「スタートアップが成功する条件ってなんだろう?」
「どうすれば起業がうまくいくのかな?」
Airbnb・Dropboxを支援し、スタートアップ企業への投資を行う、シリコンバレー内において著名な企業を知っていますか?
それは、Yコンビネーターです。
2005年に創業し、300社以上も投資をしているベンチャー・キャピタルです。
Yコンビネーターを立ち上げた創業者の名前を知っている人は日本においては少ないと思います。
その名はポール・グレアムです。
そのポールグレアムが自身のサイトで、投資を受けるスタートアップの5つの特徴について語ってます。英語ですが、頑張って読めば読むほど噛み応えのある、良い教訓を含んだお話でした。
この記事は投資を受けるスタートアップの企業を教えてくれるだけでなく、チャレンジする下記に必要な要素を教えてくれました。
- 自分の生きる方向性を決める時に必要なこと
- 支援してくれる人を説得する時に必要なこと
これは、そのまま副業をするサラリーマンすべてに当てはまると思います。その理由も交えながら解説します。
ポール・グレアムがエッセイで語る投資を受ける起業の5つの特徴
大まかに3点だけを説明すれば、元の文章にも書かれている通り、3点になります。
How do you seem like you’ll be one of the big successes? You need three things: formidable founders, a promising market, and (usually) some evidence of success so far.
和訳;大きな成功をする起業家に思われるにはどうすれば良いのか?必要なことは3点あります。
- 手強い創業者であること
- 約束されたマーケットで仕掛けること
- 今までの成功の証拠を幾つか持っていること
である。
ポールグレアムは上記3つに加えて、さらに2つの要素を追加した、計5つの要素を詳細に説明しておりました。
手強い創業者?(何が何でも望んでいるものを得る人)
投資家と言うのは、ものの数分で、創業者が勝つか負けるかを見極めます。
そして、一度決まってしまった決定というのは覆すことが難しいです。
説得が出来そうな投資家と言うのは、実は、説得するのが手強い人のことを指すそうです。
しかしながら、あなたが誠実であり、真実を語り続ければ、投資を得ることができます。
大事なことは、諦めずに説得し続けることで、何が何でも望んでいるものを手に入れるという手強いメンタルが必要になるのです。
投資家はあなたの持つテクノロジーを正しく判断することは出来ません。
ただ、投資家ができることはあなたの自信を正しく判断することです。もしも、あなたが誠実から逸脱してしまったら、投資家を説得することは出来なくなるでしょう。
真実を語る人?「自分で自分を説得してますか?」
説得する相手(ここでいえばベンチャーキャピタル)が懐疑的に自分を見てくるときは、起業家が説得することはとても難しいと言ってます。
だからこそ、はじめにやることは「自分で自分を説得すること」だそうです。つまり、自分自身に自分がやっていることが投資する価値があると説得することが大切。
自分の心を偽って説得されるのではなく、ちゃんと自分自身で自分の事業の価値を判断して、投資するべきだと思える事業にすることが大切だということです。
その後で、投資家にやっていることに投資する価値があると説明すれば、彼らはそれを信じるようになるのだと言います。
自分自身で価値を判断できるようになるにはどうするか?
それは、あなたが、自分がやろうとしている領域のエキスパートにならないといけません。
その過程を通して、より明確な展望と、価値を感じ、自信を得ることができるのです。
成長市場にいる?そして将来的に大きな市場を形成するか
誰もスタートアップ企業が成功するか否かは知りません。そんなことが分かってしまえば株価は際限なく上がってしまうので、そんなことは有り得ないでしょう。
成功することを説明するのではなく、大きな市場を獲得することができる道筋を説明するのです。
あなたがターゲットにする市場は大きくなければいけない。
しかし、まだ大きな市場でなくても良いのです。
どの成功したスタートアップも最初は小さい市場から始めています。
これから、あなたが自分がターゲットにする市場を成長させていけば良いのです。そうすれば、市場の多くを独占できます。
成長していく市場の波に乗れるかどうかは外部要因になり、運が左右します。
だからこそ、あなたが利益を得られる特定のトレンドを特定し、投資家を説明すればいいのです。
マイクロソフトを例にとって考えてみましょう。マイクロソフトは初めからBasicを使用するプログラミングをやろうとしたわけではないです。しかし、Basicを使用するプログラミングを開始することにより、彼らは完璧に準備し、コンピューターの波に乗りました。
その後、コンピューター市場は1975年の予測を大幅に上回るような成長を遂げたのです。その中で、マイクロソフトは本当によくやり遂げましたし、運も味方し、とんでもない企業に成長しました。
このように、成長していく市場であることを説明することが大切なのです。
断られることは良いことだと認識すること
マイクロソフトのように、成長している市場にいることを投資家に説明した時に、毎回投資家は説得されるでしょうか?
