書評「グーグル ネット覇者の真実」創業者の共通点はモンテッソーリ教育

5.0

読書会では、幾度となく紹介をしてきたこの本。遂に読み終わることが出来ました。

その感動は、言葉では言い表せない感動があります。やっぱり630Pにもなる大長編のノンフィクションだったので、辛い部分もありました。

しかし、それよりも感激したのは「ここまで書くのか!?」と言う位踏み込んだその内容です。それは、作者がインサイダーで取材を許可された唯一の記者だったから書けた内容だと思います。

今回はGoogleネット覇者の真実について解説したいと思います。

「グーグル ネット覇者の真実」あらすじ

徹底的な隠ぺい戦略で実現した「ネット錬金術」、ジョブズが憎んだアンドロイド携帯、中国市場での失態、フェイスブックに出遅れた焦り、そしてまだ見ぬ未来…誰も描かなかったGoogleの歴史のすべてがここにある。

引用:Amazon

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Googleネット覇者の真実にはGoogleの全てが書いてある

例えば、

  • Youtube買収の訴訟の話
  • Google Street Viewについて
  • AppleとGoogleの関係
  • Googleと中国のやりとり

などなど。Googleは私達の生活に密接に関わっていますから、多くの方にとって大変興味深い話だと思います。

本当に読んでいたらおもしろくて、先がドンドン読みたくなるんですよね。

Google創業者の共通点は教育

さて、そんなGoogleですが、創業者には多くの共通点があったのです…

ちなみに、Googleの創業者知っていますか?私は、この本みるまで余り気に留めてなかったので、知りませんでした…

両親が教授であったり、二人とも天才的な頭脳の持ち主だったのは確かに共通点と言えます。

しかし、彼らの生き方を決定付ける、ある点で共通点があったのです。

それは、幼少の頃のモンテッソーリ教育です。

教育について関心が湧いてしまう。

教育について関心はありますか?

教育については義務教育や高等教育や、偏差値などの、国が用意しているものについては興味があると思います。しかし、それ以上の教育自体の方法論について興味がある人は少ないでしょう。

しかし、このGoogleネット覇者の真実を読むと、教育の方法論こそが大切だと思い知らされます。

モンテッソーリ教育とは「自主性を重視した教育」

彼ら二人が受けた教育は「モンテッソーリ教育」です

簡単に説明をしますと、子供に自主性を持たせ、 教材を置いておき、自由に選ばせ、繰り返し行うことで、集中し、そして、達成感を得て、繰り返すという教育方法のようです。

この教育を受けて、ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンがどのように影響を受けたのかと言うと「楽天的で既にある価値観に対して常に疑問を持つことが出来ている」と語られています。

ここは私の想像ですが、この教育が根底にあるからこそ、失敗に対して揚げ足を取られることがないので、恐れることがなく既存の構造に関しても、常に疑問を投げかけることが出来、Googleらしさを常に求め、「やってみて後で謝る」といった彼ら特有の野心を大きく育てることが出来たのかもしれません。

モンテッソーリ教育を受けた人々

ちなみに、モンテッソーリ教育を受けた人々の一覧ですが、下記のように、素晴らしい方々モンテッソーリ教育を受けています。

モンテッソーリ教育を受けた人々

  • アンネ・フランク
  • ワシントン・ポスト誌の経営者および、ジャーナリストだったキャサリン・グレアム(Katharine Graham)
  • Amazon.comの創立者ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)
  • googleの共同創立者サーゲイ・ブリン(Sergey Brin)とラリー・ペイジ(Larry Page)
  • wikipedia創設者ジミー・ウェールズ(Jimmy Wales)
  • シムシティなどで知られるシムシティシリーズの開発者ウィル・ライト(Will Wright)
  • 現代経営学の父、ピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)
  • アカデミー助演男優賞受賞者、映画俳優、監督、プロデューサー、国連平和大使ジョージ・クルーニー(George Clooney)
  • イギリス王室成員のウィリアム王子とヘンリー王子。

引用:【Wikipedia】モンテッソーリ教育

教育を教育法から考え直す

ただ、残念ながら日本では政府に許可されているモンテッソーリ教育の小学校はありません。

私塾として通うことになりそうです。

しかし、幼稚園や保育園の主にカトリック系のところでは導入されているそうなので、探して見ても良いかもしれません。

また、モンテッソーリ教育は家庭から始めることができます。やはり、教育の基本構造の根底にあるのは、家庭。引いては親なのかもしれませんね・・・。

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