「文章がうまく書けないな…」
「文章を書くのが苦手なんだよね…」
文章を書けないのは文章を書くコツがわからないからです。
今回紹介する新しい文章力の教室には、77個もの文章のコツが書いてあります。
文章を書くのが苦手な人からすると「え…77個も文章のコツがあるとハードルが高い」と思いますよね。
文章を書くのが苦手な人向けに77個の中から「これは絶対に外せない!」という重要なコツを14個を抜き出しました。
「え…14個も多い」という人でも大丈夫です。
最初の7つの文章を書くコツをマスターすれば簡単に文章が書けるようになります。
わずか3分間で文章を書くことが克服できるのです。
今回は、新しい文章力の教室を解説します。
「新しい文章力の教室」あらすじ
書けないカギは書く前にあり!実践的メソッドで悩まず書けるようになります
◆文章を「書きながら」考えていませんか?文章が書けないのはなぜでしょうか?うまい人はどうやって書いているのでしょうか?ニュースメディアで新人教育を担当する著者が、書ける人が自然にやっている基本を誰にでも学べる方法として伝授する初めての書籍。企画書、報告書、レポート、ブログ、SNSなどあらゆる文章に有効です。
引用:Amazon
目次
文章を書くことが苦手な人は準備に時間を使うこと
新しい文章力の教室では、実際に文章を書き始める前の準備で文章が決まると説明しています。
文章を決めるのは下記のことです。
- 主眼と骨子(こっし)
- 構造Sheetで整理する
- 基本構成はサビ頭
それぞれ解説します
書きたいことが先でテーマが後
実際に文章を書き始めるまえの準備では何を目指せばよいのでしょうか?
新しい文章力の教室では「書きたいこと・主眼・骨子(こっし)」が大切だとしています。
- 書きたいこと:事実を集めて抜き出したもの
- 主眼:テーマ
- 骨子:書きたいことを並べ替えてテーマが伝わるようにする
構造シートで整理する
書きたいこと・文章・骨子が揃ったら次は構造シートを使って整理します。
構造シートの使い方は下記のとおりです。
- 箇条書きで書きたいことを書いて文章のパーツを作ります。
- 文章のパーツから書きたいテーマを作る
- テーマが伝わるようにパーツを並び替える
結論から入って「なぜなら」でつなぐ
読者を引きつける文章は結論が先に書いてあり、「なぜなら」でつなぐことです。
これを基本構成はサビ頭と言います。
冒頭で結論や核心部分を伝えることにより、読者の関心をキープして完読させられます。
結論から入って「なぜなら」でつながる文章作成を心がけましょう。
文章の順番が決まったら実際に書いていきます。
文章を書く時は止まることなく、とりあえず完成させましょう。
読者の脳と目と耳を意識して文章を磨こう
完成させた後の文章を磨くことも完読させる上では大切です。
読者にとって違和感なく整えることで「読んでいて気持ちが良い」文章を作成しましょう。
文章を磨くときに大切なことは下記のとおりです
- 意味・字面・語呂の3つで読み返す
- 文章の重複をなくす
- 1つの文で欲張らない
- 漢字とかなのバランスに注意
それぞれ解説します。
意味・字面・語呂の3つで読み返す
読者は文章を目だけで読むと思うかもしれませんが、読者は脳と目と耳で文章を読みます。
意味・字面・語呂との関係は下記の通りです。
- 脳はミーニング=意味
- 目はビジュアル=字面
- 耳はオーディオ=語呂
意味は、論理的に正しいか、単語が間違っていないのか、誤字脱字がないか、事実誤認していないかという点が大切です。もしも意味が通じない文章があると、読者は文章を読むのをやめてしまいます。
また、字面も悪いと、文章を読むことを避けられてしまいますし、語呂がわるいと読んでいて気持ち悪いので、読むのをやめてしまうのです。
