【投資信託の売り時】目標額で売り時を決めるか、一生持つか決めよう

投資信託の売り時

「投資信託の売り時っていつだろう?」

「保有している投資信託の出口戦略はどうしようかな?」

投資信託を保有していて困るのが、投資信託はいつ売るのか?ということでしょう。

投資信託を購入したが良いが、どのタイミングで売れば良いのか困ることがあります。

投資信託の売り時は、

  • アクティブファンドの投資信託を持っているか
  • パッシブファンドの投資信託を持っているか

によっても大きく変わります。

アクティブファンドは運用管理手数料が高いケースもあるため、長期保有をしていると、逆に損してしまいます。そのため、利益を確定するタイミングが重要です。

一方で、パッシブファンドの投資信託の場合は、インデックス連動型の投資信託がほとんどであり、長期保有をすれば、利益が得られる可能性が高いと言われています。

しかし、アクティブでもパッシブでも、結論としては、投資計画にあわせて売り時は変えるべきなのです。むしろ、売り時は保有してから考えるのではなく、保有する時点で考えておくべきだとも言えます。

今回は、投資信託の売り時について解説したいと思います。

この記事で学べることは?

  • アクティブファンドとパッシブファンドの売り時が学べる
  • 投資信託の売り時の考え方が学べる
  • 投資信託の売り時を間違えると損する可能性が高いことが学べる
スポンサーリンク

投資信託の売り時「アクティブファンドの場合は特に重要」

投資信託の売り時は、特にアクティブファンド型の投資信託を保有する場合には重要です。

投資信託には運用方法によって2つのタイプがあります。

  • アクティブファンド:指標よりも高い成績を目指す運用スタイル。バリューやグロース投資が有名
  • パッシブファンド:指標と同じ成績を目指す運用スタイル。インデックス投資が有名

バリューとは「割安株」、グロースとは「成長株」を探して購入する方法です。値上がりを期待して運用する方法を採用している投資信託をアクティブファンドといいます。

アクティブファンドの投資信託は売り時が重要

アクティブファンドは売買回転率が高いため、基本的に運用管理手数料が高くつきます。そのため、売り時を間違えて長期保有をすれば、手数料分だけ損をする可能性が高いです。

アクティブファンドは長期的に保有すると、インデックスに負けてしまうと言うデータもあります。運用管理手数料の高さの分だけ損をする可能性が高いということなのです。

そのため、アクティブファンドは儲かったと思ったらすぐに売却して利益を確定した方が良いです。

パッシブ運用のインデックスファンドには売時は不要?

パッシブ運用であるインデックス連動型の投資信託の場合、儲かったから投資信託を売っておこうというのは、売り時としては最悪です。

インデックス連動型の投資信託はアクティブファンドと違い運用管理手数料も安く、複利効果を狙うこともできます。

そのため、儲かったから売却したりして、頻繁に売買を繰り返す場合、売却益に税金が20%程度かかるため、投資元本を減らす可能性もあります。

そのため、インデックス連動型の投資信託の場合は、儲かったから売ると言うのは、やめておいた方が良いでしょう。

投資信託の売り時は、投資信託を購入する前から決める

アクティブファンドは儲かった時に売却すれば良いですが、インデックス連動型の投資信託の場合の売り時は非常に悩みますね。

このタイミングで売って良いのか?別のタイミングで売った方が良いのだろうかと言う風に考えてしまうでしょう。

投資信託の売り時は、投資を始める初期の段階で決めておく方が良いです。

何のために投資をするのか?どのくらいの金額が必要なのかを投資を始める段階で決めておけば、売り時についても決めることができるでしょう。

大きな資金が必要なタイミングで売ることを決めておく

投資信託の売り時を考えてこなかった人のために、一般的に投資信託を売るタイミングについてご紹介します。

まずは、大きな資金が必要な時に投資信託を売る人が多いです。

  • 老後資金としての投資
  • マイホーム購入時の投資
  • 子供の学費としての投資

逆に言えば、大きな資金が必要な時以外は投資信託を売ってはいけません。

損をするのが嫌いである場合などは投資信託を売っても良いでしょうが、それでも損もずっと保有して塩漬けにしておけば、いずれ取り返せる可能性もあります。

個別株、アクティブファンド、分配金の出る投資信託の場合は損が出たら売却して損切りをした方が良いと思いますが、インデックス連動型の投資信託は基本的に保有し続けると良いでしょ。

