「働き方は徐々に変わっている…」
「これからの働き方ってどうなるんだろう?」
残念ながら、人口動態の変化やテクノロジーの変化により今後の働き方は激変します。
特に、正社員のリストラや早期退職は増えていくので、これからの働き方を正確に知らないと、取り残されるかもしれません。
今回は働き方が変化している現実と変化をさせる上で参考になる本を解説しました
この記事で学べることは?
- 働き方が変化している現実を学ぶことができる
- 働き方が変化している現実を学ぶためのおすすめの本が学べる
目次
景気悪化から給料減少→働き方が変化しないと食べれない
東京で当たり前のように暮らしているとわからない人もいますが、地方に行くと「昼は介護で働き、夜は居酒屋でパートをしているお母さんというのをよく耳にします。」
昔は専業主婦が当たり前の時代でした、今は共働きが当たり前になっています。
そして、今後は昼と夜別の仕事を行って生計をたてていくのが当たり前になるかも知れません…
なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
人件費削減→景気悪化→働き方変化しないと食べれない
2016年の記事ですが、大手銀行の総合職の人員も削減される記事が発表されました。
三菱UFJの平野社長は、今後10年間で総合職3500人の削減を予定していると公表。自然減で対応するが、減少分はシニア層を充てることも検討し、人件費の削減に取り組む。
また、大手銀行は続々と人員削減の話をすすめています。
また、シャープは2016年度内に3000人規模の人員削減に入るそうです。
経営再建中のシャープが、国内従業員の約15%に当たる最大3000人規模の人員を削減する検討に入った。
こういった人員削減は企業が利益を確保するために良く行われますが、その反面、個人が受け取る給与所得の総額が減るので、使えるお金が減ります。
使えるお金が減ると、消費が減りますので、利益を上がらなくなります。利益が上がらなくなると給与を削減したり人件費を削減します。こうして負のスパイラルに陥るのです。
人件費が下がり景気がますます悪くなる
下記の記事でも消費支出が伸び悩むのは人件費の抑圧だといわれています。
その原因は、利益増加のメカニズムそのものの中にある。企業利益が増加するのは、人件費が抑圧されるからなのである。このため消費支出が伸び悩み、それが経済成長の足を引っ張っているのだ。
このようにして、人件費の削減が、景気を悪化させています。
これからの働き方は「資格・大企業=安定」ではなくブランドを活用することである
昔は、大企業に入れば安定だと言われていましたが、最近の度重なる大企業の不祥事や、人員削減のニュース。
人口動態や社会構造が変化することにより、大手なら安泰と言われていたビジネスモデルが、高確率で、安泰とは言えなくなっています。
また、資格を取れば安泰と言われてきましたが、テクノロジーの進歩により、その安泰の地位も後何年続くのか?と言えるレベルになっているでしょう。
資格を取っても食いっぱぐれる可能性が・・・
2016年のニュースですが、弁護士のアシスタントをする人工知能が誕生しています。しかも、その人工知能はわずか10ヶ月の学習により、商品化されるレベルになりました。
開発した人工知能に「破産に関する法律」を学習させてわずか10カ月で、商品化にこぎつけた。他の法律も学習している最中で…
また、公認会計士であれば、簡単な業務(中小規模事業主による記帳や確定申告など)税理士ではなく、Webアプリケーションで代替可能になっているものがある。しかもそれらは月額1000円以下とかなり安いのです。
このように、昔は資格を持っていた人が独占的に得ていた収入がテクノロジーの進歩により徐々になくなってきています。
