「英語の文法って勉強する意味あるの?」
「英語の文法対策のオススメって何?」
文法を勉強しなくても英文は読めます。
実際にネイティブの人で、文法を勉強した人は少ないでしょう。
しかし英語をこれから勉強する人にとって、単語の次に重要なのは文法です。
リスニングもリーディングも文法を知っているか否かで、英文の理解度に差が出ます。特にTOEICや受験において、文法は問題として出題されるので、より重要度は高い。
今回は英語の文法を勉強する意味と文法にオススメの本や講座を紹介します。
この文章で学べることは下記のとおりです。
- 文法を勉強する意味が学べる
- 文法の勉強方法が学べる
- 文法にオススメの本や講座が学べる
英文法の勉強はTOEIC点数の底上げにつながる
文法の勉強は意味がないと思っている方も多いでしょう。
実際に私も、しっかりと文法を勉強する前は、文法なんて学んでも仕方がないと思っていました。
実際に受験期でも文法の詳しい部分は理解していなくてもリーディングは解けましたし、センターのリスニングでも実際に満点を取っていました。
しかしTOEIC対策を始めて、文法を、しっかりと学び直したところ、文法を理解するメリットが腑に落ちました。
文法は学生時代にはマスターしておくべきでしたね…。
文法を勉強するとリスニングできなかった単語が文法知識で補える
リスニングでは弱くなる音や脱落する音、添加されたり同化されたりする音があるなど、文字通りの音にならないことが多くあります。
日本人は全ての単語に母音があり、文字通りで発音することが多いので、文字通りの音になってない時に、「聞こえない」と思うことが多々あります。
しかし、英語圏の方からすれば、「聞こえない」のではなく「発音していない」のであり、文字通りに聞こえなくて当然の音があるのです。
文字通りに聞こえない言葉と出会ってしまった場合は、文脈で補うか文法で補うかの2択になります。
例えば、日本のコンビニの店員の「あーっしたー」って発音している文章があります。しかし、我々はコンビニの店員が発言しているタイミングなどから「ありがとうございました」って補っていますよね。
英語も同様にタイミングや文脈で補うことが可能です。
しかし、文脈で補えるのは相当の英語力のある人だけでしょう。
タイミングや文脈がわからなくとも、英文法は知っていれば補える単語もあります。
「間の音が聞こえなかったけど、文法的にはこれが入るかな?」と当たりをつけることが可能だからです。
文法を勉強すればTOEICのリスニングでの設問先読みが早くなる
リスニングをする際に設問を先に読むことを先読みといいます。
設問を先読みすれば、リスニング中にどのような点に着目して聞けばよいのかが分かります。
TOEICの場合は設問が英語で書かれているので、設問をすばやく理解するには文法が必要なのです。
実際にTOEICのリスニングでは設問のPart3では二人の会話文を聞いて答える問題になっています。
「Why is the woman calling?」などの簡単な設問もあれば、
「What does the woman say the man should be prepared to do?」などの少し長めの文章もあります。
少し長めの文章の場合に使えるのが文法です。
TOEICのリスニングは、先読みする時間が短いです。
音声も一発しか流れないので、設問を早く理解して、リスニングに集中したい所です。
そんなときに、文法を知っていれば、先読みが早くなり、余裕を持ってリスニングが聞けます。
なぜなら、文法を知っていれば、文章の主語・動詞や関係代名詞などに着目して、文章を分解して理解できるからです。
文法を勉強すればTOEICのリーディングの理解も早くなる
先程の先読みと同様に文法を勉強しておけば、リーディングの理解も早くなります。
長い文章も基本構造は主語と動詞に着目すれば、ある程度の意味が理解できます。
文法を知り、主語と動詞やその他の文法的な表現で分解ができれば、文章の理解がより早くできるのです。
文法の構文がわかるだけで解ける問題もある
TOEICのPart5などで品詞・文法・語彙が問われる、空欄穴埋め問題は、文章の内容を読まずに、文章の構造がわかるだけで解ける問題も多いです。
- 接続詞だったら、後ろが主語・動詞にならないといけない
- 前置詞なら後ろには名詞が入る
- 冠詞+( )+of~なら()には名詞が入る
- 文章が完成していたら副詞が入る
文章の内容や単語のレベルが高いので一瞬焦りますが、焦る必要はありません。
内容の難易度が高いのは、内容を理解できなくても、文章の構造を理解していれば解ける問題だからです。
TOEICはビジネスとしての活用を目指しているので、丁寧な英語力を求めているんですね。
注意:文法ができるからと言って会話はできない「会話には英文法は不要」
会話分をコピーして口を動かして話しまくっていれば英語は話せるようになるので、会話においては英文法を覚えることは不要だといいます。
日本人でも、文法をしらない幼い子供が、言葉が話せるのは、会話をコピーして色々な言い回しを覚えているからですよね。
つまり、英語を話せるようになるには
- 多くの文章を覚えること
- 反復して自分の言葉になるくらいに覚えること
- 色々なフレーズを作ってみること
- 実際に使うこと(使えない場合は、イメトレでOK)
ことが大切です。
極論すれば、会話をするためには、英文法はなくても良いのです…。(あったほうがビジネス英語には非常に役に立つけどね)
だからTOEICの点数が高いだけで、全然喋れない人がいても、会話の練習をしていなかったので当たり前です。
逆にTOEICの点数が低くても。なんとなく雰囲気で英語が喋れる人がいるのも当たり前なんですね。
TOEICの英文法対策!勉強をするおすすめの方法は?