生活費が足りないから売却するなどを考えるのはやめておきましょうね

資産運用は計画がすべて!損する可能性を未然に防ぐ投資計画の立て方
投資を始めようと思ったら、資産の運用計画を作りましょう。資産の運用計画があれば、損する可能性を未然に防げます。計画がない場合、流行りの投資に手を出し損を出し、マーケットノイズによって、無駄な売買コストをかけ投資元金を減らすでしょう

何%の利益が出たら売るのかを決めておくのもOK

利益確定のために投資信託を売却するのも良いでしょう。

自分が定めた必要な金額まで値上がりしたら売却し、利益を確定させましょう。

というのも、利益を確定しない限り、再び損を出す可能性もあるからです。

損が嫌いな人は、自分が目標とする金額になったら、利益を確定させましょう。

自分が決めた%以上値上がりした際の利益確定の売りをすると決めても良いかもしれません。

例えば、20%の利益がでたら利益確定をすると決めている場合、20%の利益がでたら投資信託の売ってしまい利益を確定するのです。

年末のリバランス時も投資信託の売り時?

リバランスとは、株式比率や債権比率を自分のリスク許容度に合うように調整することです。

株式の調子が良くて、債権の調子が悪い時は、最初に50%ずつ投資をしていたとしても、株式75%、債権25%という風に偏りが出てしまいます。

このままでは自分が思っていた以上に値動きが激しくなるかのせいもあります。それを防ぐのがリバランスです。

バランスファンドやターゲットイヤーファンドのような投資信託を購入していない場合は、1年に一度くらいポートフォリオを見直してリバランスをしましょう。

例えば、投資信託の株式比率が高くなっている場合、

  1. 株式投資信託を売却
  2. 売却益分は債券投資信託を購入

こうして、あなたのリスク許容度に合うように、株式と債券の比率を整えるのです。

このような、リバランスするタイミングも投資信託の売り時と言えるでしょう。

大暴落でも利益を出すリバランス?-35%損失を+17%にするリバランスの真髄とは?
大暴落でもリバランスをすれば-35%の損を+17%の利益が生み出せる。一方で、感情的になり当初決めた計画とは違う資産比率にすると損は拡大していく。長期投資にはかかせないリバランスとは?リバランスの具体的な方法とは?

投資信託の売り時を間違えると…気分的に損をするので注意

投資信託の売り時を決めずに投資をした経験がありますが、売り時を決めていないと、売った後も売らなかった時も損した気分になります。

  • 売った後に値上がりしたら「なぜあの時に売ったのか…」と後悔する
  • 売った後に値下がりしたら「あの時に売って良かった」と思う

しかし、インデックスファンドの場合は、分散投資が徹底されていることもあり、経済成長とともに、値上がりする可能性が高いです。

そのため、インデックスファンドの場合は長期的に見たら値上がりする可能性が高く、「なぜあの時に売ったのか…。」とまた後悔することになるでしょう。

売り時とは自分で決めるものです。

何かしらの意図があって売り時を決めていれば、例え損をした後でも「これをするのに必要だから」ということで、損する気持ちを和らげることができます。

例えば、家を購入するために投資信託を売った場合、値上がりしたとしても、「家を購入するために売ったんだ」と思えます。

売らない方が儲かったかもしれませんが、家という売って得られたものがあるため、自分の行動を正当化できます。

損した気持ちが軽くなるのです。

配当が出る投資信託(ETF)の場合は売り時はなくても良い「一生保有する」

中には、売り時を考える必要がないものもあります。それは配当が出るタイプの投資信託です。

配当が出るタイプの投資信託は売却も狙え、収入源にもなるものがあります。そう言った投資信託は一生保有すると決めて購入するのがオススメです。

毎月分配型の投資信託の場合は、元本が解約されて払い戻しされているものもあります。こう言ったものは、長期投資の複利効果が得られないため、投資をしても無意味に終わる可能性が高いです。

