書評「サピエンス全史」まとめ:虚構からの人類史【超簡単な図解あり】

書評「サピエンス全史」要約

「なぜもっと早く読まなかったのか…」

そういう言葉が思わず出てくる本がこのサピエンス全史です。

サピエンス全史は上下巻あわせて550Pもある、超重厚な本です。

これだけ重い本だと読むのもためらってしまいます。

実際に私も読むのをためらっていましたが、読んだ後の感想は「後悔」でした…。

こんなに、おもしろい本をなぜもっと早く読まなったんだろう…。

今更感満載ですが、サピエンス全史の書評・要約を書いてみました。

なお、サピエンス全史のあらすじは超簡単な図にしていますので、まだ読んだことない方も気軽に読んでみてください

「サピエンス全史」あらすじ

【ビジネス書大賞2017 大賞受賞 】【ビジネス書グランプリ2017 リベラルアーツ部門 第1位 】なぜ我々はこのような世界に生きているのか?ホモ・サピエンスの歴史を俯瞰することで現代世界を鋭く抉る世界的ベストセラー!「歴史と現代世界の最大の問題に取り組んだ書」──ジャレド・ダイアモンド

引用:Amazon

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サピエンス全史がオススメな方

サピエンス全史がオススメな方は下記の通りです

  • 人類学に興味がある方
  • 幅広い雑学を身に着けたい方
  • 人間の進化に興味がある方
  • 読み応えのある本を読みたい方
  • 組織のリーダーや経営者の方

サピエンス全史の要約【超簡単に図解してみた】

サピエンス全史を図解してみました!まずは人類が起こした3つの革命についてです!

サピエンス全史要約【図解】

サピエンス全史は人類史で、人類史は大きく3つの革命で進化してきました。

人類史を大きく進化させた3つの革命

  • 認知革命
  • 農業革命
  • 科学革命

それでは、それぞれの革命について解説していきます。

認知革命(紀元前7万年ごろ)

サピエンス全史要約【図解】

下記は補足説明です!読みたくない人はスルーしてくださいね!

認知革命は脳が発達したことが原因で起こります。

認知革命によって、人々は想像力を身に着けました。

人々は想像力により、現実とは違う「虚構」を考える力を身に着けました。

虚構により人類の協力体制が築かれた

例えば、国家・人権・伝説・神話・宗教は虚構の存在です。

現実に実態はないですが、人間の想像により存在するモノなのです。

「虚構」が考えられると、超人的なモノを使い人間に社会的規範や価値観を定着させられます。

例えば、神話を聞くことにより、虚構の物語から「どういう人であれば望ましいのか」と学べます。これが、虚構による社会的規範や価値観の定着です。

この結果、人類は社会的規範や価値観が定着するので、同じサピエンスであれば見知らぬ人でも協力するようになりました。

言語の取得は「噂話から」

また認知革命により、脳が発達し、結果として言語を取得しました。

言語はサピエンスだけが持つ特徴だとされていて、概念を言葉を使って説明することができます。

概念や思いを言葉にして伝えられることが可能になると、組織の統率力が格段に上がります。

一説によると、言語の取得は「噂話」をしたいから進化していった説があります。

農業革命(紀元前1万年ごろ)

サピエンス全史要約【図解】

下記は補足説明です!読みたくない人はスルーしてくださいね!

認知革命からしばらくして農業革命が始まります。

農業革命の原因は食料を補うためです。

狩猟は獲物がいなくなると他の場所に行かなければならず、獲物が見つかるまでは探し続けないといけません。

つまり、狩猟をしていると人生が狩猟だけで終わってしまうのです。

小麦の栽培がスタート

人類は「小麦を見つけます」生の小麦は人間には消化できません。

認知革命で既に道具や火起こしを身に着けているので、調理が可能なのです。

小麦は農業で育てるのも難しく、すぐに病気になり、害虫にやられ、ビタミン・ミネラルも豊富ではありません。

それなのに、なぜ人類は小麦を栽培するのでしょうか?

それは、小麦の収穫量の多さです。

小麦は他の作物に比べて収穫量がかなり多く、作ればお腹いっぱい食べられます。

十分な食料が確保できるので、人類は狩猟に行く必要がなくなり、定住し始めました。

小麦の功罪「幸せのはずが不幸せに…」

人類は小麦を育てることで、おなかいっぱい食べられるので、幸せになりました。

しかし、ここで予期せぬことが起こります。

それは、人類は繁殖をし始めるのです。

食料的に不安がなくなった人類は多くの子供を作り、その結果、食糧不安に陥ってしまいます。

もっと小麦を作らなければならなくなった人類は、さらに小麦を作ります。

人類は繁殖を続ける結果、仕事に追われ、より不幸になっていくのです。

農業革命に発達した「宗教・貨幣・帝国」

農業革命により、さらに発達したのが宗教・貨幣・帝国です。

農業が始まり天候による懸念から「神に祈る」ことが行われ、宗教が発達するキッカケとなりました。

また、農業で暮らしが豊かになっていくと、専門的な技能を持つ人が増えていきます。

専門的な技能を持つ人々を呼ぶために物々交換をしようと思ってもうまくいきません。

彼らに、そのモノのニーズがなかったら物々交換が成立しません。

また、物々交換では、食料などを渡す場合は保存に問題があります。

複雑な商業システムが発達していけばいくほど物々交換では限界が生まれるため、各地で貨幣が開発されていきます。

また、自国が豊かになることで、「他国も豊かにしてあげないと」という欲求が発生することが原因で帝国が生まれます。

帝国とは別個の民族を持ち、欲求が無尽蔵の組織のことを言います。

もしかしたら、普通の人は支配をすることに対して悪いイメージを抱くかもしれません。

しかし、帝国の人々は、支配をすれば、相手国の居住者が豊かになるという正当化を持っており、支配欲求が生まれていくのです。

科学革命(西暦1500年ごろ)

サピエンス全史要約【図解】

下記は補足説明です!読みたくない人はスルーしてくださいね!

