「人を動かす」要約まとめ:人を動かす方法と人を動かす力とは?

5.0
「人を動かす」要約:人を動かす方法とは?

「コミュニケーションがうまくとれない…」

「相手に良い感じで思われることが出来ない…」

コミュニケーションについて悩んでいる人は多いと思います。

今回紹介する本は言わずと知れた名著である「人を動かす」です。

残念ながら、「人を動かす」はエピソードが多く、全てを網羅して紹介しても被っている部分があったりと、混乱する部分が沢山あります。

そのため、「人を動かす」について私なりに、エッセンスを要約して分かりやすく説明してみました。

「人を動かす」あらすじ

邦訳500万部突破の歴史的ベストセラー。人づきあいの根本原則を実例豊かに説き起こし、時代を超えて読み継がれる名著。あらゆる自己啓発書の原点となったデール・カーネギー不朽の名著。人が生きていく上で身につけるべき人間関係の原則を、長年にわたり丹念に集めた実話と、実践で磨き上げた事例を交え説得力豊かに説き起こす。深い人間洞察とヒューマニズムを根底に据え、人に好かれて人の心を突き動かすための行動と自己変革を促す感動の書。1936年の初版刊行以来、時代に合わなくなった部分を改良するなど、折々に改訂が施されてきた現行の公式版。

引用:Amazon

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人を動かすがオススメな方

人を動かすがオススメな方は以下のとおりです

  • 円滑なコミュニケーションをしたいと考える方
  • 人付き合いが上手くいっていないと思う方
  • 相手を納得させて自然に動かせるにはどうすれば良いか知りたい方
  • 人と人の付き合いの中で仕事をしている方

「人を動かす」は目次だけ見ても学べる

「人を動かす」の特徴はなんといっても目次が行動で書かれているので、目次を読むだけで具体的にどのような行動を取れば良いので大変勉強になります。

下記に目次を抜き出してみました。

〔目次〕

◇PART1 人を動かす三原則

  1. 盗人にも五分の理を認める
  2. 重要感を持たせる
  3. 人の立場に身を置く

◇PART2 人に好かれる六原則

  1. 誠実な関心を寄せる
  2. 笑顔を忘れない
  3. 名前を覚える
  4. 聞き手にまわる
  5. 関心のありかを見抜く
  6. 心からほめる

◇PART3 人を説得する十二原則

  1. 議論を避ける
  2. 誤りを指摘しない
  3. 誤りを認める
  4. 穏やかに話す
  5. 〝イエス〟と答えられる問題を選ぶ
  6. しゃべらせる
  7. 思いつかせる
  8. 人の身になる
  9. 同情を寄せる
  10. 美しい心情に呼びかける
  11. 演出を考える
  12. 対抗意識を刺激する

◇PART4 人を変える九原則

  1. まずほめる
  2. 遠まわしに注意を与える
  3. 自分の過ちを話す
  4. 命令をしない
  5. 顔をつぶさない
  6. わずかなことでもほめる
  7. 期待をかける
  8. 激励する
  9. 喜んで協力させる

「人を動かす」は要約を掴まないと実践が難しい

目次だけ見ると「こんなの当たり前じゃん」って思う方もいると思いますが、実践しようと思うとなかなか出来ません。

私も「人を動かす」を何度も読んでいるのに、本書で書かれていることを忘れている時があります。

では、どうしたら忘れないようにできるのでしょうか?

それは、「本書の要約をすることで、原理原則を掴む」ことです。

原理原則を掴むことが出来れば、例え内容を忘れたとしても、実践する時に「こういう法則だったよな?」と思い出すことができます。そうすれば、ある程度は実践できるはずです。

ですので、今回は「人を動かす」のエッセンスがわかる私の要約をご紹介しようと思います。

人を動かす原則は「批判しない」こと

人を動かす時の原則として大切なことの1つは「批判しない」ことです。

例え、相手からムカつくことがあっても、嫌なことをされても、相手に対して批判してはいけないのです。

「人を動かす」の中では「神様でさえ人が死ぬまで裁きを待つ」と名言が引用されていました。

もし、あなたが相手を批判をするれば、あなたの意見を聞いてくれないでしょう。

批判されることは、相手にとって、もっとも不快なことなので、人を動かしたいあなたは相手を批判してはいけないのです。

批判しないためには「長所を認める」

では、批判しないためにはどうすればよいのでしょうか?

それは、「長所を認める」ことです。

批判をするということは欠点ばかりしか見えていない状態であり、欠点しか見えなければ批判する以外できません。

相手に嫌なことをされてムカついているかもしれませんが、批判は絶対してはいけません。

仮に、相手の長所を見つけることが出来れば、欠点に対するムカつきも薄まっていきます。

嫌な人かもしれませんが、あなたが相手を動かそうと考えているのであれば、相手の長所を見つけることに努めましょう

人を動かすには「相手中心で考える」ことが大切

批判をせずにいるだけでは、相手が自分から動きたくなる状態にすることはできません。

どうすれば、相手が「自分から動きたくなる」状態にできるのでしょうか?

「人を動かす」の中では「相手中心で考える」ことが必要だと言われています。

例えば、自分中心で考えている場合は、自分が喋りたいこと、自分がしたいことをずっとやることになります。そうなると、一緒にいる相手には関心がないことなので、少しずつ離れていきます。

結局、自分中心の考えに待ってのは孤独なのです。

自分の話ばかりする人については、Give & Takeでも書かれています。

自分の話ばかりする人は自己中心的な人間です。それを利益を取っていくだけの人(テイカー)としています

参考書評「GIVE & TAKE」テイカーな私でもギバーになれた方法とは?

そこで、自分が話したいことを話すのをやめてみるとどうなるでしょうか?