個人的には配当金が得られる投資信託を買いたい場合はETFがおすすめです。

私も米国株高配当ETFを保有しておりますが、四半期に1回程度配当金が振り込まれるものあり、自分の口座に振り込まれた時には「投資をしてよかった」と思うものです。家計の足しにもなりますしね。

というわけで、高配当なETFであれば、一生保有することを決めて購入するのも悪い話ではないでしょう。

ETFで配当金生活を目指す!高配当ETFを使った超現実的な方法とは?
ETFで配当金生活は可能?平均以上の入金が必要ですが、努力次第でなんとかなる領域です。ETFで配当金生活をする超現実的な方法とは?

投資信託の売り時の決め方は?「買う前から決めておくのが吉」

投資信託の売り時についてまとめると、

  • 儲かったから売るという、利確の売り時はアクティブファンドのみ
  • 最初の投資計画で売り時を決めておく(目標金額・利益率)
  • ポートフォリオのリバランス時も売り時
  • 意図的に投資信託を売れば後悔が少ない
  • 高配当ETFであれば一生保有しておくのもあり

アクティブファンドや、分配金の出る投資信託を持っている場合は損切りが必要になってきます。

しかし、パッシブ運用でのインデックス連動型の投資信託の場合は、投資信託を購入する前に、売り時を計画しておくことが必要です。

投資信託の売り時は自分で決めておき、後悔のない投資をしましょう。

以上、投資信託の売り時はいつ?投資信託解約のタイミングは購入前である理由を解説しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 コストが安いネット証券は投資の利益が出しやすい?

投資信託は実質コストが安い方が複利効果によって利益が出しやすいです。

実際に1000万円を元手にコストが年率0.2%と年率0.6%では、30年後に400万円以上の違いが出ることもあります。

賢く投資をするなら、実質コストが安い証券口座がオススメ。

特に、楽天証券とSBI証券は両社とも日本国内では優れたネット証券です。証券口座開設が無料であり、自宅で手軽に開設できます。それぞれに下記のような特徴があるので、二つの口座を開設して持っておくのが良いでしょう。

▼楽天証券「ポイントがえげつないほどたまり二重で投資できる」

実質コストを下げるならポイント還元が1%されたり、他にもポイントが溜まってポイントで投資ができる楽天証券がオススメです。

  • 楽天カードで溜まったポイントでポイント投資が簡単にできる!
  • クレジットカードで毎月5万円の積立投資で最大500P!
  • 楽天市場での購入が+1%還元される楽天SPUの仲間入りも!

楽天証券の詳細はこちら

▼SBI証券「海外ETFでのインデックスファンド投資は最安」

インデックスファンドを国内ではなく海外のETFを購入したい方や、100万円以上の資金を定期的に積立たいという人は、SBI証券が最もおトクに投資できます。

  • 海外ETFを購入は0.45%で楽天証券・マネックス証券と同じですが、100万円以上購入時の為替手数料が安い
  • 海外ETFにも定期買い付けサービスあり。ほったらかし運用も可能
  • インデックスファンド以外にも投資をしたい人はSBI証券がオススメです

SBI証券の詳細はこちら

「資産形成がしたい…」

年金問題や老後に危機感を感じるサラリーマン向けに、インデックスファンド投資講座をWeb上で開催中

インデックスファンドの特徴は手堅く資産を築くこと!

 投資講座ガイダンス:サラリーマンに投資がオススメな理由?投資のメリットは稼げるだけじゃない!

