大学生活はたったの4年間しかなかったですが、あの時の充実感といえば格別のものだったのではないでしょうか?
今回は伊坂幸太郎さん著書の小説「砂漠」をご紹介致します
目次
砂漠をオススメな方
砂漠をオススメな方は下記の通りです
- 大学生活の充実感を感じたい方
- 大学生でなくても読んで青春を感じたい方
- つながりの強さを感じたい方
- 大学生時代に麻雀をしていた人
砂漠は仙台を舞台にした大学生中心にした男女の話
以下、Amazonの内容紹介より
入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。
砂漠のポイントはユニークなキャラ・麻雀?
砂漠の売りはユニークなキャラ、そして麻雀です。
ユニークなキャラ?
大学に入学し、クラスコンパで同じ席になった、全体的な物の見方をする北村・キャラが強烈な西嶋・クールな東堂・エスパーな南。そしてそれを集めることを画策した鳥井。
このようなユニークなキャラ達の掛け合いやストーリーの進行がまた面白く、砂漠のポイントになります。
特に西嶋君は自己主張強く、会話を見ているとツッコミどころが多く空気も読めない感じがあります。
しかし、本人が他人と比べたり、自分を恥じたりしないでまっすぐ過ごしている姿をみて、社会人になると周りの目を気にしてまうところがあるから新鮮な気持ちになりました。
キャラが違う人たちが一箇所に集まるということは、現実世界になかなかない。その化学反応というか与える影響や掛け合いが絶妙で面白い。
麻雀?
クラスに東西南北が揃っていると言うことで集まらないでどうする?と言うことで、思いつきで集められ、大学生活を過ごしていきます。そして麻雀をする。ある意味、麻雀小説と言っても良いでしょう。
このメンツで、いつも麻雀をしています。華やかなサークルの人たちを羨みながら、麻雀というところがまた良いですよね。
大学生だから多くの人の共感が得られる小説?
多くの人が過ごした大学生のお話だからこそ、多くの人の共感を得れる小説となってます。
会話の内容は若い感じで進んでいきます。恐らく、大部分の人が共感して読みやすいと思います。そして、大学生という社会人の縛りがない感じが、また良い感じを生み出します。
大学生の時に読んで感動する人が多かった。大学生なら読んでおいても良いと思うくらい、バイブル小説的なものの1つであり、群像的な小説です。
恋愛があったり、集まってワーワーやったり、大学生ならではの4年間の幸せの時間。青春も感じられる。
砂漠の意味は?それに対する西嶋君の解釈が面白い?
砂漠というのは社会のことを言います。学生は守られているが、学生以外は社会にいます。つまり砂漠の中をいきて生きているということです。
社会に出ることは砂漠?
これから社会に出ることを砂漠に出ることと例えられているのです。
入学から始まり、友達ができて、事件ができて、就職という砂漠というところを見据えながら行きていく。
この砂漠と例えられている時点で凹みますよね?
強烈な自信家の西嶋君はどう捉えているか?
しかし、西嶋君は「俺なら砂漠には雪を降らすことができる」と言います。できないこともできるという西嶋君。自分だったら変えられる。奇跡を起こせる的なことを言うのです。
一見すると変ですが、就職という活動の中にどういう楽しさや喜びを見出すかを考える参考になったりもします。
こう言った箇所が随所に見られ、ユニークなキャラそれぞれの名言が光るのがこの砂漠という小説です。
ラストがすごくオススメ?
砂漠のラストがすごい良い。ゆるいつながりだけど、すごく強い。最後に西嶋君たちの関係を見ていた第三者の意見がすごく染みる。
北村の最後の言葉もまた秀逸でした。 「人間にとって最大の贅沢とは、人間関係における贅沢のことである。」
今回のオススメ本は砂漠でした