自分が話したいことではなく、相手の関心があることや、相手が望んでいること中心に話をするしかなくなります。

そうすると、相手は相手の関心にあることなので、あなたの話をずっと聞いてくれるようになります。

相手中心に話を続けるには「事前に勉強すること」

では、どうすれば相手中心に話をすることができるのか?

それは、「相手の関心があることを事前に勉強しておくこと」です。

相手の関心のあることをリサーチして、前日に勉強しておくだけでも大分効果があります。

私もよく実践していますが、相手のことを知ってから、相手が興味がありそうなことを勉強して、その話をするだけでも、相手とのコミュニケーションが円滑に進んでます。これ超オススメです。

聞き上手になるには?質問をマスターする

ここまでの紹介を聞いてくると、「話し上手になりたいなぁ!」と思う人もいるかも知れません。

しかし、話し上手を目指してしまうと、自分ばかりが話す人になります。そうすると、相手は離れていきます。

それでは、どうすれば自分が話し続けないで話し上手になれるのでしょうか?

「人を動かす」の中では、「聞き上手になること」です。

聞き上手になれれば、相手が何に関心があり、何を求めているのかが分かります。

そのために用意するべきなのが「質問」です。

質問を沢山用意して会話にのぞむと、相手に対して沢山質問ができます。

そうすると、相手から多くの話を聞き出すことができます。

人を動かす力のある人は聞き上手

また、聞き上手になることに徹すれば、相手との信頼関係を築くことができます

「人を動かす」の中でも具体例が紹介されていますが、話を聞き続けていると勝手に相手が納得して、勝手に動いてくれることもあるのです。

つまり、相手の心の中に行動の強い欲求を起こさせるには、相手の話を聞くことが大切なのです。

話上手になりたければ聞き上手になりましょう。そうすれば、何を話すべきなのかがわかるようになります。

人を動かす方法は「重要感を持たせる」こと

批判もせずに、相手中心になることもできましたが、それでも相手が動かない場合があります。

その場合は、相手に重要感を持たせることが大切です。

相手に重要感を持たせることができれば、相手もあなたのことを大切にしてくれます。

では、相手に重要感を持たせるにはどうすればよいのでしょうか?

それは「褒める」ことです。

「褒められると」人は大切にされていると思う

褒めることが出来れば、常に相手に重要感を持たせることができます。

重要感をもたせることが出来れば、「私は大切にされている!」と思って、相手も自分を大切にしてくれるということになります。

世の中には褒められて伸びる人というのが存在します。例えば、勉強を頑張っていることを褒めたり、スポーツを頑張っていることを褒めたりします。そうするとドンドン伸びていきますよね。

こういう人たちは「褒められること」により、「評価をされている=自分は大切存在である」と思うのです。自分が評価されていると思うと、自分の行動に自信がついて「もっとやろう」と行動を起こした結果、ドンドン伸びていきます。

「やり抜く力 GRIT」でも紹介されていていますが、辛い練習を乗り越えるのに必要なのは周りからの励ましだと言われています。

励ましも、相手に対して関心を向けるということですから、褒めるとは少し違うかもしれませんが、「大切にされている」と思うのかもしれませんね。ここが共通点だなと個人的には思いました。

参考書評「やり抜く力 GRIT」要約:やり抜く力を手に入れる方法とは?

褒めるコツ:相手が相手なりの世界で重要だと認めること

ここで注意が必要なのが、あなたの世界において重要かどうかを考えてしまうと、「この人重要でないな」と思ってしまう可能性もあり、褒めることができません…。

また、無理に重要感を出そうとして自分の中で無理が生じてしまうので精神的にきつくなってしまうでしょう。

ここでポイントが相手が相手なりの世界で重要であることを率直に認めることです。

相手なりの世界とは、相手が生きている世界です。相手にも親がいますし、働いている職場があります、友達もいるでしょう。そういった色々な環境がある中で、相手のことを大切に思っている人が必ずいます

もちろん相手の世界にはあなたもいるでしょう。

相手が相手なりの世界で重要であることを、あなたとのコミュニケーションの中で相手に悟らせることが大切であり、そのために褒めるのです。

人を動かすには「議論してはいけない」

褒めることが出来たとしても、最終的に相手を動かす時にやってはいけないことがあります。

それは「議論」です。

議論をするということは、相手の意見とあなたの意見を戦わせることができます。

相手の意見とあなたの意見を戦わせて、あなたの意見が勝ったとしたとします。

しかし相手の心情はどうなるでしょうか?

「言っていることは分かるけど、納得できない」となり、行動に起こすことはないのです。

議論で相手を説得できたとしても、相手は聞く耳を持たなくなります。

文章講義の中で書いてありますが、文章の世界でも一方的に自分の意見を押し付ける説得ではなく、相手が自分から聞きたいと思えるような納得のプロセスが必要だと言われています。

議論も一方的に意見を話すことと同じであり、相手を動かせることが出来ません。

議論をしても相手から好意を得ることは不可能です。

参考書評「20歳の自分に受けさせたい文章講義」書き方の基本とコツ

人を動かすを読んで人を動かす方法を学ぼう

冒頭でもお話しましたが、人を動かすは具体例も多く、エッセンスを抽出することが難しいです。

同じ内容の話が色々なところで話をされているので、混乱することもあります。

しかし、ストリー仕立てで書いてあることがあり、読み物としては大変おもしろいです。

また、同じカーネギーが書いている道は開けるという方もオススメです。こちらは不安をどの様に解消するかという視点で書いてあり、大変勉強になります。

参考書評「道は開ける」要約:皆が読むべき不安解消の方法まとめ!

この本は一回読んでも理解できるような簡単な本ではありません。

暇な時に読み進め返したりして、理解を深めていくと良いかなと思いました

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