【サラリーマンが投資する理由】月5万円の投資で年収1.3倍になる可能性アリ!
「投資をする理由ってなんだろう?」 「なぜ投資をするのかな?」 サラリーマンが投資をした方が良い理由は、時給...

 投資講座第1回:投資の種類を理解しよう!リスクが高いものから収益性の高いものまで完全網羅!

投資の種類とリスクから考える!忙しくてリスク嫌いなサラリーマン向けの投資の最適解とは?
「投資の種類ってなにがあるのかな?」 「一番儲かるものって何があるのかな?」 投資を探すときに、儲かる投資を...

 投資講座第2回:サラリーマンにはインデックスファンドが圧倒的にオススメな理由

インデックス投資は最強?サラリーマンが25年間の毎月15万の積立で1億円も可能
サラリーマンにインデックスファンドがオススメな理由を解説!10年利回りが10%?分散も簡単で手数料もやすい。インデックスファンドについてを解説しました。

 投資講座第3回:インデックスファンドとアクティブファンドってどっちの方が稼げるの?

アクティブファンドはインデックスファンドにボロ負け!アクティブ運用とパッシブ運用の違いとは?
アクティブファンドは株価指数などより高い運用成績をプロが目指すファンドです。インデックスファンドは株価指数などと同等の値動きを目指すファンドです。アクティブファンドはインデックスを下回った成績が多いです。両者の違いや原因を解説しました。

 投資講座第4回:長期的なインデックスファンド投資を行う理由は複利にあり!!

【投資信託の複利効果】インデックスファンドで189%増の資産構築をする方法
複利が効果的に働けば資産が189%増もあり得ます。預金に預けてもお金は増えません。インデックスファンドで運用するなら複利効果を知っておくべき。複利を効果的に働かすには、情報、節約、収入アップ、値動き分散が大切です。

 投資講座第5回:長期的に手堅く稼ぐのに絶対に欠かせない分散投資って何?

【分散投資を徹底理解】資産を分散してリスクを回避する方法?
分散投資は聞いたことあるけど、どうやって良いかわからない…。結論は、投資初心者はインデックスファンドの積み立て投資がオススメです。分散の方法やメリットなどを解説してみました。

 投資講座第6回:利率を優先する?元手を増やす?結局は入金力がすべて

【投資は入金力】年利と積立額はどっちが大切でしょうか?実は年収UPが資産構築には重要なんです
「いま、投資をしたら下げ相場だからマイナスになってしまう可能性もあるな…」 「どの金融商品に投資をすれば良いのかな...

 投資講座第7回:インデックスファンド積立投資を初めて気づいたこと

積立投資を実際にはじめて実感したこと【メリットや優位性】
「積立投資って実際どうなの?」積立投資で気になる、実感したことをリアルにまとめてみました。メリットはマインドが変わること、実際にやってみてわかった、積立投資の優位性も解説中。

 投資講座第8回:ETFでもインデックス投資できるけどどちらの方がおトクなの?

ETFと投資信託の違いとは?月5万円以上投資するなら米国株ETFを始めよう
「インデックスに投資をするけど、ETFとインデックスファンドどちらが良いのか?」 「インデックスファンドとETFの...

 投資講座第9回:投資は計画がすべてと言っても過言ではない!資産運用計画の立て方とは?

資産運用は計画がすべて!損する可能性を未然に防ぐ投資計画の立て方
投資を始めようと思ったら、資産の運用計画を作りましょう。資産の運用計画があれば、損する可能性を未然に防げます。計画がない場合、流行りの投資に手を出し損を出し、マーケットノイズによって、無駄な売買コストをかけ投資元金を減らすでしょう

 投資講座第10回:銘柄選びよりも大切なのは株式と債権の比率?資産配分の考え方とは?

投資利益の9割は資産運用の割合で決まる!資産配分の決め方とは?
「資産運用を始めようと思うけど、資産の配分はどうしようかな?」 「どのような資産配分が効果的なの?」 投資を...

コメント

タイトルとURLをコピーしました