自分の頭で考える必要性、学ぶべきこと、取るべき姿勢【哲学と教養】

自分の頭で考える方法

「自分の頭で考えることができない」

「自分の頭で考える必要性ってあるの?」

自分で考えない人は誰かの奴隷になります。様々な解釈がネット上に転がっている世界のため、誰かの考え方に依存してしまうと、その人の考えに従うしかないからです。

多くの哲学者は自分の頭で考える必要性を訴えています。

エルサレムのアイヒマンを著した、哲学者であるハンナ・アーレントは思考停止した人により悪事が行われると説きました。

自由からの逃走を著したエーリッヒフロムも、「幸福を実現するには自分自身でモノを考えたり、感じたり、話したりすることが重要」だと言っています。

自分の頭で思考しない人は、出来事を正しく理解することができず、生活の質すらも下げてしまうことになるでしょう。

では、自分の頭で考えるにはどうすればよいのでしょうか?哲学と教養を学び、発信する側になり、孤独になることが求められるのです。

今回は、自分の頭で考える必要性と方法について解説します。

この記事で学べることは?

  • 自分の頭で考える必要性が学べる
  • 自分の頭で考えるために学ぶべきことが学べる
  • 自分の頭で考えるために必要な姿勢が学べる
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自分の頭で考える必要性「出来事を正しく理解するために」

自分の頭で考える必要性は主に下記の2点になります。

  • 様々な解釈が蔓延する時代
  • 人の受け売りのみで生きていくことの困難さ

それぞれ解説していきます。

様々な解釈が蔓延する時代だからこそ

ある出来事が起こったとして、人によって解釈の方法は異なります。

例えば、就活で希望する職業に入社できなかったという出来事も、一見すると失敗のように思われるかもしれませんが、ある人からすれば「そんな会社に入らなくてよかったね」と解釈されることがあります。

昔は、どの学校、家庭、職場で教えられる価値観も等しく、出来事に関する解釈も似たようなものでした。

しかし、インターネットが普及し、YoutubeやSNSなどで簡単に世の中のことが知れるようになった結果、様々な解釈が蔓延するようになったのです。

このような様々な解釈が蔓延する時代ですから、自分の頭で考えることがますます重要になってきます。

人の受け売りのみで生きていくことの困難さ

社会の変化は激しい。誰かの受け売りで行動するとか、指示待ち人間になっているだけでは、もはや社会の変化に対応することは不可能であり、誰かの解釈に依存してしまえば、自分が進みたい方向とは違う方向に進んでしまうからです。

自分で考える力があれば、自分の行動を自分で決められるようになります。そうすれば、自分が進みたい方向性で生きることができるので、生活の質は高くなるでしょう。

しかし、自分の行動を自分で決めるとは、自由であり、自由には孤独・責任が伴います。そこでもますます必要になってくるのが、

自分の頭で考える方法「教養がすべて」

自分で頭を考える方法ですが、重要なことは下記の二点です。

  • 哲学を学び思考のプロセスを学ぶこと
  • 教養を身に着け問いの設定能力を高めること

それぞれ解説します。

哲学を学び思考のプロセスを学ぶ

哲学を学ぶことにより、思考のプロセスが学べます。

哲学とは、自分たちの無意識の行動に疑問を呈して生まれた考え方です。

世間一般では意識していない状況に対して問いを立て、自ら思考することにより、結論を導きます。

例えば、デカルトは「われ思う、ゆえにわれあり」という結論に至ったのは有名な話ですね。

デカルトの思考プロセスを超簡単に説明すると、宗教戦争により教会が与える真実が二つに分かれていたため、真実とは何か?という問いを立て、真実はわからないが、私が考えていることは紛れもない事実である。という思考プロセスを経て、「われ思う、ゆえにわれあり」という結論に至りました。

転職様々な解釈があり、どのような生き方をすればよいか迷うことがあるときに、デカルトの思考プロセスは使えます。

私の場合は、会社員の周りでは会社員をやめてフリーランスになったほうが良いという解釈を持っている人が大多数でした。しかし、会社員として働いてダブルインカムが欲しいという思いは事実であり、会社員として働きながらでも副業はできるのではないか?という思考プロセスを経て、さまざまなタイミングの結果として、今の働き方を行うことができました。

