「フリーランスって自由があっていいよなー!」
「フリーランスで稼ぎまくってやる!」
その心意気は良いですが、夢だけ見てフリーランスになるのは本当にやめた方が良いです。
フリーランスは非常にツライことが多いです。
収入が安定しないし、仕事がなくなったら収入は途絶えます。
形態によっては人間関係で消耗さえする可能性があるのがフリーランスです。
夢だけ見てフリーランスになると、後々、辛くなり、逃げ出したくなるでしょう。
フリーランスになるなら夢と同時に現実を直視し、安全に脱サラできる条件など満たしてから脱サラするなどの工夫を行った方が生き残る可能性も高いのです。
今回は、夢だけ見てフリーランスになるのはやめておいた方が良い理由と、フリーランスが生き残りやすくなる脱サラの条件などを解説したいと思います。
この記事で学べることは?
- 夢だけ見るフリーランスは本当にやめておいた方が良い理由が学べる
- フリーランスが安全に脱サラする条件が学べる
- フリーランスやめとけというアドバイスだけ聞いていても上手くいかない理由が学べる
夢だけ見てなるフリーランスはやめとけ
「フリーランスになると自由な生活があって、家族と過ごす時間もできて、収入も今以上に稼げて…」と考える人もいるかもしれません。
しかし、フリーランスになって現実をみると、フリーランスの世界で生き続けるのが、いかに地獄であることがよくわかります。
私自身、フリーランスだけで3年間生活しましたが、独り身の時は固定費を下げれば余裕でしたが、自分の幸せを考えて結婚をして、将来設計の甘さを痛感しました。
フリーランスだけで年収が低い場合、苦労するのは自分だけでなく家族です。
家族のことを考えたら、フリーランスだけ一本で食うなんて難しいことがわかります。
夢だけを見てフリーランスになろうとしている人はやめておいた方が良いです。
夢だけ見ているフリーランスが知るべき現実とはなんでしょうか?
収入がすぐに稼げると思うな
フリーランスになっても収入がすぐに稼げるとは限りません。
フリーランス初期には仕事がないからです。
フリーランスは結果に応じた収入になるケースが多いので、仕事がなければ収入はゼロでしょう。
案件がないフリーランスはクラウドソーシングを活用して案件を獲得するでしょう。
しかし、クラウドソーシングは単価が安くなりがちでして、最初から収入は稼げないのです。
私自身、サラリーマン+副業としてフリーランスを始めましたが利益は赤字でした。
1年程度は支出の方が多く、まったく稼げなかったと思います。
収入の変動が激しすぎるけど大丈夫か?
フリーランスはサラリーマンとは違って安定した給与が定額で払われるわけではありません。
アフィリエイトをフリーランスでやっている人は、年収1000万円の次の年が、年収100万円になる収入の変動の激しさがあったりします。
形態によりますが、収入が安定しないのもフリーランスの特徴です。
収入の変動が激しいフリーランスは精神的にも不安定になりやすく、精神的にもツラくなりやすいのです。
家族ごと貧乏を経験する可能性もあるぞ
フリーランスだった時に特にツライなぁと思ったのは、なかなか収入が上がらず、自分の人生の理想を考えられなかったことです。
若い時は収入が少なくても生活することは可能です。
しかし、それなりに生活を豊かにしたいと思うと結婚を考えたり、子育てを考えることになるでしょう。
収入が不安定で、生活していくのがやっとなフリーランスの場合、自分の幸せを後回しにして仕事で稼ぐことに全力を傾けて生活しないといけなくなります。
その結果、婚期を逃し、晩年はお一人様で孤独に過ごすことになるかのうせいもありまふ。私はこれが恐怖でした。
また、家族を作ったとしても、収入が不安定なフリーランスは、家族に貧乏を経験させる可能性があります。
子供が小さい時ならまだ良いかもしれません。
しかし、大きくなった時に学費が払えなくなったり、習い事に行かせられないとなれば、今後100年は続く子供の将来に大損害を与える可能性もあります。
もしも、サラリーマンとしてある程度の収入があったのにフリーランスに転向して、収入を下げた結果、家族に貧乏を経験させてしまうこともあるため、恐ろしいなぁと感じます。
形態によっては人間関係で消耗するから気をつけて
フリーランスの形態次第になりますが、人間関係で消耗しやすくなるのもフリーランスの特徴です。
フリーランスは会社と違って、人事がいなければセクハラ、パワハラなどの報告制度も整っていません。
