書評「魂の退社」元朝日新聞幹部が語るお金に執着しない生き方とは?

4.0

大企業に勤めている価値観というのは、昔は絶対的なものでありましたが、その価値観が変化した人の話を聞いたことはある人はどのくらいいるのでしょうか?

今回紹介する本「魂の退社」では、朝日新聞という大企業に勤めていて、大変出世していて、お金も大変稼がれていた方の価値観の変化がノンフィクションで描かれていましたので、ご紹介いたします。

スポンサーリンク

魂の退社がオススメな方って?

魂の退社を読んだ方が良い人は下記になります。

  • 会社をやめるということがどういうものか知りたい人
  • 会社勤めや起業以外の価値観に触れてみたい人
  • 大企業以外の選択肢というものを見てみたい人

大学卒業してからの朝日新聞勤務時代は?

本書は、稲垣えみ子さんという朝日新聞に勤めていた人が書いた本です。アフロヘアーが特徴なので、表紙もアフロになっています。

稲垣さんは、大学卒業して、朝日新聞社に入社しました。厳しく指導されながらも可愛がられ、生活をしていました。

2015年に会社を辞めますが、その時は、朝日新聞の編集委員と言われています。部長の上の幹部のレベルです。年収で言えば、2000万円以上は確実かも…

疑問に思った時は?

朝日新聞は新聞社ですので給与も高いですが、とても激務です。大量に稼いでも、お金の使い道といえば、忙しいので、服とか高級な料理しかない。

既にたくさん服を持っているのに、大量に買い込んだ時もあったそうです。本書ではそれが気持ちのピークだと書かれていました。紙袋置いた瞬間に、満たされる。それで良いのかと疑問を持った。

40歳になって「お金を使わなくても幸せなライフスタイル」を身につけようと決意するまでは、年々上がる高給をいいことに、洋服や靴や化粧品を買いまくっていたんですけど…(笑)

引用:50歳「魂の退社」後に待ち受けていたこと~稲垣えみ子(前編)

そうして、38歳の時に知り合いの40歳の記念パーティーにいった。

その時に、「いよいよ40歳ですね、人生の折り返しですねって」知り合いに言った時に自分の中に何かが残ったそうです。

四国に異動になった時に芽生えた感情は?

その後、東京から香川県に異動になったそうです。

四国は四国全部を合わせても、日本のGDPの3%にしかなりません。しかし、香川の貯金額は一番高いと言われています。

ちなみに、香川県はうどん県ですので、全てうどんの値段に換算して決める。このテーマパークに行くなら、うどん何杯食べれるという様に。うどんがすべての価値基準であり、うどんが基軸通貨であることに衝撃を受けたそうです。

貯金額が一番高い香川ですし、東京の様に娯楽がないから、お金を使わなくなり、自然を楽しむようになり、考え方が変わって行きました。

その時に、東京異動を再び命じられました。四国に離れるのが名残惜しいとなった時に、「え?会社やめちゃえば良いじゃん」という提案を受ける。

表紙にもあるアフロにした理由は?

稲垣さんが髪型をアフロにしたのは2012年、会社を辞めたのが2015年と言われていますから、3年前からアフロにしているのです。

アフロにした理由は大阪府警かなんかのサツ回りの中に、順々にアフロをかぶるということがある。その時にマラカスなどもあり、アフロを被ったらめっちゃウケたそうです。そしてその10年後に衝動的にアフロにしようと思い立ったそうです。

アフロにしてきたら、めっちゃモテ始めた。

サラリーマンが飛んできたり、君の髪型良いねって言われたり、居酒屋でも奢られたり。香川でお金を使わない暮らし方+アフロになってもらえるようになった。

節約家になる – お金に対する執着がなくなった?

お金を使わなくて良いんじゃないかと思い、お金に対する執着がなくなり、会社の仕事に対して前向きで主体的にできるようになったと書かれています。

お金に執着をしないようにできるようになったので、それが良かったこと。

夫なし、子供なしで、仕事なしになる。より節約を目指して、冷蔵庫を捨てたりする。

その日食べるものしか買わない。

余談ですが、福島原発事件の時には電気代を1ヶ月1000円にするということも行ったり、タワーマンションから築45年のワンルームに引っ越したりとしているそうです。ここまで価値観の変化を思い切って行動にできるのは流石だなと思いました。

今回紹介した本は下記になります。

タイトルとURLをコピーしました