「ブログで稼ぐのなんて無理でしょ?」
「実際に稼いでいる人いるの?」
ブロガーたちやアフィリエイターたちの間では、稼いでいる人を数多く見ると思いますが、実際に本になっている人を見ることや実名を公開している人ってあまりいない気がします。
そんな中で、本書のブログ飯は、ブログで実際に稼いだ人が書いた本ということで反響があり、いわゆる「ブログで飯を食べるのはどういうことか?」を書いた告発本だと思います。
今回はブログ飯の内容についてまとめてみました。
「ブログ飯」あらすじ
無理しない稼ぎ方の大原則。専門知識がなくても、有名じゃなくても、妻一人子一人(+ネコ一匹)を養える!
テクニックありきではない人気ブログの作り方を解説したSNS時代の新しい生き方本。自分の好きなこと(個性)をネットで収入に変える方法を、根本となる考え方や具体的な収益方法を交えて解説しています。著者は人気ブログ「Xperia非公式マニュアル」を運営し、Google AdSenseの成功事例としても取り上げられたプロブロガー。ネットで集客して収益に結びつけるまでの道のりを体系的に学べる一冊です。
引用:Amazon
ブログ飯はブロガーの聖書?
大体のブロガーは、ブログ飯の本を読んだのではないでしょうか?
2013年に本が出版されて「ブログで飯が食える実態」を知ることができて、開花しているようなイメージかなと思います。
ブログ飯にはアクセスアップのテクニックの話は基本的に書いてありません。
テクニックの話ではなくブロガーとして生きていくために必要な考え方や姿勢がたくさん書いてあるイメージです。
ただ、この姿勢は他の経営者の本にも共通する点があるのがおもしろいですよね。
量をこなさないとブログ飯は不可能
ブログ開設初期の頃はブログを継続してやらないと収入にならないというあたらいまえの事実がわかります。
ブログを書いたら楽して儲かるという幻想はありません。
書いていたらなんとなく儲かっちゃったという幻想もありません。
本書の言葉を引用するならば「ふつうのことをふつうじゃない位続けてやると大きな結果が出る」というkとなのです。
著者のブログ飯までの流れから見るブログ飯の大変さ
簡単に著者のブログ飯までの流れを見ると下記の通りです
- アフィリエイトサイトを1年で50個以上は作る
- 1年目の収入では生活できないレベル
- 4年間で900記事を作成
- Xperiaの波に乗り収入が軌道に乗る
- 結果がでるまでに6年かかった
著者のブログ飯までの流れを見るとわかりますが、並大抵の努力では無理ですね。
この本を呼んだら、「簡単にブログで飯が食えると思うことはない」ということがよく分かります。
この流れを見ている限り、ブログも1つの事業なのでしょう。
種を巻いて芽がでるまでに時間がかかります。
途中でブログを書けなくなったら終わりです。途中で諦めずに継続できるかが大切なのです。
継続については「書評「SHOE DOG」ナイキ創業物語で学ぶ経営者マインド!」でも創業者のフィル・ナイトは資金繰りの大変さから一度公認会計士になりダブルワークをしました。これも継続するための一つの工夫であり、本書に似ているなと思いました。
では、本書の場合はどのように、継続したのでしょうか?
継続できた理由は著者の意思もあったかもしれませんが、間違いなく家族の協力が大きいでしょう。
ブログ飯を読めばわかりますが、奥さん、偉大すぎます…。いやマジで。普通の奥さんだったら「稼がない旦那には死を」とか言いそうですが、「なんとかなるでしょ」っていう感じで、旦那さんのやりたいことやらせるとか神がかってるわけで…。
そういう後押しがあり、著者もブログ飯に全力を尽くせたのではないかなとおもいました。
3カ月で100記事を書くメリットが書いてある
良くブログの書き方などをネットで検索すると、「ブログは3カ月で100記事を書けば良い」と都市伝説?で言われています。
世のブロガー(私も含め)は、その都市伝説を当てにしてブログを書き続けています。
本書でも、ブログは3カ月で100記事と書いてあります。本書が元ネタなのでしょうか?
ブログ飯で書かれていた3カ月で100記事を書くメリットは下記のとおりです。
- 収入が上がる
- アクセスが上がる
- 書くスピードが上がる
昔の検索エンジンはとにかく量を書いていればよかったそうです。今は、量だけでなく記事の質も求められるので100記事も自分の全力で書かなければ、収入もアクセスも上がらないのがGoogle検索の現状です。
ちなみに、本書は昔の検索エンジンのように量を書けばよいというのではなく、今のGoogleのスタンスと一緒で、毎回のブログ記事は全力で書くべきだとしていました
評価で「もはや時代遅れが否めない」って書いてる人もいましたが、個人的には「時代遅れじゃない部分も多いなぁと」思いましたけどね…。
ブログ飯をしたければオリジナリティを出すことが大切
ブログ飯で大切なのはひたすら記事を書くことなのでしょうか?
