10にまで減少すれば、部長になれる人は90人も減少してしまうのです。
もしも、あなたが出世・昇進を求めて転職したにも関わらず、企業がコストカットをする場合、昇進先のポストが減少する可能性もあるのです。
銀行やメーカーのリストラの流れについて詳しく知りたい場合は下記の記事をどうぞ。


出世・昇進して忙しくなりプライベートが犠牲になった
当たり前ですが、出世・昇進すると責任が増えます。
責任が増えればやるべきことは増えます。
そのため、仕事以外のプライベートと仕事のバランスが崩れてしまうでしょう。
ベンチャー企業や外資系企業であれば、成果給のところも少なくありません。
会社の業績が上がらなければ解雇になったり、給料がさげられたりします。
そのため、結果が出てなかったり業績が上がっていなければ、残業してなんとかしたいと思うでしょう。
出世・昇進すると責任が重くなるため、忙しくなります。
「こんなはずではなかった…」と残念に思うこともあるのです。
転職して出世・昇進しても年収は変わらないパターンもあり
出世・昇進のことばかり考えて転職をすると、転職前と年収が変わらないケースもあります。
大企業から中小企業に行く場合、ポジション的は上がったが、年収は変わらないというケースも普通にありえるのです。
大企業の平社員と中小企業の部長職が同じくらいの年収だということもありえます。
昇進・出世したので責任は増えるので、忙しくなりますが、年収は増えないのです。
出世・昇進目的の転職で後悔するケース「失敗だと感じる瞬間は?」
出世・昇進を目的に転職すること自体は悪くありません。むしろ、年収を上げたり役職を付けて箔をつけるには良いことだと思います。
しかし、場合によっては出世・昇進のために転職したことで、後悔する可能性もあります。
どのような場合に、後悔する可能性が高いのでしょうか?
家族がいる場合は後悔する可能性が高いかも
家族がいる場合は、出世や昇進を狙うだけの転職は避けたほうが良いかもしれません。
少なくとも以下の2つの条件が揃ってしまう場合は転職に対して身長になったほうが良いでしょう。
- 転職して出世しても年収が上がらない
- 出世・昇進したら忙しくなる
出世しても年収があがらない転職をしたら、家族と過ごす時間が少なくなります。
事実、出世して年収が上がらない転職は、家族からの理解も得られにくいため、家族仲が悪くなる原因でもあります。
もしも、あなたが家族を持っていたのであれば、出世しても年収が上がらない転職には慎重になったほうが良いのかも知れません。
趣味や副業に使う時間を優先する場合も後悔する可能性が高い
あなたが仕事だけに生きているのではない場合。
出世・昇進を目的とした転職をするのは慎重になりましょう。
というのも、出世を目的とした転職は、忙しくなる可能性があります。
趣味や副業に使う時間が少なくなった結果、自分の人生がつまらなくなる可能性もあるのです。
出世・昇進と仕事以外の自分の人生のバランスを考えた上で転職をすることが重要なのです。
副業解禁企業も増え、政府自体も副業を後押しする流れになっています。そういった時代に会社だけの人生を過ごすのは、今は良いかも知れませんが、将来的には後悔する可能性もあるのです。

出世・昇進の転職で失敗を防ぐ企業選びのコツは?
出世・昇進が目的の転職において、企業の選び方を間違えてしまうと、出世・転職もできずに、時間もなくなったりと最悪の状況に陥る可能性があります。
出世・昇進が目的の転職では下記のことは十分に確認しましょう。
- 企業の売上は伸びていくか?
- 出世・昇進するポストは残り続けるのか?
- 仕事が忙しくなっても大丈夫か?
出世・昇進が目的の転職をすれば、役職について箔がついたり、収入が上がったりするでしょう。しかし、その分だけ自分の人生のバランスが崩れてしまう可能性もあるので、注意が必要なのです。
以上、出世・昇進目的の転職で大失敗?失敗を防ぐ転職先選びのコツを解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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