もしも、人との繋がりから仕事を得てくる仕事の場合、人間関係を維持しなければ、仕事が得られなくなるからです。
仕事を紹介してくれる人が、人間的に尊敬ができ、生活も充実している人であれば、問題はないかもしれません。
しかし、人間的にも尊敬できない人で、生活が破綻している人が権力を持つと、人間関係を維持するのにひどく消耗します。
いつの時代、いつの年になっても、人間が集まれば、トラブルが発生する可能性はありますからね。
「安全な脱サラの条件」を満たすまでフリーランスはやめとけ
貯金ゼロからフリーランスになるのはリスクが高すぎますし、夢だけみて計画性なしにフリーランスになるのは非常に危ないです。
なかには、その状況下で必死にやることでフリーランスとして生き残っている人もいるでしょう。
しかし、誰にも迷惑をかけず「脱サラしたいなと考えるのであれば、安全に脱サラできる条件を知り、条件を満たしてから脱サラした方が良いです。
サラリーマンから脱サラを経験し、フリーランスで3年くらい生活した私の経験談から、安全な脱サラの条件を考えてみました。
生活費の2倍以上を6ヶ月以上稼ぎ続ける
まずは最低でも生活費の2倍以上の金額を6ヶ月以上稼ぐことが必要です。
なぜ、生活費の2倍以上を6ヶ月以上なのかと言うと経験的に、
- 生活費の2倍以上:収入の変動が激しくても生き残れる
- 6ヶ月以上:安定して収入が稼ぐことができている
だと言えるからです。
生活費が月10万円の人は、月20万円を6ヶ月以上稼げれば脱サラしても意外に収入が安定していたりします。
ただ、結婚や子育てを考えている場合は生活費は将来の生活費で計画を立てましょう。
将来的に生活費が月30万円以上かかるという計画ならば、月60万円を6ヶ月稼ぐまでは脱サラしないほうが無難です。
なぜ、生活費の2倍以上稼ぐ必要があるのかというと、収入の変動が激しいフリーランスだからこそ、2倍くらい稼いでいないと精神的に余裕を感じられないのです。
そのため、自分の生活の中で我慢しなければならなくなります。
- 旅行に行くのをやめようかな
- カフェに行くのをやめようかな
- 結婚するのやめようかな
- 子供を育てるのやめようかな
生活費の2倍程度稼げていないと、余裕がなくなり、自分が理想とするライフスタイルを諦めなければいけなくなります。
そのため、フリーランスでも「理想とするライフスタイルを諦めたくない!」と考えるのであれば、生活費の2倍以上を6ヶ月間稼げる様になるまで、脱サラしないほうが無難でしょう。
収入がゼロでも2年間は生活できる貯金
フリーランスは収入の変動が激しく、年収1000万円を稼いだ翌年には年収100万円になる可能があります。
仕事がなくなれば無収入にもなる可能性があるので、無収入でも生きていけるような資金的な体力が必要です。
そのため、収入がゼロでも最低でも2年間は生活できるくらいの貯金は確保しておきたいところです。
生活費における貯金の目安は下記のとおりです。別に貯金ではなく資産と置き換えても良いでしょう。
- 生活費が10万円:240万円
- 生活費が20万円:480万円
- 生活費が30万円:720万円
- 生活費が40万円:960万円
このため、脱サラしてフリーランスを目指す人は、自分が理想とする生活の生活費を計算しつつ、2年間維持できるだけの資産を積み上げてから脱サラすると良いでしょう。
例えば、生活費が960万円必要な人は、資産として960万円積み上げるまでは脱サラしないほうが無難です。
資産960万円は貯金でも株式でも何でも良いです。
私の場合は、高配当ETFに投資をすることで、配当金を得ることにより、生活費の足しにしています。
仮に資産が1000万円あれば、配当利回り3%の場合は税引前で年間30万円のプラスになり、毎月2.5万円が収入としてプラスされるわけです。意外に大きいですよね。
脱サラを目指すフリーランスは資産がある程度まで貯まるまでは、サラリーマン+フリーランスという形態を取り、資産を構築していくと良いでしょう。
フリーランスから転職先も困らない
脱サラをしてもうまくいかなければサラリーマンに戻ることも選択肢のうちの一つです。
そのため、フリーランスになっても労働市場での価値を高めていくように、キャリアを意識したほうが良いでしょう。
プログラマー系のフリーランスは手に職をつけることができるため、転職がしやすい傾向にあります。
フリーランスとして働いていても、実力が認められればベンチャー企業などへの就職を求められる傾向があるからです。
