「サラリーマンがストック型とフロー型の収入を得られる?」
「サラリーマンが2つのタイプの収入がないとどうなるの?」
2つのタイプの収入がないサラリーマンは、将来的に貧乏になるでしょう。というのも、昔のサラリーマンは何も考えなくても2つのタイプの収入があったからです。
昔のサラリーマンは、何も考えなくても、企業年金や厚生年金という形で、ストック型の収入を会社や政府が用意してくれました。
しかし、そのような時代は終わり、年金の支給開始年齢はますます遅くなっていくでしょう。
そのため、個人がストック型の収入を用意しなければ、将来的に貧乏になる時代が来るのです。
それではサラリーマンがストック型の収入とフロー型の収入の両方を得る方法はなんでしょうか?
サラリーマンの給与はフロー型の収入であり、サラリーマンが考えるべきはストック型の収入をどのように作るかです。
ストック型の収入の作り方は、年金対策、投資、ストック型の事業を行うなどが挙がるでしょう。
今回は、サラリーマンがストック型の収入とフロー型の収入を構築する方法について解説します。
この記事で学べることは?
- ストック型の収入とフロー型の収入の違いが学べる
- サラリーマンがストック型の収入を構築する現実的な方法が学べる
- ストック型の収入とフロー型の収入を両方持つメリットが学べる
目次
ストック型とフロー型の収入って何?
サラリーマンが複数の収入源を持つ上で、重要な概念は「ストック型の収入」と「フロー型の収入」の概念です。
ストック型の収入は積み上げの収入であり、仕組みが積み上がることで得られる収入です。
一方で、フロー型の収入とは流れの収入であり、その都度契約をして得る収入のことを言います。
サラリーマンは給料というフロー型の収入を得ています。
収入の種類や違いを知らなければ、フロー型の収入を持っているサラリーマンが、2つ目のフロー型の収入を作ってしまうという、非常にもったいないことになりかねないのです。
ストック型の収入「仕組みからの収入」
ストッカ型の収入を一言で言えば「仕組みからの収入」です。
自分とは別に、仕組みが働いてくれるのが、ストック型の収入の特徴なのです。
ストック型の収入で代表的なのが、不動産収入です。
不動産収入は仕組みを作るまでは非常に大変です。
不動産を購入する資金調達、ローンの審査、物件の選定など、時間も手間もかかります。
しかし、1度購入した不動産は家賃というストック型の収入を稼いでくれます。
そして、2つ目・3つ目と購入していけば、家賃収入は徐々に積み上がっていくのです。
不動産の例を見ればわかる通り、ストック型の収入は仕組みを作らなければ、収入が生まれません。
当然ですが、仕組みを作り上げるまでには、途方もない時間が必要になります。
しかし、ストック型の収入は仕組みができてしまえば、ある程度の収入を安定的稼いでくれます。
とは言っても、一生続く収入はありえません。
不動産もメンテナンスをしなければ家賃が下がるのと同じように、ストック型の収入は、何もしなければ収入が下がっていきます。
そのため、収入を維持するための行動はある程度必要になります。
また、仕組みを作れば作るほど、収入が積み上がっていきます。この特徴からストック型の収入と言われているのです。
ストック型収入の特徴をまとめると下記のとおりです
- 積み上がるまでに時間がかかる
- 収入が安定しやすい
- 収入が積み上がっていく
ストック型の収入は下記の通りです
- 電気料金
- 携帯料金
- サーバー代
- アプリ・メルマガの課金
- PV数から派生する広告収入
- 株式投資・不動産投資
- 年金
フロー型の収入「一定の期限で仕組みがリセット」
フロー型は、「一定期間で仕組みがリセットされる収入」です。
例えば、時給型のアルバイトの場合、時間ごとに収入が発生していますが、1時間ごとに仕組みがリセットされているのがわかるでしょう。
このように、仕組みが流され、積み上げることができないので、フロー型と言われるのです。
ストック型の収入とは違い、フロー型の収入は仕組み化する必要がありません。
そのため、フロー型の収入は、すぐにお金が稼げるのが特徴です。
ただし、フロー型の収入は、収入が積み上がることもありません。