このように、哲学を学ぶことにより、思考プロセスを学ぶことができます。思考プロセスが学べれば、自分の頭で考える方法が知れるのです。

ちなみに、哲学とは現代の言葉言うと「理論」だと思っています。海外で発行されている骨太のビジネス書などではたくさんの理論が発表されています。それらを学ぶことも哲学を学ぶこと同じ効果があるのです。

教養を学び問いの設定力を高める

先ほどの哲学の話のなかで「哲学とは、世間一般では意識していない状況に対して問いを立て、自ら思考することにより、結論を導きます」という話をしました。

哲学で、思考プロセスを学びつつ、平行に学ぶべきなのは「問いの設定能力を高める」ことです。問いの設定能力とは、教養を学ぶことにより高めることができます。

例えば、投資に関しての教養を高めれば、お金の問題に対して問いを立てることが可能となります。まず、ダブルインカムで収入がかなり安定し、「どのようにお金を扱えば良いのか?」という問いが生まれました。

その問いに対して答えるために、情報収集をしていくことで、投資の教養が身についていきました、そうすることで「インデックスファンドか個別株か」「ETFか投資信託か」「NISAかiDeCoか特定口座か」といったように、ますます問いが増えていったのです。

このように、教養も並行して学ぶことにより、問いの設定能力は格段に上昇していくのです。

教養を学ぶためにも、ネットでの情報収集や読書は欠かせないということなのです。

自分の頭で考えるには、アウトプットする時間を作る

哲学や教養を学び、あなたには「問いの設定能力」と「思考のプロセス」を学ぶことができたことでしょう。

しかし、自分の頭で考えるには下記の2点が必要となります。

  • 発信すること
  • 孤独になること

それぞれ解説します。

現代は、スマホ1つで多くの情報にアクセスできます。放っておけば勝手にニュースを取得してきますし、SNSにアクセスすれば、多くのつぶやきや写真が見れます。

つまり、意識しなければ常に、情報の受け手になってしまうのです。

自分の頭を使うというのは、自分の考えを作ることです。そのため、情報の受け手のままでいると、自分の考えを発信する機会がありません。つまり、自分の考えを作る必要がないのです。

発信する側になれば、自分の考えを作る必要がでてくるため、自然と自分の頭を使う習慣が身に付きます。

例えば、自分が発信する側になると決めると、読書しながらでも「どう発信しようか?自分の経験と結びつくことはないかな」と考えるようになります。本を読んでいて、大事な箇所にメモするようになったりと、自分の言葉で表現するならどうするのかを考えるようになるのです。

発信する側になれば、自分の頭で考える習慣が身につくので、自分の頭で考えるようになるのです。

孤独になる「誰かといると考えられない」

自分の頭で考えるというのは、自分の頭の中で自問自答しているのと変わりません。そのため、他の誰かと一緒にいると自分の頭で考えられなくなります。

自分の頭で考えるために、必要なのは孤独です。

孤独の時間を作り出すことができなければ、いくら哲学や教養を身に着けたとしても、自分の頭で考えられません。

私自身の経験で話をすると、今後の戦略、本を読むときなどは、誰かと一緒にいると、まったく作業がはかどりません。誰かがいると気が散って思考はできませんし、会話なんてしてしまったら、思考は途切れてしまいます。そういった経験を通しても、孤独になることにより、自分の頭を使うことができるのです。

落ち込んでいるときに考える時間ができるのは少々きついですので、メンタルがマイナスな時に孤独になるのは注意しましょう。

自分の頭で考える方法まとめ

自分の頭で考える必要性と方法をまとめると下記のとおりです。

  • 自分の頭で考えないと手遅れになる時代
  • 自分の頭で考えるには教養と哲学
  • アウトプットする時間を作り、自分の言葉で話す

自分の頭で考えられるようになれば、複雑な社会でも自分の生活の質を向上させることができます。

ぜひ、自分の頭で考える方法を実践してみてください。

以上、自分の頭で考える必要性と方法【教養がすべて】を解説しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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