「今までの働き方とこれからの働き方って違うような気がする…」
「このままで良いのかな?」
現代の若い人はミレニアル世代と言われたり、ゆとり世代と言われています。
20代と50代の人々の価値観は違うともいわれています。
高度経済成長時代とバブル崩壊後の時代では景気も違ってきます。
価値観と景気の変化、そしてテクノロジーの進歩などの様々な影響により働き方について考え直すことが必要なのかもしれません。
働き方に疑問を抱いているあなたに最初にオススメしたいのが、この「未来の働き方を考えよう」という本です。
未来の働き方を考えようあらすじ
IT化やグローバリゼーション、人生の長期化により、私たちの社会は、今、猛スピードで変化しています。これからの10年を、楽しくワクワク生き抜くためには、私たちに必要なものはいったい何なのでしょうか? 働き方はどう変化し、私たちはどのように対応すべきなのでしょう?月間200万PVを誇る人気ブロガーのちきりん氏が、これから起こりうる変化を読み解き、未来の働き方を提案します。
引用:Amazon
目次
未来の働き方を考えようがオススメな方
- WORK SHIFTやLIFE SHIFTを読んでみたけどよくわからない方
- 世の中の流れや働き方についての本を読んだことがない方
- 漠然とキャリアプランに悩みがある方
- 転職に悩んでいる
- これからの生き方に悩んでいる
- 20代・30代の若者
「未来の働き方を考えよう」は「WORK SHIFT」がきっかけ
未来の働き方を考えようと言う本は著者のちきりんさんがWORK SHIFTを読んで着想を得て書かれた本です。
その為、内容はWORK SHIFTに似ています。
Work Shiftは世界観が欧米諸国をまたがり広がっているから、日本人にとっては分かりづらい部分がありましたが、本書は内容を噛み砕いて、20代・30代の日本人向けに書いたような作品になります。
一生に一つの仕事は未来の働き方的には非現実的…
本書を読んでまずはじめに思うことは、一生一つの仕事って無理だなって…ということです。
例えば、会社に入って意識が高い人ほど、資格を取ろうとしていますが、資格を取得して良い思いをしていたとしても、時代は変化する可能性があります。そのため、この資格をとったから安泰ということは無いのです。
同様に、良い会社に入ったからと行って一生安泰であることも言いにくいです。
ここまで変化の激しい時代ですから、その会社が20年後も30年後もあることは保証されていません。
つまり、安泰=会社・資格では無いのです。
参考20代の新しい働き方は今後10年で劇的に変わる!20代から知っておきたい3つの事実とは?
定年延長化によって未来の働き方は変化する
日本でも盛んにいわれていますが、今、定年延長が進んでいます。
本書でも先進国はドイツやフランスでも60代前半の定年退職から60代後半の定年退職へとシフトしてるということがいわれています。
定年延長世代が今の20代・30代です。
親の世代である定年延長前の世代は、定年延長したらどうしようと考えた経験がありません。
その子供の世代である定年延長世代においては、明確な答えを持っている人はいません。
つまり、定年延長していく世代の人は親の意見に左右されずに自分の意見を持って考える必要があります。
自分で意見を持って考えるためにはある程度の知識が必要なのです。
20代の内に遊んだほうが良いは間違いなのか?
人生で最も楽しい時代が20代・30代と言われています。
しかしながら何もしないで、漫然と迎えてしまうと、40代・50代は消化試合的な不安な世の中が待っている人が多くなるのかもしれません。
人生で最も楽しい時代を40代以降にするために、20代・30代の時の身の振り方を考えることは、選択肢的にありなのかもしれません。
経験を積むことが目的であれば、20代の内に遊ぶということは間違いではありません。
しかしながら、20代の内にダラダラして過ごすとかいうのはもしかしたら、大変危険な行為なのかも知れませんね…。
40代以降に求められるのは自分で考えたキャリアプラン
本書の中では、20代の時に歩むキャリアプランと40代でキャリアプランは全く異なると言われています。これを旅行で例えていました。
20代が「パッケージの旅行」決められた旅行。
親が決めたレール・会社が決めたレールに従いながら、自分のスキルや経験を磨いていくことが求められます。
40代以降は「自分で手配する自由プラン」の旅行。
それまでのスキルや経験を踏まえて、今後の自分のキャリアプランをどう計画していくのか?そこが大切になるのです。
なぜ40代以降の人は自分でプランを計画しないといけないのか?
それは、テクノロジーの進歩により会社の寿命が短くなり、40代以降は体力的にも衰えてくるので、自分の体力にあった働き方をするべきだという考えに基づいています。
働きたくないと思うのは普通の話
本書の中で面白かったのは、今の若い人々が働きたく無いと思うのは普通の話だという点です。
なぜならば、親世代のように給料も上がっていかないので、会社にいるメリットがないからです。
また、ものに対する執着も無いので、給料が上がることよりも、自分らしく、自由で生きることに価値を重んじている方が多いからだと言います。
ここらへんの書き方はミレニアル世代の価値観に通ずるものがあります。
ミレニアル世代には下記のような価値観があると言われており、会社で働くことに意味を見いだせないのでしょう。
- リスク回避傾向があり、安定や成功を求める
- 楽観的で、権威を信頼しない
- 先人とは違うやり方で未来を築くことにこだわる。
- 所有に興味がなく、外食や健康に興味がある
- ゆるい繋がりと自分なりの成功がお金や出世よりも大切
参考ミレニアル世代?最大の労働人口である2000年以降成人になった人々の5つの特徴は?
未来の働き方で大切なのはストック型とフロー型の考え方?
長寿化により、生活のスタイルにも変化が必要になりました。それはストック型の社会からフロー型の社会への移行ということになります。
ストック型の社会:積み上げたものを切り崩していくのが常識な社会
ストック型の社会とは切り崩していく社会のことです。
最初に高く積み上げたものを後で徐々に崩していくことを指しています。
お金であれば、働いている間に貯金を貯め、老後ちょっとずつ切り崩していくことで生活を維持していくこと。
資格であれば、最初に難しい資格を取得してしまい、その資格だけで生きていくこと。
こういった考えを始めにストックすることをもじってストック型の社会と言っています。
フロー型の社会:必要な時に必要なものを生み出すのが常識な社会
一方でフロー型の社会というのは、必要な時に必要なものを生み出すことが求められる社会です。
従来のストック型の社会の考え方では、積み上げたものを切り崩せば生活ができるという考え方でした。
しかしながら、長寿化やテクノロジーの変化の速さにより、一つのスキルを築いても陳腐化する恐れがあったり、貯金をしたとしてもお金が足らなくなる可能性もあります。
そういう時に必要なのはフロー型の社会への転換です。
フロー型の社会であれば、必要な時に必要なものを生み出すのが常識な社会です。
貯金がなくなったらお金を稼げば良いし、スキルが陳腐化したら別のスキルを得れば良いのです。
また、友達がいなくなれば友達を作れば良いのです。
こういった社会になれば例えストックが尽きたとしても生きていくことができるようになります。
フロー型の社会に適応する方法が知りたかったら読むのがオススメ!
どうやったら、フロー型の社会に適応できるのか?多くの分野で精通できるのか?フローができるか?
その内容まで書いてしまうと良くないと思うので、本書に譲りたいと思います。
他にも、未来の働き方を考える上で必要な概念が数多く書かれていました。
もしも将来について不安があれば、読んでみても良いかなと思います。
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