最後にまとめでチェックするポイントを書いていますので、文章の最終確認時に検証してみると良いでしょう。
文章の重複をなくす
文章の重複は見ていて気持ちが悪いです。
読者にとって違和感を感じるポイントでもあります。
重複の2連は黄色信号、3連はアウトです。
文章の重複の例は下記です。
文章の重複は下記の点が多いので気をつけましょう
- 単語レベルの重複:「〜の」「〜では」などの多用
- 文節レベルの重複:「〜て」などの多用
- 文末レベルの重複:「〜しました」などの多用・体言止め連続使用
- 文型レベルの重複:「〜ながら〜しました」などの文型を多用
- 段落レベルの重複:「同じような構造の連続」
1つの文で欲張らない
「。」が少しもない文章は相手からするとわかりにくいです。
実用的な文章を目指すなら1文1義の原則を守りましょう。
1つの文章に意味は1つだけにするのです。
情報を小分けにするほうが読者にやさしい文章になります。区切らない文章は、読者に文章を追う負荷がかかります。
文芸の世界を目指している方はわかりやすい文章よりも芸術的な文章を目指すので、区切る必要はないでしょう。
もしもあなたが、仕事で使える実用的な文章を目指すのであれば、短文で区切る方がわかり易い文章が書けます。
積極的に文章を区切っていき、読者にとってわかりやすい文章を作りましょう。
漢字とかなのバランスに注意
漢字が多い文章は難解です。
ひらがなだけでかかれたぶんしょうは、ばかっぽくみえますよね。
漢字とかなのバランスに気をつけるだけで、文章の読みやすさが変わってきます。
あなたが文章を読ませたい読者のことを考えて、漢字の量とひらがなのバランスを調整しましょう。
脳と目と耳を意識して文章を磨くまとめ
▼意味を検証するには?
- 論理的に正しいか
- 単語が間違っていないのか
- 誤字脱字
- 事実誤認
▼字面を検証するには
- 1つの文章で欲張っていないか
- 漢字とひらがなのバランスはどうか
▼語呂を検証するには
- 重複はないか
最後に冒頭から文章を読み直せば、ある程度の文章は完成でしょう。
文章が苦手な人でも、ここまでの文章のコツを意識すれば文章が書けるようになっています。
より文章を磨きたいなっていう人はもうちょっとお付き合いください。
文章が慣れてきたらもっと文章を磨く
ここまできたら文章力は相当上がっているでしょう。
しかし、新しい文章力の教室にはさらにつづきがあります。
文章力が上がった人がもっと文章力を磨く方法を書かれていました。
- 余計な言葉・文章を削る
- 伝聞表現は腰を低くする
- 「が」や「で」でダラダラつなげない
簡単に言えば、徹底的に読者目線になり読者の負担を取り除く作業になります。
それぞれ解説します
余計な文章を削ってノイズを取り除く
文章を作成し、磨き上げていくと文章に愛着が湧いてしまいます。
しかし文章とは相手に対して伝えるために書くもの。
伝えたいテーマ以外の文章ははっきり言ってノイズです。
読者目線に立ち、伝えたいテーマ以外の文章は削っていきましょう。
「ちなみに〜」やいわゆる脱線話も不要であれば削ってしまいましょう。
伝聞表現や推量を控えて読者に伝わる文章を書く
「〜らしい」「〜だそうだ」といった推量・伝聞表現は、読者にあまり刺さりません。
確かに誠実に書いたら伝聞表現にはなるでしょう。ニュースも人から聞いた話なので誠実さを守ったら伝聞表現になります。
しかし読者に伝えたいテーマを伝えるには時には読者に刺さる言葉を言うべきです。
読者にテーマを強く伝えたい時は伝聞表現を外してみて、「〜だ」「〜です」と言い切ることも大切です。
「が」や「で」でダラダラつなぐのは読者に不誠実
話し言葉にありがちな「〜が、〜で、〜が、」というつなぎ方も、読者にとって負担になります。
「書評「20歳の自分に受けさせたい文章講義」書き方の基本とコツ」でも解説していますが、「〜が」や「〜で」は極力使わないようにしましょう。
