「継続することが出来ない…」
「すぐに諦めてしまう…」
継続してやり抜く力のことを「GRIT(グリット)」と呼びます。
今回紹介する「やり抜く力 GRIT(グリット)」という本では、努力を継続してやり抜く為に必要なこと。
つまり、「やり抜く力」について徹底的に説明されている本になります。
私も、GRITに書いてあることを読んで実践することにより、継続力を劇的に変えることが出来ました。
もしも、あなたが「継続できない…」と悩んででいるならば、この本は超おすすめです!
「GRIT」あらすじ
ハーバード×オックスフォード×マッキンゼーの心理学者がついに解明、世界騒然!ビジネスリーダー、エリート学者、オリンピック選手…成功者の共通点は「才能」ではなく「グリット」だった!誰でもどんな分野でも一流になれる最強・最速のメソッド!
引用:Amazon
目次
GRITがオススメな人って?
やり抜く力 GRIT(グリット)を読んだ方が良い人は下記の通りです
- 諦めない方法を得たい人
- 絶対にやめない気持ちを持ちたい人
- 困難に立ち向かう力を得たい人
- 高い目標を持って頑張っている人は誰でも読んだ方が良い
忙しい方はTEDでも「やり抜く力 GRIT」を学べます
興味がある方は是非読んでみることをオススメしますが「読む時間がない…」という方もいると思います。
著者がGRITについてわかりやすく語っていますので、よろしければご覧下さい!
GRITの大切さ:「才能✕努力=スキル」「スキル✕努力=達成」
やり抜く力 GRITはどの程度大切なのでしょうか?
本書は達成について交えながら説明しておりました。
本書が書く達成までの方程式ですが、「才能✕努力=スキル」「スキル✕努力=達成」とされています
つまり、努力というのは紛れもなくやり抜く力のことを指します。
つまり、達成にはGRITが大切だということです。
「才能✕努力=スキル」努力をしなければスキルは向上しない
才能だけがあっても努力が0であればスキルが向上することができません。
全く才能がない分野であればスキルが身につくことはありませんが、才能が0.1でもあれば、努力を10・100と積み重ねていけば、スキルを磨いていく事ができます。
部活やゲームでもそうですよね?
最初から上手い人もいますが、練習を積み重ねれば積み重ねるほど、スキルが上達していくというのはよく分かることだと思います。
「スキル✕努力=達成」スキルがあっても努力なしでは達成出来ない
上記の方程式を読み、スキルだけを身に着けたところで、更に努力をしなければ達成することが出来ません。
部活で例えるならば、いくら練習を積み重ねてスキルが上達したとしても、そのスキルを試合に活かすせるように努力をしないと、結果を出すことはできません。
スキルを獲得するにも、達成するにも、「努力が継続できる力」である「やり抜く力 GRIT」が必要なのです。
困難に対処するのは才能ではなく「諦めない」態度であるGRIT
一般的な人は才能=結果に直結すると考えるかもしれません。しかし、困難に対処するのは才能ではありません。
困難に対処するためには何が必要なのでしょうか?
それは、「諦めない態度」です。
困難に対処する力は才能とはほとんど関係ないということだった。訓練の途中で辞めていった者たちは、才能がなくて辞めたわけではない。それよりも重要なのは、マシューズの言葉を借りれば、「絶対にあきらめない」という態度だった
引用:GRIT
絶対に諦めない態度とはGRITのことです。つまりGRITを身につければ困難に対処することが可能なのです。
究極的な関心を持てばGRITが身に付く
GRITを身につけることができれば困難に対処できます。
しかしGRITを身につける方法とは何なのでしょうか?
