「ロジカルに話せって言われてもどうやれば良いの?」
「論理的思考力ってどう身につければ良いんだ…」
感情に任せて会話するのは良いことですが、こと仕事において全くロジカルではないのは、一緒に働いている人に迷惑をかけてしまうことがあります。
20代の新社会人の方はただでさえ会社に迷惑をかけているので、これ以上迷惑をかけると上司や先輩が愛想尽かして見放されてしまうかも知れません。
上司や先輩が愛想尽かして見放されるのではなく、一目置かれる存在になる方法があります。
それは、ロジカルシンキングを身につけること
今回は、20代から学ぶべきロジカルシンキング実践の仕方を3つの型を書いておきます
ロジカルシンキングはどこでも鍛えられるは間違い
思えば、私も大学時代にロジカルシンキングという言葉に初めて触れました。
「お前は論理的ではない」
「言っている意味がわからない」
等、罵詈雑言を受けまくり(笑)色々な本やサイトを見始めました。
「ロジカルシンキングを鍛えるのに難しいことはない!!」
「誰でも鍛えられる!!」と書いてありますが…
はっきりいいます・・・それは嘘です。
当時の自分にアドバイスしたい…。
ロジカルシンキングは実践の仕方を教えてもらったり、論理力が求められる場所にいないと、取り組むことさえ出来ません。
ただ、逆に論理力が求められる場所があり、実践の仕方を教えてもらえれば、いままでのことが嘘のように、超簡単にロジカルシンキングを鍛えることが可能なんです。
ロジカルシンキングについて説明しますが、より詳しい説明を求める場合は本で読んだほうが良いでしょう。本で読むことでロジカルシンキングの基礎が学べるので、より身につきやすくなります。
ロジカルシンキングを学ぶのにおすすめの本は「ロジカルシンキングや問題解決が学べる本【私のオススメ決定版4選】」で解説しています。興味がある方はどうぞ。
20代から学ぶべきロジカルシンキングの3つのフレームワーク
20代が学んでおきたいロジカルシンキングの基礎は下記の3つです。
- 三角ロジック
- 結論から述べる
- 分解するツール(ロジックツリー・MECEなど)
ロジカルシンキング自体、元々コンサルティングの用語で、横文字が多すぎて理解出来ません。
MECE?SWOT?なんじゃそりゃ。
特にロジカルシンキングが苦手だった私が克服できたのはこの3つの基礎を学んでからです。
これからロジカルシンキングを学ぶ方には三角ロジック・結論から述べること・分解する方法をまずマスターすると良いかなと思います。
三角ロジックをマスターしよう
三角ロジックとは、主張とデータと理由付けで構成されています。主張に根拠を持たせるツールです。
上記のように、主張とデータと理由付けで構成されているものが三角ロジックです。
主張とは?
主張とは、あなたの意見や類推する結論になります。意見の場合は、「〜すべき」という形。
類推する結論の際には、「〜かもしれない」「〜が好き」という形になります。
- 例1:早く寝るべき。
- 例2:あの子は彼が好きかもしれない
データとは?
データは、誰が見てもそうであるものです。いわゆる事実のことですね。
事実は主に二つの意味があります。
- 客観的な事実(統計的であったり、誰が見ても事実だと思うもの、形容詞副詞は使わない)
- 他者との共通認識にあるもの(あの人イケメンだよね等、価値観が含まれるが二人で同意していること)
理由付けとは?
理由付けは、データと主張を結びつけるものです。結びついていれば、どんな形でもOKです。
理由付けは、あなたの価値観が含まれる場合が多いですから、ここを主張にして、さらに三角ロジックを組んで正当性を示さないといけないという場合があります。
話すときには省いても良いですが、なるべく考えるときには省かないようにすると良いですね。ちなみに、阿吽の呼吸で伝えたかったら、なるべく共通認識のある価値観で説明できると良いでしょう。
三角ロジックの例を見てみよう!
例えば、下記のような例があります。
明日学校に行かなければいけないのに、早く寝ない子供に対して説明している図ですね。
主張は「早く寝るべき」ですね。
更に具体的な主張にするなら、具体的な数字を入れた方が良いです。例えば、21時には寝るべきとかね。
データ:「①明日は学校だ」「②遅く寝ると遅刻する確率が80%」という部分ですね。明日は学校であることは、紛れもない事実なので、OKです。
また、遅く寝ると遅刻する確率についても具体的であればあるほど、反論を受けないので良いです。
例えば「21時以降に寝ると・・・」にすると非常にクールです。
この確率80%は厳密ではないと言われるかもしれませんが、遅く寝ると大体遅刻するよねと共通認識になっていれば特段問題はないです。
理由付け:「遅刻はダメ」という部分です。
非常にシンプルですが、とても分かりやすくて非常に良いですね。
ここは省いても意味が通じますので、伝える時には省いても良い可能性があります。
「なんで遅刻はダメなの?」って聞かれた場合に、「遅刻はダメ」が主張になって三角ロジックを組み立てる必要が出てきますので、あらかじめ用意しておくと良いでしょう。
結論から述べて理由を後から付け加えよう
三角ロジックの次に学びたいのが結論から述べるということdす。
結論から述べるようにすると、先ほどの三角ロジックで説明する形になります。
結論から述べないと、理由を話している間に「結局お前は何を言いたいのか?」と相手からしたらスタンスが明確にもならず、相手に伝わりません。
結論から述べる型は、「(主張)!何故かと言いますと(理由)・・・」
この形は徹底して、身につけたほうが良いです。これができていないとロジカル・シンキングなんて鍛えようが無いですから・・・。
- 例1:「今日はご飯を食べたい!昨日からパンしか食べてないから…」
- 例2:「付き合ってください!あなたが好きで眠れないから…」
こんな感じで、結論から述べることが非常に大切です。
主張を示しましょう。あなたのスタンスを明確にしましょう。
僕と付き合うべき!何故かと言うとあなたが好きだから!!