その結果、資格を得ても儲かる人と儲からない人に分かれてしまい、格差が生じてしまうのです。
大企業でも安定がない時代
大企業で安泰だと言われていても、グローバル化の結果で競争に負けて潰れている企業は数社出てきています。
しかも、日本は人口が減少しているために、安泰だと勘違いして、海外に出なかったり、新サービスや工夫を行わない企業体は何十年のスパンで見たら潰れていく可能性が高いと容易に想像できると思います。
商社で言えば、資源に頼りきった経営をしていたため、今回の資源価格の下落により、一気にボーナスカットになっています・・・。
大手商社の課長クラスだと月給が50万円、部長で80万円ぐらいが相場。課長クラスだとそこに500万~600万円のボーナスがついて年収が1000万円を超えていた。仮にそのボーナスが5割カットになったら、年収は800万~900万円になってしまう。これは大手製造業の課長クラスのレベルですが、極端に言えばそうなってもおかしくない
もちろん、潰れなくとも、先ほどのニュースのように人員削減の結果、自分が対象になってしまったら、外に放り出されてしまう可能性もあります。
大企業の人員が削減されたら、その人達は中小企業に流れることになります。
つまり、より競争が激化していくので、中小企業の人たちの席も安泰が無いということになるのです。
これからの働き方は「定年の延長」が当たり前になる
日本でも人生100年時代ということがいわれていますが、100年生きるとなると問題になるのが定年制度です。
60歳定年の人が100歳まで生きるとなると40年間の生活費が必要になりますが、年金だけでそれを賄うことははっきり行って出来ません。
また、年金も最近の少子高齢化の影響により、原資が足りないと言われています。
つまり、年金もあてにならず、100年生きるのにもお金が足らないということになるのです。
年金も足らずに100年も生きることから考えると、定年制度というのは邪魔になります。
「死ぬまで働く」ということが当たり前になるのです。
最近では70歳まで働くことを政府が努力目標に制定しました。こういったことも働き方を変えなければ鳴らない理由になっているのです。
>>【70歳定年】70歳まで継続雇用が努力目標に?個人の対策まとめ
これからの働き方は外国人労働者との競争が激化?低賃金の職はなくなる…
最近目に見えてコンビニやファミレス、居酒屋などで外国人の店員さんを見る機会が増えています。
彼らは日本語学校で日本語検定1級を取り、働いているのだそうです。
今までは日本の若者やフリーターが働いていましたが、外国人を雇うことのほうがコストが安いので採用しているというのも聞いたことがあります。
外国人労働者が働くことにより、日本人に求められることのレベルが高くなります。
>>【外国人派遣労働者も原因?】非正規雇用の増加理由と影響を解説してみた
これも働き方が変化する理由の一つとなります。
テクノロジーの変化が激しく、これからの働き方は単純労働が不要になる
テクノロジーの変化も激しいです。
先程の資格の話では人工知能についてお話しました。
最近では3Dプリンターで簡単な家が建てられるという話や、自動運転を導入する企業が出てきているとも言われています。
安く便利な世の中になっていくことは想像できますが、その結果訪れるのは今まで人間がやっていたことが機械によって代替されるということです。
そうなると、先程の外国人労働者の時と同じ様に、日本人に求められるレベルが高くなります。
働き方を変化させていかないと食いっぱぐれる可能性があるのです。
安定や安泰の概念が変化?これからの安定は複数の収入源を構築すること?
真の安定や真の安泰とは何なのでしょうか?
