「億万長者には共通点があるのかな」
「億万長者になるには何が必要かな」
億万長者になる方法はシンプルです。それはお金を稼ぎ、倹約をして、資産運用に回し、家を購入することです。
となりの億万長者という超ロングベストセラーの本があります。1万人以上の億万長者にインタビューした結果、7つの法則を導き出し、大量のデータを掲載した本です。
今回は、となりの億万長者の14歳から20代前半向けの要約を解説します。この本のここだけは知っておいて欲しい(興味があればぜひ購入して内容まで見てほしい)という内容をまとめました。
「となりの億万長者」あらすじ
億万長者とは、実際どんな人々なのか?―アメリカ富裕層研究の第一人者であるスタンリー博士とダンコ博士は、1万人以上の億万長者にインタビューとアンケートをして、資産や年収、職業、消費行動のタイプを徹底的に調査。結果は驚くべきことに、彼らのほとんどはありふれた職業と家庭をもつ「普通の人々」だったのだ!では億万長者でない普通の人々や、所得は多くても資産の少ない人々と、彼らはいったいどこが違うのか?本書は、そうした本物の億万長者の日常の暮らしぶりから学ぶべき「7つの法則」を導き出し、成功と幸福を手に入れたい読者に伝授する。多くの読者を得た実績あるロングセラーが、コンパクトな“新版”として登場!
引用:Amazon
となりの億万長者の7つの法則とは
本書では、1万人以上の億万長者と直接会って話を聞いた内容が書いてあります。調査は1982年から1996年の間です。
億万長者と会話した結果、億万長者には7つの法則があることが明らかになりました。
- 収入よりはるかに低い支出で暮らす
- 資産形成のために、時間、エネルギー、金を効率よく配分している
- お金の心配をしないですむことのほうが、世間体よりも大切だと考えている
- 社会人となってから親の経済的援助を受けない
- 子供たちは経済的に自立している
- ビジネスチャンスをつかむのが上手
- ピッタリの職業を選んでいる
注目していただきたいのは、年収を高めるという表現がどこにもないことでしょう。
ただ、調査の対象が億万長者であるので、年収が低すぎるということもないと思います。
つまり、億万長者とは、収入を投資に回せる人であれば、だれでも目指すことができるということでもあるのです。
億万長者になる具体的な方法「14歳から20代前半までに知っておきたい」
上記の億万長者の7つの法則をより具体的にするにはどうすればよいでしょうか?
本書を非常に簡単に要約すると、下記の3点が具体的な行動になるかなと思います。
- お金を稼ぎ、節約する
- 資産運用をする
- 持ち家を購入する
お金を稼ぎ、節約をする「会社員+副業+倹約でOK」
まず、ある程度のお金を稼ぐことは重要です。本書の中でも、アメリカの金持ちの大半は自分で会社を経営しているか事務所を開いている人だとの記載があります。
億万長者の2割はすでに引退し、残りの80%のうち3分の2以上が会社のオーナーです。アメリカには当時、会社オーナーや独立した専門職の人の割合は18%しかいなかったため、会社員よりも会社オーナーの方が4倍も高くお金持ちになっている計算となるのです。
ただし、自分で会社を経営するにはリスクがあります。そのため、億万長者は、自分の子供には事業を行うことを勧めないそうです。
では、どうするのか、高い教育を受けて高い給料が取れるような専門職になることを勧めます。億万長者になるにはリスクを負って事業を始めましたが、その子供たちは、お金があるので、高い教育を受けさせることができるため、より億万長者になれる確率の高い道を進ませるということですね。
ただ、高い給料の人は使うお金も多くなるので、どちらかというと倹約の方が重要だとも書かれていました。
個人的には、安定した収入を取りながらも、会社のオーナーになれるので、会社員+事業系の副業に取り組むことが良いと思います。
リスクを負いながらも、安定した収入が狙える会社員+事業系副業というスタイルは、もっとも億万長者になる可能性が高い働き方です。
以前、分析した億万長者の仕事でも億万長者には収入は関係ないと解説しました。そこでは、下記のような条件を一応解説しております。
- 世帯年収700万円程度があるか
- 倹約に生きれるか否か
- 余った資金を投資できるか
興味がある人は下記の記事をどうぞ
