書評「58の物語で学ぶリーダーの教科書」リーダーになるなら読んでおいて損はない?

58の物語で学ぶリーダーの教科書

昨今の激動の世の中に必要な能力とは何でしょうか?多くの著名人や沢山の方が仰っていますが、それはリーダーシップです。

では、リーダーシップとはなんでしょうか?

今回紹介する、58の物語で学ぶリーダーの教科書は、クロネコヤマトや京セラなどの著名な企業の具体的なエピソードが58個も散りばめられ、リーダーとしての考え方や必要なことが述べられていました。

今回は本書を全体的にまとめてみました!

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58の物語で学ぶリーダーの教科書がオススメな方は?

58の物語で学ぶリーダーの教科書がオススメな人は下記の通りです

  • リーダー的なポジションに就く可能性がある方
  • リーダーになることに不安がある方
  • 理想的なリーダーとはどういうリーダーなのか?

リーダーになる不安を取り除く方法がある?

そもそもリーダーになることに不安な人が多い筈。本書は、まず先にリーダーになることの不安を取り除くことを述べています。

リーダーになる不安を除く方法は主に3つだと述べています。

1つ目は、トップから確かな信頼が寄せられているか否かです。思い切った仕事ができるか否かはトップからの信頼があるか否かに関わっています。

2つ目は、不安の真因を自分に問うて、工夫して解消することです。

3つ目は、無私の精神です。無私の精神については下記引用を参照。

個人の功名は忘れました。正確に言えば、後ろに追いやりました。すると怖いものがなくなりました。

58の物語で学ぶリーダーの教科書 P24

このようにすることで、信頼があり、不安をなるべく少なくして、最後は人の為、他人のためであるという意志があれば、不安を感じる必要がなくなるのです。

無私の精神については日本3.0でも解説されていました。リーダーになるには無私と孤独が必要なのです。

詳しくは「書評「日本3.0 | 2020年の人生戦略」リーダーに孤独と無私が必要な理由?」で解説しています。興味がある方はどうぞ。

リーダーマインドを磨くとは?

リーダーマインドとは全体の成功を考えることを言います。リーダーマインドは才能でもなく、誰でも磨くことができるものだと言います。

リーダーシップには才能は必要ない?

リーダーシップは才能は必要ありません。本書では以下のように書かれています。

リーダーシップの本質は、人々の能力、知恵を引きあし、組織目標達成のためにベストを尽くしてもらえるように働きかけることです。

その意味でリーダーシップには得意な才能は必要なく、努力さえすれば誰もが身に付け発揮できるものです。

58の物語で学ぶリーダーの教科書 P26

つまり、リーダーシップに必要なことは、リーダーマインドです。

本書の中ではリーダーマインドとは、自分の成功を考えるマインドだけでなく、相手の思考を考えるマインドだけでもなく、全体の成功を考えるマインドのことだと言います。

だからこそ、習得すべきなのは、人の協力を得られる能力、すなわちリーダーシップが必要になるのです。

ポジティブ思考を持つために必要な4つのことは?

リーダーマインドを持つことが沢山述べられている本書のこの章ですが、その中でも面白かったのは、ポジティブ思考を持つために必要な4つのことについてです。

1つ目に必要なことは、強い希望感諦めない意思が生まれます。

2つ目に必要なことは、小さな成功体験。仕事の醍醐味を知ることができます。

3つ目に必要なことは、ポジティブに考えて成功したリーダーの情報、事例」を集め、その人が困難、失敗にあったとき、どのように事例を受け止め、解釈し、自分のやるべきことを考えるようにしたか、学ぶこと。真似をすることで、ポジティブ思考の、勉強、訓練を積めます。

4つ目に必要なことは、困難をバネにする生き方をしようと心がけることです。

リーダーにはPDCA能力が大切です

PDCAとは、Plan/Do/Check/Actionの頭文字です。

目標を立てて、実行し、結果を検討し、修正をかけるという能力のことを、PDCA能力と言います。

PDCA能力は言い換えれば問題解決力です。

すぐれたリーダーは目標を達成することができますから、問題解決力は必須なのです。

問題解決を学ぶのにおすすめの本は「ロジカルシンキングや問題解決が学べる本【私のオススメ決定版4選】」解説しています。結論から言えば、基礎的な本を読んで、実際に問題解決をしまくれば問題解決は身につきます。この4冊を集中して学べば問題ないでしょう。

すぐれたリーダーは目標を定量的(客観的)に判断する

定量的というのは、数字に置き換えたり、チェックリスト化することにより、客観的にすることを言います。

客観的とは「誰もが同じ解釈をするもの」です。形容詞・副詞などを使わずに数字などを使い具体的に落とし込むことができるのです。

定量的にすることにより、問題の内容がより具体的になります。そうなると、目標と現状の差のギャップが浮き彫りになりますので、問題をより明確にし、原因を深堀して考えることができるのです。

定量化する具体的な例とは?

お店の売上について定量化するとはどういうことかを考えてみましょう

その① 目標の売上:100万円 実際の売上:「まぁまぁ」

その② 目標の売上:100万円 実際の売上:「80万円」

上記の場合は、どちらの方がより具体的に原因を深堀して考えることができるでしょうか?

当然、その②になるワケです。

故に、すぐれたリーダーというのは、問題を定量的に扱うことに長けているのだそうです。

リーダーシップ発揮の13のステップとは?

ここは長いので、箇条書きですが、ここまで具体的な行動が書かれている本も珍しいなと思いました。

  1. 現状を把握する
  2. 目標を設定し、人々と共有する
  3. 人々の目標と役割を明確にする
  4. プランを立案する
  5. 権限移譲をする
  6. 教育を実施し、かつ、自己啓発をする
  7. 人々へ実行の働きかけをする
  8. 進捗状況を把握する
  9. 成功と失敗を分けて把握する
  10. 問題は原因を分析し、対策を立案し、実行する
  11. 成功は要因を分析し、標準化し、実行する
  12. 成果を把握し評価する
  13. 成功感を共有する

人の心を動かすには?

本書では、危機を共有し、突破する際のすぐれたリーダーの話には次のような3つの共通性があると言います。

  1. 危機の存在
  2. 希望の存在
  3. 危機突破方法、成長戦略の存在

また、伝え方を工夫したり、何度もコミュニケーションをとり粘り強く伝え続けます。

そして、相手の心をとらえるために必要なことは傾聴です。

相手をその気にさせるリーダーの代表的な働きかけは、3つあります。

  1. 褒めること
  2. 叱ること
  3. 感謝すること

こういった、人々の心を動かすことで、協働することもリーダーに必要となってくる資質なのでしょう。

人を動かす方法については、デール・カーネギーの「人を動かす」が最もオススメです。

詳しくは「「人を動かす」要約まとめ:人を動かす方法と人を動かす力とは?」で解説しています。興味がある方はどうぞ。

まとめ:リーダーになることは難しくはない

本書の冒頭でも述べている通り、リーダーになることは難しくないです。

何故、多くの人がリーダーになれないのかと言うと、リーダーの教科書のようにリーダーとはどういう行動をとる人なのかを理解できていないこと。そして、リーダーと言う役割に立つ回数が少ないことが挙げられます。

これから求められるスキルはリーダーシップですから、是非リーダーの役割に立たれると良いのかなとも思いました。

この他にも、本書には、部下を成功者に育成する、上司を補佐する、困難を突破する等、リーダーとしてだけでなく、組織として働く人にとっても必要なことが書いてあります。是非、ご参考にされると良いかなと思いました。