[定義とは]多様性の時代に知るべき定義の意味と言葉の定義の作り方

定義とは?定義の意味と定義の作り方まとめ

「良い会社に行くのが良い人生なのかな?」

「モノがたくさんあるのが幸せ?時間がたくさんあるのが幸せ?」

「結局幸せとは何だろう…?」

多様性が求められる時代、「幸せ」の定義も人によってちがうと言われています。

参考多様性の意味と受け入れるのに必要なたった一つのことを考えてみた

お金があるのが幸せという人もいれば、お金がなくても幸せという人もいるでしょう。

また、おじいちゃん世代になると良く出てくる言葉に「最近の若いものは…」というものがあります。

これは、お互いの言葉の定義の違いから発生している可能性が非常に高いのです。

なぜ、定義に違いが出てくるのでしょうか?

それは、価値観が違えば、言葉の定義も違うからです。

「価値観が違えば言葉の定義も違う」ことを、いつまでも受け入れられないと、多様性が求められる時代で人とうまくやっていくことができません…。

つまり、相手の価値観を受け入れるためには、定義の意味と言葉の定義の作り方を十分に理解していることが大切だと思います。

今回は、相手の価値観を受け入れる為に、「定義の意味と言葉の定義の作り方」についてご紹介したいと思います

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定義とは「共通見解を持つために概念の範囲を決めること」

定義の意味を辞書で調べると、定義とは「概念の範囲を決めること」と書かれています。

また、Wikipediaで定義について調べると、定義とは「一般にコミュニケーションを円滑に行うために、ある言葉の正確な意味や用法について、人々の間で共通認識を抱くために行われる作業」と言われています。

共通して言えることは、定義とは「共通見解を持つために概念の範囲を決めること

仮に、定義がない世界があるとすれば、共通見解を持つための概念の範囲を決めることが異なるため、コミュニケーションを円滑に行うことができない世界ということになるでしょう。

世代が違うと会話出来ない場合は「言葉の共通見解が異なっている」

定義がない世界には共通見解が無いにも関わらず、定義がある世界である私達の世界でもコミュニケーションが円滑にできない場合があります。

それは、お互いの言葉の定義が食い違っている場合です。

おじいちゃん世代の方とお話したり20代と話をすると「あれ?なんかおかしいな?」と会話が食い違うことがあります。

これは言葉の定義の違いにより、お互いの共通見解が異なっていることが原因です。

例えば、おじいちゃん世代の方と転職について会話をすると、「石の上にも三年働くのが普通だから、入った会社で辞めずに頑張ることが美徳」であると言われます。

しかし、20代と転職について会話をすると「スキルが身につくなら転職アリでしょ」と会社を辞めることが前提で話されている事に気づきます。

これは、おじいちゃん世代と20代において仕事という言葉の共通見解が異なっているのです。

おじいちゃん世代にとっての仕事とは「会社で一生勤めること」なのでしょう。

一方で、20代にとっての仕事とは「楽しく生きるためのツール」なのでしょう。

多様な価値観により言葉の定義が異なる

なぜ、おじいちゃん世代と20代では仕事の定義に違いが出たのでしょうか?

それは、「価値観が変わったことで、言葉の概念が変わった」のです。

おじいちゃん世代の仕事の概念は「良い学校・良い会社・良い人生」でした。

おじいちゃん世代が働いていた時代、景気は上がり続け、1つの会社にいれば年功序列で給料が上がるということになるので、仕事に対して「一生同じ会社にいるほうが良い」という価値観になるのです。

一方、今の20代世代の仕事の概念は「良い学校出ても良い人生は歩めない」です。

20代が働いている時代、景気は上がる見込みはなく、倒産もあり、年功序列は崩壊寸前、ブラック企業という言葉もあるので、仕事に対して「一生同じ会社にいるよりも自分で稼ぐ力も必要だ」という価値観になります。

良い学校→良い会社→良い人生が崩壊した影響については下記で詳しくまとめています。

参考学歴は便利?学歴なしでも戦える?学歴社会の崩壊で変わる学歴のルール

また、今の20代はミレニアル世代と言われ、価値観自体が他の世代と全くちがいます。詳しくは下記で説明しています。

参考ミレニアル世代は何歳から?ミレニアル世代の特徴と価値観まとめ!

