人を成長させる方法と強いチームの作り方「不格好経営」要約まとめ

人を成長させる方法と強い組織の作り方「不格好経営」要約まとめ

「あの人はまだ成長しない…」

「どうしたら強いチームを作れるのだろうか?」

社会人になれば会社に入社したり、チームで仕事をする機会が増えていきます。

あなたがマネージャーになった時に悩むことは「人を成長させる方法と強いチームの作り方です」

今回紹介する「不格好経営」はDeNAの創業からの物語であり、DeNAが一貫して行ってきた強いチームの作り方を学ぶことができる良書です。

「不格好経営」あらすじ

チームDeNAは、なにもそこまでフルコースで全部やらかさなくても、と思うような失敗の連続を、ひとつひとつ血や肉としてDeNAの強さに結びつけていった。とてもまっすぐで、一生懸命で、馬力と学習能力に富む素人集団だった。創業者が初めて明かす、奮闘の舞台裏。

引用:Amazon

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不格好経営がおすすめな方

不格好経営がおすすめなのは下記の方になります

  • 将来的に経営したいと考える方
  • IT系のベンチャーを起業したいと考える方
  • 人を成長させる立場にいる方
  • 経営者の仕事について知りたいと考えている方

不格好経営を読む前の注意点【南場さんは人・モノ・金が揃っている】

この本の中で一つ注意して頂きたいのは、創業者の南場さんは初めから起業に大切なものである「人・モノ・金」がある程度揃っていた人であることです。

起業をするのに必要なのが「人脈・人材」「製品やサービス・機器」「資金」と言われています。

元マッキンゼーという世界トップのコンサルティングファームのコンサルタントである南場さんは、気軽に社長と会いに行ける「人脈」や、起業の時に必要な「資金」がある程度揃っているときに起業をしています。

DeNAも創業してから4年間赤字を垂れ流し、会社が傾いた時に個人資産1000万円を注入とか資金ありすぎでしょって思います。

あとは、「人材」・「サービス」を探して作り出すことをやればよかったのです。それでも大変だと思いますけどね…。

しかし、20代の若者がこの本に感化されて動いたとしても、人脈や資金を先に調達しないといけないので、注意が必要です。

逆に、20代以降の、成熟した方で、「人・モノ・金」がある程度揃っている方であれば、そのまま参考にしても問題ないかなと思います。

不格好経営は「人を成長させる方法」や「強い組織の作り方」の勉強に最適

本書の中で最も勉強になったなと思うのが、創業者ワンマンチームではなく、様々な方が活躍しているという点です。特に不格好経営は多くの方が実名で登場しており「タレントが多いなぁ」とイメージしやすいと思います。

このように、人材を見つけ成長させ、強い組織を作ってきたDeNAの創業当初からの意気込みや思いがかなり勉強になるのです。

製薬業界において新薬を開発するイノベーションを起こし続けているバイオテク企業にアムジェンという会社があります。アムジェンの本でも書きましたが、今の有名な企業は人を大切にする傾向があります。

良質な人材を見つけて来て、人材が働きやすい風土を作り、育て上げることが大変重要なのでしょう。

参考書評「世界最高のバイオテク企業」アムジェンの新薬開発し続ける秘密

不格好経営によると起業したきっかけは「自分ごと」になった瞬間

DeNA創業のきっかけは単純です。

マッキンゼーで働いている時に、あるクライアントにネットオークションをやるべきだと提案をした時に、クライアントから「そんなに熱っぽく語るなら自分でやったらどうだ」と言われて、衝撃をうけたそうです。

なぜなら、「自分でやる」選択肢がなかったから。

「自分でやる」選択肢の存在に気づいてしまい、ネットオークションの会社を起業をしようと思ったと言います。

他人ごとではなく、「自分ごとになる」のは些細なことから起こります

自分ごとになった時に自分の人生が大きく変わるのです。

不格好経営から学べること「経営者の仕事は決めること」

コンサルタントから社長になって初めてわかったことは、経営者は「決める」ことが仕事であり、「調整」が仕事ではないことだったそうです。

DeNAを創業当時にリクルートとSo-netから五分五分で出資してもらっており、どっちの顔を立てるか考えていたが、決まらなかったそうです。

その時に、「南場さんが好きなように決めちゃえば良いじゃん」と言われてはっとしたそうです。

経営コンサルタントは大量の情報を集めて提案していく仕事であり、決めることが仕事ではありません。その経営コンサルタントに長く身を置きすぎていると、今まで学んだことを捨てなければいけないので大変だったと言います。

ちなみに、MBAを取得したりコンサルティング会社に在籍していた方が書いた本を見ると、MBAで学んだ知識やコンサルティング会社での経営は実業に意味をなさないと言っている方が多いです。

