顧客基盤を維持し困難に打ち克つ方法は?宗教で学ぶ「完全教祖マニュアル」

顧客安定の秘策

「ビジネスで顧客基盤を安定させるにはどうすれば良いのか」

「一番顧客基盤が安定しているものは何かな?」

結論から言えば、顧客基盤を安定させたかったら宗教から学んだほうが良いです。

宗教は一見すると怪しいくせに、信者がちゃんとついています。ビジネス的に言えば顧客基盤が安定していると言えるでしょう。

携帯電話などの便利なサービスであれば、顧客基盤が安定する理由がわかるでしょう。

しかし、宗教という怪しいものにも関わらず、顧客基盤が安定しているのはいったいどうしてなのでしょうか?

また、新興宗教は社会的イメージが悪く、他の人から迫害されることもあります。ビジネスでも立ち上げたばかりであれば、怪しいと思う人もいますし、世間から認められるずに迫害されることもあるでしょう。

今回は、ビジネスにおいて顧客基盤を安定させる方法や困難に打ち克つ方法について、宗教から学べることを解説いたします。

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顧客基盤を安定させる方法とは?宗教から学べる

顧客基盤を安定させるのはビジネスにおいては非常に難しいです。しかし、難しいはずの顧客基盤の安定を、なんなくやっている組織があります。それが宗教です。

宗教は、一見するとめちゃくちゃ怪しいので、信者を維持するのは非常に難しいと言えるでしょう。しかしながら、多くの宗教は安定した多数の信者を抱え、組織として運営されています。

「完全教祖マニュアル」では信者をほじるする方法が解説されていますが、その中から、ビジネスに転用できそうな部分を4点ほど、ビジネス的な側面を交えながら解説いたします。

  • 教義を日常にする
  • 不安を煽る(このままじゃいけない!)
  • 救済を与える(これをすれば救われる!)
  • 規制する(やめたら元に戻ってしまう!食事の規制をするなどの断食をするなど)

教義を日常にする(提供するものを日常にする)

宗教では、不思議なことについての不安を解消するために、意味付けをすることで、教義を日常化しきます。

例えば

  • キリスト教:何か悪いことが起こったら「サタンの仕業」とする
  • イスラム教:何か不思議なことがあれば「精霊の仕業」とする

一般的な感覚だと不思議なことというのは得体のしれないことなので、不安に感じるでしょう。

しかし、宗教の世界観(教義)を受け入れること、不思議なことの意味付けがされるため、不安が解消されるのです。

一度受け入れた世界観(教義)は捨て去ってしまうと不安が解消されなくなります。そのため、一度受け入れた世界観(教義)は捨て去ることは難しいのです。

そして、再び不思議なことが起これば、「あれはサタンの仕業だ」「あれは精霊の仕業だ」と認識することにより、世界観(教義)を再認識することになります。その結果、自然と信者を保持できるという訳です。

ビジネスに置き換えると、あなたの提供する商品・サービス・思考法が、相手の悩みを解決し続けていれば、その人はあなたの提供するものを使い続けるでしょう。

例えば、メールだとめんどくさかった他人とのやり取りが、LINEによって解決しました。

だからあなたはLINEを使い続けており、LINEから離れることができなくなっています。

先ほどの教義を受け入れることで、不安が解決したのと同様に、悩みが解決すれば、自然とサービスを使い続けているという訳です。

このように、あなたが提供するもの(宗教的に言えば教義)で日常的に悩みを解決できていれば、顧客が維持できるのです。

不安を煽る(実は困っていることを教える)

不安を煽ることは信者の獲得や、信者の維持に非常に重要です。不安な煽られることにより「このままではいけない」と信者が思うので、より熱心に信仰に励むようになります。

例えば、

  • キリスト教:原罪という概念があり、生まれながらにして罪を被っているので、地獄に落ちる
  • 仏教:死後天界に行くと言われていますが、一生天界にはいれずに、やがて地獄に落ちる

このように、日常的には問題がないように見えますが、宗教では普通に生活していると地獄に落ちるぞ!ということにより、不安を煽っているのです。

ビジネスの世界でも「実は困っている」と教えるのは非常に有効です。

よくある例が下記のとおりです。

  • 普通に選択しても汗臭さが残っている
  • 除菌をしたつもりが除菌できていない
  • 現代人の80%が歯周病

上記の例も、日常的に暮らしていると特段問題はないが、実は困った状態にあるぞというのを伝えています。

実は困っていることを教えることで、不安を煽り、後述する救済につなげるというパターンは、宗教でもビジネスでも常に行われていることなんですね。

「実は困っていること」ってなかなか見つからない…と考えている人に秘策を教えましょう。

それは、あなたが普段から困っていることを考えてみましょう。そこにビジネスチャンスがあるかもしれません。

救済を与える(これをすれば救われる!)