「〜が」や「〜で」は使い勝手が良いのに、内容の前後関係が分かりづらい接続詞です。
「〜が」の場合は「〜ので」「〜のに」に言い換えたりして意味が通じるものに変えた方がわかりやすいです。
さらに余裕があればもっとスムーズな文章にする
さらに見直す余裕があれば読書がスムーズに読めるような丁寧な文章に変更しましょう。
スムーズな文章には下記の2つが特に大切です。
- 曖昧な言葉は使わない
- こと・ものは減らす努力を
曖昧な言葉は使わない
曖昧な言葉を使うと、筆者と読者の言葉の理解に差がある場合に、筆者の伝えたいことが伝わらない可能性があります。
曖昧な言葉を使うことはやめましょう。
曖昧な言葉は下記の言葉です
- 指示語「これ・それ・あれ・どれ」など
- 指示語もどき「今作・前回・本作・昨年度・当サイト」など
- ボンヤリワード「企画・作品・物語」など
曖昧な言葉を発見したら、固有名詞で言い換えましょう。
一般性のない業界用語や略語を使う時は、業界知識のない人でもわかるように説明を加えても良いでしょう。
こと・ものは減らす努力でくどさを解消
「こと」・「もの」は動詞を名詞化するのにすごく便利です。
しかし便利な分、文中に「こと」や「もの」がたくさん使われてしまい重複が起こります。
読者にくどい印象を与えてしまうのです
こと・ものを見つけたら下記のように対策しましょう
- こと・ものがなくても意味が通じるか
- こと・ものを名詞に置き換えられないか
文章が苦手な人も読んでもらう工夫をしよう
文章の磨き方は全て解説し終えました。
最後に、あなたが書いた文章を読んでもらえる工夫を解説します。
文章を伝える工夫は仕事の基本にも通じます。特に大切なのが下記2点です。
- 具体的なエピソードを書く
- 主観の押しつけは読者を白けさせる
それぞれ解説します
具体的なエピソードを書いてオリジナリティを出す
オリジナリティは読者を引き付けます。
あなたにしかあなたの具体的なエピソードは書けません。
具体的なエピソードを盛り込むことで文章に独自性が出てきます。
読者は他では見たことがない独自性のある文章を見ることで、あなたの文章に引き込まれるのです。
主観の押しつけは読者を白けさせるので事実を書く
ただし具体的なエピソードを書く時の注意点は、あなたの主観を交えないことです。
あなたの主観が入った文章は読者から見ると白けることがあります。
主観ではなく客観・思いよりも事実が大切です。
文章とは相手に伝えるために書くものです。あなたの気持ちが高ぶっていても、気持ちを書かずに事実を書くことが相手にとっては伝わるのです。
また、形容詞・副詞で伝えると読者と筆者の想定が異なる場合があります。
形容詞・副詞の言葉はなるべく客観的な指標である数字などで置き換えてあげる方が伝わりやすいのでしょう。
文章が苦手な人でも文章が書けるコツまとめ
新しい文章力の教室は完読されることを目標とした実用的な文章術の本です。
77個のコツが書いてありましたが、その内の14個が下記です。
文章が苦手な人は最初の7つを徹底しましょう。
- 主眼と骨子
- 構造シートで整理する
- 基本構成はサビ頭
- 意味・字面・語呂の3つで読み返す
- 文章の重複をなくす
- 1つの文で欲張らない
- 漢字とかなのバランスに注意
- 余計な言葉・文章を削る
- 伝聞表現は腰を低くする
- 「が」や「で」でダラダラつなげない
- 曖昧な言葉は使わない
- こと・ものは減らす努力を
- 具体的なエピソードを書く
- 主観の押しつけは読者を白けさせる
文章が苦手な人が特に注力すべきは、書く前の文章の構造を考えるときが1番大切です。
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