Win-Winを作り出す具体的な方法「7つの習慣」

「一人でやることには限界があるな」

「どうすれば他の人と協力体制が築けるかな」

一人ではできないことも、複数人ならできることってたくさんありますよね。

基本的に大きな成果を上げているのは、チームで取り組むプロジェクトであることが多いです。

より大きなことを成し遂げたければ理想的な協力関係を作る必要があります。

つまり、自分も相手も求めている結果が得られるため、お互いに頑張ることができるため、相乗効果を発揮していくのです。

このような理想的な協力関係のことを「Win-Win」と言います。かの有名な7つの習慣という本でも、第四の習慣で「Win-Winを作り出すこと」を掲載しているほどです。

しかし、「Win-Win」を作り出すといっても、具体的にどうやればよいのかわかりませんよね。

じつは「Win-Win」というのは簡単に作り出すことができます。

相手の求めていることを聞き、勇気と思いやりと豊かさマインドを持ち、競争・比較を避けるために、過去の自分と比較しつつ、自分の人生の期待値を下げればよいのです。

今回はWin-Winを作り出す具体的な方法について解説したいと思います。

この記事で学べることは?

  • 信頼残高の概念が学べる
  • 人間関係の6つのタイプが学べる
  • 「Win-Win」を作り出す具体的な方法が学べる
スポンサーリンク

Win-Winを作り出す前に大切な「信頼残高」

他者と協力する上で欠かせないことがあります。それが、信頼残高です。

では、信頼残高とはいったい何なのでしょうか?

また、信頼残高を貯める行動とは何なのでしょうか

信頼残高とは?

信頼残高とは、信頼関係がどのようになっているのかを表している比喩表現です。

信頼関係がなければ、ほかの人に依頼することも難しいことが良くわかるでしょう。

信頼とは貯金のようなものでして、お金を引き出したらなくなります。

人の信頼がなくなる行動をしたら、信頼がどんどんなくなっていき、協力関係はなくなってしまうでしょう。

逆に、信頼は貯金のようにためることも可能です。

あなたの普段の行動次第では信頼をためることも可能なのです。

信頼残高を貯めよう「誠実に生きよう」

信頼残高を貯めるのは簡単です。

一言でいえば誠実に生きれば信頼をためることができます。

信頼残高を貯める行動とは下記のとおりです。

  • 相手を理解し、求めることをやる
  • 礼儀正しくすること
  • 約束を守ること
  • 期待されている責任を果たすこと
  • 言動一致した行動をとること
  • 謝ること

まず、相手を理解しないことには、信頼残高はたまりません。

例えば、相手が欲しいだろうなと思って、手作りのお菓子を作ったとしても、相手が必要ないと思っていたら、「面倒なことをして…」と思うだけでしょう。

こういうのを余計なおせっかいと言います。余計なおせっかいは信頼を作ることはまずないでしょう。

相手が求めているとわかるまでは、余計なおせっかいをしないほうが良いのです。

また、期待されている責任を果たさなければ、信頼を貯めることはできないでしょう。

学生であれば、勉強をするために学校に行かせてもらっているにも関わらず、勉強をしていない場合、家族、先生から信頼を得ることはできません。

会社であっても、新入社員は電話を受けるのが仕事だと言われているのにも関わらず、電話を受けない新入社員がいたら「あいつはなにをやっているんだ?」と思われることでしょう。

別に、責任を果たす果たさないは個人の自由でしょう。期待をかけられたのも、自分の本意ではないかもしれません。

しかし、期待されている人からの責任を果たさなければ、その人からの信頼を得られないのも事実です。

そういった際には、自分が「この人からは信頼されたい」と思える人なのか否かを考えた上で、期待に応えるかどうかを考えたほうが良いでしょう。

Win-Winを考える上でのほかの人との関わり方

Win-Winを考える上で、ほかの人との関わり方の種類を知ることは重要です。

なぜなら、他の関わり方とWin-Winを比較することで、Win-Winの特徴を明確に理解することができ、Win-Win以外の関係にならないように工夫することが可能だからです。

