書評「裸体人類学」裸族は文化の違いにより生まれている?

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なぜ服を着る人がいる一方で服を着ない人種が存在するのだろうか?

そう考えたアナタに是非オススメしたい書籍が今回紹介する裸体人類学である。

裸体とは何なのか?なぜ、裸族がいるのだろうか?そう思った方は是非一度お読みになってみるといかがでしょうか?

 

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裸体人類学がオススメな方

  • 裸に興味がある
  • 服を着る民族とそうではない民族の違いを知りたい
  • 単純に雑学や見聞を広げたい

現在裸族は減少傾向にある…

洋服を着ない民族である裸族はいなくなっていると言われています。それは一体なぜなのでしょうか?

一説によると、昔は熱帯地方にはどこにでもいたそうです。しかしながら、西洋文化が入ることによっていなくなって来たと言われています。

イスラム教もキリスト教もそうですが、裸でいることは恥であるという文化があります。

その為、イスラム教やキリスト教が世界を席巻すればするほど、裸族でいる人は少なくなってくるというわけです。

アジア圏内では儒教の影響で昔から洋服を着る文化がある。だからアジア圏の人も服をきています。

ただし、日本と中国は儒教なので同じように見えますが、裸に関する考え方が違います。日本は公衆浴場。はだか祭、はだかの付き合いという裸に対して、すべてをさらけ出して信頼を得るということが+の表現をされている。

中国はお風呂も一人で入るそうです。なぜなら、はだかは醜いものという概念があるからです。

裸体に二種類あり違いは文化?

裸体でいる人には二種類いると言われています。一つ目が、服を着るという文化がないから裸になっているパターン。もう一つが服を着るという文化があるけど裸になっているというパターンです。

もともと着ない文化のことを西洋文化は下に見ています。「あら?なんであの人裸なのかしら?」と言われることも容易に想像がつきます。それはただの文化の違いであって上下なんてありません。

裸を表す英語にヌーディストとネイキッドという言葉があります。

ヌーディストは着衣が前提であり、服を着る文化人が服を脱いだ時に使われる言葉です。一方で、ネイキッドは着衣が前提ではない、服を着る文化がない人々の状態のことを指しています。

我々日本人は部屋にはいるときに靴を脱ぎます。しかしながら、外国人は脱ぎません。その外国人に靴を脱げというのは裸になれということと同義です。ここに文化による上下の違いなんて存在しません。

服を着る文化のある人と、服を着る文化のない人も同様です。

人類に体毛がない理由

人は狩りをするようになったから、走る。体毛がなくなることによって、毛をなくして体温を下げやすくなったのです。

他にも裸体という側面から見た西欧文化について書いてありますので、よろしければご覧ください。

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