ごめんなさい
理由が思いつかなくても結論から述べる
「でも、理由が思いつかなかったら怖いから、主張から述べることなんて出来ない・・・」
ロジカルシンキングを学び始めた時に、わたしが思っていたことです。
自分も最初は主張から話すことに抵抗がありました。
理由を思いつかなかったらどうしようかなと不安でした。
しかし、主張を述べてから、理由を述べるという型に変えたところ、初めのうちは、「なんとなく」と理由を濁してましたが、そのうちに、自分の頭の中である変化が起こったことに気がつきます。
主張を述べてから、理由を探すという思考回路になっていたのです。
主張を考えて理由を探す。主張を考えて理由を探す。という思考になってますから、理由を話すことも自然になりました。
理由を3つ考える
しかし、理由を考えるといっても、その理由が必ずしも主張の根拠になっているか否かと考えたら、最初の頃は精度が低いので、なっていない可能性が高いのです。
だからこそ、オススメなのは下記の形
「(主張)!何故かと言いますと3つの理由があります!(理由)・・・」
もう、最初から理由が3つあると言うように癖をつけるのです。そうすると、理由を3つ考えないといけなくなりますので、理由を3つ絞り出します。
その過程で、ロジカル・シンキングが鍛えられますので、絶対にオススメです。試しにやってみてください。意外に楽しいですよ!
参考書評「いまの説明、わかりやすいね! 」と言われるコツ:キーワードは「3」
分解する(MECE・ロジックツリー・ピラミッド構造)
三角ロジック・結論から述べるを学んだら、次は分解する方法を学びましょう。分解することもロジカルシンキングを鍛える上では非常に重要なツールになります。行動や言葉を分解できれば、ロジカルにものごとを考えられるからです。
- 例1:売り上げを分解すると?=顧客数×一人当たりの単価
- 例2:付き合った人数を分解すると?=告白した人数×成功率+告白された人数×自分の好みの確率×自分の状況(彼女がいるかいないか)
- 例3:ブログを書くを分解すると?=パソコンを開く・電源を入れる・サイトを開く・タイピングする
などなど、分解できると思います。
分解できれば、成果を上げたい時にどこに注力すればよいのかが分かります。これもロジカルシンキングの一つなのです。
分解をすることでアイデアが浮かび問題解決ができる
分解をするとは、「構成要素ごとに分けて考える」ことを意味します
構成要素ごとに考えることで、要素それぞれについて、具体的に考えることができます。
人とはちょっと違ったアイデアを持つことができるのです。
例えば、「付き合った人数を増やすには?」と考える時に「付き合う人数を増やすにはイケメンになるしかないか?」と短絡的な結論に行きがちです。
「付き合った人数」を構成要素に分けてみると、「付き合った人数=告白した数×成功率」となります。
構成要素ごとに考えてみると、「告白した数を増やすにはどうするか?」「告白の成功率をあげるにはどうするか?」と深堀して考えることができます。
告白した人数が少なければ、自分の好みを再定義(枠を広げる等)すれば、告白する数を増やすことができるので、これから付き合った数を増やすことが簡単なのです。
このように、構成要素ごとに考えることで、要素ごとに深掘りして考えることが出来、アイデアも浮かびやすくなります。
MECE=漏れなくダブりなく
構成要素に分解するときに大切なのがMECEの概念です。
MECEとは「構成要素に分解したものが漏れがないか、ダブりがないか」を考えれば良いのです。
例えば、MECEは下記のように行うと漏れがないか・ダブリがないか判断しやすいです。
- 時系列で考える
- グループと反対概念を出す
これを学校のクラスで置き換えると。学校のクラスが30人だとしたら。
- 時系列で考える(10代・20代・30代)
- グループと反対概念を出す(文系・理系)
この分け方で、それぞれのグループを合計すると30人になるかを考えるのです。
不足なら漏れがあるということですね。超えたらダブりがあるということです。
ロジックツリー=もの・行動・原因を要素に分けて図にすること
ちょっとむずかしいですが、下記に図としてまとめてみました。
難しいですが、イメージは下記のような感じです。最悪難しかったら使わなくても良いですが、間違っても良いからやってみると非常に勉強になります!
まとめ:ロジカル・シンキングはフレームワークで簡単実践!
この3つの型さえマスターするだけでも、同世代と圧倒的な差が生まれます。
これを読んだ皆様が、ロジカルシンキングを身につけて、他者と圧倒的な違いを持ってくれればと思います!
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