フリーランス(自営業)はお金がない?貯めるには「執着を消す」

「フリーランスってお金がないの?」

「フリーランスでもお金を貯める方法ってなに?」

フリーランスは儲かっているイメージがあるかもしれませんが、実はお金がないフリーランスが大半です。

よく、フリーランスになれば稼げるという人もいますが、確かにフリーランスになれば会社に在籍していた時期に比べると単価は上がりますので稼げるでしょう。

しかし、安定的に稼げるかといえば、そんなことはありません。

実力がないフリーランスであれば、収入が途絶えますし、仕事がない時期も経験するでしょう。

そのため、サラリーマンと比べてもフリーランスの平均収入は少なくなっているのです。

また、フリーランスはお金を貯めるよりも経費として使った方が税金的に合理的です。

貯金として残すよりも、経費にした方が税額が少なくなるので、お金を残さない人も多いのです。

このため、フリーランスにはお金がない人が多いです。

しかし、お金がないと結婚や子育てが満足にできません。そのためライフステージが変われば、フリーランスでもお金を貯める必要が出てくるのです。

今回は、フリーランスにお金がない原因と、フリーランスがお金を貯める方法を解説します。

この記事で学べることは?

  • フリーランスにお金がない人が多い理由が学べる
  • フリーランスよりもサラリーマンの方がお金が貯まる理由が学べる
  • フリーランスがお金を貯める方法が学べる
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フリーランスは「お金がない人」が多い

フリーランスはお金がありそうで、自由な働き方をしているイメージがあるかもしれません。

確かに、フリーランスになればもっと稼げるのに…という話を聞いたこともありますが、意外にもお金がない人や、貯金もほとんどしていない人が多いです。

確かに実力がある人は圧倒的に稼いでいます。

しかし、そこそこの実力の場合、案件がなくなったり、事業としての収入が途絶えたり、フリーランスを安く買い叩かれたりするため、収入が低かったりもするのです。

フリーランスの平均年収は低い

フリーランスの平均年収は約350万円程度です。

これは、サラリーマンの平均年収430万円と比べると80万円も低いことがわかります。

フリーランスの平均年収が低い原因は、下記の点でしょう。

  • フリーランスは搾取されやすい
  • フリーランスには最低賃金がない

フリーランスは法律によって雇用が守られておりません。

最低賃金もない実力主義的な世界です。

そのため、実力のないフリーランスは買い叩かれる傾向にあるのです。

もちろん、フリーランスの中には圧倒的に稼いでいる人もいます。

というよりも圧倒的に稼いでいる人がフォーカスされるから、「フリーランスって良いな」という風潮になるんです。

しかし、平均して350万円という現実を見れば分かるでしょう。

フリーランスという構造は、圧倒的に稼いでいる一部の人が平均を押し上げており、ほとんど稼げていないフリーランスが大半なのです。

稼げる側に行けばバラ色の人生が待っているかもしれません。

しかし稼げなくなれば、平均年収以下の生活が待っているのがフリーランスの現実なのです。

フリーランスの平均年収については下記の記事でまとめています。興味がある人はどうぞ。

フリーランス(自営業)の平均年収は?年収を上げる方法「経験談」
「フリーランスの年収ってどのくらいなの?」 「フリーランスとサラリーマンの平均年収はどの程度違うの?」 フリ...

