「フリーランスの年収ってどのくらいなの?」
「フリーランスとサラリーマンの平均年収はどの程度違うの?」
フリーランスの平均年収は350万円前後で、サラリーマンの平均年収よりも80万円少ないです。
オーナー型のフリーランスの場合は平均350万円という調査結果が出ています。
一方でサラリーマンの平均年収は430万円前後です。
つまり、金銭的に見れば、フリーランスの方がサラリーマンよりも貧乏なのです。
私自身、フリーランスだけで脱サラをして、3年程度過ごしたことがありますが、時間の自由や嫌な上司がいないなど、良い側面もあることは事実です。
しかし、そこまで成功していないフリーランスの場合、金銭的な面ではサラリーマンのほうが圧倒的に有利だなと感じました。
フリーランスは年収を上げる努力をしなければ貧乏のままです。
しかし、年収を上げる努力をしても、方向性を間違えたら意味がありません。
年収を上げるのに必要なことは、案件を増やし、ストック型・フロー型の収入源を作り、仕事を紹介してくれる人とのつながりを増やすことでしょう。
今回は、フリーランスの平均年収と、現実的に年収を上げる方法を解説します。
この記事で学べることは?
- フリーランスの平均年収とタイプ別の年収の違いが学べる
- サラリーマンよりも貧乏なフリーランスが豊かに見える理由が学べる
- フリーランスが年収を上げる現実的な方法が学べる
フリーランスの年収は350万円?タイプ別平均年収の違い?
ランサーズが発表しているフリーランス実態調査を見ると、フリーランスを本業にしている人の平均年収は350万円程度であることがわかります。
フリーランスは4つのタイプがあり、それぞれの年収は下記の通りです。
平均年収 | |
副業系スキマワーカー | 74万円 |
複業系パラレルワーカー | 154万円 |
自由業系フリーワーカー | 157万円 |
自営業系独立オーナー | 356万円 |
4つのタイプを平均した年収は約186万円になります。
自営業系独立オーナー以外は、本業ではありません。
そこで、今回は本業としてフリーランスをしている、自営業系独立オーナーのフリーランスの平均年収を題材にしたいと思います。
フリーランスの年収は低い原因と豊かに見える理由
2017年のサラリーマンの平均年収は432万円です。
1年を通じて勤務した給与所得者の年間の平均給与は432万円であり、前年に比べて2.5%増加した。
引用:国税庁
フリーランスを本業にしている自営業系フリーランスの平均年収が350万円なので、サラリーマンよりも支払われる金額は少ないです。
ですが、フリーランスの方が自由に生きていてキラキラしている感じもあるでしょう。
では、フリーランスの年収が低い原因と、年収が低いのに豊かに見える理由を解説します。
年収が低い理由:搾取されやすいから
フリーランスは労働法で守られていないので、最低賃金もなければ、フリーランスがフリーランスを搾取する構造にもなりやすいからです。
例えば、クラウドソーシングは常に買い叩かれている状況が続きます。
例えばライターであれば文字単価で計算されます。
大体1文字1円前後が初心者の相場とされています。
しかし、クラウドソーシング系のサービスには1文字0.5円の案件や0.3円の案件も存在します。
こういった案件が広がってしまうと、1円で発注している人も「もっと安くしても良いかも」と思い、どんどん単価が下がっていくのです。
フリーランスは最低賃金が決められていません。そのため、雇用者から買い叩かれやすいという傾向があります。
また、フリーランスは格差が激しいのも特徴です。
月100万稼いでいる人が「勉強のため」と言って、お金を払わずにボランティアを強要するケースもよく起きます。
本人が本当に勉強になっていると考えてやっているのであれば問題はないでしょう。
しかし、基本的に学ぶ側の立場が弱いので、ボランティアをせざるを得ないというケースが多いのです。
豊かに見える理由は貯金もせずに経費にしてるから
年収が低いのにフリーランスが豊かに見える…その最大の理由は貯金もせずに経費にしているからです。
フリーランスは自営業であり、経費を使えば使うほど税金が安くなります。
税金を払うのを嫌い、安定志向のない人々は、経費をたくさん計上し、身の回りのガジェットなどを買い替えたり、揃えたりするのです。
分析してみると良く分かりますが、年収が低いはずなのに羽振りが良さそうな人というのは、
- 結婚をしていない
- 実家に住んでいる
という例が非常に多いです。結婚をしていないため、自分だけの支払いでOKですし、実家に住んでいるため生活に関わる支出がほとんどないだけなのです。
