子育てをする時に何を根拠に育てますか?多くの人は、自分が過去に育てられた教育法を題材にして子育てを行うと思います。
子育てには一般的な方法論がない中で、本書は子育てに対する統計的な方法論を説明しているので、非常に面白い本でした。
学力の経済学がおすすめな方
- 子育てについての悩みを抱える人
- 将来、子育てをしようと考えている人
- 教える立場にいる人
統計的に書かれた教育本
子育て本のコーナーにおいてあったりもする本書ですが、著者の方は、もともと子育ての相談を受けていたりしていた方だそうです。その子育て方法について、統計とか経済的な観点から教育について考えて書いた本です。統計的なデータをよく使う
ご褒美で釣ってはいけない?
ご褒美やおやつを与えて良いのかと書いてあるが、悪いことではない。勉強するモチベーションになるには重要。
良い大学とかの長期的な利益で幼稚園生に行っても無理
インプットに対してご褒美を上げる。
テストをして点数が良ければご褒美はだめ。
褒めれば育つのか?
むやみに褒めても逆効果である。
むやみに褒めることは、音楽の才能あるとか、根拠のない才能を褒めるとナルシストになり、自分がなんでもできると考えてしまうことにつながる。
努力したことに対して褒めることはよい。
ご褒美をあげる条件を明確に設定する。条件付でどう結果が出るのかをデータで出している。
例えば、本を読めばもらえるという方法論を示すことにより、褒めることによって、よく育つ状態になるのです。
認知能力よりも非認知能力が大切
子育てで最も伸ばした方が良いのは非認知能力と本書では語られています。認知能力と非認知能力とは何なのでしょうか?
認知能力とは?
認知能力は学力や論理的思考力、能力や才能によるものだと言います。認知能力は訓練で伸ばすことができるそうですが、費用対効果的には非認知能力を伸ばした方が良いとされています。
非認知能力とは?
自制心、やる気、人間の性質という。いわゆる人間的な精神論的な部分が多いです。やり抜く力も紹介されていました。やり抜く力についは下記を参照。
学力を伸ばす場合は幼児期の非認知能力を上げる
学力を伸ばそうと思うと、塾に行かせるなど、直接的に学力を向上させようとすると思いますが、本書では、幼児期の非認知能力を上げることに投資することが大切であると言います。
つまり、幼児教育の時に非認知能力を上げることがいかに費用対効果が高い。非認知能力のようなマインドは子供の頃に鍛えられる方が良い。
非認知能力を上げるために行わせた方が良いことは?
課外活動、ボランティア、習い事を中高生にやるうほうがよい。机に座るよりも、他の人に触れることが大切。