こうなると、多様な価値観により今まで使っていた言葉の定義は通用しなくなる可能性が高く、言葉の定義について再び見直すことが必要なのです。

相手の定義の理解には価値観を理解することが大切

ちなみに、定義が異なったまま会話をするのはお互いにとって苦痛しかありません。

20代世代からすると「おじいちゃん世代の押しつけか…」と思いますし、おじいちゃん世代は「最近の若いものは…」と思うことになりかねません。

これは価値観の違う人が一緒に会話するとよく起きる問題であり、価値観が違う人が会話すると不満ばかりになる可能性が高いです。

では、どうすればお互いの会話が不満ばかりの状態を避けることができるのでしょうか?

それは、お互いの価値観を理解することです。

相手が発言した言葉に対して否定的な感情を持つのではなく、「時代が違うんだから価値観が違って当たり前」「なんでこの定義になったのだろう?」「背景には何があるんだろう?」と考えることで、相手の価値観を受け入れる土台を作れます。

「え?定義聞けば早いじゃん?」って思うかも知れませんが、例えば仕事について価値観のあわない人に対して「君にとって仕事の定義ってなんなの?」って聞くことは喧嘩腰に聞こえる可能性があり、関係性がより悪化する可能性があります。

お互いの価値観を理解するように努力すると、相手の言葉の定義を理解でき、不満ばかりの状態を抜け出すことができるのです。

言葉の定義が明確にする→「理解が得られる・やるべきことが分かる」

個人的には言葉の定義を考えられるようになることは多様性の時代において重要だと思います。

言葉の定義を考えることが出来れば、あなたが考えている概念が明確になり、相手に伝えることができるのです。自分は何者であり、どういうことを考えているのかを相手に伝えることが出来れば、相手から理解してもらえるようにもなりやすいです。

しかも、言葉の定義が明確になれば、やるべきことややらなくて良いことがはっきりします

例えば、あなたにとっての仕事の定義が「楽しく生きるための作業」であるならば、お金を稼ぐということにフォーカスするのではなく、ひたすら楽しく生きることにフォーカスするべきです。

更に、「楽しく生きる」の定義が「お金に不自由が無く、時間にもゆとりがある」という定義であれば、最低限のお金を稼ぎ、週4日間の労働にするなど工夫の余地が生まれます。

このように、あなたにとっての言葉の定義を明確にすることには様々な効果もあります。

言葉の定義を新しく考える方法

言葉の定義を明確にしたほうが良いですが、実際に言葉の定義を明確にするにはどうすればよいのでしょうか?

例えば、「友達」という言葉を再定義しましょう。

具体例を複数用意する

言葉の定義を明確にする最初の方法は具体例を沢山用意する方法です。

友達の例で言えば、あなたが友達だと呼べる人を複数人挙げてみましょう。

共通する点を要素として挙げる

具体例を複数挙げたら、その具体例に共通する要素を挙げてみます。

友達の例で言えば、例えば下記のような要素が挙がったとします。

  • 一緒にいることに苦痛ではない
  • 話が途切れない
  • いつ会っても昨日会った時のように会話できる
  • 帰省したら絶対に会う
  • 何かあったら相談する

「もはや友達というレベルを超えて親友じゃん」って思う人もいるかもしれませんが、この人にとっての友達の要素が上記なのであり、この要素が価値観に影響を受けているという訳です。

要素を全て含めた概念を言葉にする

要素が挙がったら、それらの要素すべてを包括するような言葉を考えます。

友達の例で言えば

友達とは「一生切れない関係性で自分の人生に欠かせない存在だと思っている人」

という感じになりますね。この人にとって友達は世間一般で言う親友レベルのことを指しているのでしょう。

定義の意味と言葉の定義を明確にする方法を活用しよう

言葉の定義を明確化する方法を端的にいうと、「具体例→共通点→概念を含める言葉を考える」という流れになります。

最初の頃は難しいかもしれませんが、何度も繰り返し行っていくことにより自然と慣れていくので、少しずつトライしてみて下さい。

また、定義の意味は、定義とは「共通見解を持つために概念の範囲を決めること」でした。

定義が食い違ってしまうと共通見解が無いので、会話が食い違ってしまう。

共通見解は価値観から作り出されているので、相手との価値観が違うということになり、相手の価値観を理解することに努力をすれば、会話が食い違うことも少なくなります。

多様性が認められないと生き辛い時代ですので、定義の食い違いでの会話は十分に気をつけましょう。

参考多様性の意味と受け入れるのに必要なたった一つのことを考えてみた

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