本書の中では究極的な関心を持つことがGRITを身につける方法だと言います。
究極的な関心とは「最上位より下の目標に方向性と意義を与えるコンパス」のことを言います。
簡単に言えば、最上位の目標を達成するために、最上位の目標を要素分けして中位の目標を作ります。中位の目標を更に要素分けすると、下位の目標ができます。
究極的な関心は、中位〜下位の目標を達成することに理由付けとして「(最上位の目標を達成)するため」という方向性と意義を与えてくれるのです。
例えば、高校サッカーの練習で例えて見ましょう。
- 最上位の目標:全国大会出場
- 全国大会出場の中位目標:県大会優勝
- 全国大会出場の下位目標:体力づくり・パス回し・ポジションの理解・シュート力向上
究極的な関心により、下位の目標に「全国大会に出場するために頑張っています」という理由付けが出来上がる。
この一連の流れがキレイに整っている状態がGRITが身についている状態なのです。
GRITを持つ際の注意点
GRITを身につけるために、究極的な関心をもつことが大切です。
しかしGRITを身につけようと試みても、GRITが身につかない状態もあります。
GRITを身につけるときの注意点をまとめました。
長期目標しか見ていないとGRITがもてナイ
本書の中では、「やり抜く力が欠如するのは、達成までの困難を考えないから」だと言われています。
達成すればバラ色の未来が待っていると空想している状態だとGRITが身につきません。
上位目標だけではなく、中位目標・下位目標もしっかりと持つことが出来れば、GRITを持つことができるでしょう。
中位目標・下位目標だけでもGRITは身につかない
中位目標・下位目標が無いとやり抜く力が欠如すると言いました。
それとは逆に目標のピラミッドがそれぞれバラバラで、最上位の目標に集約していない状態でもGRITが欠如してしまいます
最上位の目標に集約していない状態は、目標のピラミッドが対立する可能性があります。
例えば、私は結婚をしていますが、夫としての目標・仕事の目標のピラミッドがそれぞれ存在します。
目標のピラミッド的には下記の状態になる可能性があります。
旦那としての目標「時間を家族に使いたい」
仕事人としての目標「時間を仕事に当てたい」
この時に最上位の目標が一つに集約していなければ、別々のピラミッドにある2つの目標に悩まされてしまって、結局「どちらもやらない」という状態に陥ってしまいます。
では、どうすれば切り抜けられるのか?というと、旦那としての最上位の目標と仕事人としての最上位の目標を統一するのです。
最上位の目標を「仕事を全うして家族を幸せにする」となれば、「今は家族に時間を使わないことを理解してもらって、後で時間をたっぷり家族に使えればよい」という考えになれば、旦那としての考えを目標から外すことも可能なのです。
重要度の低い目標は諦めないとGRITは身につかない
私の例を見ていて気づいたことがあります。
なにも全ての目標について達成を目指すことはやらなくてよいのです。
重要度が低いと思う目標は、もっと重要度が高い目標を持った場合には削っても良いのです。
また、同じ目標を目指すにしても今の方法よりも効率的な方法があれば、別の方法に転換しても良いのです。
やり抜く力 GRITを手に入れる4つのステップとは?
やり抜く力は目標と大きく関係しているとも書きましたが、内側からやり抜く力 GRITを育てる方法も本書には書いてありました。
興味を持てばGRITが身につく
- 中学1年生くらいまでは自分が何をしたいのかわからない
- 興味は外の世界と交流する中で生まれるので、回り道をたくさんする。無理やり興味を持とうと思ってはいけない
- 自分で積極的に興味を掘り下げる
- 強い興味を持ち続けるためには応援や励ましが必要
あなたが取り組むべき興味があるものを見つける質問リスト
- 私はどんなことを考えるのが好きだろう?
- いつの間にかよく考えているのはどんなこと?
- 私が本当に大切に思っているのはどんなこと?
- 私にとって最も重要なことは?
- 何をしている時が一番楽しい?
- これだけは耐えられないと思うことは?
GRITを身につけるだけでは無駄「成功する人の意図的な練習」
内側からGRITを伸ばしやり抜く力がみにつけば誰もが成功するのでしょうか?
そんなことはありません。「いくらやっても無駄な方法」が存在するからです。
有名な、マルコム・グラッドウェルの1万時間の法則についても本書では触れられています。本書の中で1万時間の法則は無駄な方法でやっても意味がないと言うのです。
それでは、どうすれば、やったらやった分だけ成功するのでしょうか?
それは、ただ練習するのではなく「意図的な練習」をすることが大切なのです。
意図的な練習を取り組む4つの方法とは?