他者との関わり方6つのタイプ

他者との関わり方には6つのタイプがあります。

それぞれの解説は下記のとおりです。

  • Win-Win:お互いに欲しい結果を得る
  • Win-LoseもしくはLose-Win:どちらか一方が得たい結果をとり、相手を蹴落としている状態
  • Lose-Lose:両方とも得たい結果が得られない。あしの引っ張り合い
  • Win:自分の勝ちだけ考える人。他はどうでもよい
  • Win-WinまたはNo Deal:Win-Winにならなければ取引しないと決めること

Winとは欲しい結果が得られている状態。Loseとは欲しい結果が得られていない状態です。

目指すべきはWin-Winだが、Win-WinまたはNo Dealも視野に入れる

可能であれば、「Win-Win」を目指すのは当然として、難しければ、「Win-WinまたはNo Deal」を目指すべきでしょう。

そもそも、誰かがLoseになる状態を作るデメリットが大きく、Loseが入っていたり、Winだけの選択肢はとるべきではないのです。

例えば、Loseになった人からの恨みを買うことになり、人間関係が継続できなくなります。

あなただけが得をしている状態を、Loseになった人は見ているため、嫌気が差して離れていくのです。

もちろん、「人間関係を継続しなくてもよい」もしくは「どうでもよい人」というのがいるかもしれません。

そのような人でも、極力Loseは作るべきではないと思います。

Loseになった人は、そのことを周りの人に話すでしょう。

悪いうわさがたってしまったり、WebやSNSなどによって拡散される可能性もあります。

その結果として、将来的なあなたの信頼性のリスクに発展する可能性もあります。

自分だけがWinになれば良いという考えにはデメリットが多いので、「Win-Win」か、「Win-WinまたはNo Deal」しか選択肢がないのです。

Win-WinまたはNo Dealの状態は非常に好ましい状態だともいえます。

お互いにあと腐れがない状態でもあり、納得した状態で取引をしないということですから、将来的な信頼性のリスクにならないからです。

Win-Winを作り出す具体的な方法とは

「Win-Win」もしくは「Win-WinまたはNo Deal」を目指したほうが良いと言いましたが、具体的な方法とはいったい何なのでしょうか。

下記の3点をすれば、「Win-Win」もしくは「Win-WinまたはNo Deal」を作り出すことが可能でしょう。

  • 相手が求めているもの、あなたが求めているものを明確にする
  • 勇気と思いやりと豊かさマインドを持つ
  • 競争と比較はしない

相手が求めているもの、あなたが求めているものを明確にする

Win-Winとはお互いが求めている結果を得ている状態です。

そのため、相手が求めているものと、自分が求めているものがわからなければWin-Winの状態を作り出すことが不可能です。

この時の注意点は、相手が求めているものを「なんとなく」で自分で考えないことです。大体、相手の考えていることを自分で考えても外れているケースが多いので、Win-Winは作り出せません。

相手が求めているものを理解するには、徹底的に相手に話を聞くしかありません。

また、自分が求めている状態を考える時でも、欲しい結果を一つだけにしておくとWin-Winな状態を作ることが難しくなります。

なぜなら、自分が欲しい結果と相手が欲しい結果が両立できないこともたまにあるからです。

Win-Winになれないケースを避けるためにも、自分が欲しい結果を「譲れない欲しい結果」と「譲っても良い欲しい結果」を分けて考えておくとよいでしょう。

例えば、彼女とデートに行くことを考えてみましょう。

欲しい結果が、

  • 彼女と一緒の時間を過ごすこと
  • 野球観戦に行くこと

だった場合に、彼女がショッピングに行きたいとなってしまったら、「彼女と一緒の時間を過ごす」という結果は得られますが「野球観戦に行く」という結果は得られません。その場合はLose-Winとなってしまうでしょう。