当たり前ですが、そんなことは誰も教えてくれません。
何故なら、誰もが模索していて、誰もが気付いていないからです。
レールに従って生きていれば良いという時代はもうほとんど終了しております。
これからの働き方における安定とは、できるだけ多くの収入源を構築して、リスクを分散することです。
サラリーマンで早期退職を求められたとしても、副業や投資の収入があれば、退職しても安定して生きることができるからです。
20代・30代がこれからの働き方の変化が学べる本を4冊をご紹介
知識や経験を身に着けるのにオススメなのが読書です。
今回は、20代・30代が働き方を変化させる上で参考になる本をまとめてみました。
フリーエージェント社会の到来 – 2002年発売→2014年新装版発売
2002年フリーエージェント社会の到来という本がアメリカで大変ブームになりました。
著者はダニエル・ピンク。元アルゴア副大統領と共に、エアフォースワンに同乗して、世界を飛び回った元スピーチライターです。
この本は2002年刊行ながら、その12年後の2014年に新装版として再発行されています。それだけ、今の時代になり価値を見直された本と言えます。
「フリーエージェント社会の到来」あらすじ
初版が刊行された2002年当時、アメリカでは4人に1人が“フリーエージェント”としての働き方を実践していました。本書では、膨大なインタビューからその生活実態を明らかにしたうえで、彼らの存在感がますます高まっていくなかで、個人の生活における家庭と仕事のバランスや、社会の仕組みがいかに変わっていくかを予測しています。
引用:Amazon
この本の中では、「高度成長期に王道とされた「大企業に所属する」という働き方を捨て、組織に頼ることなく、自分の知恵を頼りに独立して働く“フリーエージェント”が増えている実態を明らかにした社会論」
が述べられています。
ワーク・シフト – 2012年 発売
そうした、2002年のフリーエージェント社会の到来の本の出版から、
10年後の2012年にワーク・シフトという本が出版されました。2016年5月時点でも労働問題のカテゴリーで一位を獲得している本です。
働き方について変化が訪れる要素をわかりやすく記述し、その変化の世の中で、どのような人生になっていくのかを詳細に予測しており、非常に面白い本でした。
「ワーク・シフト」あらすじ
*下流民か、自由民か。地球規模で人生は二極分化する*2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか?ロンドン・ビジネススクールを中心とした、「働き方コンソーシアム」による、世界規模の研究が生々しく描き出す2025年のに働く人の日常。「漫然と迎える未来」には孤独で貧困な人生が待ち受け、「主体的に築く未来」には自由で創造的な人生がある。どちらの人生になるかは、〈ワーク・シフト〉できるか否かにかかっている。
引用:Amazon
そして、昨今のニュースを見ると、人が追いつけないほどのテクノロジーの進歩・発展、大手企業の倒産のニュース、社会構造の変化による政府の負担増など、10年前の出来事が今の非常識と言われるくらいの変化が起こっています。
未来の働き方を考えよう – 2013年発売
未来の働き方を考えようはワーク・シフトに着想を得て書かれた本です。
ちきりんさん自体が日本に住む20代・30代に向けて書いている本でもあり、ワーク・シフトよりも身近な問題として理解しやすい内容になります。
「未来の働き方を考えよう」あらすじ
IT化やグローバリゼーション、人生の長期化により、私たちの社会は、今、猛スピードで変化しています。
これからの10年を、楽しくワクワク生き抜くためには、私たちに必要なものはいったい何なのでしょうか? 働き方はどう変化し、私たちはどのように対応すべきなのでしょう?月間200万PVを誇る人気ブロガーのちきりん氏が、これから起こりうる変化を読み解き、未来の働き方を提案します。引用:Amazon
ライフ・シフト-2016年発売
そして、ワーク・シフト発売から4年後に発売されたのがライフ・シフトです。
この本は長寿化に焦点をあてて書かれており、長寿化によって人生の計画が全て変化するということが書かれている本になります。
「ライフ・シフト」あらすじ
誰もが100年生きうる時代をどう生き抜くか。働き方、学び方、結婚、子育て、人生のすべてが変わる。目前に迫る長寿社会を楽しむバイブル。世界で活躍するビジネス思想家が示す、新しい人生のビジョン。みんなが足並みをそろえて教育、勤労、引退という3つのステージを生きた時代は終わった。では、どのように生き方、働き方を変えていくべきか。その一つの答えが本書にある。100歳時代の戦略的人生設計書。
引用:Amazon
これからの働き方が変化する本を読み、基礎を身に着けよう
これからの時代は、働き方が変わっていきます。今後10年、20年と長いスパンで見れば見るほど、様々な変化が起こるでしょう。
大事なことは、いかに知識を身につけ、どう行動するのか。そのためにも知識を身につけないと、食われる時代になるのです…。
以上、これからの働き方は激変する?20代・30代が働き方の変化を学ぶ本を紹介を解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
>>【取り残されるかもよ?】
働き方が変化している時代に変化を受け入れなければ気づいたら周りから取り残されているかもしれません…。
じつは、会社で隣の人も水面下では、なにかしら働き方を変えようと動いているのかも…。
働き方が変化していることを解説した記事を下記にまとめました!経済の流れを知りたい方はオススメです!
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