いくらアルバイトで努力しても、自分が働くなかったら収入はゼロになるので、収入が途絶えてしまうからです。
フロー型で収入を上げるなら、単価を上げる必要があります。
いままで時給1000円だったものを、時給1200円に単価を上げるように再契約することで、収入を上げていくのがフロー型収入の特徴です。
フロー型の収入の特徴をまとめると下記のとおりです。
- 収入がすぐに手に入る
- 収入が積み上がらない
- 単価を上げることで収入を上げる
フロー型の収入は下記の通りです
- 会社員の固定給
- バイトの時給
- フリーランスの契約型請負
ストック型フロー型は両方あった方が良い
ストック型とフロー型は下記のように比較できます
収入の早さ(すぐに稼げる) | 収入の長さ(長期的に稼げる) | 収入の上げ方 | |
ストック型の収入 | ☓ | ○ | 仕組みを増やす |
フロー型の収入 | ○ | ☓ | 単価を上げる |
ストック型の収入とフロー型の収入は特徴が違います。そのため、可能であればストック型とフロー型の両方の収入を持っておいた方が良いでしょう。
特徴から考えられる、ストック型の収入とフロー型の収入の必要性の違いは下記のとおりです。
- ストック型の収入:将来の生活の安定のために必要
- フロー型の収入:現在の生活を維持するために必要
例えば、ストック型の収入の代表例である不動産だけで食べて行こうと思ったとしても、不動産収入を得るまでに途方もない時間がかかります。
ストック型の収入が稼げるようになるまでの生活は難しくなるでしょう。
また、フロー型の収入の代表例である給料だけで生活しても、将来の安定はあり得ません。
ストック型の収入について何も考えなければ、将来の安定はあり得ず、定年退職後に貧乏になる可能性が高いです。
ストック型だけでも、フロー型だけでも厳しい状況から考えると、ストック型の収入とフロー型の収入は両方とも持っていた方が良いのです。
サラリーマンは給料だけでフロー型はOKです「最強の安定フロー型収入」
ちなみに、最強のフロー型の収入は「サラリーマンの給与所得」だと思います。
たしかに、自営業でフロー型の収入が稼げるプログラマーなどのほうが、単価が高くなりやすく、できることなら単価の高い自営業のフロー型収入のほうが良いかもしれません。
しかし、「サラリーマンの給与所得」は労働法によって守られており、フロー型の収入なのに、働き続けれえば安定しているというあり得ない特徴があるからです。
例えば、下記のうちどちらのほうが30年の過ごし方として豊かでしょうか?
- 自営業で年間500万円をフロー型収入で10年、その後10年無職の後に年間500万を10年稼いだ人
- サラリーマンで年間333万円をフロー型収入で30年稼いだ人
両者とも約1億円の収入になります。
一見すると10年間無職になった自営業の方が、「自由な時間があって良いな」と思えるかもしれまそん。
しかし、約10年間も仕事がない状況は精神的に辛いです。
仕事がない状況は、自尊心を失わせます。無職で、家族には申し訳ない気持ちになるなど、精神的にはどんどん追い込まれていくのです。
会社員の場合は、年間で333万円と平均年収よりは低いですが、それでも昼間に仕事があることである程度の自尊心を保つことができます。
そういった点を考えると、フロー型の収入はサラリーマンの方が安定しているため、最強だと言えるのです。
また、サラリーマンで得られるフロー収入には下記の特徴があります
- 有給休暇が付与される
- ボーナスがある
- 最低賃金で守られている
- バイトより給料が高い
- 転職して年収も上げられる
労働法にも守られており、労働者の権利が守られています。
私自身、フリーランスで働いていた時に、収入が足りない経験を何度もしており、フロー型の収入が欲しいと、色々な仕事に手を出しました。
その中でも、正社員でフロー型の収入を得るのが一番お金にも余裕が出てきます。
精神的にも、肉体的にも楽になります。経験年数に応じて収入が上がっていきやすいのもサラリーマンの特徴です。
こういった経験から、最強の安定フロー型収入はサラリーマンだと考えているわけです。
サラリーマンにとってのストック型の収入の作り方は?