経営者は決めることが仕事・コンサルは調整するのが仕事なので、真逆のことが仕事になるのです。

停滞環境を変えるには「壊すこと」不格好経営では大切だと語られる

創業をしていたり、仕事をしていると、停滞していると感じるときがあると思います。

停滞した環境を変える時に必要なことは「アンラーニング」です。

つまり、一旦学んだことを捨てて新たに学び直すことであり、「自分を壊すこと」が大切なのです。

モバゲーが大きな収益を上げたが、モバゲーを続ける時に、アバターの着せ替えの課金でもうけていた。ある時に頭打ちになった。全然伸びなくなった。その時に、新しいアバターを作ろうとしたら、突き抜けなかったと言っています。

成功のモデルは他者に壊される前に自分で壊さないといけません。

過去の成功はすぐに捨てるべきであり、成功モデルにこだわりすぎると、ユーザーの嗜好が変化していったときに、動けなくなってしまいます。

上手くいく人は「自分を変化することを嫌がらない」法則があります。

GIVE & TAKEの本の中でも書かれていますが、自己中心的な人ほど自分を変化させることを嫌がります。

成功モデルにこだわるとは自分の利益中心でものごとを考えているので、自己中心的な人なのでしょう。

参考書評「GIVE & TAKE」テイカーな私でもギバーになれた方法とは?

怪盗ロワイヤルは成功したエッセンスの模倣から

2006年に怪盗ロワイアルが誕生しました。怪盗ロワイヤルはDeNAの稼ぎ頭として、相当の利益を出したゲームです。

このゲームが出たキッカケは、様々なプラットフォーム上でゲームがどんどん作られてる時に、ある社員がフェイスブック上のゲームのなかで成功しているものをすべて詰め込んで作ったゲームなんだそうです。

成功するためには模倣することが大切だといわれています。

ORIGINALSという本の中でも、業界の一番乗りをする人は一番失敗する人だと言われており、一番乗りにこだわらないほうが生き残る可能性が高いと言われています。

全て模倣するのではなく、あるプラットフォームで流行っているものを別のプラットフォームでも活用することにより、多くの利益を得ることができたのでしょう。

参考書評「ORIGINALS 」誰でも人と違うことができる方法とは?

不格好経営式!多様性を持った「強い組織の作り方」

多様性を持った組織を作らないと、革新的なサービスを作ることができません。

同質な人が集まると、そこそこのものができるけれど、突き抜けたものができない。

異質な人が集まると、質がばらけるが、一個突き抜けたものができる。

優秀な人材を採用する

DeNAはとにかう優秀な人材を採用するのにこだわります。優秀とはロジカルシンキングができることではなく、何かに秀でた人のことです。

PC版のネットオークションであるビッダーズは他の会社に外注したが、サイトが作成されていないなどの問題が発生し、結局自分たちで作成したりと、復活は大変でした。

しかし、モバイル版のネットオークションであるモバオクを作ったのは、たった一人の天才であり、それも3ヶ月で完成させたそうです。

このように、優秀な人材を採用するには、「事業への熱い想いや会社の誇り、あなたがどれだけ必要なのか」を語り、「正直に会社の悩みやイケてないところを話す」ことだそうです。

人が成長する秘訣は「任せること」

DeNAは「人は仕事で育ち、成功体験で飛躍的に成長する」と考えています。

ギリギリな仕事を任せることにより、人は潜在能力を発揮して大きな成果をあげることが多いのです。

人に仕事を任せると、その仕事に対して自分ごとに考えることになります。そして、この仕事は自分の仕事であるとオーナーマインドを持つことができるようになります。

オーナーマインドを持つことで、当事者意識が芽生え、自分から主体的に動くようになるのです。

また、会社の中では従属関係をあまり作らずに、独立した人間関係だと尊重して付き合うのだといっています。人よりもコト重視を徹底しており、人は人についていかないと考えているのです。

こういったことも、経営課題があった際に、任された人中心で全員でやっていこうという風土ができあがる原因なのでしょう。

魅力的なステージになるように腐心する

有能な人には色々な選択肢が用意されていて、より魅力的なステージに移動してしまいます。

有能な人が長くいれば長くいるほど会社が発展していくと考えるDeNAは、他の選択肢と比べてDeNAを選んでもらえるように常に魅力的なステージになるように腐心しているのだそうです。

Googleとかも同じ様に、従業員が長く滞在したいと思えるような会社にすることを目指しています。そのために、福利厚生を手厚くしたり、会社の施設を良くしたり、人事評価をもっと良くしたりと常に改善を繰り返しているのだそうです。

詳しくはGoogleの人事が書いている本「ワーク・ルールズ」を読むと良いと思います。Googleが実践している人事戦略について詳しく学ぶことができます。

参考書評「ワーク・ルールズ!(Work Rules!)」チームの生産性を高める為にGoogleが実践している10のコトとは?

不格好経営を読んで人の成長のさせ方と強い組織の作り方を学ぼう

不格好経営には、人と人との関係性や、強いチームの作り方、成長のさせ方などのエッセンスが詰まっています。

これから経営される方や、リーダーになってチームを作っていく方が読まれると、非常に勉強になる内容が盛り沢山なので、是非ともご覧ください。