実は困っていることを教えることができれば、人々の不安を煽ることに成功するでしょう。

次に行うことは、不安を解消すること、つまり、救済を与えることです。

  • キリスト教は「神を信じれば天国に行ける」と教えることにより、救済を与えます。
  • 浄土宗であれば、「南無阿弥陀仏を唱えれば極楽浄土に行ける」と教えることにより救済を与えていました。

ビジネスで言えば、実は困っていることが解消できるものを、提供すれば良いでしょう

例えば、

  • プログラミングスクールが、会社員の年収が上がりにくいという事実を教えることで不安を煽り、「プログラミングが使えれば年収が上がる」と教えることも、宗教的に考えれば救済と言えます。
  • ネットには数多くの情報が氾濫しており、「ニュースをチェックするのに時間がかかる」という不安を煽ったのであれば、「ニュースアプリを使うことにより、自分好みのニュースをアプリが勝手に収集してくれるので、時短になる」と救済を与えるのも良いでしょう。

このように不安を煽り、その不安に対する救済を与えることにより、顧客をより維持できます。

ただし、注意してほしいのが、ビジネスの場合はあなたが煽った不安の解決策は必ずしも、あなたのサービスである必要がありません。

あなたの提供するものよりも便利なものがでてきたら、そちらに鞍替えされてしまうので、日々のアップデートを忘れずに行いましょう。

規制する(やめたら元に戻ってしまう!食事の規制をするなどの断食をするなど)

組織を差別化することも、信者の維持には有効です。

例えば、

  • イスラム教の断食:つらい時期を一緒に乗り越えたという一体感が生まれる
  • 肉食制限をしている宗教:神に従順である自分たち実感することで信仰が深まる

外部の人から見ると「つらい制限をよくできるなぁ」と驚くことかもしれません。

ビジネスに置き換えた際にも、差別化をするために規制を取り入れるのは非常に有効でしょう。

例えば、Apple製品でしか使えないアプリがあれば、「自分はAppleを使っているんだ」という実感が生まれます。その結果、よりApple製品のブランドが好きになります。

プレゼン資料であるKeynoteはAppleのMac Bookでしか使えません。非常に美しいプレゼン資料が作れます。ただ、Windows PCに幅広く入っているパワーポイントとのファイル共有には難があり、アニメーションが機能しなくなるため、便利ではないでしょう。

しかし、このような不便な規制があることで、Apple信者はよりApple製品が好きになるのです。

WindowsではKeynoteを使えない。つまり、Apple信者を辞めたらKeynoteが使えなくなります。Keynoteを使うためにはApple製品を購入するしかないということにもなります。

宗教立ち上げ・運営に関する困難からビジネスの困難も学ぼう

ここまでで顧客基盤を安定させる方法を学んできました。

しかし、立ち上げたばかりのビジネスの場合、宗教と同様に困難がつきものです。

新興宗教は社会的イメージも悪いです。これは新興宗教は反社会的な教義をベースに形成されているからと言えるでしょう。

例えば、キリスト教などの大きな宗教もアウトローでした。休日は仕事してはないけないのに、仕事していたり、売春婦に触れてはいけないのに祝福を与えたりしていたからです。

社会的イメージが悪い理由は簡単で、新興宗教は気持ち悪いという先入観があるからです。

これはビジネスでも同様でして、ベンチャー企業も社会的イメージが悪くなりやすく、謂れのない批判を受けるケースがあるでしょう。「ベンチャー企業は怪しい」という先入観があるので、社会的イメージが悪いのです。

ですので、良いことをやっていても、有名になれば、ほぼ100%炎上します(人間の嫉妬による炎上だとも思われますが)なのでご安心ください。

ここではビジネス的に考えて顧客を維持するために必要な3つの行動について解説します。

  • 他の宗教をこき下ろす
  • 他の宗教を認める
  • 迫害を受けて乗り越える

他の宗教をこき下ろす

宗教の世界では他教をこき下ろすことで、信者獲得をしていた時代がありました。

例えば、浄土宗は法華経を否定していましたし、その逆もあり、血で血を洗う宗教戦争が勃発しておりました。

でも、当時では、お互いにこき下ろしあうのは仕方がないことでもあります。なぜなら、新興宗教は現状の社会には解決策がないため、他の宗教とは異なる解決策を出しているからです。