本書では、確かに記事を書くことも大切だが、ブログ以外の部分も大切だとしています。
なぜなら、オリジナリティが出ない記事はおもしろくないからです。
インターネットを調査しただけで書いた記事はおもしろみがありません。
自分の経験や実体験を踏まえて書いた記事のほうが、オリジナリティが出て、読者も「これは新しいな」と思って読むようになるのです。
オリジナリティを出すためには以下の5点が大切だと言います。
- 経験:購入する
- 知識:関連本を読書する・調べる
- 見聞:行ってみる・体感する
- 情報:ニュース・雑誌を読む
- 環境:違う環境に入ってみる
こうすることで、その人の人間性が鍛えられます。その結果、ブログ自体もおもしろいものが書けるようになるのです。
例えば、紹介したい製品があれば、経験しないと良い記事が書けないので、製品を購入する必要があります。使った経験をしないで書く記事は、使った感想を知りたい読者ニーズを満たすこともできません。おもしろくない記事でしょう。
また、行ったことがない地域の旅行記を書いた記事よりも、経験者が書いた記事のほうがおもしろいですよね。
このように、ブログの質を良くしたければ経験を多くの経験をしたほうが良いのでしょう。
第三者の読者の想定
ブログ飯をするのに大切な感覚が第三者の読者の想定です。稼ぐことを目的としないブログは、自分の好きなことを好きなだけ書けば良いでしょう。
しかし、稼ぐことを目的としたブログであれば、読者が自分のブログに長い時間滞在してくれて、いろいろなページをみてくれて、最終的に購入につながったりしないと収入は入りません。
本書の中でも、アフィリエイトする際に「その商品、友人に売れますか」と書いています。
友人に売るなら中途半端な情報などにしないで徹底的に調べて、徹底的に良いものだと分かってから伝えますよね?相手が嫌にならないように、伝え方も考えることでしょう。
ブログ飯を行うなら、あくまで読者ファーストの視点が大切なのです。
読者ファーストで気をつけるのは個人的には下記の点だと思います。
- 読者が読みやすい文章になっているのか?
- 読者がよんでいておもしろいと思える文章になっているのか?
- 読者のニーズを満たしてる?
読みやすい文章を書く方法はブログを開設したばかりの人にはわからないと思いますが、「ブログ初心者が知っておきたい記事の書き方を私の失敗から考えてみた」では、初心者でもできる簡単な記事の書き方をまとめています。
また、読者が読みやすい文章にを書くには、「書評「20歳の自分に受けさせたい文章講義」書き方の基本とコツ」でも書いていますが、改行の使い方や漢字とひらがなのバランスが大切でしょう。詳しくは解説を読んでみて、よければ1冊手元に持っておくと良いと思います。
あなたにしか書けない体験談を入れる
オリジナリティを入れるにはあなたの経験談を語るのが一番です。
あなたが試行錯誤したことや、あなたが学んだこと、あなたの失敗談を語ることが読者にとっては最高のオリジナリティです。
あなたが経験したことはあなたにしか出せないコンテンツです。
あなたが学んだことを読者の方に共有しましょう。読者はストーリーを求めているのです。
ブログで飯を食いたい人は読むべき本
ブログ飯は独立したい人や副業を始めたい人は読んでおくべき本だなと思いました。
ブログ飯で学べることは下記のとおりです。
- 量をこなす大切さ
- 食っていくことの大変さ
- 人と違ったオリジナリティを持つことの大切さ
ブログ飯は時代遅れだと言う意見もありますが、私が読んだ限りそんな印象はありませんでした。
むしろ、これからの時代の変化に応じて、自分らしく稼ぐということをテーマにする人が増えてくるでしょう。
そういう人たちがブログ飯を読むことで、自分らしく稼ぐことの厳しさを学ぶのは良いことだと思います。これからフリーランスを目指す方はよろしければどうぞ。
また、ブロガーで生きていくには、これからはブログ自体をプロデュースしないといけません「書評「人生の勝算」内容要約:勝算に根拠は不要・人に好かれることが大切」にはプロデュースの方法や人に好かれる極意などが書いてあり、これからのフリーランスに活かせる内容も解説しているので、よろしければどうぞ。