TOEICの英文法対策に向けて、勉強するおすすめの方法を解説したいと思います。
これは、私が実際に英文法を勉強するときに行っていたことです。
文法を暗記して覚えるのではなく、理解する
私は昔、英文法は、ほぼ暗記で解けるだろうと思っていました。
しかし、暗記だけで英文法をやってしまうと、覚える量が膨大になり、応用ができなくなってしまいます。
応用するために必要なのが「理解」です。
英文法の勉強をするには、解説を丁寧に読みましょう。
そして、「なぜこうなるのか?」を誰かに説明できるようにならなければ、意味がありません。
TOEICや受験の場合、選択肢に引っ掛けが多く存在します。
選択肢に引っ掛けが多くある場合は、他の選択肢がなぜダメなのかを論理的に説明できるようにならないと理解したとは言えないでしょう。
文法は量をこなすのも大切ですが、個人的に量より理解だと思っています。
文法問題を大量にこなしても、成績が上がらない人は意外に多いです。
文法問題の解説を理解せずに、「解く→答えだけ見る」という適当な答え合わせを行っているからでしょう。
- 解く
- 答え合わせをする
- 解説を読み込む
- 解説を他人に説明するように説明できるかチェック
この流れで文法問題を解いて行くのが良いのではないでしょうか?
文法問題を解く量は最低でも500問が目安
文法問題の量の目安ですが、上記のやり方で、大体500問くらい繰り返し解けば、レベルが上がるでしょう。
TOEICで言えば、Part5が30問・Part6が16問なので、約45問です。
つまり、11年分の過去問を繰り返しとけばレベルが上がるでしょう
解説を読み込むことを中心にして、文法問題に取り組みましょう。
英文法を勉強するオススメの流れ
英文法の勉強する流れは下記のとおりです。
- 英文法の基礎を覚える
自信がある人もテキストにサッと目を通しましょう - 問題を解く
- 分からなかった部分のテキストを復習する
- 人に解説できるかチェックする
- 解説を見た問題を再び解き直す
正解を目指すよりも、正しい解き方ができるかを確認しましょう。
上記のように勉強していけば、自然と英文法は見についていきます。
スキマ時間にコツコツと英文法を勉強していきましょう。
英文法だけだとあきます。自分の得意分野もたまには解きましょう。
ただ、勉強していけばわかりますが、500問をとこうと、英文法だけ勉強するのも結構飽きます。
実際、初期の頃は30分以上英文法を勉強すると、嫌な気分になってくるものです。
嫌な気分になる原因は、勉強初期の頃は英文法への理解が浅く、問題が解けないからです。
あまりにも問題が解けなさすぎて、「英語苦手かも…」と思い、劣等感に悩まされるのです。
個人的には英文法だけでなく、適度にリスニングやリーディングも混ぜるのがオススメです。
私の場合はリスニングやリーディングと英文法を大体30分おきに交互に解くようにして、気分転換していました。
「今日は英文法をマスターするぞ!」って考えて勉強している人も多いですが、一つのことを集中して行う勉強は、あきてしまうため、勉強が嫌いになるケースが圧倒的に多くなるでしょう。
自分の得意な部分も、たまに勉強するようにして、気持ちよく勉強すると効果的ですよ。
英文法を理解するなら本や講座がおすすめ
英文法に必要なのは、問題の量ではなく理解です。
理解は自分ひとりで勉強するには限界があります。そこで、必要になるのが参考書や講座です。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問【参考書】
例えば、Amazonで2018年10月現在ランキング1位が下記の本です。
1049問収録+選択肢がNGな理由も書かれていて、わかりやすくまとめられています。TOEIC前には最低でも500問は解いておきたいところですが、1000問もあるので、2倍近く解くことが可能です。
確実に英文法のレベルアップになるでしょう。
量と質を両方とも追い求める方にはオススメです。
Kindle版が出ているので、スキマ時間に問題も解きやすいですね。
●1) 圧倒的な質と量
新形式開始後も毎回受験、毎回990点満点。そんなTEX加藤先生の著作は、クオリティの高さから、読者の圧倒的支持を得ています。本書は、しかも、1049問収録でボリュームもスゴイ! ! Part 5で出題される文法事項を網羅した1冊です。●2) 論理的でわかりやすい
