「ほかの人と協力したいけど、うまくいかない」
「シナジーってどうやったら作り出せるの?」
結論から言えば、シナジーを創り出すには相手を理解し、手順通りに行うことが必要です。
シナジーとは相乗効果の意味です。他の人と協力する際にシナジーを創り出せれば、単独で行うよりも、はるかに素晴らしい結果が出せます。
例えば、渡り鳥でいえば、単独で飛行するよりも群れで飛ぶ方が71%も遠くに飛べるのだそうです。
シナジーを創り出せない場合、他の人と行動を共にした場合に、協力、妥協、敵対という残念な関係性になってしまうでしょう。
シナジーが創り出せず、残念な行動となった場合、行動を共にするメリットはなくなってしまいます。
シナジーを創り出す人の一番の特徴は、違いを受け入れることです。
そして手順通りのアクションプランを取り組めば、簡単にシナジーを創り出すことができるでしょう。
今回は、シナジーを創り出す特徴と具体的なアクションプランについて解説します。
この記事で学べることは?
- シナジーを創り出す具体的な例が学べる
- シナジーを創り出す人の特徴が学べる
- シナジーを創り出す具体的なアクションプランが学べる
シナジーを創り出す例:渡り鳥
大陸から大陸へ飛ぶ渡り鳥は、シナジーの具体例と言えるでしょう。
渡り鳥が群れとなることで、単独で飛ぶより71%も遠くに飛べると言います。
群れとなることにより下記のことが可能だから
- 群れで飛ぶことにより上昇気流が発生する
- 空気抵抗も軽くなる
- 疲れたら先頭を交代する
- 後ろの鳥は励ます
- 病気やケガになったらほかの2羽も一緒に脱落し、死ぬまで付き添ったり、独自の群れを作って元のグループに追いつく
シナジーを発揮すれば1+1=3以上となる
先ほどの渡り鳥の例のように、シナジーを創り出せば単独で取り組む以上に大きな成果を上げられます。
数式で例えると下記のとおりです。
- 1+1=3以上:シナジー(相乗効果)
しかし、人間の協力体制を数式で表すと下記のことも言えるでしょう。
- 1+1=2:協力
- 1+1=1.5:妥協
- 1+1=1以下:敵対
協力とシナジーの違いは、お互いが主体的であるか否かという点です。片方が依存状態であり、言われたことだけをやる指示待ち人間であれば、相乗効果を発揮することは不可能なのです。
例えば、部活などのチームで優勝を目指して頑張っているとしましょう。
指示待ちの人と一緒の場合は、相手から意見が出てこないため、より良い練習法や戦略を考えることができません。
そうなれば、相乗効果を発揮することができないのは明らかです
指示待ちの人が協力してくれたら2になることができるでしょう。
しかし、指示待ちの人が練習をしたくないので、もっと練習量を減らしてほしいと言われたら?