資産運用をしよう「株式投資をしない億万長者は少ない」
調査した億万長者の95%が株を所有しているという事実があります。
さらに、本書によると億万長者には下記のような特徴があったといいます。
- いざという時のために資金は用意してあり、10年以上は収入がなくても大丈夫。
- 資産の2割近くは上場株や投信などの流動性の高い有価証券に投資する。
- 億万長者はそうではない人の2倍の時間をかけて資産運用している
資産運用をするなら上場株や投資信託を中心に投資をしているとのことです。では、取引頻度はどの程度なのでしょうか?じつは億万長者の投資スタイルは超長期的な投資スタイルでした。
本書で解説されている、億万長者の取引の頻度は下記の通りです。
- 毎日:1%未満
- 毎週:1%
- 何か月に1度:7%
- 1年未満:9%
- 1年から2年:20%
- 2年から4年:25%
- 4年から6年:13%
- 6年以上:30%
ただ、となりの億万長者は約30年も前の調査なので、現代でも株式に投資をしている人が多いの?またアメリカだけではなく、ほかの国はどうなの?と疑問に思う人もいるでしょう。
結論から言えば、エッセンスは変わりません。2018年の世界の富裕層を調査しているWorld Wealth Reportでは下記のような特徴がありました。
- 日本の現金・預金の保有率は最高で50%程度
- 現金・預金の保有率は約25%以上で残り75%は資産運用にまわしている
- 株式・投資用不動産・債権で66%投資している
となりの億万長者にも記載されている通り、億万長者が資産運用をしているという事実は、現代でも変わっていないのですね。
億万長者の資産運用の内訳については下記の記事で紹介しています。興味がある人はどうぞ。
持ち家を購入しよう「固定費が圧倒的に下がります」
本書によると、米国の億万長者の97%は持ち家に住んでいるというデータがあります。
また、持ち家も住宅ローンは年収の2倍以上の額では組んでいないという。
例えば、世帯年収が1000万円の場合は、2000万円までのローンしか組めません。つまり、すごく安い物件を購入しているということがわかります。
なぜ、安い物件を持ち家としているのか?その理由は「倹約」につきます。
持ち家を持てば、資産価値が上がった際には売却して利益が得られます。賃貸では、家賃を払うだけで、不動産は自分のものにはなりません。
ただ、持ち家を購入する際に住宅ローンを組むのが一般的です。当然、住宅ローンには金利がかかります。金利とは、借りた額に利子がつくことです。
金利がかかれば、せっかく資産運用をして増やした利益もなくなってしまいます。億万長者は倹約かですので、利子を払うのは大嫌いです。
そのため、年収2倍程度の住宅ローンを借りることにより、返済を早くしようとしているのです。
さらに、持ち家の方が家賃に比べると低めになります。そのため、日々の固定費を下げることもできるのです。
持ち家と賃貸については下記の記事でも解説しています。興味がある人はどうぞ。
となりの億万長者を読んで、億万長者になろう
となりの億万長者には億万長者の7つの法則が書かれていました。
その7つの法則の中で、特に14歳から20代前半の人に覚えておいて欲しい具体的な行動をまとめると下記のとおりです。
- お金を稼ぎ、節約する
- 資産運用をする
- 持ち家を購入する
億万長者はリスクをとって事業を経営している人がほとんどですが、自分の子供には高い教育を受けさせ、専門的な職業を勧めています。学生の人はなるべく高い偏差値の学校を目指し、社会人になった人は会社員+副業という形式で、安定した収入を負いつつリスクを取っていきましょう。
収入を投資に回せるようになったら積極的に投資をします。ただし、億万長者は資産の21%を自分の事業に投資をしていることも忘れてはいけません。
最後に、持ち家を買い、固定費を徹底的に抑えましょう。
以上、書評「となりの億万長者」億万長者7つの法則を知り富裕層になろうを解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
となりの億万長者に興味がある人は下記の本もおすすめです。
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