正解への道筋を、1つひとつていねいに解説。間違い選択肢がダメな理由まで説明しているので、腹の底から納得できる内容です。これまでなんとなく解いていた問題を、論理的に、しかも素早く解答できるようになります。●3) 使いやすさ
本書は、左ページに問題、右ページに解説、という見開き構成。解答後すぐに正答・解説をチェックできるので、サクサク問題をこなせます。さらに、別冊〈文法問題1000本ノック! 〉には、本冊の問題をシャッフルしてコンパクトにまとめました。総復習や外出先での学習に最適です。引用:Amazon
1駅1題 新TOEIC TEST文法特急【参考書】
問題数は少ないですが、解説が丁寧なので有名なのがこの1冊です。2018年Amazonの人気ランキングでも文法部門で2位になっています。
問題数が若干少ないですが、文法問題で答えを出すまでの進め方も丁寧に書かれています。詳しくはAmazonの中身検索を参照のこと。
値段もお手頃ですし、一冊は持っておきたいですね。
こちらもKindle版が出ているので、スキマ時間に問題が解けますね。
出題される文法だけ!! 文法が一番手っ取り早くスコアを伸ばせる。TOEIC専門講師のなかで、人気、実力ともダントツNo.1の花田徹也氏が、とっておきの秘策を初公開!! 一切のムダを排した流れるような解法で、花田先生と一緒にパート5、パート6を走り抜けましょう! さらにTOEICスピードでの朗読音源(米国人・英国人)を無料配信!! 指先まで神経の行き届いた、スコア直結の1冊です。
引用:Amazon
スタディサプリEnglish TOEIC対策
「文法の本を購入するのが億劫だなと言う人や英語力に自信がない…」
「自分でTOEIC対策の方法を考えるのめんどうくさい…」
そんな人には、講座解説付きのスタディサプリEnglishのTOEIC対策がおすすめ
- TOEICの全体的な解き方であるパーフェクト講義を収録。
- さらに文法が苦手な人のためにパーフェクト講義文法編という特別編もあり
- 過去問を15回分を収録。過去問にも講義にも動画で丁寧に解説がある
- 文法だけでなく、単語・リーディング・リスニングの全ての対策もこれ1つで可能
- 料金は1日82円「【スタディサプリのTOEIC対策料金】1日82円で最強のTOEIC対策」で詳しく解説しています。
実際に文法を解く画面は下記になります。
Part5は一覧で品詞・文法・語彙で分かれており、合計で14講座あります。Part6も合計で15講座ほどあります。下記画面から自分が受けたい講義を選びます。
講座ごとの画面は下記のとおりです。学習回数も出てくるので、何回勉強したのかが分かって良いですね。
例題や問題演習を選ぶと説明が書かれています。今回は例題なので1問だけになります。
基本的に例題→解説講座→問題演習という流れになります。
流石に例題の中身までは見せられませんが、4択で設問に回答するというTOEICスタイルと同じであり、解説も、なぜその選択肢なのか、他の選択肢がなぜダメなのか理由までしっかりと書かれていました。
パーフェクト講義で文法や解き方を学んだあとは実践問題集でTOEICのサンプル問題が解けます。現在の収録数は16サンプルも有り、延べ3200問あります。
文法パートは45×16なので、690問もあることになります。
スタディサプリTOEICは初回7日間は無料なので、実際に英文法などの問題を解いて見るとよいでしょう。
また、キャンペーンを行っている場合もあります。自分で参考書を選ぶのが面倒な方や、TOEIC対策が初めての方にはオススメのツールです。
TOEICの文法対策の勉強法まとめ
英文法についてまとめると下記のとおりです。
- リスニングの先読みができる
- リスニングで聞き取れなかっ点を文法で補える
- リーディングの理解が早くなる
- 構造がわかるだけで問題が解けるようになる
- 英文法の勉強は量よりも理解が大切
- 英文法を理解するには参考書や講座を使うのがオススメ
英文法ができなくても会話はできます。しかし文法を知ることで、丁寧な英語が話せるようになり、ビジネス英語として使えるようになるのです。
英文法を勉強して英語に対する理解力を上げましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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