さらに農業革命からしばらくして科学革命が起こります。

無知を認めると科学革命が起こる

科学革命の原因は知識の追求です。

それまで、人間は無知を積極的に認めていませんでした。

しかし、無知を認め始めた時、その無知にたいして「知りたい」という欲求が生まれるのです。

サピエンス全史の中では、空白の世界地図を例にして書かれていました。それまで、世界地図は行ったこともない国についても詳細に記載されていました。

その結果、行ったことない人も「知っている感じ」があったため、知りたいという欲求が発生しませんでした。

しかし、ある時に世界地図を発行する際に、行ったことない所は空白にした地図を発行しました。

その結果、「空白部分を知りたい」という知的探求者が現れ始めたと言います。

このように、無知だと認めることで、追求心が生まれ、科学革命が行われていくのです。

科学革命と帝国と資本の相乗効果で生産性がさらに上る

しかし、科学革命は知識の追求だけで実現することは不可能でした。

そこには、帝国の性質である欲求の追求と、資本の相乗効果が必要です。

帝国の性質は欲求であり、帝国が科学に投資をすることにより、科学が開発資金を得られるため、より多くのモノが開発されていきます。

科学は銃や火薬なども開発してしまうため、帝国にとって科学に投資することは武力を得ることと同じでした。

さらに、科学が発展すればするほど、世の中が便利になっていきます。火薬が使えるようになれば、洞窟での発掘作業も楽になったり、蒸気機関が発達すれば工場も楽になっていきます。

つまり、科学が発展することは世の中の生産性が向上することにつながります

生産性が向上すれば、ますます資本が増えますので、その結果帝国もうるおいます。

このように、科学革命は、帝国と資本との相乗効果により大きく発展していったのです。

科学革命は資本主義と相性も良い

科学革命は資本主義とも相性が良いです。資本主義であれば、科学革命により生産性が向上すれば、富が増えますので、お金を稼ぐことができます。

資本主義の投資家たちは、起業家たちの事業の売上が上がることを見越して投資します。

投資を集めるには何が必要なのでしょうか?

それは、信頼です。

あなたが成長するという信頼を獲得できれば、資本家から投資してもらえます。

資本主義でお金を稼げるのです。

サピエンス全史では、コロンブスやミシシッピ会社の例を出して説明していました。

私たち人類は幸福か?

サピエンス全史要約【図解】

下記は補足説明です!読みたくない人はスルーしてくださいね!

認知革命・農業革命・科学革命により人類は大きく進化しました。

人口は爆発的に増えましたし、生活も豊かになったでしょう。

しかし、人類の繁栄の陰で他の動物は絶滅し、環境も破壊されました。

こういった視点から見ると、私たちは幸福と言ってよいのでしょうか?

サピエンス全史で著者は、「歴史を知り、視野を拡げ、私たちのまえに多くの可能性が目の前にあることを理解することが大切」だと言っています。

歴史とは必然に決まってきたものではなく単なる偶然で選択されてきたものです。

残念ながら、人々の知的探究心の前で、科学が進歩していくのは避けられないことでもあります。

その中で、私たちに必要なのは科学の進歩に方向性を与えていくことです。

つまり、「どういう未来にしたいのか」を人類一人一人が明確にしておくことが大切なのです。

サピエンス全史のおもしろさは雑学の多さ

ざっとサピエンス全史についての解説をしてきました。

しかし、私が思うサピエンス全史のおもしろさあらすじではありません。

サピエンス全史の面白さは「雑学」にあると思います。

雑学の例を書いていきます。

  • サピエンス全史で学べる雑学の例
  • 文字の発明はメソポタミア文明から
  • 仏陀の涅槃は現代版マインドフルネス
  • 狩猟から小麦により狂った人生になる
  • ミシシッピ会社の信頼の失墜について
  • 言語は噂話で広がった
  • オーストラリアにコアラが多い理由は焼き畑とユーカリ

他にも数多くの雑学が書かれています。

全てはサピエンス全史の理論を裏付けするためのエピソードです。

それぞれの詳しい内容はサピエンス全史に譲りますが、サピエンス全史を読めば、かなりの雑学を身につけることができるでしょう。

サピエンス全史を読んで学んだこと

サピエンス全史では下記のことが学べます

  • 超人的な存在により団体はまとまる
  • 無知を認めると周りの探究心が芽生えやる気になる
  • マインドフルネスは超大切
  • 将来への信頼が成長を生み出し、信頼を失うと成長が鈍化する

サピエンス全史は必読の1冊

サピエンス全史はとても分厚い本なので、購入するのも読み始めるのも苦痛です。

しかし、この本を書評や要約で終わらせてはもったいないです。

なぜなら、書評や要約では本書がもっている最大の特徴である雑学について学ぶことができないからです。

サピエンス全史は本当に雑学こそおもしろい本です。

興味のある方はぜひ読んでみてください。