「定年後の生活費ってどのくらいかかるんだろう?」
「定年後って普通に生活していても大丈夫なのかな?」
定年後の生活なんてまだまだ先の話と思う方もいると思いますが、定年後の生活費にいくらかかるのかがわからないと、「定年前に準備しよう!」という気は起きないでしょう。
ちなみに、高齢者二人以上世帯の定年後の生活費は26万円です。
「定年後に必要な生活費はいくらでしょうか?」
総務省が行っている家計調査年報(家計収支編)平成29年(2017年)によると、65歳以上の高齢者の二人以上の世帯では毎月261,547円が生活に必要な消費支出です。
また、年金収入が毎月181,264円あり、その他の収入も含めると実質的な収支は約マイナス5万円です。
また、単身世帯のデータは見つからなかったのですが、別の調査では、独身の場合は毎月14万円が必要だそうです。また、単身世帯の年金は10万円前後なので、こちらもマイナス4万円弱が足りなくなってしまいます。
貯蓄については、マイナス分を持ち出すことを考えると、年金がもらえることを前提に考えても最低2000万円位が必要という調査が多かったです。
定年後26万円ということは、少なくとも年間で300万円はかかる計算です。
60歳から定年で5年間は年金がもらえないことを考えると、1500万円をなんとか稼がないといけません。
今回は定年後の生活費の内訳と節約ポイントについて解説します。
定年後の生活費の内訳
総務省が行っている家計調査年報(家計収支編)平成29年(2017年)によると、65歳以上無職の二人以上の世帯の生活費の内訳は下記です。
項目 | 金額 |
---|---|
食料 | 67,668 |
住居 | 13,672 |
光熱・水道 | 21,028 |
家具・家事用品 | 9,447 |
被服及び履物 | 6,341 |
保健医療 | 14,580 |
交通・通信 | 26,972 |
教育 | 386 |
教養娯楽 | 23,767 |
その他の消費支出 | 50,083 |
合計消費支出 | 233,945 |
26万円じゃないの?って言われるかもしれませんが、今回の生活の内訳からは税金を抜いています。
所得税や社会保障費などを加えると合計26万円です。
食費が6万円は高い
二人あたりで食費6万円は高いですね…。っていうか、今の50代・60代の方を見ると家計における食費が占める割合って結構高いですよね。
食費って結構本気で削ろうと思うと、二人で4万円位も可能でしょう。特に高齢者になったら、食欲もそこまでないですから、量は不要だと思います。
ちなみに、食費を本気で下げようと思っている方は「【一人暮らしの食費節約術】超簡単で圧倒的な食費節約方法とは?」でも解説しています。興味があればご覧ください。
住居費は下げようがないほど低い事実
住居は下げようがないですね…。
この13,000円って家賃とか入れてこの値段が平均ってことですよね。相当安いです。安すぎますよ…。
東京のUR賃貸でも2DKで安くて7万円後半ですからね。定年寸前になって引っ越す人もいるようですよ。
もはや賃貸ではなく、将来的には家を購入することを検討したほうが良いということですね。それか地方に引っ越しましょう。
地方だと、3LDKでキレイめなマンションでも5万円とか6万円でありますからね…。うらやましい限りです。
通信費は減らせる1万円くらい減らせそう
高齢者になったら厳しいかもしれませんが、子供や孫に頼んで、格安SIMに切り替えてもらったほうが良いですね。
実際に高齢者の方ってよく分からずに、通信費に結構な額のお金を使っている場合もあります。
もしも、できることなら子供が通信費削減のお手伝いをしてあげると良いでしょう。私の場合も母の通信費を格安SIMに切り替えてかなり値段を安くすることができて、母は相当喜んでました。
通信系って複雑な契約が多くてよくわからないのよね。
通信費の下げ方については「[通信費5000円以下]20代から始める携帯代やWIFIの圧倒的節約術」で解説しているので、よろしければ参考にしてみてください。
通信系は契約形態とかも複雑なものが多いので、これは若い人がやってあげたほうが良いでしょう…。
定年後の生活費費は節約をしても3万円程度しか節約できない
今回生活費の内訳を見てわかったことは、節約をしたところで3万円程度しか減らせないということです。
高すぎると思いきや実はそうでもない生活費
ちなみに、生活費高すぎでしょ?って思われるかもしれませんがそうでもないようです。
- 冠婚葬祭の発生
- 衣住には意外にお金がかかる
- 家の修繕費や家賃であれば更新料
- 時間で節約が体力的にむずかしいので、お金をかける生活スタイル
こういったことを考えていくと生活費はあまり高すぎるものでもないようです。
定年後の生活費について試算してみた
生活費26万円-節約分3万円=23万円が節約後の生活費です。
60歳定年で65歳まで年金がないとすれば、
- 23万円×12カ月=276万
- 276万円×5年分=1380万
を用意していないとすぐに仕事を辞めることが難しいでしょう。
さらに、二人分の年金が18万円受給できると仮定した場合、定年後の家計がどうなるのかを想定すると…
- 18万円-23万円=-5万円
つまり、毎月5万円の赤字が発生します。それが死ぬまで発生することを考えると、100歳まで生きることを考えると、
- 100-65=35年
- 35年×5万円×12カ月=2100万円
もっと節約できれば良いけどこれ以上は難しいですよね…。
定年後でも最悪月5万円は稼げるようになろう
定年後になっても最悪月5万円が稼げるようになっていれば安泰だと思います。
「【30代以上必見】定年後の収入源が作れる資格・副業・投資まとめ」でも解説していますが、若い内から定年後の収入について考えることができれば、月5万円ほど稼げるような何かを作ることができる可能性があります。
また、節約を追求することで、生活費のコストを下げることができれば、それも生活を豊かにする選択肢の一つです。
さらに、オススメなのは親と子供の同居です。同居をすることによりお互いの生活コストがかなり下がることになるので、これも裕福に生きるための一つの手段です。嫁姑問題が怖い場合は、嫁親の方で暮らしてマスオさん状態になることも悪くないでしょう。
マスオさん。幼稚園児のころはダサいと思ってたけど、マジ凄いっす。ごめんなさい。
— 読書人📖 (@studytokyo3) 2018年8月17日
これからの世の中、お金の問題はかなりシビアな問題になるでしょう。定年後のことを気にかけながらいまから生活していくことが大切かなと思います。
>>【定年後の生活って実際どうなの?】
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