本当に成功して豊かなフリーランスは、結婚もしていて、子供も育て、その上で経費を使っています。これも分析してみれば分かりますが、そういうフリーランスはなかなかいないものなのです。
つまり、豊かに見えるのは、
- 結婚してない・実家ぐらしのため、可処分所得が高い
- 安定志向がないので貯金もせずに経費にしている
というケースが非常に多いのです。
サラリーマンとフリーランスは税金の仕組みも異なります。詳しくは下記の記事で解説しておりますので、興味がある人はどうぞ。
格差もあるのも豊かに見える原因
フリーランスはかなりの格差社会です。
年収1億円をとっている成功しているフリーランスはごく一部です。一方で、年収100万円にも満たないフリーランスはかなりの数存在します。
そして、成功している人にばかり焦点が当たりやすいのもフリーランスの特徴です。
成功している人は、成功する考え方を教えたり、取組み方を教えたりなど、メディアなどに露出する機会も多いからです。
そのため、フリーランスの方が豊かであるという印象を抱きやすいのです。
しかし、一方で比べ物にならないくらいの大人数の人がフリーランスで貧乏になっているという事実も忘れてはいけません。
フリーランスが現実的に年収を上げる方法
フリーランスの平均年収が350万円でした。
サラリーマンの平均よりは少ないため、金銭的に豊かな暮らしは難しいでしょう。
さらにフリーランスはサラリーマンと異なり収入が安定しません。
そのため、より多くの収入がなければ、収入が途絶えた時に生活が苦しくなってしまうのです。
それでは、フリーランスで生きていく人が収入を上げるためには一体どうすればよいのでしょうか?
案件を増やす(消耗戦になる)
当然案件を増やせば収入が上がります。
しかし、案件を増やしすぎた結果、時間が少なくなり、体力的に消耗して、生活の質が下がってしまうのも嫌ですよね。
もしも、時間が少なくなっても、大量的に消耗しても良いということであれば、案件を増やせば、その分だけ収入を上げることが出来るでしょう。
ストック型とフロー型両方の収入源を持つ
ただ案件を増やして収入を増やすのでは、消耗戦になってしまいます。
もしもフリーランスが収入を上げようと思ったら、ストック型とフロー型の2つの収入源を構築しましょう。
- ストック:収入源が積み上がっていく(例:家賃・配当)
- フロー:ある期間になるとリセットされてしまう収入(例:時給・給与)
例えば、下記のように収入源を複数作っても、ストック型とフロー型の両方ともの収入がある状態にはなります。
- 週に二回くらいはバイトや派遣をする(フロー型)
- 節約して余った分を投資に回す(ストック型)
フリーランスで生活を安定させるには収入源を複数にして固定費を減らすと良いということも解説しています。興味がある人はどうぞ。
仕事を紹介してくれる人のつながりを増やす
案件を増やすのに似ていますが、仕事を紹介してくれる人とのつながりが増えれば増えるほど、安定して仕事が舞い込んでくるようになります。
そのため、仕事を紹介してくれる人との関係は維持するように気をつけましょう。
仕事が紹介されるために必要なことは、
- 期日以内に仕事を終らせる
- 早めに仕事を終らせる
- クオリティの高い仕事を意識する
これだけで、仕事の声がかかりやすくなるのです。
フリーランスの年収からわかること「実情は厳しい」
フリーランスの年収はサラリーマンの平均年収よりも低く、豊かに見えるのは経費に使用して貯蓄していないケースが多いと解説しました。
そのため、フリーランスは年収を上げる努力をしないと豊かに生きることは難しいでしょう。
フリーランスが年収を上げるには下記のことが重要です。
- 案件を増やす
- ストック型とフロー型の収入を作る
- 仕事を紹介してもらうつながりを増やす
個人的には、フリーランスの年収はサラリーマンよりも低いので、最初はサラリーマンをやりながらフリーランスで収入を作ることがおすすめです。
脱サラを考えているのであれば、フリーランスで月収50万円が維持できるようになり、投資などのストック型の収入も月に10万円ほどある状態を作り、2年以上の生活費が貯金できてから退職したほうが良いと思っています。
フリーランスの実情は厳しいので、脱サラをするなら覚悟しましょう。
以上、フリーランス(自営業)の平均年収は?年収を上げる方法「経験談」を解説しました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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