しかし、「野球観戦に行く」という結果が譲ってもよい結果であれば、譲れない結果である「彼女と一緒の時間を過ごす」という結果が得られているため、Win-Winになれるのです。

このように、自分の欲しい「譲れない結果」と「譲っても良い結果」を明確にしておけば、Win-Winを作り出す可能性を格段に上げられるのです。

勇気と思いやりと豊かさマインドを持つ

勇気と思いやりがないと、Win-Winを考えることができません。それは下記の図で説明ができます。

  • 勇気がある:自分の欲しい結果を要求することができる
  • 思いやりがある:相手の欲しい結果を実現させることができる

また、勇気と思いやりだけではなく、豊かさマインドも必要です。

豊かさマインドとは「すべての人が満足できることがあるという前提で考える」ことを意味します。

豊かさマインドの反対は欠乏マインドです。つまり、すべての人が満足できることはなく、誰かが満足したら誰かが損をするという考え方になります。

例えば、誰かが成功しておめでとうを言えない人は、他人の成功は自分の失敗と考えてしまうから、欠乏マインドです。また、誰かが結婚したのに、おめでとうと言えないのも欠乏マインドでしょう。

逆に、豊かさマインドの人は、みんな成功できることを知っているため、おめでとうと言えるのです。

競争と比較はしない

7つの習慣でも二大悪習慣として挙げられています。競争と比較だけは絶対にしてはいけません。

なぜなら、競争と比較は勝ち負けを生み出してしまうので、必然的にWin-Loseになるからです。

例えば、友達とテストの点数を比べてしまうと、テストの点数が低い人が負けたことになってしまいます。そうすると、嫉妬心が起こり、険悪なムードになることでしょう。

競争も同様です。ゲームなどで勝ち負けをつけるような競争をしてしまうと、信頼関係を構築するのは難しいのです。

では、競争と比較をしたくなったらどうすればよいのでしょうか?

経験的に下記の2点のことを行うと、競争や比較を行わなくても良くなります。

  • 過去の自分と競争・比較をする:過去の自分とはWin-Loseという関係にならない
  • 自分の人生への期待値を下げる:自分が満足した状態であれば比較しようとも思わない

とくに自分の人生への期待値を下げるというのはオススメです。なぜなら、自分の人生に満足しているため、相手が自分よりすごい結果を出していても「頑張るねぇ」と思えるからです。

年収300万円で時間もある程度自由にして、満足した生活を送っている場合、年収1000万円で昼も夜もなく働いている人を見てもあまり劣等感を感じることがありません。むしろ、自由な時間がある分だけ「自分は時間があってよかった」と思えるようになるでしょう。

Win-Winを作り出す具体的な方法まとめ

Win-Winを作り出す方法をまとめると下記のとおりです。

  • 信頼残高を貯める
  • Win-Winを含む人間関係の6タイプを覚える
  • 相手が求めている結果を把握する
  • 自分の求めている結果を「譲れるもの」「譲れないもの」に分ける
  • 勇気・思いやり・豊かさマインドを持つ
  • 競争・比較をしない

最初はそれぞれを取り組むのが難しいと感じるでしょう。しかし、徐々に慣れてきて習慣になってくるので非常におすすめです。

以上、Win-Winを作り出す具体的な方法「7つの習慣」を解説しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

>>【無駄な時間をすごしてない?】

残りの人生を計算するとわかりますが、人生で自由に使える時間は10年ほどしかありません。

無駄な時間をすごしていると、貴重な10年間を無駄に使ってしまうでしょう。

目的が明確ではない・時間管理の方法がわからない方におすすめの記事を集めてみました。

>>まずは残りの人生を知ろう!

>>ビジネス書の古典「7つの習慣」を超簡単に学ぼう

>>時間管理の基礎技術をマスターしよう

>>時間管理系オススメ本を読んで応用しよう

コメント

タイトルとURLをコピーしました