一方で、文系職である広報やコンサル、金融系の場合での独立は、手に職というよりは実績ベースで評価がされます。
結果がなければ、転職しにくくなるのです。
若いうちであれば、フリーランスとは全然関係ない派遣社員から正社員になるという道もあるでしょう。
しかし、30代を超えてくると本当に優秀な人でなければ引き抜かれることはありません。
そのため、年をとってから脱サラする場合には
- 二度とサラリーマンに戻らない意思で脱サラする
- サラリーマン時代に実績や職歴を磨いておく
- サラリーマン時代のつながりは常に維持しておき、いつでもツテでの就職を可能にする
というようなことが必要になってくるのです。
共働きの場合は片方がサラリーマンで生活可能
ちなみに、共働きの場合、下記の2つの条件を満たせば即脱サラしてもなんとかなったりします。
- 配偶者がフリーランスになることを応援してくれる
- 配偶者がサラリーマンで安定した給料がある
配偶者がフリーランスになることを応援してくれない場合、フリーランスになろうとするだけでも、夫婦喧嘩になるでしょう。
離婚の危機になる人もたくさんいるので、「副業である程度稼いでからフリーランスになることを相談する」と良いでしょう。
また、配偶者がサラリーマンで安定した給料があれば、フリーランスの収入が不安定であっても安定した生活が可能です。
固定費を下げて、サラリーマンの給料だけで生きていければ、フリーランスの収入はお小遣い的な位置づけになり、ボーナスみたいになります。
フリーランスの固定費については下記の記事で解説しています。興味がある人はどうぞ。
フリーランスやめとけとは言うけどチャレンジは大切
「フリーランスはやめとけ」とフリーランスについて考え直すような解説をしてきましたが、それでフリーランスになることをやめてしまう人は、そもそもフリーランスに向いていません。
フリーランスに向いている人は「やめとけ」と言われるアドバイスを真摯に受け止めつつも、フリーランスで生計を立てる方法を考えて、チャンレンジする人でしょう。
やめとけばかり信じても結果は出ない
「フリーランスやめとけ」という言葉は、フリーランスになった人も、フリーランスになったことがない人も口にすることが多いです。
確かにフリーランスは不安定だし、収入の変動が激しいでしょう。
しかし、フリーランスに鳴ることにより下記のようなメリットも存在します。
- 敗者復活戦のような一発逆転ができる
- 優秀なサラリーマンでも年収が上がらない時代に年収を上げられる
さらに、会社員+副業フリーランスになれば、将来的に脱サラできる可能性を広げてもくれるのです。
「フリーランスやめとけ」言葉を鵜呑みにするのはやめて、フリーランスになることによって得られる可能性にも焦点を当てて考えてみましょう。
養うべき家族がいないならチャレンジもOK
「フリーランスやめとけ」と言いましたが、20代で若くて、養うべき家族もいなのであれば1年〜2年位はフリーランスで働きながら生活していくのもありかなと思います。
養うべき家族がいなければ、その分だけ固定費も下げることが可能でしょう。
固定費が下げられれば、フリーランスの収入も低くても良いので、生存確率が上がるからです。
養うべき家族が増えてしまうと、家族にも迷惑を掛けてしまうため、チャレンジがしづらくなるでしょう。
若いうちで養うべき家族がいなければ「フリーランスやめとけ」というアドバイスを無視して、自分で稼ぐように頑張ってもよいのかと思います。
現実を見ずにフリーランスになるのはやめとけ
とにかく、夢を見ながらフリーランスになるのはやめた方が良いです。
フリーランスには厳しい現実がたくさんあります。
- 収入が上がりません
- 収入は変動で不安定です
- 仕事がなくなれば収入はゼロです
- 形態によっては人間関係で消耗します
フリーランスになるのに夢ばかり見ていると、生き残ることは難しいでしょう。
生き残りたいのであれば、フリーランスに夢を見ながらも現実を直視して工夫することが大切なのです。
以上、夢見るフリーランス(自営業)はやめとけ!生き残る人は現実も見るを解説しました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
>>【副業のリアル知ってますか?】
副業を始める前に知りたいこと・副業の選び方・副業中の悩みとは?
実際に副業をして独立までした私の体験を元にして副業のリアルを解説中です。
「副業を開始したい」「副業中で悩んでいる」方に、見て欲しい副業のリアルをまとめました。
コメント