いつもできるわけではないですよね。
実際にマイクロソフトもGoogleも初めは投資を断られています。
投資をお願いしている時に、必ず質問されることは「誰が他に投資してますか?」ということです。
誰も投資をしていない現状で質問されると、あなたの立場は少し厄介なことになるでしょう。
優秀な創業者は、印象によってこの厄介な問題を解決し投資を得ることができます。しかし、これは嘘を言うことになるので、お勧めしません。
最善の解決策は問題に真正面から取り組むことです。
あなたが、自分の事業が正しく、あなたの事業が軌道に乗っている場合、投資家がなぜ間違った判断をして投資家を断っているのかをあなたは知っているはずです。
経験豊富な投資家であれば、もっとも恐怖なアイデアこそが、最高のアイデアであることを熟知しています。
スタートアップにとって、もっとも良いベンチャーキャピタル以外のすべての投資家から断られることは珍しいことでありません。
Dropboxも、セコイアキャピタル以外のすべての投資家からは最初断られていました。
他社とは違う明確な説明ができますか?
もしも、あなたが自分の事業に不確かな可能性しか見出せない場合は、営業マンのような野性的芸当を持ってして説得しなければいけないともうかもしれません。
しかし、あなたが、自分の事業は投機的でないことだと投資家に説明できる時に、あなたは問題に対して質的に異なった方法で問題にアプローチすることができます。
だからこそ、あなたはあなた自身をまずは説得する必要があるのです。
そして、その言葉を明確に説明することです。
投資家は、あなたが明確に自身の計画を説明できない場合は、あなたが実際に自分の計画をわかっていないのだと判断します。
だからこそ、あなたがまだ、手強い創業者になっていない場合、投資家に印象を与えるレシピは以下の3点になります。
- Make something worth investing in.(投資する価値を作る)
- Understand why it’s worth investing in.(なぜ投資する価値があるのか理解する)
- Explain that clearly to investors.(明確に投資家に説明する)
あなたが誠実であれば、あなたは最強です。誠実であることが良いことであり、真実を伝えるべきである。
ポール・グレアムのエッセイでの主張を副業に活かすには?
ポール・グレアムのエッセイの内容をまとめると下記のとおりです
- 何が何でも成功するメンタリティ
- 自分自身が副業をやることを説得する
- あなたが成長市場にする
- 断られて当たり前
- 他者とは違う明確な差別化
私も副業から独立して4年目を迎えますが、この主張は最もだなと思います。
まず、何が何でも成功するメンタリティがなければ、副業を継続することは無理でしょう。
そして、自分自身が、「なぜ副業をするのか?」が明確ではないと途中で諦めてしまいます。
また、ただ、副業をするだけであれば、成果を実感することができません。
あなたがターゲットにする市場を成長市場にしないといけないのです。
支援を集めようとしても、まわりから断られることは当然です。
信頼がないあなたに対して支援する人がいないことを自覚して淡々とやるだけです。
最後に他者との違いを明確に説明して、その方法であれば成功することを示すことです。
このポール・グレアムのエッセイはまさに副業をするサラリーマンに読んでもらいたいと思います。
サラリーマンの副業は途中で諦める人が多いです。
こういったエッセイを読んで、諦めない強い心で、副業をおこなってほしいなと思います
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