意図的な練習は4つのステップで構成されています。
意図的な練習を取り組むための4ステップ
- 明確に定義されたストレッチ目標
- 完全な集中と努力
- 速やかで有益なフィードバック
- たゆまぬ反省と改良
それぞれ順に説明していきましょう。
明確に定義されたストレッチ目標を設定する
意図的な練習において大切な1つ目は「目標」です
本書の中では、目標について、明確に定義されたストレッチ目標と言っていました。
明確に定義されたストレッチ目標とは「ある一点に的を絞って高めの目標を設定すること」です。
あえて厳しい目標を課すことにより記録を更新したり成長したりするのです。
すでに得意なところをさらに伸ばすのではなく、具体的な弱点の克服に努めると言います。
あえて自分がまだ達成していない困難な目標を選ぶのです。
完全な集中と努力 – 人が見ていない所で努力する?
ストレッチ目標を設定したら、その達成に向けて、集中して、努力を惜しまないことが大切です。
また、面白いことに、GRIT力の高い人たちは、人が見ていないところで努力します。
音楽家もスポーツ家も個人練習の割合が多いほうがスキルの状態が早いのです。
速やかで有益なフィードバック – 指摘を受けて調整する
ストレッチ目標や練習を継続しても不十分な点があります。
それは「フィードバック」です。
フィードバックをもらう理由は、うまくできなかった部分を知り克服したいからです。
うまくできなかった部分のフィードバックは否定的なフィードバックを受けるということになりますが、否定的なフィードバックにうまく対処することが意図的な練習には必要不可欠なのです。
たゆまぬ反省と改良 – できるまで何度も繰り返す
フィードバックをもらい改善すべき点がわかったら、次に行うことは「反省と改良」です
ストレッチ目標を完全にクリアできるまで、すんなりと完ぺきにできるようになるまで、何も考えずにできるようになるまで、反省と改良を繰り返し続けるのです。
なんどもミス無しでできるまで繰り返し行う行います。
そして、ストレッチ目標を完全に達成することができたら、新たなストレッチ目標を設定して積み重ねて行くのです。
意図的な練習をGRITするために必要なことは?
意図的な練習とは、はっきり言って辛い練習です。
「フロー状態」に入れば楽しくなってきますが、それまで継続し続けることはとても困難です。
優秀な人の姿勢を知ること
優秀な人の姿勢をしることにより、「あんなに優秀な人でも、なんども失敗を繰り返し、影ながら努力をし続けているんだな」と知ることにより、練習に対する姿勢を変えることができると言われています。
意図的な練習を継続するためには、まず優秀な人がどういう風な練習をして、どういう思いをしていたのかを知ると良いでしょう。
オススメはドキュメンタリー映画を見たり、自伝を読むことだと思います。自伝は下記もオススメです。
参考書評「SHOE DOG」ナイキ創業物語で学ぶ経営者マインド!
参考書評「情熱・熱意・執念の経営」2年で世界展開した日本電産の創業秘話とは?
GRITできる環境を作ること
意図的な練習を継続するために必要なものが「環境」です。
意図的な練習を習慣化することが同じ時間、同じ場所、集中して取り組む習慣を作ることが大切です。
続けていく中で辛いかもしれないが、それでも毎日続けることで、やり抜く力を鍛えられます。
批判をせずに「今この瞬間の練習を行う」
意図的な練習を楽しんでいる人々は、意図的な練習が楽しいことだと感じているというデータがあります。
どのようにすれば意図的な練習を少しでも楽しめるようになるのでしょうか?
それは、「周りは批判をせず、個人が批判に負けないようにすること」です。
人は批判を恐れてしまうと楽しむことができなくなります。周りが批判をすることをやめるだけで、意図的な練習も楽しくなる可能性が高まります。
更に、個人が批判に負けないようになるには、マインドフルネスがオススメです。
マインドフルネスでは「今この瞬間」を意識するために、呼吸に意識を向けたり、歩くことに意識を向けたりします。
そうすることによって、精神的に安定して強い心を持つことができるのです。
やり抜く力 GRITを伸ばして「やり抜こう!」
GRITのために必要な目標の設定方法や、GRITを内側から伸ばす方法、目標を設定し、意図的な練習を行う方法までご紹介しました。
この本は、本当に奥が深いです。何度読み返しても「あ!こんなこと書いてあったんだ」と気づくことが増えていきます。
ブログを書き続けることや仕事を行うことはシンドいです。結果が出るまでに数年もかかることがザラです。
そんな時に、再びこの本を読んで、自分の方向性が間違っていないことを確認して、励みにして頂ければ幸いです。
一緒にGRITを身に着けていきましょう!