妥協の状態になってしまうため、1+1は2以下となります。
これではチームを組んでいる意味がありません。
さらに最悪なのが、「お前と一緒に優勝を目指したく」と言われるケースです。
敵対して、練習すらまともにできなくなるため、1+1が1以下となります。
これもチームを組んでいる意味がない状態となります。
シナジーを創り出すためには
シナジーを創り出すことにより、単独では達成できない以上のことができることはもちろんのこと、ほかの人と協力する上でも必要な能力であることがわかりました。
では、シナジーを創り出すためにはどうすればよいのでしょうか。
具体的には次のような行動をとると良いと言われています。
- 違いを歓迎する
- チームワーク
- 広い心(自分の間違いを認める)
- 新しく優れた方法を見つけ出す
シナジーとは単なる協力関係ではなく、お互いが主体的に取り組むことにより相乗効果を発揮している状態です。
つまり、お互いが主体的になれるように、違いを歓迎するのは当然のこと、相手を理解してチームワークを優先して考えることや、相手の意見の方が自分の意見より上回っていることを認める広い心も必要ですし、新しく優れた方法を見つけ出すという姿勢を身に着けることが必要です。
ただ、違いを歓迎するのは難しいでしょう。
人は共通点のある人間を好み、相違点がある人間にたいして警戒心を持ちます。
コミュニケーションのノウハウが書かれている本で、共通点を見つけなさいと書かれているのも、こういった人間の心理的な特徴を踏まえてのことです。
なぜ人は違いがある人を受け入れないのでしょうか。
それは下記の3点が原因だからです。
- 無知
- 排他的(自分と合わない人は徹底して排除する)
- 偏見
無知な人は違いがある人に対して恐れを抱きます。
私たちは防衛本能により、得体のしれないものは恐れるようになっているからです
しかし、シナジーを創り出す人は、自分の無知を受け入れ、知らないことを知ろうとする積極性があり、無知という原因に対処しています。
また、人には、自分と合わない人は徹底的に排除するという、排他的という性質も併せ持っています。
排他的な人は、違いがある人を受け入れることは不可能なので、シナジーを発揮することは難しいでしょう。
シナジーを創り出す人は、排他的な感情があったとしても、違う点があるというのは組織の多様性につながると考えることで受け入れて成長させていくこととなります。
偏見があることにより、違いがある人の本来のイメージとは違ったイメージを抱くことでしょう。偏見は過去から積み重ねてきたイメージにより出来上がります。
シナジーを創り出す人は、偏見があったとしても、自分の目でしっかりと確かめ、相手のことを理解することに努めます。
偏見が間違っていたら、間違いを認めるのも、シナジーを創り出す人なのです。
シナジーへ至るアクションプラン
シナジーを創り出す人は、違いを歓迎し、チームワークを大切にし、広い心を持ち、新しい方法を積極的に選択していくと言いました。
では具体的にシナジーに取り組むためにはどのような順番で取り組めばよいのでしょうか。
シナジーへと至る具体的なアクションプランは次の通りです
- 問題を明確にする
- 相手の考えを理解する
- 自分の考えを相手に伝える
- 新しい選択肢とアイデアがないか考える
- より良い考えがあれば選択する
彼女とデートの計画を立てる時のことから考えてみましょう。
お互いに行きたい場所が異なり、どうすればよいのか…途方に暮れているとしましょう。
まずは問題を明確にします。
デートでどこに行くのか迷っているのが問題ですよね。
自分の考えを話す前に、相手の考えを聞いてみましょう。
「あなたはどこに行きたいの?なんでそこを選んだの?」相手は、「水族館で魚を見ながら、ゆっくりデートしたかった」と答えたとします。
相手の考えを聞いたら、次は自分の考えを相手に伝えます。
「僕は遊園地に行きたかった。久しぶりに絶叫マシーンに乗ってスカッとしたいんだよね」と答えたとしましょう。
二人の考えが出そろったので、今度は新しい選択肢とアイデアがないかを考えます。
お互いに案を出しあって、両者の求めている結果が出せるものは何かを考えるのです。
例えば、ディズニーランドであれば、絶叫マシーンもあるし、園内を歩くだけでもゆっくりとデートができます。といった感じですね。
そうして、より良い考えがあれば選択しましょう。
お互いが求めている結果を得ることができたため、非常に楽しいデートの計画となるのです。
このようなアクションプランを通してシナジーを創り出していくのです。
シナジーを創り出すまとめ
シナジーに関して説明してきましたが、シナジーは下記の通りで実現可能です。
- シナジーを創り出すことで1+1を3以上にできる
- シナジーを創り出す人の特徴は、違いを歓迎する、チームワーク、広い心(自分の間違いを認める)、新しく優れた方法を見つけ出すことである
- 具体的なアクションプランは、問題を明確にする、相手の考えを理解する、自分の考えを相手に伝える、新しい選択肢とアイデアがないか考える、より良い考えがあれば選択するという順番で行う
まずはシナジーを創り出す人になりましょう。一番難しい点は違いを歓迎する点にあります。無知、排他的、偏見といった原因に対処するためにも、相手を理解することに努めたいところですね。
以上、シナジーを創り出す方法!例もあり「7つの習慣」
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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