パッと見、お金があるように見えるけど…

フリーランスは小金持ちなイメージがあるかもしれません。

海外旅行に頻繁に行っていたり、最新のガジェットを持っています。

パッと見でお金があるように見えるのがフリーランスです。

ただ、そのようなフリーランスを観察してみると、下記の2点の特徴があります。

  • 結婚してない+実家暮らしで固定費が安い
  • 貯金もせずに経費にしている

フリーランスには結婚をしていない人は多いです。

サラリーマンの用に安定した資金がないので、結婚できないという人が大半なのでしょう。

また、フリーランスには、実家暮らしの人やシェアハウスや激安賃貸物件に住んでいる人も多いです。

私自身、20代中盤までは実家暮らしをしており、徹底的に固定費を下げて、自己投資などに回していました。

フリーランスが固定費を下げるのは絶対的に必要ですし、非常に良いことだと思います。

しかし、30代を超えた良い年した人が、実家に住んで、家にさえ金を入れずに、良いガジェットを買って、サラリーマンにマウンティングしているのも一部ですが存在します。

稼げていないフリーランスはその比率が高いです。

親のスネがなくなるまでかじり続けます。家賃が激安な物件に住んでいます。それなのに、ガジェットなどにお金をかけているというケースが多いのです。

フリーランスは小金持ちに見えますが、固定費を削り、使うところは使っているだけであり、別にお金があるわけでもないのです。

また、家族を養っていないので生活に関するコストが安く、その分を海外旅行やガジェットなどに使用しているケースが多いのです。

フリーランスはお金を貯めるより使う方が合理的だからたまらない

税金は所得にかかります。フリーランス(自営業)の所得の計算方法は下記のとおりです。

  • 売上−経費=所得

「貯金をしよう」と考えると、所得を多く残さなければいけませんので、税金が高くなります。

一方で経費を使おうとし、なるべく経費として処理ができれば、所得が下げられるため、税金を安くすることもできます。

そのため、フリーランスは貯金するよりも経費を使った方が税金の関係から考えると合理的なのです。

フリーランスよりもサラリーマンの方がお金が貯まる理由

ちなみに、貯金をするのに有利なのはサラリーマンだと思っています。なぜなら、

  • あらかじめ税金が引かれてしまうので、「経費を使って節税しよう」という観点がない
  • 良くも悪くも収入が安定している

サラリーマンには無駄遣いをして税金を安く出来る合理的な理由がない

サラリーマンは給料を受け取るときに源泉徴収で税金を引かれています。

サラリーマンの大部分には経費が認められていないため、無駄使いする可能性は低いです。

さらに、サラリーマンには給与所得控除があります。

例えば年収400万円のサラリーマンであれば、

  • 400万円×20%+54万円=134万円

なので、134万円は予め所得から控除されているのです。これは、経費を使ったと考えても同じでしょう。

そのため、サラリーマンがスーツや書籍代などを使用しても、134万円以下に抑えれば、134万円の経費を架空計上しているとも考えられるのです。

サラリーマンは良くも悪くも収入が安定している

さらに、サラリーマンの給料は安定して入金されます。そのため、サラリーマンは一定額の収入を貯金し続けることも可能なのです。

サラリーマンの方が貯金をするには有利なのです。

自営業とサラリーマンの税金面を比較したは下記で解説しています。

興味がある人はどうぞ。

サラリーマンと自営業の違いを収入・税金面から解説
「サラリーマンと自営業の違いって何?」 「どちらの方がオトクなの?」 働き方改革の後押しもあり副業の時代が来...

フリーランスがお金を貯める方法は?

フリーランスは下記の点からお金がない人が多いです。

  • 平均収入が少ない
  • 経費を積んだほうが税金上は合理的
  • フリーランスには安定した入金がない

それではフリーランスでもお金を貯める方法はなんでしょうか?

無駄な出費をして税金を安くしようと思わないこと

当たり前ですが、お金は使えば使う分だけなくなります。

とくに、フリーランスは税金のことを考えて、無駄なお金を使う傾向にあります。

まず、無駄な経費をお金を使うのをやめましょう。

経費や節税を考えたところで、無駄なものにお金を使ってしまったら、お金が貯まらないからです。

お金を貯めれば、税金を払うことになりますが、お金を貯めたいフリーランスが税金を支払うのは仕方がないのです。

フリーランスでお金を貯めたければ税金を安くすることに執着するのをやめるしかないでしょう。

圧倒的な売上を作り固定費を下げる

当たり前ですが、フリーランスで一番良いのは圧倒的な売上をつくることです。

自分がフリーランスでやっていることが10倍にも20倍にも売上が上がれば嬉しいことは間違いないです。

固定費を上げなければ、貯金に回せるお金も増えるでしょう。

フリーランスが複数の収入源を作る方法と固定費の削減については下記の記事で解説しています。売り上げを上げるのは相当大変かもしれませんが、固定費を削減することは明日からも出来るでしょう。

私自身、フリーランスだけで生きていた時期は売上が上がらなくて非常に大変な思いをしました。

しかし、

  • 外食は控える
  • 保険を見直す
  • 格安SIMに変える

などを行うだけで、毎月3万円以上の余裕を作り出すことに成功しました。

いまは収入もあがっていますが、固定費はまったく上げておりません。そのため、貯金に回せるお金もかなり増えております。

フリーランスが複数の収入源を保つ方法と固定費については下記の記事で紹介しています。興味がある人はどうぞ。

【不安定フリーランス】安定には複数の収入源と固定費の見直しが大切
収入が良いときも悪いときもあるフリーランスのリスクヘッジについてまとめました。収入ゼロでも2年は生き残れる貯金・固定費を見直す(家賃・保険代・食費・通信費・タバコ・お酒・服代・趣味に使うお金・節税)収益の柱はたくさん持つ。

給与所得や配当金の収入源を持つ

現実的に考えて、フリーランス一本で貯金を増やしていこうと考えるのは非常に難しいです。

フリーランスも複数の収入源を持てば、税金の恩恵を受けることが可能です。

オススメの収入源は下記の2つです。

  • 給与所得(サラリーマン):給与所得控除以下の経費しか使わなければお得に貯金可能
  • 配当金の収入源:申告分離課税を選択すれば約20%の課税でOK(ある程度の所得がないと損する)

「フリーランスで自由を謳歌しているのに、サラリーマンかよ…」と思うかも知れません。

しかし、フリーランスで自由を謳歌してても、お金が貯まらず、家族を苦労させているのはどうなのでしょうか。

将来的に家族を作りたいとかを考えている人は、一時の自由を謳歌するのは良いかも知れませんが、サラリーマンになることも柔軟に検討した方が良いと思います。

また、余ったお金を高配当ETFなどの配当金が出る株式に投下すれば、その分だけ収入源を増やすことが可能です。配当金も申告分離課税を選択すれば、所得に関わらず20%の税金で済みます。

所得が少ない人は総合課税の方がオトクでしょうが、ある程度の所得があり投資をして配当金を作ろうと考えている場合は、申告分離課税の方が税金的におとくになりやすいでしょう。

フリーランスは意外にお金がないです

フリーランスは意外にお金がありません

  • 平均年収が低い
  • ムダ使いも多い(経費を使ったほうが税金的に合理的だから)
  • 安定した収入は入らない

そのため、フリーランスが貯金を増やすには下記のことが必要になります。

  • 税金を安くしようという執着を捨てる
  • フリーランスの売上を上げて固定費を下げる
  • 給与所得や配当金収入などの収入源を増やす

若いうちのお金がないフリーランスは問題ないですが、年をとってからのお金がないフリーランスは後悔する可能性も高いでしょう。

フリーランス貧乏でいる期限を明確に決め、ライフステージに応じた変化をする方が良いのではないでしょうか。

以上、フリーランス(自営業)はお金がない?貯めるには「執着を消す」を解説しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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