「億万長者って具体的にどの種類の金融資産を持っているの?」
「億万長者の現金と資産運用の内訳ってどの程度なのかな?」
資産運用には、株式・債権・不動産・現金・オルタナ(その他資産)の種類があります。
億万長者(富裕層)の金融資産のうち約75%は資産運用であり、現金の比率は約25%程度しかありません。
また、資産運用のうち、60%は株式・債権・不動産に投資をしています。
つまり、富裕層の人達は積極的に投資をしています。しかし、おもしろいことに金融資産の頻繁な売買は嫌う傾向にあるのです。
今回は、億万長者(富裕層)の金融資産の割合と億万長者の投資スタイルについて解説します。
この記事で学べることは?
- 億万長者(富裕層)の金融資産割合が学べる
- 億万長者(富裕層)の資産運用の割合が多い理由が学べる
- 億万長者(富裕層)が好む投資スタイルが学べる
目次
億万長者(富裕層)の投資戦略とは?現金比率が多いのは日本だけ
2018年のWorld Wealth Reportから各地域の資産1億円以上の人達の金融資産割合を抜き出して見ました。
各地域の金融資産が1億円以上ある人を比べ見ると下記のことがわかります。
- 日本の現金・預金の保有率は最高で50%程度
- 現金・預金の保有率は約25%以上で残り75%は資産運用にまわしている
- 株式・投資用不動産・債権で66%投資している
日本と北米に特化した1億円以上の金融資産の割合は下記に記載しています。興味がある人はどうぞ。
億万長者(富裕層)の投資先は「金融資産に投資をしたから富裕層になった」
億万長者(富裕層)の金融資産への投資比率が意外に多いように思われるかも知れませんが、実は億万長者(富裕層)が投資するのは当たり前のことです。
なぜなら、彼らは金融資産へ投資をしたから富裕層になれたからです。
株式市場(S&P500)は39年で28倍に
下記は、Yahoo Financeから引用したS&P500の推移になりますが、長期的に見ると右肩上がりで上がっていることが分かります。
例えば1979年と2018年を比べると下記の通りになります。
- 1979年:100ドル
- 2018年:2880ドル
つまり、S&P500を構成するインデックスと同銘柄に投資をしていた場合、28倍の資産になったことを意味しているのです。
28倍ということは、350万円をインデックスに投資している人は、全員1億円以上の資産になったわけです。
しかし、350万円を「損が怖いから」ということで投資しなかった人は資産1億円にはなっていないわけです。
不動産の価値は3倍近くに上昇している
下記は、World Economic Forumが出している世界の不動産価値のグラフです。
グラフから見ても分かる通り、1970年から2010年までに不動産価格は3倍に上昇しています。
つまり、不動産投資をしていた人も、3倍の価値で売却できている可能性が高いです。
億万長者(富裕層)は投資をしたから富裕層になれた
株式市場と不動産価格について分析してみましたが、富裕層がなぜ富裕層になれたのかは下記の通りでしょう。
つまり、億万長者の金融資産への投資比率が高いのは、投資をした金融資産の価値が上がったため、結果的に金融資産への資産割合比率が高くなったという訳なのです。
億万長者(富裕層)の投資戦略の要点
億万長者は金融資産へ投資をして富裕層の仲間入りができたと解説しましたが、投資の仕方によっては億万長者になれず損ばかりしていることも考えられるでしょう。
それでは、億万長者が好む金融資産への投資スタイルとはどのようなものなのでしょうか。
購入したら一生持ち続ける
億万長者を調査した名著「となりの億万長者」によると、億万長者は株式を購入したら半分以上の人は長期的に保有するそうです。
長期保有をすることにより、
- 売却益にかかる税金がない
- 売買時にかかる手数料がすくない
というメリットがあるため、長期的な資産形成になりやすいというわけです。
個別株で暴落が続く場合は、長期保有しても資産形成にはなりにくいですが、幅広い銘柄に分散投資された株式等であれば、市場と同じような速度で成長していくでしょう。
個人が幅広い銘柄に投資をするならインデックス型の投資信託やETFへの投資がおすすめです。
著名な投資家であるウォーレン・バフェットでも、インデックス型の投資信託やETFの優位性を語っています。
売買はコストになるので売り買いはしない
投資と聞くと、売買を繰り返して利益を得ていくことを想像するかもしれませんが、億万長者や富裕層の投資は売買を繰り返すことはしません。
金融資産を頻繁に売買すると、仲介業者への手数料が発生します。株式や債券なら証券会社ですし、不動産であれば販売会社などに手数料を支払うことになるのです。
手数料を支払えば、その分だけ資産価格が目減りしてしまいます。
例えば、購入に購入額の1%・売却に売却額の0.5%が手数料としてかかる場合、
- 1回の売買:1.5%
- 2回の売買:3%
- 3回の売買:4.5%
というように、売買を3回繰り返すだけで約5%も資産が目減りしてしまうのです。
米国の株式市場のS&P500の平均利回りが7%程度と考えると、3回も繰り返すだけで、利益が2%になってしまうのです。
億万長者や富裕層は、もともと倹約家な人が多く、無駄なコストは大嫌いです。
そのため、手数料がかかるような頻繁な売買は嫌う傾向にあるのです。
仮想通貨やFXの億り人は例外である「学べることは少ない」
「億り人の人も同じ投資スタイルを好むの?」と言う疑問が湧くかもなので解説しておきます。
仮想通貨やFXで1億円の資産を構築した人を億り人と呼びます。
億り人の人々は、リスクが高い投資で資産構築しているため、億万長者の中でも例外中の例外となります。
確かに、億り人になった人の中には「リスクを精査したから実力」という人もいるかもしれません。
しかし、多くの人間が仮想通過やFXに熱狂しているので、偶然に当たる人もいるというわけです。
宝くじがあたったことを実力だと言うことはないですよね。
なので、億り人になったことを実力と勘違いしている人は、同じようにリスクの高い運用をして失敗する可能性が高いです。
お手本にする際には注意が必要でしょう。
億万長者(富裕層)を目指すなら資産の75%以上は金融資産に投資しよう
億万長者(富裕層)をあなたが目指すのであれば、すぐに金融資産に投資をしましょう。
億万長者の金融資産の特徴は、
- 現金・預金の保有率は最高で50%程度
- 22.5%以上の現金・金融資産を持っている人は日本だけ
- 株式・投資用不動産・債権で66%投資している
億万長者が好む投資スタイルは
- 購入したら一生保有する
- 頻繁な売買を繰り返さない
ということでした。
もしも貯金があるのであれば、リスクなどを考えて少しずつ金融資産に移していけば、富裕層に近づける可能性があります。
ただし、投資は元本割れするリスクも大いにあるので、リスクに十分に注意して投資をしましょう。
もしも30年で億万長者になることを目指すのであれば、控えめに見積もっても、毎月12万円〜17万円程度投資することが必要なのです。。
以上、【億万長者(富裕層)の投資戦略】約75%は資産運用?投資先は?を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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