サラリーマンは会社員として働いていればフロー型の収入が得られます。
しかも、そのフロー型収入は安定しており、急に崩れることがありません。
しかし、残念ながら安定している最強のフロー型収入とはいっても、サラリーマンには定年があります。
人生100年時代で定年後にも30年以上の生活があります。
今の時代、フロー型の収入だけで生きていくのは不可能に近いです。
それでは、サラリーマンがストック型の収入を構築するにはどうすれば良いでしょうか?
年金対策はストック型収入を作っているのと同じ
年金も継続的な収入になるため、ストック型収入と言えます。
60歳〜70歳以降にストック型の収入が欲しいなら、年金対策をするのが一番簡単です。
サラリーマンであれば厚生年金に加入できます。
早期退職やリストラなどに合わず、運良く60歳まで勤められれば、平均で毎月15万円程の収入が見込めます。
また、毎月15万円の年金では足りないと感じているならiDeCoを始めましょう。
iDeCoは個人型確定拠出年金であり、サラリーマンであれば、将来に向けて毎月2万円程度の積み立てて運用できます。
運用益も積み立てた掛け金も税金が控除されるため、有利な条件で資産形成が可能なのです。
もしも、
- 自分はサラリーマンとして一生働くことを決めている
- 副業をする気もないが、将来の年金だけでは不安だ
という方であれば、年金対策を重点的に行うと良いでしょう。
参考までに、iDeCoのメリットは下記で紹介しています。興味がある人はどうぞ。
お金がお金を生み出す投資を行う
サラリーマンは最強の安定フロー型収入があると解説しました。
会社で働いている限り、時間を売ればお金が手に入るのがサラリーマンのすごいところです。
そのため、サラリーマンの収入は退職しない限り崩れることがありません。
そのため、安定して投資ができるのです。
サラリーマンがストック型の収入を作りたいのであれば、お金がお金を生み出すような投資を行いましょう。
例えば、下記のような投資があります。
- 高配当株式・ETFに投資する
- 高利回りの債権に投資する
- 個別株に投資→キャピタルゲインを獲得→高配当・高利回りの投資商品に投資する
- 不動産投資をする
上記のような方法であれば、サラリーマンでもストック型の収入を構築することが可能です。
私も、サラリーマン+副業という形をとっており、余った資金は高配当ETFに投資をしています。
資産的にはまだまだですが、少しでも配当金が入ってくると「ストック型の収入を構築した」と嬉しくなります。
このように、サラリーマンでもストック型の収入を構築することが可能なのです。
https://studytokyo3.com/living-with-etf-dividends/
ストック型の事業に取り組む
サラリーマンとして働いても投資に回せるお金が少ないと悩む人もいるでしょう。
投資ができないけど、ストック型の収入が欲しいと考える人は、サラリーマンで働きながらストック型の事業に取り組むしかありません。
お金がないので、時間と労力を投下して、ストック型の事業をコツコツと作り上げることができれば、ストック型の収入を得ることが可能です。
ストック型の事業とは、仕組みが働いてくれるものを言います。
メディアを作成しての広告収入
会員費を徴収するビジネスモデル
月額制のアプリ作成
なども、不動産や配当比べたら収入の安定度は下がりますが、ストック型収入といえばストック型収入になります。
個人でストック型の収入を作るのは非常に大変です。
しかし、継続力と努力により、個人の力でもストック型収入を作ることは可能なのです。
サラリーマンでもストック型とフロー型の収入を得よう
昔のサラリーマンは会社で仕事していれば、十分に幸せな生活が送れました。
しかし、人生100年時代になり、早期退職の可能性がある世の中になり、サラリーマンでも複数の収入源を構築しないと厳しい時代になりました。
収入は大きく分けて「ストック型」「フロー型」の収入に別れます。
サラリーマンは最強の安定フロー型収入なので、積極的にストック型の収入を構築したほうが良いのです。
ストック型の収入を構築する方法は、
- 年金対策する:60歳〜70歳からストック型の収入を獲得
- 投資をする:お金があればストック型の収入を構築可能
- ストック型の事業をする:お金がなくても可能だが、安定性は低く努力が必要
上記の3つのうちどれかに取り組むしかないのです。
サラリーマンでも複数の収入源を持てば、より安定的な生活を送ることが可能でしょう。
サラリーマンもフロー型の収入とストック型の収入を持つことがおすすめです。
以上、サラリーマンがストック型とフロー型の収入を得る方法「経験談」を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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