他の宗教をこき下ろせば、あなたの宗教違いが明確になり、既存の宗教では救われない人々を取り込むことができます。

世間一般的に広まっている価値観に対してアンチテーゼを投げかければ、その分多くの信者が獲得できるという訳です。

これはビジネスでも置き換えられるでしょう。

現状のテクノロジーでは不便を感じれば、その原因を特定し、いかに悪いかということを論じることができれば、その分だけ新しいテクノロジーを利用する人が増えるということです。

例えば、携帯電話で考えてみましょう。

固定電話がいかに不便で、携帯電話がいかに優れているかというのを唱えれば、携帯電話こそ使うべきだという人が集まってくるでしょう。

このように、他のサービスを否定することにより、自分の提供するものの良さが差別化できるため、顧客を獲得しやすくなるということです。

ただ、あまりにも具体名で悪口を言うのは、社会的にイメージが悪くなるので(宗教の場合は具体名をだして批判していますが…)一般化したものを否定するようにしましょう。

他の宗教を認める

相手を批判すれば自分も批判されるのは当たり前です。

宗教同士の争いは根深いものが多く、他の宗教を迫害するということも行われてきました。

他の宗教をこきおろすだけでは通用しなくなってきたのが現代です。

こき下ろさないのであれば、どうすれば良いのか?

それは、相手を認めることです。

他の宗教の文脈を利用したり、他の宗教の人を認め、それでもうちの方が勝っていると比較することにより、権威付けに利用するのです。

こき下ろすことにはリスクがあります。しかし、認めることは平和的な方法だと言えるでしょう。

ビジネスにおいても、他の人が提供している製品やサービスを認めつつ、それでもうちの方が優れていると比較に利用すればよいでしょう。

例えば、マクドナルドのハンバーガーはおいしいが、うちのハンバーガーの方が量が多くて安い!という風な売り出し方をするのも、ある意味権威付けになりますよね。

他のビジネスが優れていることを認め、それを利用して自分のビジネスの方が優れていると提唱することで、権威付けすることが可能なのです。

迫害をうける(強くなりすぎると受けてしまう。例:チベットとか)

残念ながら宗教団体が強くなれば強くなるほど、誹謗中傷や迫害を受けることになるでしょう。しかし、迫害はじつはチャンスです。

なぜなら、日本の法治国家であれば、迫害を受けても死ぬことがなく、むしろ、迫害を乗り越えた時により絆が高まるからです。

精神的にはつらいかもしれませんが、迫害にはメリットが大きいと言えます。

例えば、西暦70年にユダヤ教が迫害されたときに、ユダヤ教は「神は我々を気に掛けて下さっている」と考えました。なぜなら、宗教を守らなかったことにより罰せられたと考えたのです。

まわりから迫害されることは、教義を貶めるのではなく、むしろ信仰の強化につながるのです。

現代では、SNSで炎上したり、社会から迫害されたりする可能性があります。その際にも、教義を貶められているのではなく、逆にチャンスと考えて乗り越えたほうが良いのです。

さすがにセクシャリティに関することや人権に関することであれば、復活することは難しいです。

しかし、それ以外のことであれば、時間が解決し、炎上はやがて収まります。そうなれば、残っているメンバーとの絆は非常に強固になるのです。

宗教から強固な顧客をつくりだす方法を学ぼう

宗教から学べる強固な顧客を創り出す方法は下記のとおりです。

  • 教義を日常にする
  • 不安を煽る(このままじゃいけない!)
  • 救済を与える(これをすれば救われる!)
  • 規制する(やめたら元に戻ってしまう!食事の規制をするなどの断食をするなど)
  • 他の宗教をこき下ろす
  • 他の宗教を認める
  • 迫害を受けて乗り越える

本書には異端を追放するなどの方法も書かれていました。

しかし、ビジネスに有用ではないなと判断した個所は省いておりますので、詳しくは本書を読んでいただければと思います。

以上、顧客基盤を安定させる秘訣を宗教から学ぶ「完全教祖マニュアル」を解説しました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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