書評「プラチナデータ」技術の精度が更に高まるとどうなる?

4.0

技術の精度が更に高まるとどういう未来になるのでしょうか?

今回紹介するプラチナデータは、そう行った技術の精度が更に高まったらどういう世界になるのか?そこにある、政治的模様や社会情勢などが描かれている小説でした。

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プラチナデータがオススメな方って?

プラチナデータがオススメな方は下記の通りです

  • 東野圭吾さんが好きな人
  • 技術の精度が高まった時に必要な能力を知りたい人
  • 技術の精度が高まった時の社会情勢を知りたい人
  • 推理ものや謎解きが大好きな人

プラチナデータは技術者的な倫理の視点で考える?

東野圭吾さんの小説であり、衝撃的な内容の数々。技術者的な倫理的なことを問われる小説と言える。DNA捜査の精度がさらに高まった時代の話を書いている。

今の時代では、髪の毛とかから候補を特定していく方法なのに対して、DNA捜査が発達した時代では、髪の毛からどういう身長・血液型・見た目・顔までわかってしまう。

DNA捜査する機関は日本の人間のある程度のDNAのマップを持っている。

膨大なDNAデータによって突き詰めていく。データが完璧ではないので、穴埋めをする。税金を優遇するのでDNAを登録してねと言っている。

DNA捜査を研究する機関で殺人が起こる?

DNA捜査の研究所で殺人が起こる。その犯人をDNA捜査の機械で判別しようと思ったら、研究者である自分が表示されてしまった。

自分はしていないのに。自分が確率が高いと言っているのに起こってしまったのは何故なのかを逃亡しながら考える。

新しいものを作る時というのは便利であるという反面、問題が起こる。新しい技術というのは法律がないから、倫理観が問われる。

この小説の中でも同じようなことが起こっている。犯人を高精度で特定できるのは技術として新しくて便利、そして悪用しようと思えば悪用もできる。

東野圭吾さんは工芸部出身だからこそ?

東野圭吾さんは工学部出身の方なので、技術的な小説もたくさん書いている。

犯人を特定できるシステムは確率が高い=違うと言われたら犯人の候補から外れる

見つかりませんでしたということもある

プラチナデータとは?※若干ネタバレあり

当たり前ですが、技術力が発達した時代においても、警察や要人たちは自分たちにとって有益なことをしようとします。

自分のところは抜いておいてねと言っている。悪いことしてもデータに出てこないようにしてある。プラチナデータとは「政府の高官や要人のデータ」と言われている。

殺された人もその状態がよくないからと考えている時に殺されている。見つからないものは仕組まれている。

今回のオススメ本は下記になります

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